岩波現代文庫作品一覧

  • 中国戦線従軍記 歴史家の体験した戦場
    3.0
    弱冠一九歳で陸軍少尉に任官し,敗戦までの四年間,小隊長,中隊長として最前線で指揮をとった経験をベースに戦後の戦争史研究を牽引した著者が,その人生を閉じる直前にまとめた「従軍記」.歴史家の透徹した目を通して日本軍のありさまと兵士・将官たちの日常を描き出した本書は,優れた兵士論・戦場論でもある.(解説=吉田裕)

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  • 〈子どもとファンタジー〉コレクションⅡ ファンタジーを読む
    4.0
    ファンタジー文学は空想への逃避ではなく,時に現実への挑戦ですらある.それは妄想ともつくり話とも違う.すぐれたファンタジー文学は,読み手自身のファンタジーを呼び起こし,何らかの課題をもって読み手に挑戦してくる――.心理療法家が,ストー,ゴッデン,リンドグレーン,ギャリコ,ピアス,ノートン,マーヒー,ル=グウィンを読む.(解説=河合俊雄)(全6冊)

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  • 台北人
    4.0
    上海のダンスホールの華だった女性と,それに翻弄される男たちを描く「永遠の尹雪艶」,老軍人がかつての日々を回想する「国葬」など,国共内戦と国民政府の亡命という歴史を背景に,戦後の台湾で故郷喪失者として生きる人びとの姿を活写し,失われた世界への哀惜や喪失の痛み,新天地で生きる苦悩を鮮烈につづった傑作短篇集.

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  • 文庫からはじまる 「解説」的読書案内
    4.0
    洪水のように押し寄せる新刊の荒波を乗り越えて,残された時間で,なにを読むべきか? 迷ったときには文庫に帰れ! 二百冊に垂んとする文庫解説を物してきた「解説の達人」が厳選して贈る,恰好の読書案内.未読であれ再読あれ,損はなし.読むぞ愉しき.決して古びることのない読書の世界が,いま文庫からはじまる.

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  • 釜ケ崎と福音 神は貧しく小さくされた者と共に
    4.0
    一人のホームレスとの出会いがエリート神父の生き方を変えた.人を根底から変える力は社会的弱者の中にあり,神の選びは貧しく小さくされた者の側にこそある.釜ケ崎の労働者たちの感性に学び共に過ごした20年の歳月を語る.身をもって生きられた実体験により育まれた,独自の福音書理解による力強い宗教思想がここにある!

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  • アンパンマンの遺書
    4.3
    「手のひらを太陽に」の作詞者でもある戦中派の作者が,自身の風変わりなホップ・ステップ人生を語る.銀座モダンボーイの修業時代,焼け跡からの出発,長かった無名時代,そしてついに登場するアンパンマン――.手塚治虫,永六輔,いずみたく,宮城まり子ら多彩な人びととの交流を横糸に,味わい深い人生模様が織り上げられていく.図版多数収録.

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  • 戦慄の記録 インパール
    4.0
    三万人もの死者を出した作戦は,どのように立案・遂行されたのか.牟田口司令官の肉声,司令部の状況を詳細に伝える元少尉の日記,生き延びた兵士たちの証言などを通じて,太平洋戦争で最も無謀といわれる作戦の全貌に迫る.現在につながる日本社会の病理をえぐり出し大きな反響を呼んだ単行本,待望の文庫化.解説=大木毅

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  • はじめての政治哲学
    4.8
    歴史上の哲人の言葉でなく,ごく普通の人々の意見・情報を手掛かりに,政治哲学を論じる.政治哲学の基本から最先端の議論まで,簡潔にわかりやすい言葉でまとめられた,初めて学ぶときの格好のテキスト.学習を深めるための文献リストは,最新の文献までアップデートして収めし,充実.解説,山岡龍一氏.

