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これは究極のパロディか、抱腹絶倒のメタフィクションか! 大学に内緒で小説を発表している唯野先生は、グロテスクな日常を乗り切りながら、講義では印象批評からポスト構造主義まで壮観な文学理論を展開して行くのであったが…。「大学」と「文学」という2つの制度=権力と渡り合った、爆笑と驚愕のスーパー話題騒然小説。
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小説であり文学史である
書名は知っていて、もっと前に他の人が言っているのを聞いていた。ようやく読んでみた。自分は文学批評もしてみたいと思っていたので、小説部分に笑ったり面白がったりしながら、批評に関する流れや解説が読めてためになった。
#笑える #タメになる
Posted by ブクログ
筒井康隆のブラックユーモア小説。架空の大学「早治大学」文学部英米文学科の唯野教授を中心とする露悪的な大学組織のドタバタ劇と、唯野教授による文学理論の講義が交互に進んでいく。 文学理論目当てで手に取ったが、筒井康隆のナンセンスで下品なユーモアが面白くかなり自分好みの内容だった。 文学理論の方は、印...続きを読む象批評、新批評、ロシア・フォルマリズムまでは簡単だし、いかにも文学理論らしくて面白いのだが、第4講からはまるきり現代思想の話に。門外漢ゆえ分からないが文学理論ってこんなに思想にベッタリなんだろうか。ちなみに現代思想の解説としては、他の新書や一般書と比べてもかなり分かりやすいと思う。
大学内のポストをめぐる権力争いのパロディと、文芸批評論の講義のコントラストが秀逸。 特に、実際の講義を模した文芸批評論は、文芸批評の歴史的な流れを追いながら、具体的にどんな「批評」を展開したのかということの、たいへんわかりやすい解説になっている。 作中、「後期の講義内容」として取り上げられる予定のコ...続きを読むンテンツが述べられていたが、その講義はもちろん、作家としてのその後の「唯野教授」も含め、ぜひ続編を期待したい。
何度読んでも蜂巣川教授のくだりで大笑いしてしまう。滑稽でみっともなくて大真面目にどうしようもない人間たちが右往左往している、問答無用で面白い話。また、章末の講義や会話中の知的な言葉遊びが愉快。
学会学閥を題材にしたコメディと 文学評論史に対する演説が噛み合わさった著者ならではの作品 文学部に限らず文系学問に縁がないが いずれにせよ学問じたいが大変なものだとはたからみて思う そうでないものが大変でないということではないのだろうけれども
やはり筒井康隆は天才だなと思う。ややっこしい批評理論とその背景にある哲学を小説仕立てで騒乱の中でさらりと総覧させてくれる。もちろんこれは筒井康隆の読みであり理解であるにしても批評理論というものをよく描けているような気がする。読んで感じた一定の印象は今後、いい意味で役に立つと思う。
学問小説、と言う一風変わった形式。毎章後半に唯野教授の講義が行われ、その内容が非常に興味深い。文芸批評に強い関心があるため非常に楽しむことが出来、ナラトロジーや記号論など、力を入れて勉強をしている範囲については特に楽しめた。大学の講義を受けているような感覚だった。唯野のスタンスは、文芸と学問とのバラ...続きを読むンスについて、自分と完全に反転した形だなと思った。それらを両輪とした相互フィードバックを志向する点は共通だが、比重が逆だ。メタフィクションとしても面白かった。
大学教授陣の内情を滑稽な姿でもって明かしながら、主人公・唯野教授の批評文学論の講義が一章ごとに進む。 批評文学論、中でも構造主義の物語学に興味がわいた。文学論の本も読んでみようか? 唯野教授ほどわかりやすくはないかなぁ?
読む前は小難しい文学のお話が最初から最後まで続くのかと思っていたが、大学教授たちのドタバタ劇場があちこちで展開されるスラップスティックな小説だった。ブラックユーモアに溢れ、象牙の塔ともいわれるアカデミズムの世界を痛烈に批判。大学教授というと自分を律して研究に打ち込むイメージが先行するけど、小説内に登...続きを読む場する教授たちは欲深くて嫉妬深くて非常識でドジでマヌケで愛すべきおじさんたちばかりだ。 各章の前半部分はMrビーンが出てきそうなコメディー。後半では唯野教授による文学、哲学の授業という緩急のある構成。読み進むうちに筒井康隆の世界にどんどん引き込まれていくが、なにぶん無教養のため唯野教授の授業が難しすぎて理解がおいつかない。印象批評、新批評、ロシア・フォルマリズムあたりまではなんとかついていけた。現象学、解釈学、受容理論まできたらもう白眼をむくしかない。筒井康隆の博覧強記っぷりには脱帽だが、きっと島田雅彦みたいにどこかの大学の教授でもやっていたに違いないと思ってWikipediaで調べてもそんな事実はなかった。見たり聞いたりした話を自分の世界に落とし込んで、さも本当らしく小説世界を作り上げる。その力量にこりゃすげえやってひっくり返った。
学生時代に買ってまだ本棚にあったのを再読。 唯野教授の講義という形で文学理論が分かりやすく解説されている。 印象批評からロシア・フォルマリズム、記号論や構造主義などが取り上げられており、文学理論概説として役には立つ。 なにぶん30年近く前の本なので、今の最新の文学理論に言及している筈もなく、今は...続きを読むもっと色々な理論が出ているのだろうが、少なくとも今の私は文学理論よりも世界情勢や現代社会の仕組みの方に興味を引かれるみたいだ。 前よりも小説を読まなくなったしな…。
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