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ユーザーレビュー

  • 未来からの遺言 ある被爆者体験の伝記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    推理小説的な面のあるノンフィクション。

    ある被爆者のあまりに凄絶な体験。それを聞いた著者は感動するが話のいくつかの箇所に疑問をおぼえる。さらに偶然にも同じ人物がまったく異なる体験を別の場所で語っているのを知る。
    彼は嘘を語っているのか。
    しかし嘘を語っているような演技のそぶりは話している最中まるでなかった。
    ではなぜ異なる二種類の体験を彼は語るのか。

    その謎解きが、そもそも体験を語るとは何か。それが戦争という人災による被害、絶対悪に対する批判の場合において、という問題に展開していく。

    人間の不思議さ、その営みの奥深さを改めて知る。

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    2024年07月22日
  • 未来からの遺言 ある被爆者体験の伝記

    Posted by ブクログ

    すごい本でした・・・
    著者の伊藤明彦さんの真摯な姿勢に心打たれました。
    伊藤さんの、証言の考え方・向き合い方は、本当に思ってもみなかったもので衝撃的でしたし、被爆証言の「声」を録音テープに集めて後世に残すという目的のため、仕事や住みかを含め生活すべてをそれに捧げる生き方も衝撃的でした。

    最初から最後まで(さらには最後の解説も含めて)謎解きのような面白さもあるので、間違ってもネタバレにならないようあまり言えることはないのですが、自分の証言への向き合い方も、大変考えさせられました。

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    2021年02月22日
  • 未来からの遺言 ある被爆者体験の伝記

    Posted by ブクログ

    本書は一九八○年に、青木書店から刊行されたきり、永らく絶版状態となっていたが、二○一二年にようやく岩波現代文庫に収録された。
    著者の伊藤明彦は、原爆被害者の肉声を録音するという作業を通して、吉野啓二(仮名)さんと出会う。吉野さんの語る被爆者体験は、目の前に情景が浮かんでくるほど生き生きとしていた。特に「姉さん」の話に深く感動し、できるだけ多くの人に吉野さんの話を聴いてもらいたいと思う一方、果たして吉野さんの話は本当なのだろうかという疑念も抱く。やがて、吉野さんが別の人に、違う体験を語っていたことが判明する。果たしてどちらの話が本当なのか、あるいはどちらも虚偽の作り話なのか。
    そも

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    2013年09月18日
  • 未来からの遺言 ある被爆者体験の伝記

    Posted by ブクログ

    結論が出てるわけではないけど,内容は心に深く突き刺さる.
    扱っている題材が重すぎて,何と言っていいのかわからない.

    とにかく凄い話だ.

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    2012年10月07日
  • 未来からの遺言 ある被爆者体験の伝記

    Posted by ブクログ

    被爆した人たちの現実が自分にはほんとうの意味で想像できてない。この本を読んで、当時の人の気持ちを少しだけ感じられたかも知れない。

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    2025年07月24日

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