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  • 人文学と批評の使命 デモクラシーのために
    3.3
    人文学の危機が現代にもつ意味とはなにか.人文学的価値観はいかにデモクラシーに寄与しうるか.生涯を通して人文主義者を体現したエドワード・サイード.他者の歴史と思想に反映する自己批判からこそ,正確な自己認識が生まれると説き,人文学の真の目的をここに論じる.人文学再生にむけた,サイード最後のメッセージ.(解説=富山太佳夫)

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  • 宗教と科学の接点
    4.0
    科学技術が高度に発達した現代社会において,人間は生きていくために必要な大切な何かを見失ってしまったのではないか.ユング心理学者である著者が,「たましい」「共時性」「死」「意識」「自然」など,近代科学から取り残された問題を考察し,宗教と科学の接点の位置にある心理療法について論じる.(解説=河合俊雄)

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  • フェミニズム
    3.7
    フェミニズムとは,女の解放を意図しながら,「女」と位置付けられている者以外にフェミニズムを開いていくこと──最良の入門書であるとともに,男/女のカテゴリーを徹底的に解析する本書は,性差の虚構性を暴き,この身体から未来を展望する可能性を示す.齋藤純一氏との『思想』対談を付して文庫化.(解説=岡野八代)

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  • コブのない駱駝 きたやまおさむ「心」の軌跡
    4.5
    伝説の音楽グループ,フォーク・クルセダーズで活躍し,また作詞家として数々のヒット曲を手がけながらも,その後,精神科医となった著者の自伝.父親との葛藤,マスコミ体験の苦悩,親友との別れ…….波乱に満ちた人生と「心」の軌跡を振り返りながら,しぶとく生き続けるヒントを説く.鴻上尚史氏との対談を新たに収録.

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  • 私の日本語雑記
    3.0
    精神科医,またエッセイスト,翻訳家としても知られる著者の,多彩な言語経験を綴ったエッセイ集.自らの文筆活動に裏づけられた文章表現の極意や,外国詩の翻訳体験にもとづく文章論的発見,様々な言語と比較した際の日本語の特徴,言語の起源についての人類史的洞察など,言葉にまつわる知的刺激に満ちたエッセイを満載.(解説=小池昌代)

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  • 夢・神話・物語と日本人 エラノス会議講演録
    -
    日本人の心について生涯探究し続けた河合隼雄.本書は,その河合隼雄が日本の夢・神話・物語などをもとに日本人の心性を解き明かしたエラノス会議での講演をまとめたもの.『昔話と日本人の心』『神話と日本人の心』などの代表作に結実する思想のエッセンスが,最初に海外に発信された貴重な講演の記録.(解説=河合俊雄)

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  • ヨーロッパ・コーリング・リターンズ 社会・政治時評クロニクル 2014-2021
    3.8
    人か資本か.優先順位を間違えた政治は,希望を奪い,貧困と分断を拡大させる.話題を呼んだ『ヨーロッパ・コーリング』を改編し,コロナ禍の考察を含む以降の時評を大幅に加えた最新版.激動の時代に,子どもや若者,女性,移民,労働者たちが暮らす地べたから,鋭く温かく英国の世相を読み解き,日本の課題を照らし出す.

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  • 砂漠でみつけた一冊の絵本
    5.0
    次男を喪い砂漠のように乾ききった著者の心を救ったのは,一冊の絵本だった.それをきっかけに,著者は大人にとっての絵本の意味を見出す.著者自身の絵本との不思議な出会いから,大人にとって癒しとなる絵本の効果,子どもの心を育てる絵本の読み聞かせの効果などを,多くのエピソードをまじえて語る.(解説=落合恵子)

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  • ヒバクシャの心の傷を追って
    -
    被爆による「体の障害」に比べて圧倒的に報告の少ない「心の傷」――癒えることのない傷は,一生放射能の恐怖に追いかけられるために生じる,きわめて重篤で特殊なPTSDだ.診察室の内外で,被爆者に長年向き合ってきた精神科医だからこそ発表できた数々の証言を紹介.これらを冷徹な目で分析した他にない労作.解説=栗原淑江.

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  • わたしが生きた「昭和」
    4.0
    貧しさゆえに一家で「満州」に渡り過ごした少女時代,敗戦後の難民生活と家族の運命….つねに声なき民の側に立って歴史を見つめ続けてきたノンフィクション作家が,今初めて自身の今日までの人生と家族の歴史に焦点をあて,「昭和」という時代の検証に挑む.作家活動の原点を示す記念碑的作品.

