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Posted by ブクログ
佐藤正午さんの「月の満ち欠け」が好きで、あのような素敵な小説を生み出せる作家さんの頭の中に興味を持ち、読んだ。
つくづく作家というのは、クリエイティビティと締切プレッシャーとのせめぎ合いの中で仕事をされているのだと感じた。
クリエイティビティは時間をかければ良いものではない。閃く時は閃くし、閃かない時は閃かない。でも、時間は均一に過ぎて行き、然るべき時に締切は来る。
だからこそ、日常生活の中でのちょっとしたら気付きや出来事に敏感に反応し、小説のネタの肥やしにする。ただ、そのように収集されたネタも、物語の中核になるものばかりでは決してなく、登場人物像を肉付けするための、ほんの数行程度の描写に消えていく。小説というのは、なんて、膨大な情報と思考に支えられた緻密な構造物なのだろうと感じた。
エッセイそのものは、何気ない日常がありのままに綴られており、佐藤正午さんの人となりが手に取るようにわかっておもしろい。
内容は星4つとしたかったが、2冊ぶっ続けで読んでいたら少し最後の方は飽きてしまったので、星3つ。
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