澤地久枝のレビュー一覧

  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束

    Posted by ブクログ

    本屋を訪れた際に表紙の中村先生と目が合った気がしたので購入。星5という評価は内容の良し悪しというより、感じ入るものがありましたという意味で。
    以前にも中村先生にまつわる本を読んだことがあって、そっちの内容は確かアフガニスタンでの医療や、現地で医療行為をすることの大変さなんかが綴られていた気がするんだけど、こっちの本は「病気の原因を根っこから改善するためには水が必要だ!」ってことで、用水路を作ることに尽力した中村先生にまつわるエピソードがインタビュー形式で収められていました。
    前の本の感想でも書いたかもしれないけど、これほど立派な人に憧れを抱いたり、残した功績を素晴らしいと感激する気持ちはあれど、だからといって自分の中にある極めて凡庸な欲求を捨てきれないことが恥ずかしかったり、恥ずかしくなかったりする。でも、中村哲さんの存在や成し得たことを知っているか知らないかで、自分の人生は少なからず変わっているんだと信じるようにしています。

    0
    2026年04月29日
  • 新装版 滄海(うみ)よ眠れ ミッドウェー海戦の生と死(一)【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    これは澤地久枝さんの渾身の作品、読むとか読まないとか、面白いとかそうでないというレベルではありませんでした、私の中では。もう、読むことで少しでも当時の方々に触れて感じて見たい、そう感じて5巻まで読み通しました。結局「記録 ミッドウェー海戦」まで手を伸ばし、YouTubeのインタビューまで視聴した次第です。当時の状況、日米含め、を肌で感じる作品で平和の尊さ実感できると思います。

    0
    2026年03月31日
  • 記録 ミッドウェー海戦

    Posted by ブクログ

    『女の一生サチ子の場合』で登場する修平を通じて、ひとりひとりを知りたいと思い、この本を手に取った。

    日本側3056名、アメリカ側362名の戦死者、家族がどのように生きたのか、ナラティブで残した膨大な研究資料である。著者があとがきに記した『これはあくまでもわたし個人による「私史ミッドウェー海戦」であるという立場をつらぬかせていただきたい』という姿勢は、ノンフィクション作家としての文責の重みと、個から全体、全体から個と見渡す大切さを改めて示している。

    家族の語りを読み、祖母が戦争について話したがらなかった気持ちに少しだけ触れることができた気がした。200ページにも及ぶ戦死者名簿のうち、誰1人として自分は存じ上げない。しかし、今自分が生きていることとのつながりを感じざるを得なかった。

    第1部と第3部は海軍史に関する言及や記録が主なので、テクニカルな表現もあり、すべて理解するには勉強が必要だと感じた。『滄海(うみ)よ眠れ』と併せて読むとよりわかるのかな。

    0
    2026年02月16日
  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束

    Posted by ブクログ

    VIVANTを見ていて、ノゴーン・ベキから中村哲さんのことを連想しまして、本書を読みました。このような立派な方が実在したということを、忘れないようにしたいと思います。

    0
    2023年12月31日
  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束

    Posted by ブクログ

    中村医師へのインタビューの記録だが、澤地久枝がその素顔に肉薄していて夢中になって読んだ。中村氏が医師から何故水路工事に転身したかだけでなく、硬く口を閉ざしていた家族のこと、自分の出自や思想形成のこと、果ては体重まで聞かれて、医師も「これほどのことは警察の調書でもないだろう」と苦笑するほどだ。ドキュメンタリー作家の底力を感じると共に、本当に惜しい方を無くした、この痛みは時間が経っても癒えることことはない、だからこそ平和に向かって少しずつ歩み続けなければならないと思わされた。

