作品一覧

  • 論破という病 「分断の時代」の日本人の使命

    論破という病 「分断の時代」の日本人の使命

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻1,210円 (税込)
    自分と異なる意見を持つ相手を「敵」と認定し、罵りあうだけでは何も解決しない。今必要とされているのは、「メタ正義感覚」だ――。日本に放置されているコミュニケーション不全に対し、対立する色々な立場の間を繋いで成果を出してきた〝経営コンサルタント〟の視点と、さまざまな個人との文通を通じ、社会を複眼的に見てビジョンを作ってきた〝思想家〟の視点を共に駆使し、新しい活路を見いだす。  堀江貴文氏失脚に象徴される日本の「改革」失敗の本質的な理由や、日本アニメの海外人気が示唆するもの……などをひもとくことで、「グローバル」を目指して分断が深まった欧米とは異なる、日本ならではの勝ち筋を見つけ、この20年の停滞を乗り越える方策を提示する。  また、明治神宮外苑再開発問題、再エネvs原発の電力問題、川口市のクルド人問題、歴史認識問題――現代の具体的な課題を元に、解決に向かう考え方を示す。  あらゆる「絶対」が無効化し、混迷が深まる多極化時代の道しるべとなる1冊。
  • 日本がアメリカに勝つ方法

    日本がアメリカに勝つ方法

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    サンデル先生、これが『ほんとうの正義の話』です。 ──出雲充さん(ユーグレナ社長)推薦! あたらしい経済思想書の誕生! 21世紀に入り「ゲームのルール」は大きく変わった。 そのあたらしいゲームのルールは、実は日本のためにある?! 袋小路に入り込み身動きのとれないアメリカを尻目に、 日本経済がどこまでも伸びていける「死中に活を見出す」反撃の秘策とは? 京大経済学部→マッキンゼー→肉体労働・ホストクラブ→船井総研…… 異色のキャリアを歩んできた経営コンサルタントが放つ、 グローバル時代で日本がとるべき「ど真ん中」の戦略。 ■「改革者と抵抗勢力」という20世紀的世界観ではもう前に進めない ■21世紀の「ゲームのルール」は日本のためにある ■最速の改革は「横綱相撲」から始まる! ■日本のとるべきは、名付けて“項羽と劉邦"作戦 ■コメダ珈琲店のコンフォート戦略が成功する理由 ■ミドリムシの大量培養に成功したユーグレナから学べること ■今必要な「第四の矢」は「違う立場の人たちとも共有できる国家ビジョン」 ■合意形成の「死の谷」を超えるために ■「あたらしいリベラル」と「市場原理主義者」が手を結ぶ日
  • 日本人のための議論と対話の教科書 - 「ベタ正義感」より「メタ正義感」で立ち向かえ -

    日本人のための議論と対話の教科書 - 「ベタ正義感」より「メタ正義感」で立ち向かえ -

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻880円 (税込)
    議論という名の「罵り合い」からは何も生まれない 竹中平蔵型から「丁寧なデーヴィッド・アトキンソン型」への変革で、日本人の年収は150万円上がる 大手コンサルティング会社を経て、ブラック企業、宗教団体、ホストクラブなどさまざまな現場でフィールドワークを経験した異色のコンサルタントが、広い視点で指摘する「日本人の議論」「対立」「分断」の問題点を分析し、解決策を示す。 社会、会社、世界がより良くなる「対話」の方法とは?? ■「右VS左」「経営側VS現場」「改革派VS守旧派」すべての対立は、「メタ正義感」の視点で解決に向かう ■社会の断絶が不毛な議論を生み出す土壌になっている ■「論破」よりも大事な「抵抗勢力への配慮」 ■水と油が乳化した「マヨネーズ」の状態を作れ ■竹中平蔵とデーヴィッド・アトキンソンの違いとは ■「コロナ議論」から見えてきたもの ■日本特有の「出羽守バイアス」とは ■「右の陰謀論」より「左の陰謀論」が深刻な理由 ■「欧米型の理想の絶対化」が生み出す分断を超えるために(本書の内容より) 【著者プロフィール】 倉本圭造 (くらもと・けいぞう) 1978年神戸市生まれ。 兵庫県立神戸高校、京都大学経済学部卒業後、マッキンゼー入社。 国内大企業や日本政府、国際的外資企業等のプロジェクトにおいて「グローバリズム的思考法」と「日本社会の現実」との大きな矛盾に直面することで、両者を相乗効果的関係に持ち込む『新しい経済思想』の必要性を痛感、その探求を単身スタートさせる。 「今を生きる日本人の全体像」を過不足なく体験として知るため、いわゆる「ブラック企業」や肉体労働現場、カルト宗教団体やホストクラブにまで潜入して働くフィールドワークを実行後、船井総研を経て独立。 当初は誰もに不可能と言われたエコ系技術新事業創成、ニートの社会再参加、元会社員の独立自営初年黒字事業化など、幅広い「個人の奥底からの変革」を支援。 著書に、『「アメリカの時代」の終焉に生まれ変わる日本』(幻冬舎)、『21世紀の薩長同盟を結べ』(星海社)、『日本がアメリカに勝つ方法』(晶文社)、『「みんなで豊かになる社会」はどうすれば実現するのか?』(Amazon Kindleダイレクト・パブリッシング)などがある。 発行:ワニ・プラス 発売:ワニブックス