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  • 未来からの遺言 ある被爆者体験の伝記
    4.7
    吉野啓二さん(仮名)が語った被爆者としての半生は,きわめて具体的で未曽有の衝撃力を備えていた.だが感動的なその証言の中に大きな謎が含まれていたことが判明する.果たして吉野さんは幻を語ったのか.被爆者の声を生涯記録し続けた著者が,吉野さんの軌跡に寄り添い,被爆者とは何かを根底から問い直した衝撃の一冊.待望の復刊.(解説=今野日出晴)

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  • 司馬遼太郎の「跫音」
    4.5
    「人間にとってその人生は作品である.この立場で私は小説を書いている」――そう記した司馬遼太郎の人生は,どのような作品だったのか.その読み解きと,戦後知識人たちと対話する姿勢から,歴史小説家としての,また文明批評家としての,歴史と人間の物語に対する透徹したまなざしが,いま浮き彫りになる.

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  • 増補 教育再生の条件 経済学的考察
    -
    日本の教育の危機は,学校教育の危機であるにとどまらず,日本社会の構成員を育成するのに失敗しているという社会全体の危機でもある.工業社会から知識社会への転換点でもある今,どのような教育改革が必要とされているのか? スウェーデンの事例などを参考に考察し,真に教育を再生させる道を提示する.(解説=佐藤学)

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  • 新版 一陽来復 中国古典に四季を味わう
    4.3
    「一陽来復」とはもともと,陰暦十一月の冬至,一年で夜が最も長い日に陰が極まって陽が戻ってくることをいう.巡りゆく季節を彩る花木や懐かしい風物に,中国の古典詩・随筆・歳時記に描かれた印象深い情景を重ね合わせ,明るい世界の到来を願いつつ心伸びやかに生きる日常を綴った滋味あふれる随筆集.(解説=井波陵一)

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  • 新年の挨拶
    3.0
    年のはじめに受け取る不思議な懐かしさの電話.折々の手紙・読書・出会いを通じて届く思いがけない呼びかけ.それにこたえる心の中での新しい動き,深められていく生と死への想いを,人生の挨拶として綴ったエッセイ集.物語りをする仕方で生きてきた小説家としての人生を顧みるエッセイ「生きられた人生の物語」を新たに加筆.

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  • 僕が批評家になったわけ
    5.0
    批評に背を向けても,私たちは生きられる.だが,もし批評がこの世に存在しなかったら,私たちの思考は,いまよりもっと貧しいものになっていただろう.学問とも哲学とも異なる,「自分で考えること」を手放さない批評――その営みが世界と切り結ぶ思考の原風景から,批評が私たちの生にもつ意味と可能性を明らかにする.

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  • 抵抗の新聞人 桐生悠々
    4.0
    社説「関東防空大演習を嗤ふ」で軍部を激しく怒らせた桐生悠々.明治末から日米開戦前夜まで,『信濃毎日』『新愛知』の主筆として,また個人雑誌『他山の石』の発行人として,反戦と不正追及の姿勢を貫いた烈々たる生涯を時代の変転のなかに描き切る.五男による回想「私にとっての〈親子関係〉」も収録.[解説=青木理]

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  • 老いの空白
    4.3
    人生における〈空白〉として捉えられてきた〈老い〉.しかし超高齢化時代を迎え,〈老い〉に対する我々の考え方も取り組み方も変化を余儀なくされている.〈老い〉を問題とする現代社会の有り様にむしろ問題はないか?「日常」「アート」「顔」など身近な問題を哲学的に論じてきた第一線の哲学者が,現代社会の難問に挑む.

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  • 戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る
    4.0
    一五年戦争下,途切れることなく刊行された婦人雑誌の料理記事は,銃後の暮らしをリアルに伝える.配給食材の工夫レシピから防空壕での携帯食まで,人々が極限状況でも手放さなかった食生活の知恵から見えてくるものとは? 再現料理もカラーで紹介.「食」を通して「戦争」を考えるための「読めて使える」ガイドブック!

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  • 自由の秩序 リベラリズムの法哲学講義
    4.0
    リベラリズムや自由が危機に瀕しているといわれるいま,「自由」は秩序があってこそ成り立つもの,という立場から著者は「自由の秩序」について講義する.「自由」や「リベラリズム」の法哲学的意味とは? 「自由」と「正義」との関わりとは? 法哲学の第一人者による七日間の熱血講義と,聴講生たちが鋭い質問で迫る刺激的な討議.