    0
    2023年04月25日
  • 妻たちの二・二六事件 新装版

    Posted by ブクログ

    二・二六事件で刑死、自決した青年将校21人、そのうち14人が未亡人を残している。歴史的な無機質な事実に立体的な視点を与えビビッドに伝える屈指のノンフィクション。

    筆者のデビュー作。既に出版から50年を経過。当時は当事者たちがまだ生きながらえていた頃。英雄的、悲劇的に捉えられるがちな青年将校を全く違った視点からものすところが素晴らしい。それぞれの人物が遺書や未亡人の話から、遠い昔とはいえ我々と同じように笑い、泣き、若い妻や幼き子を残す男の心情が立体的に浮かび上がる。

    ノンフィクションとしては古典的な部類かもしれない。今さら感もあるが、名だけ知っていた本書、じっくり読んでみて本当に良かったと思う。

    0
    2022年08月15日
  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束

    Posted by ブクログ

    生き方の道標。バイブルになるような本。
    中村さんの私生活に触れている点が他と比べては珍しいとのこと。
    迷ったときには何度も読み返すこと。

    0
    2021年10月24日
  • 妻たちの二・二六事件 新装版

    Posted by ブクログ

    反逆者として死刑になった二・二六事件の青年将校たち。残された妻たちは、長く辛い日々をどう生きたのか。口を開かない、会ってくれない妻たちを訪ね歩き、胸の奥にしまった言葉を引き出した著者の熱意に心を打たれた。反乱軍の先頭に立てば命はないと分かっていたはずなのに、なぜ妻をめとり子をもうけたのか。読め読むほど男の身勝手がしみてくる。そして、過酷な運命に耐えて生き抜いてきた妻たちが美しく見えた。

    0
    2021年09月27日
  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束

    Posted by ブクログ

    中村哲(1946~2019年)氏は、九州大医学部を卒業後、1984年にパキスタンのペシャワールに赴任し、ハンセン病の治療やアフガニスタン難民の診療に従事、その後、長年、戦乱と旱魃に苦しむアフガニスタンで、井戸・水路建設などの復興事業を行ってきた医師。NGO「ペシャワール会」現地代表。2003年にマグサイサイ賞、2018年にアフガニスタンの国家勲章を受章。2019年10月7日には、アフガニスタンでの長年の活動が認められ、同国の名誉市民権を授与された。2019年12月4日、アフガニスタン東部のジャララバードにおいて、車で移動中に何者かに銃撃され、亡くなった。享年73歳。
    本書は、戦争や国家を問う作品を多数手掛けてきたノンフィクション作家・澤地久枝(1930年~)が、2008~09年に行ったインタビューをまとめ、2010年に出版、2021年に文庫化されたもの。
    私は、2010年に本書の単行本を読み、その後、中村医師の自伝である『天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い』(2013年)、西日本新聞社が、生前の中村医師本人の寄稿などをまとめた『希望の一滴 中村哲、アフガン最期の言葉』(2020年)なども読んだが、今般文庫版を改めて購入し、再読した(文庫版には、遺志を受け継ぐ現地スタッフのメッセージが新たに加えられている)。
    中村医師は、パキスタン・アフガニスタンに赴任当初、医師として患者の治療にあたっていたが、医学の恩沢から完全に見捨てられている現地の村々を歩き、わが目でその惨状を確かめるに至り、遂には白衣と聴診器を手放し、「百の診療所より一本の水路を」と現場で井戸掘り、水路建設の陣頭指揮をとることになる。以来現地人と協力して、1,000本を超える井戸を掘り、27㎞に及ぶ用水路を建設し、それらは1万6,500ヘクタールの農地を潤した。そうした中村医師だからこそ、現地の人びとに心から信頼されると同時に深く愛され、その存在は、日本よりもアフガニスタンでより多くの人びとに知られ、その死は、より多くの人びとに悼まれたのだ。。。
    本書は、インタビューだからこそ聞き出せた、現地の自然や日常の様子などがとても興味を惹いたし、また、中村医師の、あの訥々としながらも、信念に満ちた声が聞こえてくるようで、改めて胸が熱くなる思いがした。
    この夏、米国は20年に亘り駐留したアフガニスタンから撤退したが、米国軍のヘリが飛び交う下で、現地の人々はどのような日々を送っていたのか。。。文庫版あとがきで澤地氏は、本書単行本ができたときにオバマ大統領に送付したと明かしている。(予想通り反応はなかったそうだが)
    真の平和のためには何が必要なのかを考えさせてくれる、中村医師からのメッセージである。
    (2021年9月了)

