作品一覧

  • 統辞構造論 付『言語理論の論理構造』序論
    4.0
    1巻1,353円 (税込)
    生成文法による言語研究の「革命」開始を告げる記念碑的著作.句構造や変換構造などの抽象的な言語学的レベル,言語の一般形式に関する理論,文法の単純性の概念などが,人間言語に対する深く透徹した洞察を与えることを立証する.併録の論考および訳者解説では本書の知的背景を詳細に説明し,その後の展開も概観する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 我々はどのような生き物なのか 言語と政治をめぐる二講演
    -
    言語学者と政治活動家.これまでほとんど関連づけられることのなかったチョムスキーの二つの側面が,2014年来日時の連続講演とインタビューを通して初めて一個の人格として像を結ぶ.浮かびあがってくるのは,言語能力によって与えられた「理性」を人間の本質と捉え,自らの理性の力を用いて徹底的に考え続ける「理性の人」の姿だ.

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ユーザーレビュー

  • 統辞構造論 付『言語理論の論理構造』序論

    Posted by ブクログ

    学生時代に生成文法を学んだ身でありながら、誠に恥ずかしいことに、チョムスキーのこの記念碑的著作を読んだことがなかった。文庫が出たのを好機として読んでみた。

    文法の形式的側面の自律性、構造依存性、変形部門の必要性など、言語学の入門書に必ず書いてあるような議論はこの著作で示されたものだったということを知った。
    チョムスキーが1975年に書いた文章と、訳者による解説が付されており、生成文法が誕生した時代背景やその後の発展過程をリアルに感じ取ることができる。訳者の福井氏も解説で述べているように、生成文法は当初から、チョムスキーがたった一人で理論を構築したのではない。むしろチョムスキーの学問的貢献は、

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    2016年10月09日
  • 統辞構造論 付『言語理論の論理構造』序論

    Posted by ブクログ

    生成文法と言う言葉も聞き慣れない知識レベルのため、言語学については素人で語れる身では無いが、戦後すぐの時期に数学的に語学の構造や発展の過程を解き明かした学者がいた事に米国の懐の広さを感じた。しかしそれでも20年余り出版されなかった論文があったりなど、革新的な考え方は世に認知される形になるまで時間が掛かる物だと改めて認識させられた。
    後半の訳者の丁寧かつ広い知見に基づいた解説文により、言語学の知識が無くとも学問的な変革に対してチョムスキーが果たした役割りや意義が理解できる。

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    2025年05月22日
  • 統辞構造論 付『言語理論の論理構造』序論

    Posted by ブクログ

    「言語」とは、人間がある個別言語を話せるというときに、脳内に内蔵している認知システム、さらには、限られた資料(経験)を基にしてそのような認知システムに到ることを可能にする生物学的賦与物(生得的機能)である。
    このような言語研究に広く深い影響を与え、しばしば学問上の「革命」と称される生成文法理論の誕生は、本書で告げられたものである。
    句構造に基づく直接的な記述の範囲を基本的な文の核(複合的な動詞句や名詞句を含まない,単文かつ平叙文かつ能動文)に限定し,これらの基本的文(精確に言うと,これらの文の基底にある連鎖)から他のあらゆる文を変換(の繰り返しの適用)によって派生させるようにすれば,英語の記述

    0
    2016年09月21日

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