作品一覧 2024/04/10更新 文藝春秋 NEW 試し読み フォロー 石川節子 愛の永遠を信じたく候 試し読み フォロー 家族の横顔 試し読み フォロー 記録 ミッドウェー海戦 試し読み フォロー 心だより 試し読み フォロー 昭和とわたし 澤地久枝のこころ旅 試し読み フォロー 一千日の嵐 試し読み フォロー 試された女たち 試し読み フォロー 妻たちの二・二六事件 新装版 試し読み フォロー 時のほとりで 試し読み フォロー 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束 試し読み フォロー 14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還 試し読み フォロー ベラウの生と死 試し読み フォロー 道づれは好奇心 試し読み フォロー 未来は過去のなかにある─歴史を見つめ、新時代をひらく 試し読み フォロー 烙印の女たち 試し読み フォロー 六十六の暦 試し読み フォロー 私のかかげる小さな旗 試し読み フォロー 私の青春日めくり 試し読み フォロー 1~19件目 / 19件<<<1・・・・・・・・・>>> 澤地久枝の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束 中村哲 / 澤地久枝 VIVANTを見ていて、ノゴーン・ベキから中村哲さんのことを連想しまして、本書を読みました。このような立派な方が実在したということを、忘れないようにしたいと思います。 Posted by ブクログ 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束 中村哲 / 澤地久枝 中村医師へのインタビューの記録だが、澤地久枝がその素顔に肉薄していて夢中になって読んだ。中村氏が医師から何故水路工事に転身したかだけでなく、硬く口を閉ざしていた家族のこと、自分の出自や思想形成のこと、果ては体重まで聞かれて、医師も「これほどのことは警察の調書でもないだろう」と苦笑するほどだ。ドキュメ...続きを読むンタリー作家の底力を感じると共に、本当に惜しい方を無くした、この痛みは時間が経っても癒えることことはない、だからこそ平和に向かって少しずつ歩み続けなければならないと思わされた。 Posted by ブクログ 妻たちの二・二六事件 新装版 澤地久枝 二・二六事件で刑死、自決した青年将校21人、そのうち14人が未亡人を残している。歴史的な無機質な事実に立体的な視点を与えビビッドに伝える屈指のノンフィクション。 筆者のデビュー作。既に出版から50年を経過。当時は当事者たちがまだ生きながらえていた頃。英雄的、悲劇的に捉えられるがちな青年将校を全く違...続きを読むった視点からものすところが素晴らしい。それぞれの人物が遺書や未亡人の話から、遠い昔とはいえ我々と同じように笑い、泣き、若い妻や幼き子を残す男の心情が立体的に浮かび上がる。 ノンフィクションとしては古典的な部類かもしれない。今さら感もあるが、名だけ知っていた本書、じっくり読んでみて本当に良かったと思う。 Posted by ブクログ 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束 中村哲 / 澤地久枝 生き方の道標。バイブルになるような本。 中村さんの私生活に触れている点が他と比べては珍しいとのこと。 迷ったときには何度も読み返すこと。 Posted by ブクログ 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束 中村哲 / 澤地久枝 中村哲(1946~2019年)氏は、九州大医学部を卒業後、1984年にパキスタンのペシャワールに赴任し、ハンセン病の治療やアフガニスタン難民の診療に従事、その後、長年、戦乱と旱魃に苦しむアフガニスタンで、井戸・水路建設などの復興事業を行ってきた医師。NGO「ペシャワール会」現地代表。2003年にマグ...続きを読むサイサイ賞、2018年にアフガニスタンの国家勲章を受章。2019年10月7日には、アフガニスタンでの長年の活動が認められ、同国の名誉市民権を授与された。2019年12月4日、アフガニスタン東部のジャララバードにおいて、車で移動中に何者かに銃撃され、亡くなった。享年73歳。 本書は、戦争や国家を問う作品を多数手掛けてきたノンフィクション作家・澤地久枝(1930年~)が、2008~09年に行ったインタビューをまとめ、2010年に出版、2021年に文庫化されたもの。 私は、2010年に本書の単行本を読み、その後、中村医師の自伝である『天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い』(2013年)、西日本新聞社が、生前の中村医師本人の寄稿などをまとめた『希望の一滴 中村哲、アフガン最期の言葉』(2020年)なども読んだが、今般文庫版を改めて購入し、再読した(文庫版には、遺志を受け継ぐ現地スタッフのメッセージが新たに加えられている)。 中村医師は、パキスタン・アフガニスタンに赴任当初、医師として患者の治療にあたっていたが、医学の恩沢から完全に見捨てられている現地の村々を歩き、わが目でその惨状を確かめるに至り、遂には白衣と聴診器を手放し、「百の診療所より一本の水路を」と現場で井戸掘り、水路建設の陣頭指揮をとることになる。以来現地人と協力して、1,000本を超える井戸を掘り、27㎞に及ぶ用水路を建設し、それらは1万6,500ヘクタールの農地を潤した。そうした中村医師だからこそ、現地の人びとに心から信頼されると同時に深く愛され、その存在は、日本よりもアフガニスタンでより多くの人びとに知られ、その死は、より多くの人びとに悼まれたのだ。。。 本書は、インタビューだからこそ聞き出せた、現地の自然や日常の様子などがとても興味を惹いたし、また、中村医師の、あの訥々としながらも、信念に満ちた声が聞こえてくるようで、改めて胸が熱くなる思いがした。 この夏、米国は20年に亘り駐留したアフガニスタンから撤退したが、米国軍のヘリが飛び交う下で、現地の人々はどのような日々を送っていたのか。。。文庫版あとがきで澤地氏は、本書単行本ができたときにオバマ大統領に送付したと明かしている。(予想通り反応はなかったそうだが) 真の平和のためには何が必要なのかを考えさせてくれる、中村医師からのメッセージである。 (2021年9月了) Posted by ブクログ 澤地久枝のレビューをもっと見る