    0
    2021年10月04日
  • 道づれは好奇心

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     昭和5年9月3日生まれ、ノンフィクション作家、澤地久枝さん、4歳で渡満、敗戦で1年間難民生活、16歳の秋に引き揚げ、防府県立高女3年(1年ダブル)に編入。その後、昭24.3、向丘高女を首席で卒業。「道づれは好奇心」、2002.10刊行、2005.10文庫。28歳、38歳、64歳と心臓手術を3回、手術前夜、人生の締めくくりをしながら薬で眠ったと。石川啄木・節子夫妻の調査など、二人の関係年表と系図づくりが役立ったそうです。そして、調べることは徹底的に。同時に、手にした資料をすべて書いてはならないと。2002年、72歳、6回目の年女、カタクリの開花を見たくて、黒姫に一人旅されたそうです。私も今72歳、著者の好奇心と積極性、大いに感化されました。2020.10転倒で入院、介護4でしたが、今はリハビリで介護2だそうです。

    0
    2021年07月27日
  • 一千日の嵐

    Posted by ブクログ

    1995年発行の本。だいぶ時間が経ってしまったけれど、今更ながら壁崩壊前後の東独の姿を知りました。「シュタージ」の恐ろしさや、少数民族の置かれた問題など、恥ずかしながら知らなかったことがたくさん。また現在のドイツに照らしてみると、ゆっくりとした変化に…ちょっと怖い気持ちが。

    0
    2018年02月28日
  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中村哲さんに関する本は初めて読んだ。
    中村哲さんと火野葦平の関係も初めて知って驚いたし、中村哲さんのおじいさんとご本人がとてもお顔が似ておられることにも驚いた。
    恐るべし!遺伝子!!
    おじいさんと哲さんの中にある「人のために動く」という気質は顔だけではなく、その生き方にも脈々と受け継がれているのではないか。そんなことを思った。

    20年ほど前の対談だが、哲さんや澤地久枝が感じた政府に対する失望と言うか落胆というかは今の日本の政府に対する多くの人の見方と大きく変わっていないと感じた。
    今、中村哲さんが生きておられて、今の日本の様子を見られたらどんなことを感じられるだろう。

