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食エッセイ界の遅咲きの新星、じろまるいずみの初エッセイ集。
チャーハンにステキなサムシングを入れてしまう母親
グラタンが好きな吸血鬼……
ごはんにまつわるウソみたいなホントの話の数々。
笑えるのになぜかレシピまでついている異色の料理エッセイ!
自ら居酒屋を切り盛りし、飲ん兵衛の舌を肥やしてきた著者が書く、思い出と紐付いた濃厚な食の記憶を軽妙に描いたエッセイは、これまでの「食エッセイスト」とは一味違う、骨太の読み応え。笑える料理エッセイになぜかすべてレシピがついているという形式が特徴的。noteで書かれたものに大幅に書き下ろしを加え、これまで書いてこなかった生い立ちに触れたエッセイも。一方、そのレシピは実用的でありながら、読み物としての強さもあるテキストが魅力。なぜか読むと「できる」気がしてくる、読むだけで自信を持たせてくれるレシピエッセイ。
〈漫画家・渡辺ペコさんとの対談「私たちが『ごはん』を描いてしまう理由」を収録〉
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Posted by ブクログ
「孤独のグルメ」のオープニングのナレーションは「時間や社会に囚われず、幸福に空腹を満たす時、つかの間、彼は自分勝手になり自由になる。誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為。この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の癒しと言えるのである。」です。この本はまったく、その逆。不自由でも邪魔されまくっても、それをネタにしながら、孤高など目指さずカオスを楽しむ食事。おいしいの物差しはミシュランでも食べログでもなく、ましてや自分の舌という訳でもなく、変幻自在に出会いや思い出で縮尺が変わっていくもの。ポテトサラダのレシピの変化を楽しむ姿勢、これちゃんと表明している人は初めてかも。さらに著者は、人との出会いだけでなく、モノとの出会いでも料理は生まれ、変化する、と言ってて、これも当たり前だけど、その通り!感。うちのパン焼き器、どこにいったかな…「食いしん坊万歳」は「人生万歳」でもあり、「おしゃべりクッキング」は「おしゃべりダイニング」でもあり、「3分間クッキング」は「100年生活クッキング」でもあるのだと、思いました。最後の渡辺ペコさんとの対話で、食事と会話の相性が語られていますが「孤独のグルメ」が単身世帯者のリアルだとしたら、「餃子のおんがえし」はイタリアの食卓の騒々しさみたいなファンタジーなのかもしれないと思いました。個食が当たり前の時代に、この本に溢れているくだらない話は最高の贅沢ソース!ちなみにこの本読んで、すぐ「下弦の月」弁当作りました。一人で食べたけど。さらに、どうでもいいけどユーミンが結婚して松任谷由美になったこと、活かしきったように、著者もじろまる、という名前ゲットしてよかったね、と思いました。
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