・ラグジュアリーの現在地が非常にわかりやすくまとまっている。2人の著者がアカデミックとビジネスの両面から紐解いていく展開のされ方で、多面的に捉えることができる良本。今年呼んだ中でかなり上位の読後感ある。
・宇宙産業まで話に含まれたのはかなり面白かった。たしかにあれこそ金持ちの道楽、みたいに移りがちだ
...続きを読むが、ラグジュアリーの定義に照らし合わせるとピタリとハマる。なるほど。(「誘惑的であること」「豊かさをあらわすものであること」「光り輝く(輝かせる)ものであること」それがラグジュアリー。)
・現代においては「ラグジュアリーブランドはより社会的責任を果たすべき」と考えられるトレンドになってきた。旧来型の(特に日本人においては古典的だがイメージに合うLVMH、ヴィトンのような「ブランドモノ」消費は、もはや現代のラグジュアリーのメインストリームではない。
・ITや技術の進化がいつまでも続きプロダクトの改良は進んだとしても、それを評価するのは最後は人間なので、人間側のレベルが上がる(人間性、社会、)必要がある。それで初めて高品質なコンテクストのもとにラグジュアリーがラグジュアリーたる状態になる。Cf.宇宙ビジネスはラグジュアリーになれるかどうか