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若くして才能を発揮しながら、29歳で夭逝した童話作家・新美南吉。代表作「ごん狐」は、50年以上にわたって小学4年生の国語教科書に採用され、読み継がれているが、その今日的な視点については見過ごされてきた。 コミュニティが果たす役割、生態系の保護や自然との共生、民俗知の継承といった課題が見直されるなか、南吉の描く世界は、現代社会に多くの示唆を与えてくれる。 遺された童話群を柳田国男、宮本常一ら民俗学者が掘り起こしてきたフォークロアの世界と比較するなど、作品に潜む思想性を読みなおし、今の時代を生き抜くヒントを見出していく画期的な試み。
...続きを読むPosted by ブクログ 2014年05月26日
「北の賢治、南の南吉」として、宮沢賢治と並び称された童話作家の新美南吉。
これまでは児童文学の範疇でしか語られることのなかった南吉だが、本書では、「ごん狐」や「手袋を買いに」など南吉の作品に描かれたコミュニティの役割、自然との共生、進歩や発達への懐疑、自己犠牲の意味など、日本人が歴史のなかで培って...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月26日
以前記事で畑中氏のインタビューとこの本が紹介されていたので読みたくなった。理由は私が絵本や童話に興味が出ていることと、以前読んだ『新耳袋』(編/木原浩勝、中山市朗)という実話シリーズで狐に騙される話がいくつも出ていたので興味を持ったからというのもある。
この本のタイトルは、ごん狐だけでなく、新美南...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月01日
いくつも、あった。
何かは言葉にしにくいけれど。
灯りや共同体や子どもやおじいさんや、私の好きな事柄は随所に紹介されて(そして再発見させて)いたが、権狐とごん狐の違いが一番、知れて良かった。
"「権狐」(または新美南吉が描き出したものたち)は、何故(時代の中で)撃ち殺されたのか?&qu...続きを読む
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