生きづらさにまみれて

生きづらさにまみれて

1,650円 (税込)

8pt

3.0

自分の「欠け」を恋人で埋めようとしても男じゃ埋まらないんだな~これが。これやるとたいてい失敗するよね。──まんきつ(漫画家)
致命傷にはならないレベルで血を流し傷口をえぐり、しかしそれが心の安定にも繋がるし自己表現でもあるという、リスカの代償行為のような本です!──吉田豪(プロインタビュアー)

物書きなら、文章でやり返せ!『発達障害グレーゾーン』大ヒットの姫野桂、待望の初エッセイ
閉塞的な地方都市で一人っ子として生まれ、毒親傾向のある両親に育てられた子ども時代。スクールカースト底辺から抜け出せなかった中高時代。ヴィジュアル系バンドの推し活に恋に、遅れてきた青春を捧げた大学時代。発達障害(30歳になってから発覚)の二次障害の双極性障害や摂食障害に苦しめられた就活、すさまじく向いていなかったOL時代。25歳でライターに転身、やっと自分の居場所を見つけたものの、タチの悪い仕事関係者に「都合の良い女」にされたり、風俗嬢のアルバイトをしたり、ネット炎上騒動に巻き込まれたり、コロナの影響でアルコール依存症になったり……「自己肯定感超低い女子」の33年の軌跡。

「ヨウヘイ氏は私とのセックスでハメ撮りをすることを好んだ。最初は嫌で拒んでいたものの、あるときふと思い付く。あえてハメ撮りをさせて、彼女に浮気の証拠として送り付けようと。彼は私がハメ撮りを許可すると、喜んでベッドの縁にスマホをセットした。その際「もうちょっとこういう角度の方がいいんじゃない?」と彼の顔が映る角度にセッティングし直した。
セックスの後、『あの動画、欲しいな 』とLINEすると、その動画が送られてきた。このとき心の中でヨッシャとガッツポーズした。最後の切り札に、この動画を使うのだ。そうすれば彼は彼女を失うし、SNSにでもアップすれば仕事だって失うだろう……今思うと、当時の私の思考回路は相当ヤバい。自分のセックスする姿は人に見られてもいいと思っていたのだ。それほど私は彼に依存し憎んでいた。」(本文より)

【目次】
01_自傷行為
02_バンギャル
03_バンドマン
04_自己肯定感
05_顔出し
06_炎上
07_毒親
08_スクールカースト
09_Uターン
10_生理
11_風俗嬢
12_フェミニズム
13_ルッキズム
14_グラビアアイドル
15_サラリーマン
16_新型コロナウイルス
17_アルコール依存症
18_婚活
19_発達障害
20_ライター

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生きづらさにまみれて のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月21日

    発達障害や双極性障害、摂食障害をもつ著者のリアルな体験が紹介されている一冊。

    ご自身が置かれている状況、そこから何が見えていて、何を考え、どのように感じているのかが率直に描かれていて読みやすかったです。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月03日

    中々言葉にしにくい感情をわかりやすい言い回しで記されていたので読みやすかった。自分の感情を言語化してくれているような部分もあったので、だからあの時私はそう感じたんだと重ねながら読み進めることができた。

    0

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