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  • 石原吉郎セレクション
    4.5
    戦争体験を取り上げた作家・詩人は数多い.石原吉郎は,シベリアのラーゲリで不信と連帯,密告と報復,死者と生者の交錯する極限を生きた.その体験を自己への凝視,告発と断念,絶望と祈り,沈黙と発語の拮抗する内面における,硬質にして静謐なる言葉で表現した.石原吉郎の散文を精選して,その文業の核心をテーマごとにまとめる.

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  • 歴史を哲学する 7日間の集中講義
    4.4
    「歴史的事実」とされるものは何か? 科学哲学・分析哲学の立場から,「歴史の物語り論」「歴史修正主義」など歴史認識の問題を七日間の講義という形式で,わかりやすく解説する.現代文庫版では,「補講」として歴史学者・遅塚忠躬の本書に対する批判についての反批判も収録.人文科学のあり方を問い直す知的刺激に満ちた本.

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  • 井上ひさしの憲法指南
    -
    「日本国憲法は世界史からの贈物,最高の傑作」と語る井上ひさし.常に憲法を軸に社会を見つめ,小説,戯曲,エッセイなどの作品を書き続けました.本書には,憲法の成り立ち,三原則,九条の精神などについて分かりやすく説いたエッセイ,講演録を収録.「日本国憲法って何だろう?」その答えがここにあります.解説=小森陽一

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  • 作詞入門 阿久式ヒット・ソングの技法
    4.3
    「時の過ぎゆくままに」「北の宿から」「青春時代」「また逢う日まで」など5000曲を作詞した言葉の達人は,いかに時代の芯を解剖して既成概念を突破したのか.ヒットの秘訣とは何か.一つの詞の誕生にどんなドラマが隠されていたのか.作詞家のみならず,すべてのクリエーターに役立つ実践的仕事論.(解説=鴨下信一)

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  • やわらかな思考を育てる数学問題集1
    3.5
    ロシアの子どもたちが十代はじめから夢中になって取り組んだ,とっておきの問題がぎっしり.解くのに求められるのは中学レベルの知識と考えつづける根気,そしてやわらかな頭です.第1巻は,論理問題にはじまり,組み合わせ,整除と余り,鳩の巣箱の原理,グラフ,三角不等式,ゲームなどをあつかいます.(解説=佐藤雅彦)(全3冊)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 獄中記
    4.2
    微罪容疑によって逮捕、接見禁止のまま512日間勾留された異能の外交官は、拘置所のカフカ的不条理の中で、いかなる思索を紡いでいたのか。神との対話を続け、世捨て人にならず、国家公務員として国益の最大化をはかるにはいかにすべきか。哲学的・神学的ともいうべき問いを通してこの難題に取り組んだ獄中ノート62冊の精華。書下ろし100枚。

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  • 昭和天皇・マッカーサー会見
    4.7
    長らく戦後史の謎であり続けた全11回の極秘会談。二人は何を話したかが「松井文書」解読で初めて明らかにされた。両者の会見とその後の昭和天皇の言動を精緻に検証した本書は、戦後レジーム形成に、昭和天皇が極めて能動的に関与した衝撃の事実を含めて描き出す。戦後史と昭和天皇を論争的に問う岩波現代文庫オリジナル版。

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  • 漱石を読みなおす
    -
    19世紀末から20世紀初めの戦争が続く時代に,「個性」という絶対的差異を自覚し,孤独な闘いに生きた漱石.漱石の諸作品と生涯について,新たな視点からたどりなおす.通説とは違った漱石の「個人主義」の新しい読み方を切り開き,現代の視点からその魅力を鮮やかにくみあげた「再入門書」.文庫化に際し,最終章を大幅に改訂.

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  • 実践 英語のセンスを磨く 難解な作品を読破する
    -
    英語は上級者なのに,一つ壁があって先に進めないと悩んでいませんか? 英文を正しく読むにはコンテクストの理解が必須です.難解で知られるヘンリー・ジェイムズの短篇を丸ごと解説し,細部まで読みこなしていくのを助けます.この短篇を徹底的に学べば,今後どのような英文に出会っても自信を持って臨めるはず.現代文庫オリジナル版.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束
    4.1
    一九八四年に医療援助活動を開始してから二〇一九年に凶弾に倒れるまで,戦乱と劣悪な自然環境に苦しむアフガンの地で,人々の命を救うべく身命を賭して活動を続けた中村哲医師.良き聞き手を得て,自らの個人史的背景とともに,熱い思いを語った肉声の記録,待望の文庫化.遺志を受け継ぐ現地スタッフのメッセージを収録.

