21世紀の民俗学

21世紀の民俗学

1,980円 (税込)

9pt

3.2

自撮り棒、事故物件、宇宙葬、ホメオパシー、
アニメ聖地巡礼、無音盆踊り、河童の選挙権……?

未来のようでいて過去、あまりに古くて新しい。
インターネット、スマホ、最新テクノロジーが
神仏・祭り・習俗と絡みあう新世紀のリアルとは――?

柳田国男や宮本常一以来、
不安定で流動的な現象の中にこそ
日本人の変わらぬ本質を見出してきた民俗学が、
新時代に切り込む。

民俗学者による「WIRED.jp」、異色の人気連載がついに単行本化!


【目次】

序 ―― 二一世紀の「感情」

1 ザシキワラシと自撮り棒
2 宇宙葬と星名の民俗学者
3 薬師如来と「ガルパンの聖地」
4 テクノロジーの残酷
5 景観認知症
6 文殊菩薩の化身たち
7 無音盆踊りの「風流」
8 ポケモンGOのフィールドワーク
9 祭の「機能美」と戦後建築
10 複数のアメリカ国歌
11 UFO学のメランコリー
12 山伏とホメオパシー
13 お雑煮の来た道
14 すべての場所は事故物件である
15 河童に選挙権を!
16 大震災の「失せ物」

ありえなかったはずの未来─「感情史」としての民俗学

おわりに
参考文献

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21世紀の民俗学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年09月09日

    民俗学の連載をまとめた本です。「21世紀」とありますが新しいものばかりを取り上げたわけではありません。面白い項目はありましたが民俗学を深く知りたい人にとっては中途半端に感じるかもしれません。新潟県の猫山宮尾病院と河童の関連が興味深い。いつか調べてみたいと思いました。

    0

    Posted by ブクログ 2020年10月27日

    帯に
    ー新しいと思われていることが古いものに依存していて、
     古くさいと思われていたことが新しい流行のなかにあるー
    との言葉が
    なぁるほど ふむふむ
    でした

    まだ 考察途上という感を強く持ちました
    でも ぜひぜひ
    とても興味深い論考なので
    次の一冊に期待したいものです

    0

    Posted by ブクログ 2019年05月08日

    いま起こっているちょっと変なことを記録しておくためのエッセイという印象。軽い感じでさくっと読めた。
    無音盆踊りは周波数別で炭坑節と踊るポンポコリンを同時に流してるとか、ちょっとおもしろかった。

    0

    Posted by ブクログ 2018年01月21日

    気の利いたエッセイ、くらいの感覚で読み始めたが、読み終わってみると、マジメで意欲的な民俗学の本(といっても、学術ジャーナルではなくて、一般人への紹介本)
    痛絵馬や、聖地巡礼などに代表されるような、ちょっと変わったものを民俗学で捉え直す切り口から、
    1970年代に急速に連続性を失い、今は、過去とのつな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年10月01日

    日経・産経の2紙の書評に載ったので期待したのだが、、、なんかとても惜しい。「社会の変容そのものを対象とすべきはず」だが「当事者よりも分析者として流動する社会を見ていたにすぎなかった」のが民俗学であり、それを見直そうというもの。その主張にはめちゃ共感で、当事者として「なぜ自分はこう感じたのか」は後付け...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年12月29日

    『君の名は。』とそのサイドストーリーに出てくる宇宙(彗星)、蚕(1803年『繭五郎の大火』)と茨城県の宇宙(1803年の「うつろ舟」、蚕神社に伝わる「金色姫」)、蚕(日本三大蚕神社が全て存在する)に着目した話が興味深かった。

    0

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