ユーザーレビュー ありのままがあるところ 福森伸 正しさを求めてしまう自分を見つめ直しながら読んだ。障がい者の違いを認めケアをするというと素晴らしいことに聞こえるが、「健常者」のエゴな気もしてしまう。はたして「ケア」で良いのか。障がいに限らず、人との違いに、どのように向き合えば良いのかと考えさせられた。 この施設は成功例の様に見えるが、常に同じ方法...続きを読むで正解というわけにはいかないだろう。自分の生き方について答えは出ないが、新しい考え方で面白かった。 Posted by ブクログ ありのままがあるところ 福森伸 ノーマルに近づくことが、障害のある人にとって本当に良いことなのか? ふと、糸賀一雄氏の「この子らを世の光に」という言葉を想起した。彼らの行為には偽りがなく、その一途で純粋な無心さは、我々が理想を求めすぎて見失いつつあるものなのだと思う。 Posted by ブクログ ありのままがあるところ 福森伸 鹿児島県にある福祉施設「しょうぶ学園」がどのように入所者たちと向き合っているのか。彼らの暮らしぶりを通して「普通」の人間の生き方についても問いを投げかける。 Posted by ブクログ ありのままがあるところ 福森伸 小さい頃から、何かをつくることが好きでした。絵を描いて物語にしたり、布で服やバックを作ったり…手を動かして何かを生み出すことだけに集中する時間は生きていることを実感できる、かけがえのない時間だったように思います。 だけど、働くようになって、自由な時間が希少なものとなった現在は、ただものをつくることに...続きを読む意味を求める様になっていたと気がつきました。 この本では、しょうぶ学園の方の創作に向き合う姿勢や作品が紹介されています。 自己の衝動のまま手を動かし、生きているこの瞬間を結晶化したものたちはただそれだけで尊いと感じました。 「こうあるべき」と障がいを持つ方の幸せを定義してしまう思考の狭さ、危うさに気付かされ、違う角度からものごとを見る視点をもらった様な、貴重な読書体験ができました。 Posted by ブクログ ありのままがあるところ 福森伸 声の大きい人が信じている「正しいこと」を全員一丸となってなぞるのは、もうおしまい。言うこと聞かなくたっていい。聞かなくたっていいんだ! Posted by ブクログ 福森伸のレビューをもっと見る