「できる」と「できない」の間の人

「できる」と「できない」の間の人

1,650円 (税込)

8pt

4.4

「たはは…まっ、そんなこともあるよね」って現実を踏みしめて、爽やかに、軽やかに、明日へズンズン歩いていく日記がたまらない。つられて元気になっちゃう。たはは。
──帯文・岸田奈美(作家)

病気や怪我、老いなどで「できていたことができなくなる」ことがある。誰もが、できるとできないの間で迷ったり、不安を感じたりしながら生きている。でも大丈夫。困りごとは人に伝えて、周りに助けてもらえばいい。 突然発症したレビー小体病という「誤作動する脳」を抱え、長いトンネルから這い出てきた著者が、老い、認知症、そしてコロナ禍と向き合い悪戦苦闘する日々を綴ったエッセイ集。心配しないで。未来はきっと、そんなに悪くない。

「コロナみたいな、どうにもならないものに振り回され、理不尽なことがいっぱい起こる社会の中で、みんな、それぞれに必死で生きている。人間は、弱くてちっぽけだけど、それぞれが、かけがえのない、大切な人なんだ。間違いなくそうなんだよと、私は、言葉にして伝えたかった。弱っている人にも弱っている自分にも。」(「はじめに」より)

【目次】

1 コロナ時間とできない私
2 会いたい。会いたい。会いたい。
3 形を失った時間
4 ゴルゴ13とモンローの間
5 「きれい」と言われたい
6 最後に知る秘密
7 バナナの教え
8 強くはなれない
9 「確かさ」のない世界
10 おしゃべりな植物
11 幻視と幽霊
12 母の舌
13 死語と記憶とビンテージ
14 ずぼらの達人
15 育児がつらかった頃
16 永遠の初心者
17 認知症って何なのよ
18 見えない未来を生きていく
19 終わらない私の宿題
付録 認知症のある人が社会に居場所を取り戻すための3つの提言

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「できる」と「できない」の間の人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「私の脳で起こったこと」「誤作動する脳」にひきつづき、樋口直美さんの著作を読みました。

    レビー小体型認知症を持っている樋口さんがコロナ禍で書いたエッセイ集です。
    レビー小体認知症についての詳しい話を見たい方は、上記の二冊を先に読まれることをお勧めします。

    何度も書きますが
    私は樋口さんの文体や語

    0
    2025年01月11日

    Posted by ブクログ

     「誤作動する脳」を読んだ後、その後の樋口直美さんのことを知りたくて手にした作品がこの作品です。樋口直美さんは、30歳台の頃から身体の不調を抱え、40歳台でうつと言われ、50歳台でレビー小体型認知症との診断を受けられています。「誤作動する脳」を抱え、迎えたコロナ禍で描く読む人をちょっと元気にするエッ

    0
    2023年05月29日

    Posted by ブクログ

    読みやすいエッセイで、すごく良い内容だった。最近ギックリ腰になったりして老いについて考えることがあったので、先達の言葉が身に染みた。
    「誤作動する脳」を読んだ時に、「こんな面白い本を書ける人が、レビー小体型認知症にならなかったら本を1冊も出さずに人生を過ごしていたのか」と不思議な気持ちになった。そん

    0
    2022年07月21日

    Posted by ブクログ

    40歳代にして、レビー小体病の症状が出てきた樋口直美さんのエッセイ。
    彼女は以前鬱になったことがあったようだが、エッセイからは窺えない。

    恐らくはかなりのショックだったに違いないが、達観していると言うか、超越していると言うか、あまり悲観的にならず、前向きな姿勢とマインドが読み取れ、暖かい気持ちにな

    0
    2024年09月06日

    Posted by ブクログ

    とても良かった!

    レビー小体症と診断されている著者の、病気と共存する日々のエッセイ。
    当事者の体験する諸症状や、当事者から見る社会の課題、そこから広がり、病気に関わらず子育ての中で感じることなど。

    当事者目線を知ることが出来るだけでなく、当事者ではないのに「あ〜わかる…」と共感する点も多々あり、

    0
    2024年03月17日

    Posted by ブクログ

    『「できる」と「できない」の間の人』樋口直美
    できない人に対して対等に向き合う姿勢を持てているだろうか。みんな何かの間(生と死/過去と未来など)で、どうにもできない不安と背中合わせなのに自立と孤立をはき違えていないだろうか。何かの間で生きることから逃げかけの自分に気付かされる。

    0
    2025年05月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    他者と自分の境遇を比較、優劣を設定、それに一喜一憂する。

    そしてネットの世界には「できる人」がいっぱい。ありとあらゆる物事に、「上には上がいる」「もっといいものがある」「もっとすごいことがある」と見せつけられ続ける世界。自分の持っているどんないいものも色あせていくような気がする。

    でも、いいよ。

    0
    2023年10月03日

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