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ジェーン・スーさん推薦!
「個人的な経験を丁寧に解していくと、そこに社会が現れる。
読後、自分の話にじっくり耳を傾けてもらえたような充足感を得る人は多いだろう。
私もそのひとりだ」
僕らはいい加減、都合のいい妄想から目を覚まさなければならない。
圧倒的な非対称を生きる僕らは、どうしてその事実に気づけないのか。
真に女性と、他者とつながるために、乗り越えねばならない「男性性」の正体とは何か。
50歳となった著者が、自らの体験を出発点に「いかにして男はマッチョになるのか」「どうすれば男性性を脱ぎ去ることができるのか」を問う。
——これまでにない男性をめぐる当事者研究!
【目次】
はじめに
1章 どのようにあたかも自然と男は男になってきたのか
2章 恐怖と勇気が与え、奪い去ったもの
3章 切断の恐怖と悲しみと痛み
4章 猥談とノリ
5章 男性性と女性性
終わりに
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Posted by ブクログ
「話が通じる」という安心感があった。
息子たちを育てていくうえで覚えておきたいこと、大事にしたいことがたくさん書いてあった。夫には今さら期待しない。これからの時代を生きる人には伝えていかなきゃと思った。
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"感覚的だと言われる話し方は「時系列に置き直して順序よく話すには膨大すぎて、端的にストーリーとして語ることができないくらいの感情と感覚がそこにある」ことを示唆しているのだと僕は理解している。そして結論が見えないと言われがちな「まとまらない話」というのは、散漫ではなく、「わかりやすい解釈を通じて話すことができない」ことを意味しているのだと思う。だから、何が必要かというと時間だ。耳を傾けるという滞空時間が必要なのだ。男たちはそれが冗長に感じて耐えられない。なぜだろうか。ひょっとしたら自分とは異なる存在のありありとした「他者性」を感じることを回避したいのではないだろうか。"(p.188)
"男性性は男性だけが備えているものではないし、女性の中にも男性性はある。女性性もまた男性のうちに存在する。ただ、ここでいう男性性が「逞しさ」だとか「論理的」を意味し、女性性は「細やかさ」「感情的」といった、社会の用意したステロタイプである必要はもう本当にない。"(p.158)
Posted by ブクログ
話に追いつけているわけではないので、読んで思ったこと。
自分の中にも男性性があり、男性性・女性性どちらの視点でも読んでいた。
感じること、波があることを、いつの間にかいけないことだと思うようになって、おだやかになろう、均そうとしていたなと思った。
社会や相手にとっていい子いい人になろうと努力してきたことが苦しかった理由が分かったような。
ここ半年ぐらいイライラが強くて、原因は職場環境や人間関係ではあるんだけど、自分の中にいる自分を抑圧してコントロールしようとしていた事もきっとあるなと思えて。反動で感情が溢れたんだなーと思ったらなんだか気持が凪いだ。
タイミング良く読めてよかった。
Posted by ブクログ
著者が考える、「男性性(男とはこうあるべきみたいな考え方)」ってこうやって形成されてしまったんじゃないか。という考察には自分にも思い当たるふしが多すぎてクラクラする。気づいてない振りをしてきた、誤ったというかズレた価値観の上に自分自身を構築してしまったという事実。また、おそらく大多数の男性が同じように間違った男らしさをインプットされて社会を作ってきてしまったということを突きつけられ絶望する。
多くの男性がこの本に書かれている事に気付き変化して欲しいと思う。
また、女性も読んで男性の暴力性みたいなものの根っこを知る事で、自身の身を守ることに役立ててほしいと思います。まあ、男性のダメさ加減に呆れてしまうかもしれませんが・・。
Posted by ブクログ
読むのにめちゃくちゃ時間がかかった。痛くって。
感想を書こうとすれば、引用しようとすれば、いろんな観点がありすぎて膨大な量になりそうだ。
語り口が厳しく痛い。でもそれは、著者自身が自らを断罪していて、血を流しているからのようにみえる。
序盤の語彙の強い社会への糾弾に怒りを一緒に募らせ、途中著者の歴史に置いてけぼりにされながらも、後半、厳しくも自省し未来を向く著者と苦しいながらも前を向く。なんとも私的な随筆。
男社会、男性性とは言うけれど、女性だからそれを持たないわけではなく、私も社会で働きながら、尊大さを発動させ、論理で丸めようとして、人の自由を奪うことで自由を獲得した気になると言う男性性を発揮している。
加えて、生きてきた中で蓄積された私の中の文化が、この社会構造を大いに受け入れて、ドラマや小説や恋愛で、男女の歪な支配関係を悦としてみることもある。侵されているなと、私もこの社会を助長している一員だなと思う。
男女と分けて生きる意味が、どこにあるのだろうか。女なら全ての男に欲情する、ということでもないのに。
#さよなら男社会 #尹雄大 #読書記録
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僕たちはいかに分断するかの知識に長けている。男性が女性を差別する。その理由は突き詰めると女性が女性であるからだ。同義反復以上の意味がないとすれば、性別が本質的に問題なのではなく、あなたの中の個人的な事情が差別を必要としている。その憎しみの物語の結末はあなたに何をもたらすのだろう。少なくとも幸福ではないはずだ。
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「要するに何が言いたいのか」とは「俺のわかるように話せ」にほかならず、今現に話していることを受け取らない、拒絶のメッセージでしかない。
どうして一方が当然と思っている理解の形にはまらないとコミュニケーションと呼ばれないのか。そのことについて男たちは考えたことがあるだろうか。考えずに済んでいるのは、やはり社会とは「(男)社会」であり、(男)の箇所が見えていないからだ。
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マイノリティは社会に参入し、他者と接する際に緊張感を大いに味わう。果たして自分が受け入れられるかどうかわからないからだ。そうなれば細やかな気遣いだってしようというものだ。
翻って考えれば、社会は常に自分を受け入れて当然と思わない限りは、あのような尊大さは身につけられないだろう。
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