異聞風土記

異聞風土記

1,760円 (税込)

8pt

5.0

過去の風景が未来を語る。
流転の日々をその土地と人々の記憶から紡ぎ出す、
<極私的日本史>。

どうしても読んでみたかった本が目の前にある興奮。
最も誠実なインタビュアーとしてあらゆる人生の細部に光を投げかけてきた著者が
とうとう語り始める、自らの人生。
在日韓国人三世として呼吸したこの国の、風と土の変遷。
――七尾旅人(シンガーソングライター)、推薦


高度成長期に生まれ、多感な時期にバブルとその崩壊を体験し、
阪神大震災・東日本大震災という二つの巨大な天災をへて、いま
未知のウイルスに浸食されている「私たち」。
その姿がたった一人の視点と経験が浮かび上がらせる。

神戸・京都・大阪、東京を経由して、福岡・鹿児島、そして宮古島へ。

すでに行き去りし人々の息遣いと熱をまとった「私の物語」から明らかになる
もう一つの日本史。


【本文より】
そこでしか語られない言葉があり、そこに吹き渡る風がある。
風土を記すとは、表に現れないところを感じることではないか。
――そんな想像を手掛かりに私が暮らした、歩いた土地について記してみたい。

【目次】
第1章……神戸編
1:神戸、1975年
2:あちらとこちら、1975年
3:阪神間モダニズム
4:モロゾフとコスモポリタン、1984年
5:震災、1995年

第2章……京都編
1:洛中洛外
2:路地
3:ソウル
4:巫祝

第3章……大阪編
1:大阪との邂逅、1989年
2:鶴橋
3:彼女の口の達者さ

第4章……東京編
1:東京、1994年
2:大山ハッピーロード
3:別離、1995年
4:歌舞伎町、2002年
5:千駄木、感情教育の始まり
6:2011年3月11日

第5章……福岡そして鹿児島
1:福岡、2013年
2:メゾンプールサイド
3:本当に本当の記憶
4:鹿児島、2017年
5:永遠の今を生きる人たち

第6章……宮古島
1:宮古、2015年
2:ミャークとヤマト
3:淫蕩

終わりに

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    著者のお名前、読み方は、ゆん・うんで氏、ライター、インタビュアーとのこと。
    表紙が素敵すぎ、タイトルにも惹かれ拝読。

    親と祖父母世代が大変な、本当に大変なご苦労をされた在日の方で、その当時の暮らしぶりら京都での特殊なコミュニティとの関わり、お婆さまの特異な生き様が壮絶で読んでいる方もショックであり

    0
    2023年01月03日

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