    というわけで、機会があれば中村哲さんに関する本をまた読みたいと思わせる一冊。

    0
    2026年08月13日
  • 14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還

    Posted by ブクログ

    14歳の自分を思い出そうとしても、大した記憶が残っていない。中学生だから毎日部活に明け暮れ(軟式テニスの強豪だったから、朝練から夜中までボールを追い続けていた)、少しでも頭の良い高校に推薦で入ってやろうと、勉強もそれなりに頑張っていた頃だ。丁度、昭和天皇が体調を崩されて、毎朝ニュースで下血した量を放送していたから、朝からどんよりした気持ちになっていた事は覚えてる。そして昭和の時代も終わった。14歳は今の自分から見たらまだまだ子供だが、大人の扉のドアノブに手をかけたぐらいだろうか。中には早くにドアを開けるものもいたし、私の様に何時迄も子供っぽい人も居ただろう。それでも身体は驚くほど成長したするし、中学入学当時155センチだった私の背は卒業時には170センチを超えていたのを未だに覚えている。
    本書はその14歳という年齢を、かつての日本が中国に設立した傀儡国家である満洲国で過ごした少女の話である。筆者の当時の記憶を辿ったノンフィクションであるが、執筆時点で70年以上経過している。丁度日本が敗戦に向けてまっしぐらの時期に14歳の少女であった筆者は、日本が戦争に負けるなどとは全く考えてもいない軍国少女であった。その日本が1945年に敗戦し、終戦間際のソ連の侵攻、そしてその後は中国共産党と国民党の国共内戦に巻き込まれる、混乱した時期を少女は経験する。その中での友人や家族、中国人やロシア人との交わり、そしてそこにある悲しみ、恐怖などのあらゆる記憶を辿り、文字に起こした内容となっている。14歳という大人になりかけの時期、そして(私もそうだが)未だ社会が何ものか、戦争に負けるという事の本当の意味すらもよく理解しない時期の、少女が感じた生々しい記憶がそこに鮮やかに記されている。昔「シンドラーのリスト」という映画を観たが、前編白黒映画の中に最後に唯一色のあるシーンがあったと記憶している。本書も70年以上前のモノクロームの世界を頭の中に描きながら、所々に鮮明な色が表現され、そして記憶に焼き付いていく様な感覚がある。敗戦前から敗戦後の最も混乱した時期にあった日本が、更に混乱の中にあった中国満洲において経験した日本人が見た景色。故郷から遠く離れ、かつては支配側にありながら、敗戦と共に被支配者へと一気に転落し、最底辺の暮らしを経験した日本人。不思議と少女の目に映る風景は、記憶の中では生き生きとした描写で描かれている様に感じる。それは、大人たちが背負った責任感もなく、ただ単純に社会から未だ離れ、成長著しい時期と重なったからであろうか。少女は希望を失わず、どん底の生活の中でも、生活の術を探し、周りの同じ様にどん底の大人たちに囲まれながらも、しっかりと大地に足をつけ生きている。
    戦争を経験した世代はもう殆どが鬼籍に入っている。筆者と同じ年頃で今も生きているとすれば100歳近い年齢だろう。誰かがこうした記憶を次の世代に繋いでいかなければならない。今の日本が経済的に発展を遂げ、憲法のもとで平和を維持し続けている。そこに辿り着けたのは、過去のこうした歴史の積み重ねの上にある事を、日本人は忘れてはならない。そして、これから先将来を担う次代の若者たち、特に筆者が少女だった頃の年齢の世代に読んでもらいたい一冊だ。

    0
    2026年04月05日
  • 妻たちの二・二六事件 新装版

    Posted by ブクログ

    二・二六事件の雪の朝から90年近く経とうとしている。
    本書を読み終えた今、とても辛く言葉がでなかった。
    たった288頁の文庫本の厚さ以上の「ずっしりとした重み」を感じずにはいられない。
    教科書では数行の「青年将校達のクーデター未遂事件」。
    教科書には記すことができない歴史の真実は、そんな数行で終わらせられる事件ではない!
    その数行の裏にある妻達のもう一つの二・二六事件、30年という「妻達の人生」が頁を捲る度に重みが増していく。

    五一五事件、相沢事件に続く軍部の暴走。
    一見、別々の事件に思えるが事件から50年、同著者の『雪はよごれていた』で法務官匂坂の極秘資料の発掘で闇に紛れて見えない黒い糸で繋がっていたのが明らかにされた。

    特に心に残ったのが丹生中尉の妻、寸美奈子さんの静かで重い鎖に繋がれた人生だ。
    彼が処刑前に「妻に贈る」と書かれた数多の遺詠に「死ぬる迄恋女房に惚れ候」と書いた夫の言葉を妻は忘れることが出来るだろうか。
    それは死に直面した夫なりの精一杯の愛情だったのかもしれないが、残された彼女にとっては、再婚も人生を楽しむことを許されない、心に絡み付いた「愛という名の呪縛」のようで、もう少し自分の幸せを優先しても良いのでは?と感じたが彼女の心がそれを許さなかったのだろう。

    そして事件後、彼女を待っていたのは官位も勲等も剥奪され「逆賊の妻」というレッテルと、軍部が仕組んだ暗黒裁判による真実の封殺だった。匂坂資料が暴いた通り、彼らの純粋な動機は権力抗争の泥にまみれ、捨てゴマのように都合よく利用され、そして切り捨てられた。寸美奈子さんはその不条理を一身に背負いながら、30年以上もの間、誰にも相談できず、世間の目を避け、ただ内省の中で生き抜いた。
    国家の不条理と夫の昭和維新という理想に人生を奪われてしまった、余りにも悲しくて孤独な生き様に胸が締め付けられる。

