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2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。
犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが……
それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。
気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された〈うわさ話〉を一歩ずつ、
ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村をゆく。
〈山口連続殺人放火事件〉の真相解明に挑んだ新世代〈調査ノンフィクション〉に、震えが止まらない!
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Posted by ブクログ
取材に基づくルポですが、まるで民俗学系のホラー小説のようです。住民のグロテスクな怖さや妄想世界を覗き見る不安感、真偽不明の怪異に信仰話などが入り混じり、読後はぐったりです。書籍内である人物が亡くなったあとの住民の反応には心底冷え冷えしました。
題材となるのは、住人が10数人の山口県の集落で5人が殺害された事件。犯人は「うわさ話ばっかし、うわさ話ばっかし」という言葉を残して、妄想の世界に閉じこもります。裁判では被害妄想に基づく犯罪だとして、犯人の責任能力の有無などが焦点となりました。
しかし、著者の取材によって、集落の中ではえげつないほどのうわさ話が蔓延していたことが事実だと判明。互いが互いの見えないところで悪口を言い合う風習が根付いていると明らかになります。犯人は出戻りで集落に溶け込めず、うわさ話の格好の的になっていたようです。
そうした環境から逃げられなかった犯人が行き場をなくして妄想を広げ、事件を起こしたのかもしれません。
閉鎖的な集落の怖さという面はもちろんあるのですが、指摘している方もいるように、近年のSNSの普及によって全世界がこうした村社会になってきたと感じる怖さの面もあるように思います。本人たちにその気がなくても、うわさ話で他人を攻撃し、追い詰めてしまうケースは少なくないのではないでしょうか。
一気に読んでしまった
お正月に帰省先の限界集落で
一気に読みました。
おどろおどろしさの漂う事件のことを書きながら、
淡々と事実を述べていき時々心情を漏らす、
著者のバランス感覚がとても好きでした。
サブカル中年のふりをして
ある場所に取材に行くシーンや、
取材の中で村人と心を通わせる瞬間など
全体的に緊迫感がみなぎっているものの
そのムードに溺れない著者の強さが感じられ
読んでいるうちに「この人は信頼できる」と
思えました。
Posted by ブクログ
初めてノンフィクション作品
大変な事件のノンフィクションなので読む前はちょっと怖いしマイナスな感じは嫌だと躊躇したけど 以前周南市に住んでいた事もあり気になって読んでみた。思ってたような暗さは全くなくてどんどん引き込まれてしまった。読んでる間
「これは実際の話」と何回も頭で確認してしまった。小さな事が生々しく感じる。
刑法39条、、、大変な事件を起こす人は それだけですでに精神疾患があるような気もする。
どんな背景があったとしても。
話題性で判決が変わっている点など ちょっと
びっくりした。
田舎の話だけども どこでも起こり得る人間の
心の奥深いとこを感じた本だった。
またノンフィクション読んでみよう
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