中井久夫の作品一覧
「中井久夫」の「災害がほんとうに襲った時――阪神淡路大震災50日間の記録」「最終講義――分裂病私見」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「中井久夫」の「災害がほんとうに襲った時――阪神淡路大震災50日間の記録」「最終講義――分裂病私見」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
覚書
職務中に被災して勤務続けた者をもっともリスク高い者として交代休息
ほっと一息ついたときも心臓の危機 過労の直後に休むときが最も危ない 徐々に力を抜くべき
高齢者とともに被災救援者もハイリスク
災害に弱かったのはアルコール症と薬物嗜癖
記憶は楽しい6割、悲しい1割、どちらでもない3割という比率で整理されるのが健康の条件
被災地周辺は被災地の負担を肩代わりせざるを得ない
米国では精神科の部長は患者をみずにスタッフの精神衛生をかんがえておればいい
情報は時遅れになる 補完するのは想像力
第一段階 とにかくそばにいてくれること
第二段階 体験のわかちあい
第三段階 生活再建
被災していない元気
Posted by ブクログ
「災害がほんとうに襲った時」。
1934年奈良県生まれの精神科医・中井久夫さん。
終戦時11歳。2016年現在82歳でまだお元気なようです。
精神医学の専門書を始め、専門外のエッセイ的なものなど、多数の著作があります。
神戸大教授だった1995年1月、阪神淡路大震災。
そのときの体験を記録した「災害がほんとうに襲った時」という原稿と、2011年3月、東日本大震災の後に書かれた「東日本巨大災害のテレビをみつつ」。
この2編をまとめて2011年の4月にみすず書房さんが本にしています。
中井久夫さんは、一般から見ると無名かも知れません。テレビに出るような活動はほぼされていませんし、地味な出版社
Posted by ブクログ
「総じて、役所の中でも、法律を墨守する者と現場のニーズに応えようとする者との暗闘があった」(p.49)
・平時において法を遵守することは極めて常識的な事柄に属するが、危急の事態においてはこの「常識」がいかに足手まといとなることか。それよりも、その場その場で最優先課題をしっかり見定め、その解決のためには法の目をくぐることすら厭わなかった者のほうが結果的に多くの人々を救ったのである。「有効なことをなしえたものは、すべて、自分でその時点で最良と思う行動を自己の責任において行ったものであった」(p.41)。そして、「災害においては柔かい頭はますます柔かく、硬い頭はますます硬くなることが一般原則なので