水中の哲学者たち

水中の哲学者たち

1,760円 (税込)

8pt

小さくて、柔らかくて、遅くて、弱くて、優しくて、
地球より進化した星の人とお喋りしてるみたいです。
──穂村弘

もしかして。あなたがそこにいることはこんなにも美しいと、
伝えるのが、哲学ですか?
──最果タヒ

みなが水中深く潜って共に考える哲学対話。
「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」
それを追い求めて綴る、前のめり哲学エッセイ!

「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」それを追いかけ、海の中での潜水のごとく、ひとつのテーマについて皆が深く考える哲学対話。若き哲学研究者にして、哲学対話のファシリテーターによる、哲学のおもしろさ、不思議さ、世界のわからなさを伝える哲学エッセイ。当たり前のものだった世界が当たり前でなくなる瞬間。そこには哲学の場が立ち上がっている! さあ、あなたも哲学の海へダイブ!

人々と問いに取り組み、考える。哲学はこうやって、わたしたちの生と共にありつづけてきた。借り物の問いではない、わたしの問い。そんな問いをもとに、世界に根ざしながら世界を見つめて考えることを、わたしは手のひらサイズの哲学と呼ぶ。なんだかどうもわかりにくく、今にも消えそうな何かであり、あいまいで、とらえどころがなく、過去と現在を行き来し、うねうねとした意識の流れが、そのままもつれた考えに反映されるような、そして寝ぼけた頭で世界に戻ってくるときのような、そんな哲学だ。(「まえがき」より)

【目次】
1 水中の哲学者たち
2 手のひらサイズの哲学
3 はい、哲学科研究室です

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水中の哲学者たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いつの間にか、人と会話していても「なんで?」と問うことができなくなっていたことが分かった。掘り下げて聞かないからいつも表面的な話に終始していた気がする。もっと人と対話したいな。相手の考えを聞いて自分の考えをゆっくりでも良いからぶつけたいなと思った。焦らず、言い淀んでも構わないからちゃんと伝えたいな。

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    子どもとの哲学に関する話が特に、胸が締め付けられるような、涙が出そうな、そんな気持ちになる。
    言葉にすることができなかった問いに、みんなで向き合い考えることのできる彼らが羨ましく、向き合えない彼らが疎ましく思う。
    子どもの頃の自分がその場にいたら、きっとうまく言葉にできないまま考え続けていただろうこ

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    発刊当初、初めて書店で見た時から、「これはきっと良い本だ」と思った事を覚えています。

    なにしろ装丁に作り手の愛が溢れている。

    それから3年ほどの月日が経ち、ようやく本書を開きました。

    思った通りの素晴らしい本でした。

    哲学研究者としての探究の深さを感じつつ、エッセイ調のため言葉選びの優しさや

    0
    2025年11月27日

    Posted by ブクログ

    哲学は案外ありふれたところらから始めることの出来るもので、何歳になっても考えることって面白いんだと嬉しくなった。

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    なにかをつかめそうな感覚で、それがこぼれ落ちて、不安になり、でも、なにかが自分のなかに確かに染みこんだ感覚。

    手のひらサイズの哲学というフレーズで、大層で難しい哲学から少し距離を置いて語ってくれる、だが本質は外さない本書には、笑わせてくれるものあり、泣きたくなるものあり、ハッと気づかせてくれるもの

    0
    2025年11月18日

    Posted by ブクログ

    わかりそうで、わからなくて、とてもよかった。

    哲学とは相手を尊重しわかろうとするその姿勢。質問を投げ合い、わかりそうでわからなくなる感覚そのもの。

    所々涙してしまう部分もあった。

    私は自分と意見や考え方の違う人に弓矢を向けていないか?見直すきっかけにもなった。

    「どうか、変わることをおそれな

    0
    2025年11月11日

    Posted by ブクログ

    難しそうな哲学者たちが専門用語でぐるぐる考えているのがトップダウンの哲学なのだとすればこれはボトムアップの哲学だ。市井の人々との対話を通じてあーでもない、こーでもないと問い続ける姿勢こそが哲学の原風景なのかもしれない。

    0
    2025年09月23日

    Posted by ブクログ

    好きな人が読んでいたから、こっそり真似て買った

    じわじわとニヤニヤと共感

    プチプチを巻く間に流れる時間
    電車のアナウンスに耳を傾ける集団の空間
    の話が好みだった


    好きな人は「飛ぶ」が好きと教えてくれた

    0
    2025年09月10日

    Posted by ブクログ

    装丁の美しさから本屋で手に取って、哲学は挫折するからな〜〜と渋って棚に戻してたけど、パートナーが購入したのを機に少しずつ読んだ。

    感想としては、哲学の普遍的なところをつつく大変な本でもライフハックの勉強的な本でもなく、いいテンションで哲学のことを考えられたいい本だと思った。

    章の区切りも私の中で

    0
    2025年09月09日

    Posted by ブクログ

    すごく素直でまっさらな文章だった。
    バラバラでいいから一緒に分からなさの海へ飛び込もう。そんでもって、空から突き刺す光のようにいつか真理が見つかりますように。

    0
    2025年09月08日

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