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  • 丸刈りにされた女たち 「ドイツ兵の恋人」の戦後を辿る旅
    3.0
    第二次大戦中にドイツ兵と愛し合ったフランス人女性の多くが,解放後に見せしめとして丸刈りにされた.「対ナチ協力者」として命すら脅かされた彼女たちはどのような戦後を生きたのか.日本人留学生が,つらい過去を背負いながら戦後フランスを生き抜いた女性たちに出会い,その人生を綴った記録.(解説=マルコ・ソッティーレ)

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  • 子どもの本の森へ
    5.0
    子どもの本の「名作」について,心理学者の河合隼雄,詩人の長田弘の二人が,縦横無尽に語る対談.『赤毛のアン』『モモ』など,具体的な子どもの本の名作を数多く取り上げつつ,大人が読んでも新たな発見があり,重要な意味があるということを語る.読書の達人による,子どもの本の「名作」ガイド.(解説=河合俊雄)

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  • エクソフォニー 母語の外へ出る旅
    4.4
    エクソフォニーとは,ドイツ語で母語の外に出た状態一般を指す.自分を包んでいる母語の響きからちょっと外に出てみると,どんな文学世界が展けるのか.ドイツ語と日本語で創作活動を行う著者にとって,言語の越境は文学の本質的主題.その岩盤を穿つ,鋭敏で情趣に富むエッセーはことばの世界の深遠さを照らしだす.(解説=リービ英雄)

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  • 小説家の四季 1988-2002
    3.5
    「同じ時刻に目覚め,小説書きに精を出し,眠る.書いては眠り,起きては書き,書いては眠る.そういう日付も曜日も定かではない毎日をとうぶんの間くり返すことになる」.机の向こうで過ぎゆく季節を,飄々と慈しみ,ユーモアとペーソス溢れる筆致で綴る.小説の名手による「ライフワーク的エッセイ」,第1期を収録!

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  • 改訂版 なぜ意識は実在しないのか
    3.0
    誰にでもあるとされている「意識」や「心」とはいったい何だろう? そもそも,それは本当に実在しているのだろうか? 古くから謎とされてきたこの難問に,著者独自の独在論と言語哲学・分析哲学のアプローチから挑む.親しみやすい講義形式で好評の単行本版の内容をさらに新しくし,深化させた永井ワールドを伝える全面改定版.

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  • ぼくらはガリレオ
    4.0
    物はどのように落ちるのか.四人の中学生と先生が「アリストテレスはうそっぱちだ」と言ったガリレオの思考をなぞりながら,それぞれの意見を出し合い,個性的な話し合いをすすめていく楽しさを再現.科学教育を変えたと言われる著者の仮説実験授業の原点となった討論の記録.シリーズ「岩波かがくの本」で大好評だった本の文庫化.

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  • 生きる力をくれた一冊の絵本
    NEW
    -
    絵本には,人生を豊かにし,子どもの心を育て,大人の心に癒しを与える力がある.著者は,こうした絵本の力について長年エッセイを書き講演をするなどの活動を続けてきた.本書では,大災害や戦争など,人生の危機に直面した時,絵本によって生き直す力を取り戻した人びとのエピソードが数多く語られる.(解説=細谷亮太)

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  • 戦死やあわれ
    4.5
    戦死やあわれ…遠い国でひょんと死ぬるや….詩「骨のうたう」で,戦後を生きる多くの人の心を捉えた竹内浩三.23歳で戦死した彼は,映画監督を志し,友らとにぎやかに金を使い,失恋に滝つ瀬のごとく涙を流す,弱虫で淋しがりやの青年だった.子供の心のままに,素朴さとユーモアで青春を綴っていた彼は,軍隊でも手紙・日記を書き続けることで辛うじて呼吸した.その言葉を1冊に凝縮した新編集版.

