川本隆史の作品一覧
「川本隆史」の「〈共生〉から考える 倫理学集中講義」「現代倫理学の冒険(自由学芸叢書) 社会理論のネットワーキングへ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「川本隆史」の「〈共生〉から考える 倫理学集中講義」「現代倫理学の冒険(自由学芸叢書) 社会理論のネットワーキングへ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
神保町で背表紙に目が止まり、すぐに購入した1冊。読み易かった。『共生』についてこれまで語られてきたことについて、倫理を支柱としながら概観できるような本だった。
『孤独』『ケア』『教育』『臨床』『エコロジー』と『共生』をテーマに、7日間に渡る集中講義形式で展開された。
相談支援の専門職という仕事柄ピンとくることもあれば、ハッとさせられることも、息を呑むようなこともあった。
この本を読んでいたら、先日仕事で一緒になった市役所の福祉担当が言ってたことが蘇った。
『部署内では自己責任論が渦巻いているんです』
誤解を含んだ大掴みの『平等』や『公平』の帰結として、自己責任論に至る構図は、これまでも何
Posted by ブクログ
<共生>から考える 倫理学集中講義
川本隆史
7日間の集中講義を収録したもの。講義らしく、本の紹介をメインとしており、読書案内的な位置づけで読むのも良い。
共生について「調和や一体性の幻想が崩壊し隠ぺい抑圧されていた対立が噴出する状況のもとで、新たな共存の枠組みを模索する問題意識が根底にあり」「現代的意味での共生は自他が融合する共同体への回帰願望ではなく、他者たる存在との対立緊張を引き受けつつ、そこから豊かな関係性を創出しようとする営為」である、という引用文からスタートする本書では、まさにこちらの文章の通り、共生という言葉、概念を、所与や馴れ合い的な、もっと言えば通念的な仲よくしようという枠