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どうしてこんな時代になったのか?
「丈夫な頭」を持つ9名の論者による平成30年大総括
平成の30年は、日本の国運が「隆盛」から「衰退」へと切り替わる転換期だった。
なぜ30年前に期待されていた「あのこと」は起こらずに、
起きなくてもよかった「このこと」ばかり現実になったのか?
平成という時代の終わりに向けて、この間に生まれた絶望の面と希望の面を、
政治・社会・宗教・自然科学など9つの観点から回想するアンソロジー。
【目次】
まえがき ――内田樹
戦後史五段階区分説 ――内田樹
紆余曲折の日韓平成史 ――平田オリザ
シスターフッドと原初の怒り ――ブレイディみかこ
ポスト・ヒストリーとしての平成時代 ――白井聡
「消費者」主権国家まで ――平川克美
個人から「群れ」へと進化した日本人 ――小田嶋隆
生命科学の未来は予測できたか? ――仲野徹
平成期の宗教問題 ――釈徹宗
小さな肯定 ――鷲田清一
Posted by ブクログ 2022年06月11日
平成元年は1989年、「ベルリンの壁」の撤去が始まった年であり、その後の東西ドイツ統一、ソ連を含めた東側陣営の崩壊、東西冷戦の終結へと向かっていく最初の年であった。また、この年の12月29日には、日経平均株価が38,915円の最高値をつけ、バブル経済の絶頂を迎えている。この年が絶頂であったということ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月27日
内田が、編集した各界の有識者による平成論集。
日本がアメリカの属国であるということをモチーフに戦後のステージを整理し、かつ平成を総括した内田の洞察には恐れ入った。そして、自分なりの平成論を書いてみたいと思った。
一通り読み終わり、いろいろな視点があるものだと思う。
中でも面白いのは、
日韓平成史...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月29日
それぞれの先生の平成論を読み、自分自身が個人的にあまりにも暗いので、なんだかますます暗くなった。
そして、そんなつもりはなかったのに、私にとっての平成を振り返り、「なぜこんなことになってしまったのか」「30年前にはまさかこんなことになるとは思わなかった」と同じことを感じて暗くなった。
救いは、鷲田清...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月01日
内田先生の編纂である『待場』シリーズでの平成論
平田さんの日韓の関係の話。
白井さんのポストヒストリー(歴史の終わり)について
の2編が面白いと思いました。
釈さんの宗教論。宗教の多様化、多元化についても面白い
と思いましたが、論としてはちょっと疑義があるというか
そんなことできるのかなあとの思いに...続きを読む
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