ユーザーレビュー

  • 日本人のための議論と対話の教科書 - 「ベタ正義感」より「メタ正義感」で立ち向かえ -

    Posted by ブクログ

    読んで良かった!これまでは意見が合わない人に対してどのように立ち向かうかと言う考えだった。だが、異なる意見の人が考える正義とは何かを考えて歩み寄ると言う方法を学ぶことができた。大きな学びのある一冊だった。

    0
    2026年07月11日
  • 論破という病 「分断の時代」の日本人の使命

    Posted by ブクログ

    ウェブ記事か何かで倉本さんを知り、その考えに触れてみたいと思い、最初に手に取った一冊。結論、読んでみてすごく良かった!

    X(旧Twitter)では今日も不毛な「論破」合戦が繰り広げられている。それはもはや「議論」ですらなく、敵認定した相手との口論に勝つためだけの罵り合い。右翼vs左翼、守旧派vs革新派、保守派vsリベラル、ネオリベvsポリコレなど、対立構造はさまざまだが、「政敵」の人格や存在ごと全否定して打ち負かそうとする構図は共通している。そんな景色にうんざりしてXを「そっ閉じ」する人も多いだろう。私もその一人である。

    そうした「論破」型の議論ではなく、イデオロギーが異なる相手とも、同じ空間で同じ問題を共有する仲間として協力し合い、「具体的な問題解決」を行う《令和の議論》への転換を目指すのが本書の趣旨だ。そのための道具として、「メタ正義感覚」を提唱する。

    「メタ正義感覚」をひとことで言い表すのは難しい。「相手の正義と自分の正義の両方を尊重する感覚」と一応の定義はできるものの、著者自身、「フィジカルなレベルにならないと意味がない」と言っており、「包丁の使い方」を例に出していたが、あまりピンと来なかった。単純に相手の意見と自分の意見の「間を取る」とか「足して2でわる」という事ではなく、相手の意見の「存在意義」を深く理解して、そのニーズを汲み取った提案をする事で、自分のニーズも通すような、「クリエイティブな解決策」を見出すという事らしい。

    この部分を読んでいてふと思い出したのが、昔付き合っていた人と同棲を始めたときのエピソードだ。外から帰った際に「服を脱ぎ散らかさないで欲しい」というニーズが私にはあり、一方で、相手には「服を畳んだりハンガーにかけたりするのが面倒だ」という事情があった。そこで、玄関からの動線に脱衣カゴを設置し、服を脱ぎ捨てるならその中にして欲しいとお願いしたところ、彼は律儀にそれを守ったため、部屋に脱ぎ捨てられた衣服が散乱することはなくなった。

    そんなことを思い出しながら読み進めると、クライアントの経営者が、倉本さんの本を読むようになってから、冷え切っていた妻との関係が改善したというエピソードが載っており、なるほどこのことかと思った。

    本書では、改革派と守旧派の対立を水と油の関係になぞらえ、改革側(グローバル側)を「水の世界」、変化に抵抗する側を「油の世界」と名づけ、どのように「エマルション」させてバターやマヨネーズを作っていくか?を実例を踏まえながら説明する。

    ところで、本書の中では「水と油」以外にも、「ドラクエ型とFPS型」の競争のあり方など、実に絶妙な比喩表現が多く用いられている。これらの比喩により、非常に理解がしやすくなり、読んでいる瞬間はわかったような気になるものの、読み終わって思い返すと何の話だったか忘れていることが多々あり、この書評を書くにあたって何度も読み直した。例え話や具体例は、物事の理解を助けはするが、具体と抽象の行き来をサボると、結局本質の理解のためには遠回りになるんだなぁと思った次第だ。

    なんて事を考えながら最終章を読むと、以下のようなまとめが書いてあった。

    〈以下引用〉
    「論破という病」を乗り越えるためには、抽象的な論争のための論争ではなく、現場の細部に入り込んで対立する両者の意見をよく聞き、その上で「対立する“私”」を超える「あたらしい“公”」を生み出す解決策の方向性を考えていく「メタ正義的」解決が必要

