あらすじ
サンデル先生、これが『ほんとうの正義の話』です。
──出雲充さん(ユーグレナ社長)推薦!
あたらしい経済思想書の誕生!
21世紀に入り「ゲームのルール」は大きく変わった。
そのあたらしいゲームのルールは、実は日本のためにある?!
袋小路に入り込み身動きのとれないアメリカを尻目に、
日本経済がどこまでも伸びていける「死中に活を見出す」反撃の秘策とは?
京大経済学部→マッキンゼー→肉体労働・ホストクラブ→船井総研……
異色のキャリアを歩んできた経営コンサルタントが放つ、
グローバル時代で日本がとるべき「ど真ん中」の戦略。
■「改革者と抵抗勢力」という20世紀的世界観ではもう前に進めない
■21世紀の「ゲームのルール」は日本のためにある
■最速の改革は「横綱相撲」から始まる!
■日本のとるべきは、名付けて“項羽と劉邦"作戦
■コメダ珈琲店のコンフォート戦略が成功する理由
■ミドリムシの大量培養に成功したユーグレナから学べること
■今必要な「第四の矢」は「違う立場の人たちとも共有できる国家ビジョン」
■合意形成の「死の谷」を超えるために
■「あたらしいリベラル」と「市場原理主義者」が手を結ぶ日
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
インターネット時代になって、みんなが「同じ情報源」を得ている時代でなくなった結果、今の人間は知らず知らずのうちに、「自分が得たい情報だけを得て、自分が信じたい情報だけを信じ、自分が信じたいものを一切批判しないで簡単にダヨネーといってくれる人たちだけとSNSで繋がって、どんどん過激化した意見をいえばいうほど身の回りの小さいコミュニティから喝采を浴びられる」ような状況にあります。
そういう方向でどんどん言論を過激化するということは、要するに「逆側の立場にいる人間」を、とにかく「全力で否定し全力で罵倒する」ための理論武装を完璧に行っていくということです。そうすると「ある範囲」までは確かに賛同者が簡単に得られる。しかし、同時に「逆側」に「反対の意見を持っている人たち」がたくさん出てくるので、「大きな会社単位」「地域単位」「国単位」みたいな状況になってくると、どこにも進めない状況になってしまうのです。
第四の矢 違う立場の人達とも共有できる国家ビジョン
極論をいう両者の間に、ゴリ押ししない形でちゃんと合意を形成する文化というのは、これからの21世紀には度の国にも普遍的に必要になってくる
原爆解 合意形成の谷 ホロコースト解
我々は個別の論点において、「自分の反対側の敵を論破」することに血道を上げるのではなく、「良質の具体的な解決策の大量培養」にもっとも適した「場つくり」「環境整備」にこそ集中すべき
戦前の日本の軍部 空気がきめたからだめ、でなくみんなが悲惨な決断につっこんで行かざろう得なかった空気マネジメントの稚拙さこそが責められるべき
合意形成カーブがM字型に分断してる世界において単純に規制緩和だけを推し進めると、本当にみんなが望んでいるどまんなかの事業が全然具体化しなくなる
合意形成カーブがM字型に分断してしまっているから、結局原爆解かホロコースト解の位置にしかみんなの感情エネルギーを結集できない状況になってしまっているのが原因だ
M字に分断した世界の、原爆解の代表格がDeNA的携帯ブラウザアプリゲームだったとすると、ホロコースト解の代表 新時代の最強アイドルAKB
「自分が絶対善、相手は絶対悪」みたいな構図を振り回すのではなくて、「相手側のそもそもの存在意義」に敬意を払った上での対抗策を考えていかなくてはならない