歴史を哲学する 7日間の集中講義

歴史を哲学する 7日間の集中講義

1,210円 (税込)

6pt

4.4

「歴史的事実」とされるものは何か? 科学哲学・分析哲学の立場から,「歴史の物語り論」「歴史修正主義」など歴史認識の問題を七日間の講義という形式で,わかりやすく解説する.現代文庫版では,「補講」として歴史学者・遅塚忠躬の本書に対する批判についての反批判も収録.人文科学のあり方を問い直す知的刺激に満ちた本.

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歴史を哲学する 7日間の集中講義 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「歴史は過ぎ去った過去の出来事の記述である以上、その出来事を直接に知覚することはできず、言葉による『語り(narrative)』を媒介にせざるをえない」(p.183)
    これがどういうことなのかを、かなり丁寧に解説してくれます。

    ただ、解説が平易でも、色々な学説を広く引っぱってきているので、読者への

    0
    2023年01月01日

    Posted by ブクログ

    『物語の哲学』と合わせて。哲学塾の一冊の文庫化だが、このシリーズ、見た目よりけっこう難しめのが多い気がする。

    0
    2018年10月14日

    Posted by ブクログ

    学術書(講義録だからそこまで厳密なものでもないけれど)を一気読みしたのはいつ以来だろう。本当におもしろかった。裏表紙の案内文に「人文科学の在り方を問い直す、知的刺激に満ちた本」とある通りだと思う。

    でもそれは文字通りの意味で「人文科学の在り方」に興味がないとたぶんあんまりおもしろくない(そもそも講

    0
    2016年07月29日

    Posted by ブクログ

    「歴史の物語論」の入門書として、同じ著者の『物語の哲学』や、アーサー・C・ダントの『物語としての歴史』よりも先に読むべきであろう。
    「補講」における遅塚忠躬『史学概論』の批判に対する応答は、史学と哲学における概念の取り扱い方の差異を浮き彫りにしている。「事実」という概念の考究に関しては、遅塚氏よりも

    0
    2025年02月10日

    Posted by ブクログ

    歴史の認識論をテーマに、歴史科の諸問題を扱っていました。この本を読んでよかったと思えた点が二つあります。一つは歴史について考える材料を得られたこと。少なくとも歴史について考える場合には「歴史はフィクションか」と「唯一の正しい歴史」が争点となるようです。もう一つは「科学とは何か」というより大きな問いへ

    0
    2018年07月29日

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