澤地久枝のレビュー一覧

  • 14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還

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    満州での敗戦から一切の感情なくした14歳の少女が淡々と事実を記す形式で綴られている。忘れてはならない歴史。この苦難の先に我々の平和があることを忘れてはならない。

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    2015年11月01日
  • 14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還

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    ネタバレ

    著者自身の14才当時の満州での日常が語られている。
    どんな生活をしてたかが如実にわかる。

    著者自身がソ連兵にレイプされそうになったシーンも描かれていてその後の人生にも影響があったとある。
    中国人の家に住み込んで働き手として労働したり。
    シラミだらけの体でいても平気になっていたり…。
    下の弟たち(?)を伝染病で亡くしたり。

    戦争は弱き者から犠牲になる。

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    2015年08月09日
  • 未来は過去のなかにある─歴史を見つめ、新時代をひらく

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    昭和史について、通りいっぺんの知識と理解しかない人が多い中、もう一歩踏み込んだ歴史的事実や見方を教えてくれる。
    歴史(過去)から、未来を拓く処方箋を示してくれる。

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    2013年06月29日
  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束

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    中村哲さんって思っていたよりもざっくばらんな方だな。驕らずにその辺のおっちゃんをやってたなんて!
    医師の上、水路まで作られた(実際に重機に乗って)、男性版マザーテレサみたいな方なのに。

    ということはわかる本でした。


    惜しむらくは、聞き手の澤地久枝さんが自分の意見を話しすぎだったこと。作家としての自我が出過ぎですわ。
    インタビューって難しいんだなと改めて思った。

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    2024年08月04日
  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束

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    僕は中村哲さんを極めて尊敬している。彼の成したこと、成そうとしたこと、成し得なかったこと。その全てに、私たちが体得すべきものがある。
    本書は、哲さんの実際の活動というより彼の個人史、どういう人間なのかというのがよくわかる稀有な書籍だ。そしてご自身おっしゃるように案外保守的で、必ずしも自分と考え方が近い方ではないと気がついた。
    そのギャップに少し面食い、しばらく感想が書けなかったが、そのギャップこそ面白いし大事だと今は思う。

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    2022年09月11日
  • 14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還

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    戦争についての著書はいくつもありますが
    満州からの引き上げについての本というのを
    私は読んだ事がなかったので読んでみたいと思っていました。

    この本は著者が優しい口調で(少女の目線)書かれていたので 読みやすかったです。

    読み終わって
    しみじみ 子供がどれだけ洗脳されやすかったのか
    本土と違う 終戦後の恐怖の大きさが
    わかりました。

    本当にもう二度と戦争はしてはいけませんね。

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    2022年05月22日
  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束

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    素晴らしい人なのだと思うけれど、澤地さんのインタビューがおもしろくないのか、編集がおもしろくないのか、全体としておもしろくなかった。すみません。でも素晴らしい人だと思う。

    ○ともかく3度のご飯が食べられること。それと、家族が仲良く故郷で一緒に生活できること。この二つをかなえてやれば、いろんな問題のほとんどは解決する、、

    ○死と愛、ヴィクトール フランクル

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    2021年12月28日
  • 14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還

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    ネタバレ

    文字通り、また、筆者が自ら語った通りの「覚え書き」による体験記。その名の通りの「覚え書き」であるため時系列の前後が多々あり少し読みにくさを感じるが・・・、内容については何の不満も無し。

     無知な少女が大本営発表や軍国教育のために思想を染められてゆく様が、気味悪いくらいにリアルに伝わってきた。

    エンタテイメントではないので読み始めるには少々「とっつきにくさ」を感じるかもしれない。しかし、日本人はこの本を一度読んでおく価値はある。

    ★3つ、7ポイント半。
    2018.10.29.古。


    「先生方の招集があいつぎ、空襲は日本本土全体にひろがる事態にあって、戦争が末期であると考えなかったのは、少

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    2018年10月29日
  • 14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還

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    14歳の頃の自分と社会を書くというから、自伝的な小説で、中高生にも薦められる内容かと思ったが、書き方はあくまで大人向けで、中高生にはちょっと難しい。
    著者は当時としてはごく普通の軍国少女だし、恐ろしい目にあったとはいえ、比較的恵まれていた方だと思う。
    だから、凄まじい体験を期待すると肩透かしにあう。
    しかし当時を生きてきた者にしか書けないディテールには、やはり衝撃を受けた。月経の時に使う脱脂綿が40歳までしか支給されず、「40以上は垂れ流せというのか」と言っていた、など戦局に臨む男にはどうでもいい些細なことは、記録に残りにくいが、如何に普通の人間の暮らしがないがしろにされていたかを知ることので

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    2016年01月02日
  • 石川節子 愛の永遠を信じたく候

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    啄木の妻としての一生。病苦と貧苦にまみれた結婚生活。啄木と同じく27年に満たないその短い生涯を、わたしは不幸とも幸福とも判断することができない。

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    2012年11月25日