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  • サンタクロースを探し求めて
    -
    なぜサンタクロースは世界中の子どもたちに熱愛されているのか.絵本『サンタクロースってほんとにいるの?』を書いた著者が,この謎を追い,自らのクリスマス体験,息子たちに本を読み聞かせた思い出,サンタクロースの絵本を書くに至った経緯,サンタクロースの故郷の町を訪ねた旅などについて語る.(解説=平田オリザ)

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  • さだの辞書
    3.5
    「目が点になる」の『広辞苑第五版』収録がご縁の自伝的エッセイ集.家族・故郷・ご先祖様,友・仲間・恩人,歴史・土地・希望,本・音楽・映画を語る 27の三題噺.時に爆笑,時に涙.温かな人柄とユーモア,言葉にセンスが光り,多芸多才の秘密が見える.第69回日本エッセイスト・クラブ賞受賞作.解説=春風亭一之輔

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  • 確率論と私
    4.2
    日本の確率論研究の基礎を築き,かつ多くの俊秀を育て,ガウス賞第1回受賞のほか数々の栄誉に輝いた伊藤清.本書は氏の唯一のエッセイ集.数学者になるまでの生い立ち,伊藤公式で名高い「確率解析」誕生の秘話,さらには「忘れられない言葉」「想い出」など,数学に携わる人々への深い思いが綴られる.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 鳥肉以上,鳥学未満. Human Chicken Interface
    3.6
    ボリュームたっぷり胸肉,スジが噛み切れないササミ…….鳥肉を食べ尽くしながら鳥類を語り尽くす鳥肉界随一の快著,ついに文庫化.ボンジリってお尻じゃないの? 鳥の首はろくろ首? 昭和の野球部はスズメ跳び!? ――トリビアもネタも満載.オーブンのチキンが焼けるまで,とっておきのサイエンスを召し上がれ.解説=枝元なほみ

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  • 孤塁 双葉郡消防士たちの3・11
    4.4
    われわれは生きて戻れるのか? ――原発が爆発・暴走するなか,地震・津波被害者の救助や避難誘導,さらには原発構内での給水活動や火災対応にもあたった福島県双葉消防本部一二五名の消防士たち.他県消防の応援も得られず,不眠不休で続けられた地元消防の活動と葛藤を,一人ひとりへの丹念な取材にもとづき描き出す.講談社 本田靖春ノンフィクション賞ほか受賞の迫力作.

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  • なぜ日本は没落するか
    4.3
    このままだと日本は必ず没落する…….1999年に刊行された本書は,2050年を見据えて書かれているが,驚くほど現在の日本の現実を予見している.なぜそうなるのか,日本人の精神性と日本の金融,産業,教育の荒廃状況を舌鋒鋭く指摘し,その救済案「東北アジア共同体構想」を示し,救済案への障害となるものをも示す.(解説=中村達也)

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  • セクシィ・ギャルの大研究 女の読み方・読まれ方・読ませ方
    3.4
    もの欲しげな目に半開きの唇,しなりくねらせた肢体.世に流布するお色気広告を,上野千鶴子がズバリ分析.社会が演出し,女に演技を求めている「女らしさ」,男が演技したがっている「男らしさ」の実態を大胆に,そして軽妙な筆致であばき出す.男女ともにまとっている「社会的衣服」を身ぐるみはがされる,キケンで快感一杯の処女作.

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  • 教育再定義への試み
    4.0
    人は生まれてから老いて死ぬまで,多くの人々と関わりながら自己教育をつづける.「いかに生きるか」という問いが,その営みをゆたかにする.いまこそ「教育」は,人々が人生の課題に立ち向かうときに支えとなるものとならねばならない──.自らの人生を真摯に振り返りつつ,教育の本来の姿を問う.(解説=芹沢俊介)

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  • 和の思想 日本人の創造力
    4.0
    和服,和装,和食……,私たちになじみ深い「和」の一字だが,これは一体何を意味しているのだろうか.歴史をさかのぼってこの国の生活や文化を一望すると,海を越えてもたらされる文化を受容・選択し,さらに変容させた力が見えてくる.日本の詩歌もまたその創造力によって育まれた.俳句の実作者が和の核心を読み解く快著.

