水中の哲学者たち

水中の哲学者たち

1,760円 (税込)

8pt

小さくて、柔らかくて、遅くて、弱くて、優しくて、
地球より進化した星の人とお喋りしてるみたいです。
──穂村弘

もしかして。あなたがそこにいることはこんなにも美しいと、
伝えるのが、哲学ですか?
──最果タヒ

みなが水中深く潜って共に考える哲学対話。
「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」
それを追い求めて綴る、前のめり哲学エッセイ!

「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」それを追いかけ、海の中での潜水のごとく、ひとつのテーマについて皆が深く考える哲学対話。若き哲学研究者にして、哲学対話のファシリテーターによる、哲学のおもしろさ、不思議さ、世界のわからなさを伝える哲学エッセイ。当たり前のものだった世界が当たり前でなくなる瞬間。そこには哲学の場が立ち上がっている! さあ、あなたも哲学の海へダイブ!

人々と問いに取り組み、考える。哲学はこうやって、わたしたちの生と共にありつづけてきた。借り物の問いではない、わたしの問い。そんな問いをもとに、世界に根ざしながら世界を見つめて考えることを、わたしは手のひらサイズの哲学と呼ぶ。なんだかどうもわかりにくく、今にも消えそうな何かであり、あいまいで、とらえどころがなく、過去と現在を行き来し、うねうねとした意識の流れが、そのままもつれた考えに反映されるような、そして寝ぼけた頭で世界に戻ってくるときのような、そんな哲学だ。(「まえがき」より)

【目次】
1 水中の哲学者たち
2 手のひらサイズの哲学
3 はい、哲学科研究室です

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水中の哲学者たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月03日

    本屋をふらふらしていてたまたま目に入って手に取った本。
    すごく好きな本だった。
    ここ1年で読んだ中で1番好きかも。

    哲学って別に難しいことではなくて、「なんで?」と思ったことなんでもについて考えることを哲学と呼ぶんだなとわかった。

    まだ小さい頃、自分はなんで自分として生きてるんだろ?ってずっと考...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    永井さんが紡ぐ言葉に引き込まれた。
    哲学=なんだか難しそうというイメージを覆させられ、何度も胸が「ドキッ」とした。
    無駄なく効率よく進めていくことに疑問を感じなくなっている自分に気付き、ただ存在して、ただ話して、ただ考えることを忘れていたなぁと思った。

    カフェオレを片手に誰かと「困ったねぇ」「よく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月03日

    この人面白い。
    哲学が軽やかに感じられた。
    日常にある哲学。共感の嵐

    私が大人になって本を読み出したのは
    日常に問いをするようになったからなのかも

    答えが欲しくて本を読む
    本を読むと新たな問いが出てきて
    また新しい本を読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月05日

    この人が感じている、弱さ、戸惑い、混乱にとてつもない魅力を感じているのは私だけでしょうか。まずもって、同じような魂を持った方だなと思い、興味深く読ませて頂きました。

    私の中ではここ半年の中で一番面白かったなと思っており、著者が抱えている弱さも、世の中に対する些細な反抗も、すべてを投げ出してSept...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月29日

    永井さんの言葉は他の哲学を扱う人と違って、飾らずに等身大だからするすると言葉が染み込んできた。
    『どうか変わることをおそれないでください。』
    哲学対話の中でのエピソードや、毎日の生活の中にゴロゴロと転がる物事の本質を言葉にして拾い上げている内容が身近でとても印象に残った。

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    Posted by ブクログ 2023年11月26日

    ネットメディアCLPで著者を初めて見た時から、柔らかい物腰とスマートな司会ぶりに一目惚れ。本書のことは新聞や雑誌の書評でも度々高評価を目にしていたけれど、擬音の使い方や面白がるポイントがちょっと変わってるところ、「哲学」がわからないから今もずっと考え続けている姿勢などなど、想像以上に著者の“素”が伝...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月26日

    私は、哲学が、とてもとても苦手です。
    そもそも抽象的に考えるということができない。それにプラスαで、そんなこと考えて何になるの?考えなくても生きていけてるじゃん、って思うタイプ。
    そんな私がたったの2日で哲学に関する本(エッセイですが、、)を読み終えられたというのだから、これは本当にすごいこと。

    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月06日

    哲学と聞くと、なぜ生きるのか、なぜ死ぬのか、とか壮大なテーマばかりで、考える担当の人がいて、自分に近いものを受け入れるものなのかなぁと、勝手に思っていました。が、哲学の概念が変わりました。というか、ここ数年の考えが変わってふっと馴染む感覚は哲学だったのだと気づきました。

    永井さんが提唱してる「手の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月06日

    哲学なんて、手の届かない世界の話かと思っていました。

    私ってなに?とか、どうして歳をとるほど時間があっという間に過ぎるの?
    とか、日々思うようなことが学問になった瞬間に漢字盛り沢山で何も伝わらない言語になってしまうのはなぜだろう?
    同じ思い、経験をしている人間のはずなのに、学者たちの机上にあがった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月29日

    こんなこと考えてる人わたし以外にいるのかな、
    こんなことまで考えの海が広がることあるのかな、
    と思ってたことがたくさん書かれてて、わたしの考えてる事はむだじゃなくて哲学だったんだ!と思えた1冊。
    特に「こわい」の章の感覚がいつも考えてることに近かった。
    世界を知りたい、世界を人間をいきものを考えたい...続きを読む

    0

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