    突如、叛徒の妻となり、男達の身勝手で置き去りにされた14人の20代の未亡人達の苦労と悲しみは計り知れない。怨み辛みを向ける場所もなく妻達の二・二六事件は終わっていない。
    ただ一つの救いは二・二六事件慰霊碑の建立とその碑には二十二士の名が刻まれている。汚名返上とまではいかないが彼女達の苦労が少しだけ報われたように感じた。

    全国を渡り歩き、ようやく会ってからも「今さら何も語りたくない、そっとしておいて欲しい」それが彼女達の本音かもしれない。困難な取材を重ね検証し、妻達の切実な思いと国家が臭い物に蓋をしようとした真実を白日の下にさらした本書の成果は大きい。

    歴史は一部の権力者によって如何様にも変えられてしまう。この二・二六事件のように。
    現代の特定秘密保護法、森友問題の公文書改竄、最近の核武装問題、数に物をいわせる政治を見ていると、かつての軍部と重なりつつあるような危うさを感じざるを得ない。
    歴史は繰り返すと言うが歴史から一体何を学んだのだろう……
    臭いものに蓋をさせないためにも本書のような真実と声なき声を伝える本が必要不可欠なのではないだろうか。
    後世に残しておくべき一冊。

    0
    2026年02月26日
  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束

    Posted by ブクログ

    澤地久枝氏の聞き手になる、中村哲医師の対談本。

    対談だからこそ語られる中村哲医師の姿に触れることができるのは、とても貴重だと思いました。

    どのような気持ちで事業に向き合ってこられたのか
    。
    家族のこと。
    アフガニスタンのこと。
    ペシャワール会のこと。
    事業のこと。

    中村哲医師の人物像がよりよく見えてくるのは、対談ならではだなと思いました。

    0
    2026年01月23日
  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束

    Posted by ブクログ

    アフガニスタンの診療所からに続き。
    先に概要を知ってから対談を読んだ方が、
    理解が進むかなと思っての順番でした。

    私には想像もできない活動をされている方、
    どんな方なのかと思っていましたが、
    応援せずにはいられない方でした。

    冒頭は家族や両親など、
    中村さんの生まれから始まりました。
    祖父にそっくりな中村さん。

    そこからアフガニスタンの話に入っていくのですが。

    文面の中から、
    目の前のことをコツコツと進めていくことの大切さ、
    相手の未来を想いながら行う現在の活動、
    さらにアメリカや日本、他国の干渉、
    それらに振り回されるアフガニスタンについて。

    現地を見ているからこそ重みのある言葉で、
    力があり、怒りがあり、悲しみがあって。
    それでも前を向いてアフガニスタンを思う。

    今世界中で戦争が起こっていますが、
    本書を読んで欲しいと思いました。

    文庫は先日読んだものと、本作だけですが、
    また折を見て他のハードカバーも読んでみたいと思います。

    0
    2025年07月21日
  • 記録 ミッドウェー海戦

    Posted by ブクログ

    澤地久枝さん著「記録ミッドウェー海戦」
    圧倒的な記録と資料が収められている作品。
    この作品の凄い所が当時の敵味方関係なくミッドウェーでの日米両軍の戦没者達の手紙や記録がそのまま収録されているところ。
    戦死者3418名の名前を記載し、遺族の手紙なども記載されている。