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  • 「鎖国」を見直す
    -
    江戸時代の日本は「鎖国」ではなく「四つの口(長崎・対馬・蝦夷・琉球)」で世界につながり,開かれていた――著者が提起した「海禁・華夷秩序論」は様々な議論をよび,反発を生みながらも,江戸時代のイメージを塗り替え,通説として定着してきた.著者の長年にわたる研究のエッセンスをわかりやすくまとめた待望の一冊.

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  • 夜長姫と耳男
    -
    長者の一粒種として慈しまれる夜長姫.黄金をしぼらせ,したたる露で産湯をつかわせたので,姫の身体は光りかがやき,黄金の香りがすると言われていた.飛騨随一の匠の弟子で,大きな耳を持つ耳男は,姫が13歳の時,姫のために弥勒菩薩像を造るよう長者から命じられる.美しく,無邪気な姫の笑顔に魅入られた耳男は,次第に残酷な運命に巻き込まれていく.[カラー6頁]※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 無冠の父
    -
    「私の父の深沢武吉は,生涯巡査であった」.戦中から戦後初期の淡路島.小さな駐在所に身を寄せ合う,ある一家のささやかな幸福と戦争の傷痕.――実父をモデルに著者が遺した珠玉の物語は,父親とは何か,時代の激変のなかの家族,人間の矜持,生きることの諦観と希望とは何かを問いかけてやまない.解説=長嶋有

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  • 〈共生〉から考える 倫理学集中講義
    4.5
    「共生」という言葉に込められた様々なモチーフを,孤独,ケア,教育,臨床,エコロジーなど様々な場面における問題群から考える.現代社会の抱える諸問題を,主に倫理学の観点から,これまでの議論を紹介しつつ,集中講義形式のやわらかな口調で解説する.巻末に詳細な文献案内を付し,倫理学の教科書としても最適な一冊.

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  • れるられる
    4.7
    どうやって生まれるのか.誰に支えられるのか.いつ狂うのか.なぜ絶つのか.本当に聞いているか.誰かを愛しているか.そして見守られる? れる/られる,どちらかに落ちる,その時…….堅実なリサーチと冷静な筆致で信頼あつい著者が,人生の受動と能動が転換する境目を七つの動詞で綴る,連作短篇集的エッセイ.解説=齋藤亜矢

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  • 時を刻む湖 7万枚の地層に挑んだ科学者たち
    4.3
    2013年,水月湖が過去5万年の時を測る世界の「標準時計」になった.その意味とは? 世にも稀な土の縞模様「年縞」を手にした若者たちの研究の実際は? いかにして結実したか.国境を越えた友情,ライバルとの戦い,挫折と栄光とを当事者が熱く語る名著に,その後10年間の研究の進展と心温まる後日談を追加.解説=大河内直彦

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  • 101年目の孤独 希望の場所を求めて
    4.5
    ダウン症の子どもたちのアトリエ.身体障害者だけの劇団.クラスも試験も宿題もない学校.認知症の老人たちと共に暮らし最後まで看取ろうとする人々.死にゆく子どもたちのためのホスピス…….弱さとは何か.生きるという営みの中には何が起きているのか.著者初のルポルタージュ.文庫版のための長いあとがきを新たに収録.

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  • 歳月
    5.0
    最愛の夫が他界したあと書き継いだ,亡夫に贈る愛の詩篇.夫婦という極めて私性の強い密室を描き,女性としての息づかいが濃厚にただよう,死後にもつづく永遠の愛.戦後の女性の生き方を読者の知性に訴え続けてきた詩人が,没後にはじめて詳らかにした,純愛に生きるみずからの生(なま)の姿.口絵二丁.(解説=小池昌代)

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  • 桜の森の満開の下
    3.0
    鈴鹿の山に暮らす一人の山賊.怖いものなしの山賊が唯一怖れていたのは満開の桜の森であった.ある日,山賊は旅をする美しい女に出会い,その夫を殺して自分の妻にする.わがままな女の言いなりになる山賊と,涯のない欲望を持つ女はやがて――.[カラー6頁]※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • あたらしい憲法のはなし 他二篇 付 英文対訳日本国憲法
    5.0
    日本国憲法が公布、施行された1946-47年に発行された小冊子。中学1年生用の社会科の副教材「あたらしい憲法のはなし」。全国の家庭に配布された憲法普及会編「新しい憲法 明るい生活」。法制局閲、内閣発行の「新憲法の解説」。新憲法への熱い思いが伝わってくるこの3篇はいまこそ読み直されるべきだろう。

