澤地久枝のレビュー一覧
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澤地久枝 「 わたしが生きた昭和 」
昭和前史(一次大戦後の金融恐慌から二次大戦の敗戦まで)における自伝。敗戦の姿や満州国の実態を市民目線で論述している。
昭和前史の軍人が作った時代 を映したノンフィクション。時代を受け入れざるえない市民の弱さも感じる。
永井荷風のように時代と無関係に生きることが どんなに凄いことなのか実感した。
著者の結論「縁あって一つの時代を地球で生きる仲間として、どうすれば共生と平等が可能か、知恵のかぎりをつくしたい。最大かつ絶対の条件が平和である」
「昭和を考えるとき、満州をぬきににして その歴史はない。満州を含めた中国との関係が 昭和前史の基調としてあ -
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ネタバレ文字通り、また、筆者が自ら語った通りの「覚え書き」による体験記。その名の通りの「覚え書き」であるため時系列の前後が多々あり少し読みにくさを感じるが・・・、内容については何の不満も無し。
無知な少女が大本営発表や軍国教育のために思想を染められてゆく様が、気味悪いくらいにリアルに伝わってきた。
エンタテイメントではないので読み始めるには少々「とっつきにくさ」を感じるかもしれない。しかし、日本人はこの本を一度読んでおく価値はある。
★3つ、7ポイント半。
2018.10.29.古。
「先生方の招集があいつぎ、空襲は日本本土全体にひろがる事態にあって、戦争が末期であると考えなかったのは、少 -
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14歳の頃の自分と社会を書くというから、自伝的な小説で、中高生にも薦められる内容かと思ったが、書き方はあくまで大人向けで、中高生にはちょっと難しい。
著者は当時としてはごく普通の軍国少女だし、恐ろしい目にあったとはいえ、比較的恵まれていた方だと思う。
だから、凄まじい体験を期待すると肩透かしにあう。
しかし当時を生きてきた者にしか書けないディテールには、やはり衝撃を受けた。月経の時に使う脱脂綿が40歳までしか支給されず、「40以上は垂れ流せというのか」と言っていた、など戦局に臨む男にはどうでもいい些細なことは、記録に残りにくいが、如何に普通の人間の暮らしがないがしろにされていたかを知ることので