倉本圭造のレビュー一覧
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大居さんから教えてもらった本。
論破と言うことが流行っていて、分断の時代であるが、もっと建設的なことを議論しようよと言う前向きな本。例えばA対Bと言うディベート形式の論法がSNSでは繰り広げられているけれども、AもBも正しいだけど、AもBも間違っている。だから、Cと言う代替案を出そうということが求められている世の中であると言う内容。
なので、一方的に〇〇がダメであると言うことを言うのではなくて、ここは良くないけど、こうしたら良くなるんじゃないかだったり、こういう見方ができるんじゃないかと言うポジティブな面を探そうと言う点で、社会においても会社においても家庭においても、応用が効くような内容であ -
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元マッキンゼー、現在は中小向けコンサルを手掛ける著者による「本当の対話」「具体的な問題解決」を実現するための教科書、とのこと。
個別のエピソードや考え方等、良著だなぁと思いつつ、結論から言うとイマイチ個人的な問題意識には刺さりませんでした。なんでだろう…と思いを馳せてみると、下記要因があるのかなと思いました。
①自分に必要なのはこの手前?
②マクロ例にフォーカスしていて日常と乖離?
①自分に必要なのはこの手前?
本著の冒頭、問題解決のためにはメタな視点を持つことが重要、ということで著者の「メタ正義トライアングル質問表」というフレームワークが登場します。
その第1問目「あなたが殺してやりたい -
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p25 「我々善人たちの敵」を徹底的に打倒しさえすればすべてうまくいく、という20世紀型の妄想から目を覚ます必要がある そういう議論から脱却し、政敵ではなく「問題そのもの」と向き合うのが21世紀の、”令和”の議論の大選定となります。
p29 今は昭和の議論と平成の議論の両方から遠ざけられ孤立無援になっている、具体的な課題と向き合って解決策を考えている人を真剣に迎えにいき、社会で共有できるようになっていかなければなりません・
p32 イデオロギー的な敵=政敵を論破することではなく、協力し合って具体的な問題解決を行うことこそが、令和の目的となるべきである
p38 相手の言っていることではなく -
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右派と左派で議論が両極端になる場合、政治レベルであれば、国の分断を生む。そこまででなくても、企業や個人どうしでも、経営が行き詰まったり、絶縁関係になることもある。両者の良いところどりは、中途半端な結果になる。
必要なのは、メタ正義。個人的な認識ですが、もう一つ上の目線で、相手の意見をみることかなと。
敵の存在意義を知ることで、こちら側の陣営に取り込んだり、でなければ、静かに退場頂く。
アメリカの様に、トランプVS反トランプの様に、表面的な対立が現れると難しいかもしれないが、メタ正義の視点に立ってみれば、事前に防げるかもしれない。
冒頭のスラムダンクの安西監督の「私だけかね。まだ勝てると思って -
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p7 こんなやり方で世の中を帰ることなどできない。そうやって気に入らないものに石を投げつけているだけなら、成功にはほど遠い 2019/10/29 シカゴ、オバマ氏
p8 カズオ・イシグロ 世界中の恵まれた立場にいる同じ仲間とだけ付きあう横の旅行でなはく、同じ国に暮らしている、普段は考え方や生活の違いから接することの少ない人と出会う縦の旅行こそが今重要なのではないか
p12 みんな自分の立場から見える世界観でしか問題を見ておらず、自分とは逆の立場にいる人との対話関係が完全に途絶してしまっているので、ワアワアと責任をなすりつけ合う罵倒合戦だけが続いて疲弊しているのだ
p29 論破よりも大事 -
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インターネット時代になって、みんなが「同じ情報源」を得ている時代でなくなった結果、今の人間は知らず知らずのうちに、「自分が得たい情報だけを得て、自分が信じたい情報だけを信じ、自分が信じたいものを一切批判しないで簡単にダヨネーといってくれる人たちだけとSNSで繋がって、どんどん過激化した意見をいえばいうほど身の回りの小さいコミュニティから喝采を浴びられる」ような状況にあります。
そういう方向でどんどん言論を過激化するということは、要するに「逆側の立場にいる人間」を、とにかく「全力で否定し全力で罵倒する」ための理論武装を完璧に行っていくということです。そうすると「ある範囲」までは確かに賛同者が簡単