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  • 新版 報復ではなく和解を ヒロシマから世界へ
    4.0
    三期連続で広島市長をつとめ,平和首長会議のリーダーとして活発な平和活動を続けてきた秋葉忠利氏が,世界に向けて「ヒロシマの心」を訴えた講演を厳選して収録.被爆者の平和へのメッセージを世界に伝えて好評を博した旧版の講演3本に加え,「ヒロシマの心からフクシマの心へ」など最新の3本の講演を加えた新版.

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  • 中国文学の愉しき世界
    -
    『三国志』『西遊記』『水滸伝』『紅楼夢』…….とてつもないスケールで繰り広げられる華麗な物語世界,烈々たる気概に満ちた奇人・達人の群像.中国文学の魅力をわかりやすく説き明かす第一人者である著者が,「竹林の七賢」をはじめとする個性豊かな人物のエピソードや,興味深い書物,不思議な出来事をめぐって縦横無尽に語る.とびきり愉しい中国文学案内.

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  • 読む力・聴く力
    3.5
    人間の精神活動の基本である「読むこと」「聴くこと」は,高度情報社会のいま,どれだけ人間の生き方や社会のあり方に関わる深い体験になっているのか.本書では臨床心理・詩・ノンフィクションの分野で日本を代表する三人が,それぞれの「読むこと」「聴くこと」についての体験を語り,現代におけるその意味を問い直す.

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  • 声の力 歌・語り・子ども
    4.3
    童謡やわらべうた,詩や絵本の読み聞かせなど,声を通した人間のコミュニケーションについて,臨床心理学者,童謡作家,詩人,声楽家など各分野の第一人者が縦横無尽に論じる.ネット中心のコミュニケーションに傾きがちな現代における人間の肉声の可能性を再考.現代文庫版には谷川俊太郎氏の二論考を新たに収録.

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  • ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版
    3.6
    非常時というかけ声のもと,同調圧力が強まるなかで,この社会の「育む力」は失われつつあるのかもしれません.自分自身で考え,行動しようとする若い人たちと,かれらを取り巻く大人たち.誰もが自分のなかの埋もれた「リーダー」を掘り起こし,「育む力」を育むには…….村ぐるみの選挙不正を告発した一人の少女をめぐるエッセイを新たに増補.(解説=若松英輔)

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  • 海うそ
    4.1
    昭和の初め、人文地理学の研究者、秋野は南九州の遅島へ赴く。かつて修験道の霊山があったその島は、豊かで変化に富んだ自然の中に、無残にかき消された人びとの祈りの跡を抱いて、秋野の心を捉えて離さない。そして、地図に残された「海うそ」ということば……。五十年後、不思議な縁に導かれ、秋野は再び島を訪れる。

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  • 三毛猫ホームズの遠眼鏡
    3.0
    自民党ポスター「日本を、取り戻す。」に誤植あり! (誤)戻/(正)壊――その実、安倍政権主導ならずとも、いま、日本は壊れていっている。あれほどの大震災も、継続中の原発事故も忘れ、被災地への回帰を怠るこの状況をつくってきたのは、想像力の欠如という傲慢な現代の病理である。『図書』で大好評の連載エッセイを現代文庫に一括収録!

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  • 夢十夜
    3.8
    こんな夢を見た――.死んでしまった美しい女との百年後の邂逅,逃れられない前世の因縁,自殺を試みた瞬間に味わう激しい後悔,断崖絶壁で豚の大群に追い詰められる恐怖…….怪しく美しい漱石の夢の世界を,名手近藤ようこが漫画に描く.岩波現代文庫オリジナルの描き下ろし作品「第十一夜」を新たに収録.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 自分の感受性くらい
    4.5
    もっとも人気のある詩人の,もっとも有名な詩集.なかでも突出した人気を誇る表題作は,自分で考え続けること,自立した知性を磨き続けることの大切さをうたい,そのメッセージ性の強い言葉は,自分自身への問いかけとして多くの読者の共感をよび,やすきに流れる心を戒めてきた.現代詩の枠をこえた感動の名著.(解説=伊藤比呂美)

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