世界の適切な保存

世界の適切な保存

小説・文芸
1,870円 (税込)

9pt

ロングセラー『水中の哲学者たち』で話題沸騰!
対話する哲学者・永井玲衣、待望の最新刊!

見ることは、わたしを当事者にする。
共に生きるひとにする。

世界をもっと「よく」見ること。その中に入り込んで、てのひらいっぱいに受け取ること。
この世界と向き合うための哲学エッセイ。



わたしはどうやら、時間が流れていくにしたがって、
何かが消えるとか、失われるとか、忘れられるということがおそろしいらしい。

ここに書かれたもの。その何倍もある、書かれなかったもの。
でも決してなくならないもの――。

生の断片、世界の欠片は、きかれることを待っている。じっとして、掘り出されることを待っている。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    エッセイ・紀行 / エッセイ
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    世界の適切な保存
  • タイトルID
    :
    1628676
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年07月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

世界の適切な保存 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    地面から数センチの場所に漂う香水の香りのように、普段なんとなく不意に浮かぶけど簡単に忘れてしまうような、いつでもそこにあるけど強く意識しないと忘れてしまうような、そういうものについて書かれている
    そういう考えや疑問の答えがほしいと思って読む人にはおすすめしない
    そういう考えや疑問、記憶の「適切な保存」について書かれているから。
    行間に自分の記憶が不意に立ち現れて脳がトリップしたり、はっきりと答えが示されないまま考えを巡らせる文章にふわりと眠気が襲ったりして読むのに少し根気がいった それも心地いい疲労やった
    終盤は実際の経験についての「保存」が試みられていて、事実に目を向けることで一気に読めた

    そして今わたしも適切に保存したいと、この本の感想を打っている
    これから何度も読み返したい一冊

    1
    2025年09月08日

    Posted by ブクログ

    哲学って聞くと理屈っぽくて、読んでいて人を選ぶなと思う難しい本もあるけど、この本は分かりやすかった。自分一人で詩を読んでここまで理解ができる自信はないが、永井さんの解説で詩への理解が深まるのが面白かった。

    0
    2026年09月21日

    Posted by ブクログ

    普通の人なら気にも止めずに通り過ぎてしまうような日常の中のささやかな出来事や何気なく口にした言葉に永井さんは目を止める。それが、世界からこぼれ落ちてゆくものの「適切な保存」なのだ。瑞々しくて柔らかく穏やかな言葉の数々は、この人の視点で世界を見る稀有な体験を分けてくれるよう

    0
    2026年06月17日

    Posted by ブクログ

    一日の中で、哲学できる種はたくさん落ちているはずなのに、見落としていること、興味を持たず無視していることがたくさんあると気付かされた。

    毎日忙しい、忙しいと思っていたが、自分が忙しくさせているだけで、今頭をいっぱいにしていることを脇に置いて、5分でも、周りの世界や自分の内面に浸ってみる習慣をつけたい。そうすれば、もっと自分がこの世界の一部であることが実感できるようになると思う。ただ通り過ぎるのではなく、小さな疑問さえ拾うように生きていきたい。

    0
    2026年05月19日

    Posted by ブクログ

    考えていることが近いと思うからこそ、どうするのが「適切」なのか、自分の記憶から溢れてしまうであろう瞬間とどう向き合ったらいいのか、分からないなと思いながら読んだ。

    読んだけどまだ分からないなと思っている。投げ出さずに考え続けないといけないことなのかも。

    0
    2026年04月02日

    Posted by ブクログ

    最近、哲学について興味があり、永井玲衣さんの存在を知って呼んでみました。
    エッセイということで、あまり気張らずに、ちょっとした時に読めるのでよかったです。

    個人的には「奥」が興味深かったです。
    お互いの世界が衝突することで、世界に奥行きが生まれる。

    0
    2026年03月09日

    Posted by ブクログ

    ――わたしたちの世界には、回収されない伏線が無数にある。映画や書物の中で、わりばしでコーヒーをかきまぜたら、意味を持ってしまう。重大な事件を解決する鍵になってしまう。だからわたしたちはそれを省く。意味のないそれは、ただのノイズになるからだ。(「よくわからない話」より抜粋)

    作中では多くの詩が引用されている。
    映画や書物では削ぎ落されてしまう何か。
    伏線にも誰かの過去にもならない何か。
    そういうものを掬って保存する営みが、
    詩であり哲学なのかもしれない。

    0
    2026年02月06日

    Posted by ブクログ

    "適切に保存する"ということは、とても難しい。
    語り手も大切だけれども、受け取り手も大切。
    私は物事を、思い出を、悲しい出来事を、適切に保存できているのだろうか。

    0
    2026年01月16日

    Posted by ブクログ

    偶然、電車で居合わせた人の談笑。すれ違った人からふとこぼれ落ちてきた一言。引き留めるほどではないけど、ちょっと気になる一瞬。たいしたことないそんな日常の一部を切り取って「適切に」保存しようと試みた哲学者の本。一言で言うと、感受性の器みたいな本だった。

    「日常を保存する」と聞くと多くの人が「日記」を思い浮かべると思うが、この人はそうではない。スーパーでレジ打ちしていた人や乗り込んだタクシー運転手の名札にふと目をやり、その名前をひたすらノートに記録していく。一見、狂気的な行為だが、それほどまでに日常を「適切に」保存したいと思っていたというのがこの本の始めに書かれている。 

    怠惰に流れゆくSNSは日常だけれど、“保存する/したい日常”にはならない。そういう意味で「体験すること」はまさに、世界の適切な保存に直結していると思う。本書の中では震災や戦争の中で生きる人たちの日常まで切り取られているが、私はそれを読んでいるうちに震災の二年後、旧友と東北へ行ったことを少し思い出した。更地になった街を前に友人も私も黙ってしまい、私は泣いている友人の後ろ姿をただ、眺めていた。ブログやSNS越しでは伝わらない粒度で私たちは同じ光景を見ていた。目の前にあるすべてが身体に刷り込まれていく。あの出来事から二年経っていた被災地の「日常」は20そこそこの自分たちにはあまりにも強烈で、圧倒的な解像度で私の中に保存されていった。

    適切さ、そのちょうどいい加減はむずかしい。でも、塩素という単語を知らない子どもがプールのその臭いを「ああ、温泉に砂糖を入れたような匂いか」とこくこくと頷きながら言う世界との距離のとりかたはとても適切で、私たちはその純度をいつのまにか失ってしまうけど、日々そこには保存したい日常があることを見逃さずにいたいと思う。

    #世界の適切な保存 #永井玲衣 #哲学 #エモい哲学 #記憶 #記録 #takram #エッセイ

    0
    2025年10月22日

    Posted by ブクログ

    心で読む本といった印象が強かった。多様化が進むなかで、じっくりと自分と向き合って素直な自分の心で身の回りの様々なことに向き合っていきたい。

    0
    2026年09月26日

世界の適切な保存 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    エッセイ・紀行 / エッセイ
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    世界の適切な保存
  • タイトルID
    :
    1628676
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年07月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める エッセイ・紀行

エッセイ・紀行 ランキング

永井玲衣 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す