文学部唯野教授

文学部唯野教授

小説・文芸
1,430円 (税込)

7pt

これは究極のパロディか、抱腹絶倒のメタフィクションか! 大学に内緒で小説を発表している唯野先生は、グロテスクな日常を乗り切りながら、講義では印象批評からポスト構造主義まで壮観な文学理論を展開して行くのであったが…。「大学」と「文学」という2つの制度=権力と渡り合った、爆笑と驚愕のスーパー話題騒然小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波現代文庫
  • タイトル
    :
    文学部唯野教授
  • タイトルID
    :
    259534
  • ページ数
    :
    378ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年04月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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文学部唯野教授 のユーザーレビュー

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    購入済み

    小説であり文学史である

    書名は知っていて、もっと前に他の人が言っているのを聞いていた。ようやく読んでみた。自分は文学批評もしてみたいと思っていたので、小説部分に笑ったり面白がったりしながら、批評に関する流れや解説が読めてためになった。

    #笑える #タメになる

    0
    2025年02月04日

    Posted by ブクログ

    筒井康隆のブラックユーモア小説。架空の大学「早治大学」文学部英米文学科の唯野教授を中心とする露悪的な大学組織のドタバタ劇と、唯野教授による文学理論の講義が交互に進んでいく。

    文学理論目当てで手に取ったが、筒井康隆のナンセンスで下品なユーモアが面白くかなり自分好みの内容だった。

    文学理論の方は、印象批評、新批評、ロシア・フォルマリズムまでは簡単だし、いかにも文学理論らしくて面白いのだが、第4講からはまるきり現代思想の話に。門外漢ゆえ分からないが文学理論ってこんなに思想にベッタリなんだろうか。ちなみに現代思想の解説としては、他の新書や一般書と比べてもかなり分かりやすいと思う。

    0
    2023年12月20日

    Posted by ブクログ

    大学内のポストをめぐる権力争いのパロディと、文芸批評論の講義のコントラストが秀逸。
    特に、実際の講義を模した文芸批評論は、文芸批評の歴史的な流れを追いながら、具体的にどんな「批評」を展開したのかということの、たいへんわかりやすい解説になっている。
    作中、「後期の講義内容」として取り上げられる予定のコンテンツが述べられていたが、その講義はもちろん、作家としてのその後の「唯野教授」も含め、ぜひ続編を期待したい。

    0
    2021年11月11日

    Posted by ブクログ

    何度読んでも蜂巣川教授のくだりで大笑いしてしまう。滑稽でみっともなくて大真面目にどうしようもない人間たちが右往左往している、問答無用で面白い話。また、章末の講義や会話中の知的な言葉遊びが愉快。

    0
    2019年09月14日

    Posted by ブクログ

    学会学閥を題材にしたコメディと
    文学評論史に対する演説が噛み合わさった著者ならではの作品
    文学部に限らず文系学問に縁がないが
    いずれにせよ学問じたいが大変なものだとはたからみて思う
    そうでないものが大変でないということではないのだろうけれども

    0
    2018年10月20日

    Posted by ブクログ

    やはり筒井康隆は天才だなと思う。ややっこしい批評理論とその背景にある哲学を小説仕立てで騒乱の中でさらりと総覧させてくれる。もちろんこれは筒井康隆の読みであり理解であるにしても批評理論というものをよく描けているような気がする。読んで感じた一定の印象は今後、いい意味で役に立つと思う。

    0
    2017年12月18日

    Posted by ブクログ

    学問小説、と言う一風変わった形式。毎章後半に唯野教授の講義が行われ、その内容が非常に興味深い。文芸批評に強い関心があるため非常に楽しむことが出来、ナラトロジーや記号論など、力を入れて勉強をしている範囲については特に楽しめた。大学の講義を受けているような感覚だった。唯野のスタンスは、文芸と学問とのバランスについて、自分と完全に反転した形だなと思った。それらを両輪とした相互フィードバックを志向する点は共通だが、比重が逆だ。メタフィクションとしても面白かった。

