それでも、安楽死の話をするのなら

それでも、安楽死の話をするのなら

1,760円 (税込)

8pt

3.5

<わたしは安らかな死を迎えられるだろうか>
臨床経験から導き出された15の論点から、「安楽死」「終末期医療」「緩和ケア」について問い直す。
「日本人は生きる/死ぬをどう考えるべきなのか」という社会的な問題である安楽死制度をわかりやすく、かつ、徹底的に考える。

もし、未来に安楽死制度を作るならば、考えなければならないこととは――。
安楽死制度に対する反対派も賛成派も、どちらもが納得できる議論はどのように可能か。制度の設立・実施に慎重な立場を取る現役の緩和ケア医が、臨床経験と詳細な分析により、錯綜する問題の論点を整理し誰にでもわかりやすく解説する。

いずれは死を迎える、すべての人へ。

【目次】
はじめに:苦しみのすべてをゼロにできるのか
1:「死を選ぶ生き方」は正しい生き方か?
2:安楽死制度を求めていくために必要な3つの要素
3:安楽死と余命の関係
4:安楽死を行うのは誰か
5:個人的信条を安楽死制度の議論に持ち込まない
6:逆算で考える
7:子どもの安楽死は認められるか
8:緩和的鎮静は安楽死の代替となり得るか
9:間接的安楽死と終末期の鎮静
10:人生会議をすれば患者の尊厳は守られるのか
11:認知症と安楽死
12:すべり坂は止められるのか
13:それは実質安楽死の容認なのでは
14:分母を増やすのは無駄にならない
15:安楽死報道のあり方

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それでも、安楽死の話をするのなら のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分の中では明確になっている安楽死制度。
    定期的に知識のアップデートをと思い手に取りました。

    内容については、筆者の言わんとする事は理解できますが、筆者自身が「個人レベルから社会レベルへの議論を」と言いながら、やはり個人レベルの問題に収斂されるのが気にはなります。

    私自身は、法制度化に反対

    0
    2025年08月23日

    Posted by ブクログ

    安楽死という制度について、論理をある一定仮決めをしながら、どのようにすれば実現可能かを論じている。

    私の中では死を自分で選べることは幸福であることだとなんとなく考えていた。生きることを選ぶように死も選べるのがよいと。

    現時点の自分は健康であり、死という解決策はあまりにも単純で分かりやすく、確かに

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    前提として、著者は安楽死「反対」派の医師である。
    その上で、日本において制度を整備するためにはどのような手段が必要なのか、順を追って丁寧に議論を深めていく論調。
    私個人、介護に関わってきた身としては、医療的に手の施しようがない人というのはおり、「死」がその人を救う手段の一つである事に疑いの余地はない

    0
    2025年05月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自死する人とは、不幸の具合はグラデーションでつながっている。死を選ぶことは正しいのか。
    安楽死制度の適切な運用には、緩和ケアの発展と均てん化(格差の是正)が必要。
    死とはなにか=肉体的な死、精神的な死、社会的な死。
    緩和ケアの到達点はないが、安楽死制度に対応したレベルはあるはず。

    日本社会は安楽死

    0
    2025年04月22日

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