台北人

台北人

小説・文芸
1,331円 (税込)

6pt

4.5

上海のダンスホールの華だった女性と,それに翻弄される男たちを描く「永遠の尹雪艶」,老軍人がかつての日々を回想する「国葬」など,国共内戦と国民政府の亡命という歴史を背景に,戦後の台湾で故郷喪失者として生きる人びとの姿を活写し,失われた世界への哀惜や喪失の痛み,新天地で生きる苦悩を鮮烈につづった傑作短篇集.

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波現代文庫
  • タイトル
    :
    台北人
  • タイトルID
    :
    2042943
  • ページ数
    :
    302ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年10月23日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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    Posted by ブクログ

    読む前は勝手にもともと台北に住んだ人たちが主人公の物語なのかなと思っていたが、そうではなくて中国国民党の軍人やその家族たち、内戦後に本土から移り住んできた人たちが主人公の物語だった。

    上流階級の女性、水商売の女性、老いて地位を失った男性、元下級軍人で故郷に帰れなくなった人…様々な背景を背負った人たちが、台湾に流れ付き生きている。
    その当時のことを知っている状態で読めば、もっと多くのものを受け取れただろうと思うし、そういう記憶を共有していたからこそ、台湾で大ベストセラーになったんだろう。

    とにかく人生の悲哀を感じさせるエピソードが多く、あの時代が大きな傷となったのだと思うが、一方で生きる場所を変えざるを得なかったにせよ、これまで生きてこられた人たちの強さにも感動を覚えた。
    民族による内戦で分断されたことのない私たちには、計り知れない苦しみがあったはずなのに、そんな歴史を背負っていてもなお台湾の人たちのあの暖かさ、エネルギーには心を動かされる。
    日本とも縁の深い台湾、50年間侵略し統治し、その間のことを思うと申し訳ない気持ちにもなるが、それでも懐の深い台湾という地に、また足を運びたい。

    0
    2026年03月22日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦後中国から台湾に移住してきた人々の短篇集。
    台湾と一言で言っても、原住民、閩南人、客家人、外省人とそれぞれの立場から見える台湾は違うのでしょう。
    戦後の移住してきたばかりの外省人の視点からの物語をとても興味深く読みました。
    訳者あとがきに、「台湾を舞台にした異郷者の小説だが、同時に流浪の果てに根を下ろした台湾社会の現在を生きていく定住者の物語でもある。その二律背反的立場が生むノスタルジアと喪失感が『台北人』の基調を成している」と書いてあるように、どの作品を通してもとても物哀しさを感じました。
    中国大陸で、日本や国共内戦に翻弄され傷ついた人たちの心の痛みや哀しさを知り、またきっとそういった人々を受け入れる人々の思いもいろいろあったのだろうと想像すると、歴史って深くて重いし、知ることの重要さを感じます。

    0
    2025年12月21日

台北人 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波現代文庫
  • タイトル
    :
    台北人
  • タイトルID
    :
    2042943
  • ページ数
    :
    302ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年10月23日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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