    作者は膨大な労力と時間をかけてこの作品を世に出された事と思う。作者がやらないと永遠にまとめられる事はなかっただろうと感じている。

    蓄読記録書として大事に保管していきたい。

    0
    2024年08月22日
  • 妻たちの二・二六事件 新装版

    Posted by ブクログ

    当時の天皇派から見れば完全なクーデターまたはテロとして見られていて“悪“として扱われています。その妻の重責たるや想像に難く無いですね。

    0
    2024年04月12日
  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束

    Posted by ブクログ



    岩波現代文庫
    中村哲 「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」 

    インタビュー形式で アフガニスタンの現実や自身のことを語った本。


    アフガニスタンのエピソードだけでなく、幼少期や家族の思い出や死、影響を受けた本や宗教などのインタビュー。自伝に近い


    自衛隊のアフガニスタン派遣について、対米追随により現地の日本人を危険に晒していると批判。国会に呼びつけといて、批判を取り消させる国会議員の態度は 残念



    「人間とは関係である〜その人とある対象との響き合いの中で自分というのは成り立っている」

    「組織というのは、ある事業を遂行するためのもの〜事業が成し遂げられれば、組織が続くか続かないかは二の次のこと」









    0
    2023年06月25日
  • 妻たちの二・二六事件 新装版

    Posted by ブクログ

    「澤地久枝」のノンフィクション作品『妻たちの二・二六事件【新装版】』を読みました。

    二月ですからね… 二・二六事件関連の作品を読みたくなったんですよね。

    -----story-------------
    “至誠"に殉じた二・二六事件の若き将校たち。
    彼らへの愛を秘めて激動の昭和を生きた妻たちの三十五年をたどる、感動のドキュメント。
    〈解説〉「中田整一」
    -----------------------

    昭和維新を目指し、二・二六事件を主導したとされて処刑された青年将校等の妻… 十余名の未亡人たちがどのような人生を歩んでいったのか?困難な取材を粘り強く重ね、足で歩いて検証したノンフィクション作品です。

     ■一九七一年夏
     ■雪の別れ
     ■男たちの退場
     ■燃えつきたひと
     ■花嫁人形暗き陰翳
     ■余燼の中で
     ■秘められた喪章
     ■母としての枷
     ■西田はつ聴き書き
     ■生けるものの紡ぎ車
     ■辛酸に堪えられよ
     ■過去への旅 現在への旅
     ■あとがき
     ■改めて思うこと――新装版に寄せて
     ■解説 中田整一

    事件から30年後の1971年(昭和46年)、遺された妻たち一人ひとりに丁寧に聞き取りをした記録です… あまりに短かった新婚生活、家族よりも大義を優先し、処刑の直前に慌ただしく家族に宛てた遺書を残していった夫、一審即決・非公開・弁護人なしの軍事裁判で裁かれ、戦死ではなく反逆者として処刑された夫の妻の烙印を押され、それでも生きなければならなかった未亡人の苦しみ等々、本書がなければ決して表には出ることはなかった人間模様、生き様を知ることができましたね、、、

    そして、事件を起こした青年将校等は、全てを自分たちに都合良く解釈してしまうという純粋だが騙されやすい弱点を持っていて、情勢判断も甘かったことから、老将軍や軍幕僚の老獪さや打算には太刀打ちできなかったことにも改めて気付かされました… 軍上層部による責任を回避するための陰険姑息な謀略によりウヤムヤのうちに叛徒とされてしまった感じですね。

    最も印象に残ったのは「香田清貞大尉」の妻「富美子」の半生ですね… 夫の処刑後、婚家と実家がぶつかりあい、実家は娘を引き取って再婚させようとするが、婚家は息子の嫁(孫の母)を手放すまいと実家に帰ることに絶対反対、、、

    事態はすっかりこじれ、婚家に居辛くなったものの、婚家から除籍が認められず(当時は家長の承諾がないと籍を外せなかったようです)、子どもを残して「香田」姓のまま、実家に戻らざるを得ない状況に… 16年振りに子どもたちと再会した際は、娘から「なんでお母さんは私たちを捨てたのですか」と言われたとか。

    うーん、辛い… 程度の差はあれ、それぞれが、叛徒の未亡人という重荷を背負った半生を過ごしているんですよね、、、

    今さら語りたくない、そっとしておいてほしい… というのが、未亡人の方々の正直な気持ちだったと思いますが、丹念な取材により、その嘆き、痛み、憤りが伝わってきましたね。

    心に残るノンフィクション作品でした。

    0
    2023年02月21日