    0
    2015年08月08日

    Posted by ブクログ

    面白かった。流石筒井康隆。大学では英文学の教授、裏では小説家として文学理論を体現するような小説を書いている唯野教授の目を通して、ドロドロの大学内部の権力闘争とそれにまつわる珍事を描く。また各章のラストは唯野教授による文学理論講義で締めくくられているため、本作を読むだけで文学理論の概観を知ることができる入門書のようなものにもなっている。
    ウィットに飛んだ言い回しも教養に支えられた作中で披露される文学知識も全て素晴らしい。サクサク読むことができる口当たりの軽さと裏腹に読むと本当に大学の講義を一期分聞き終えたかのような満足感も得ることができる。大学の内部事情に関してはかなり悪意的というかコメディ的に誇張・脚色はされているだろうが、「ここまでじゃなくとも近いことはあるのだろうな」と思わせるリアルさ。小説としてもある種の暴露本としても理論の入門書としても、色んな面で楽しむことができる作品である。
    ……のだが。現代に復刊は絶対できないだろうな、という問題作でもある。時代を反映しすぎている。悪い意味で。言ってしまえば差別表現がすごい。特にひどいのがエイズ差別とゲイ差別。読んでいるだけでぎょっとするような言説がポンポン出てくる。が、そういえば一昔前の日本ってこんなだったわ、ということをすぐに思い出してしまう。そう言う意味では歴史的な資料ではある。この本の発刊当時の日本がどのような空気感の中にあったか、このような公然とした差別が『差別』とすら認識されずにまかり通っていたか、ということの何よりもの証左だからだ。内容に改変を加えて差別表現を抑えれば……と考えたくなるが、正直ストーリーの根幹にそれらの差別要素ががっちり組み込まれてしまっているから無理そう。
    本作は非常に面白く読む価値のある本だ。すでに様々な人が触れている通り文学理論の概観を知るにはうってつけ。おまけに小説としても読んでいて面白いのだから素晴らしい。が、それはそれとして内容表現は現代からみると非常に問題がある。往時の小説を読むときはままあることだが、差別問題の是非は一旦置いておいて、『そういう時代であった』事実をきちんと念頭に入れたうえで楽しむ作品であろう。

    1
    2026年09月09日

    Posted by ブクログ

    大学内の不思議な文化をコミカルに描くストーリー
    物語自体に心に残るものは無かったが筒井康隆の悪ふざけとも思えるような文章と文学史の講義はとても面白い

    0
    2026年09月08日

    Posted by ブクログ

    読む前は小難しい文学のお話が最初から最後まで続くのかと思っていたが、大学教授たちのドタバタ劇場があちこちで展開されるスラップスティックな小説だった。ブラックユーモアに溢れ、象牙の塔ともいわれるアカデミズムの世界を痛烈に批判。大学教授というと自分を律して研究に打ち込むイメージが先行するけど、小説内に登場する教授たちは欲深くて嫉妬深くて非常識でドジでマヌケで愛すべきおじさんたちばかりだ。
    各章の前半部分はMrビーンが出てきそうなコメディー。後半では唯野教授による文学、哲学の授業という緩急のある構成。読み進むうちに筒井康隆の世界にどんどん引き込まれていくが、なにぶん無教養のため唯野教授の授業が難しすぎて理解がおいつかない。印象批評、新批評、ロシア・フォルマリズムあたりまではなんとかついていけた。現象学、解釈学、受容理論まできたらもう白眼をむくしかない。筒井康隆の博覧強記っぷりには脱帽だが、きっと島田雅彦みたいにどこかの大学の教授でもやっていたに違いないと思ってWikipediaで調べてもそんな事実はなかった。見たり聞いたりした話を自分の世界に落とし込んで、さも本当らしく小説世界を作り上げる。その力量にこりゃすげえやってひっくり返った。

    0
    2025年09月30日

文学部唯野教授 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波現代文庫
  • タイトル
    :
    文学部唯野教授
  • タイトルID
    :
    259534
  • ページ数
    :
    378ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年04月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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