    マッキンゼー出身の経営コンサルタントだもんね。現場を知ってる人だから、机上の空論じゃなくて現場の現実と向き合えよってことよねとすごく腑に落ちた。

    現場で体を張って問題にあたっている社員が、そこに寄り添いもせずに上から理想論ばかり振りかざしてくる上司たちに「あいつらは現場をわかってない」という不満を持つのも当然だろう。しかも大卒の彼らは、末端で働く高卒の自分たちをどこか下に見ているのも伝わってくる。そりゃ暴動も起きるよね、というのが今の欧米だとすると、日本はこれからどんな道を歩んで行ったらいいのか。

    会議室で電卓を叩いてるだけじゃ部下は付いてこないんじゃないの?というのがたぶん日本式なんだろうなーと思った。失われた30年は、失われてなんかいなくて、実は冷凍保存されてたのかもしれない。解凍された私たちがどう進むかで、未来は変えられる(気がする)。

    0
    2026年04月13日
  • 論破という病 「分断の時代」の日本人の使命

    Posted by ブクログ

    今年一番。ここ数年のリベラルの大敗北や改革の停滞の理由を紐解く本が各方面(訂正可能性の哲学、公正を乗りこなす、企業変革のジレンマ)から出ていますが、より噛み砕いていて実践的で解像度の高い本。水と油のエマルジョン、新しい公の概念を作ろう、ディスっていないでリーンイン。初老ですが自分も諦めずに実践せねばと思いました。

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    2025年02月16日
  • 論破という病 「分断の時代」の日本人の使命

    Posted by ブクログ

    大居さんから教えてもらった本。
    論破と言うことが流行っていて、分断の時代であるが、もっと建設的なことを議論しようよと言う前向きな本。例えばA対Bと言うディベート形式の論法がSNSでは繰り広げられているけれども、AもBも正しいだけど、AもBも間違っている。だから、Cと言う代替案を出そうということが求められている世の中であると言う内容。

    なので、一方的に〇〇がダメであると言うことを言うのではなくて、ここは良くないけど、こうしたら良くなるんじゃないかだったり、こういう見方ができるんじゃないかと言うポジティブな面を探そうと言う点で、社会においても会社においても家庭においても、応用が効くような内容であった。

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    2025年11月29日
  • 日本人のための議論と対話の教科書 - 「ベタ正義感」より「メタ正義感」で立ち向かえ -

    Posted by ブクログ

    元マッキンゼー、現在は中小向けコンサルを手掛ける著者による「本当の対話」「具体的な問題解決」を実現するための教科書、とのこと。
    個別のエピソードや考え方等、良著だなぁと思いつつ、結論から言うとイマイチ個人的な問題意識には刺さりませんでした。なんでだろう…と思いを馳せてみると、下記要因があるのかなと思いました。

    ①自分に必要なのはこの手前?
    ②マクロ例にフォーカスしていて日常と乖離?

    ①自分に必要なのはこの手前?
    本著の冒頭、問題解決のためにはメタな視点を持つことが重要、ということで著者の「メタ正義トライアングル質問表」というフレームワークが登場します。
    その第1問目「あなたが殺してやりたいほど憎んでいる敵は誰ですか?」
    ・・・・・いない(笑
    そんな狂おしいほどの感情は持っていないけど、現状に満足している訳ではなく、むしろ問題を認識して敵を特定することで、ひょっとするとそれほどの感情に至ることができるのかもしれない。。
    そうなると、自分の問題意識は本著のスコープの外にある気がしました。と言うか、毎日そこまで強いネガティブ感情を抱えてはいられないなぁとも。

    ②マクロ例にフォーカスしていて日常と乖離?
    第2章からは、具体的に議論が対立している事例を取り上げて著者の考え方を当てはめていきます。
    ただ新自由主義的な話であったり、コロナ禍の病床対応の話であったり、どうにもマクロだなと…。本著のタイトルに「日本人のための」とあるのはつまりそういうことかとも思いました。ネットで発信している右翼/左翼層に「教科書」というワードが果たして刺さるのかわかりませんが…。(そもそもわかり合おうとしていないのならそこにニーズはない気も)
    東京新聞の望月記者のツイートを「反権力を叫べるなら中身はどうでもいい型陰謀論」として事実誤認を指摘しているのはまぁファクトだなぁと思いつつ、これも私が求めている日常の問題解決とは別のフィールドの話だなぁと感じました。

    本著、著者が本来読んでほしい層に届くと良いのですが…。

    0
    2025年08月17日

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