文学部唯野教授

文学部唯野教授

990円 (税込)

4pt

これは究極のパロディか、抱腹絶倒のメタフィクションか! 大学に内緒で小説を発表している唯野先生は、グロテスクな日常を乗り切りながら、講義では印象批評からポスト構造主義まで壮観な文学理論を展開して行くのであったが…。「大学」と「文学」という2つの制度=権力と渡り合った、爆笑と驚愕のスーパー話題騒然小説。

...続きを読む

文学部唯野教授 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年12月20日

    筒井康隆のブラックユーモア小説。架空の大学「早治大学」文学部英米文学科の唯野教授を中心とする露悪的な大学組織のドタバタ劇と、唯野教授による文学理論の講義が交互に進んでいく。

    文学理論目当てで手に取ったが、筒井康隆のナンセンスで下品なユーモアが面白くかなり自分好みの内容だった。

    文学理論の方は、印...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年11月11日

    大学内のポストをめぐる権力争いのパロディと、文芸批評論の講義のコントラストが秀逸。
    特に、実際の講義を模した文芸批評論は、文芸批評の歴史的な流れを追いながら、具体的にどんな「批評」を展開したのかということの、たいへんわかりやすい解説になっている。
    作中、「後期の講義内容」として取り上げられる予定のコ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年09月14日

    何度読んでも蜂巣川教授のくだりで大笑いしてしまう。滑稽でみっともなくて大真面目にどうしようもない人間たちが右往左往している、問答無用で面白い話。また、章末の講義や会話中の知的な言葉遊びが愉快。

    0

    Posted by ブクログ 2018年10月20日

    学会学閥を題材にしたコメディと
    文学評論史に対する演説が噛み合わさった著者ならではの作品
    文学部に限らず文系学問に縁がないが
    いずれにせよ学問じたいが大変なものだとはたからみて思う
    そうでないものが大変でないということではないのだろうけれども

    0

    Posted by ブクログ 2017年12月18日

    やはり筒井康隆は天才だなと思う。ややっこしい批評理論とその背景にある哲学を小説仕立てで騒乱の中でさらりと総覧させてくれる。もちろんこれは筒井康隆の読みであり理解であるにしても批評理論というものをよく描けているような気がする。読んで感じた一定の印象は今後、いい意味で役に立つと思う。

    0

    Posted by ブクログ 2015年08月08日

    学問小説、と言う一風変わった形式。毎章後半に唯野教授の講義が行われ、その内容が非常に興味深い。文芸批評に強い関心があるため非常に楽しむことが出来、ナラトロジーや記号論など、力を入れて勉強をしている範囲については特に楽しめた。大学の講義を受けているような感覚だった。唯野のスタンスは、文芸と学問とのバラ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年12月01日

    大学教授陣の内情を滑稽な姿でもって明かしながら、主人公・唯野教授の批評文学論の講義が一章ごとに進む。
    批評文学論、中でも構造主義の物語学に興味がわいた。文学論の本も読んでみようか? 唯野教授ほどわかりやすくはないかなぁ?

    0

    Posted by ブクログ 2014年01月08日

    お世話になった教授にオススメされた本。正直、大学の退屈な講義をボンヤリ聞いてる位ならこの本読んだほうがよっぽど面白いし学べると思う。

    わかりやすい文学理論だけじゃなく、大学内部の権力闘争、身分と恋愛に関しても楽しめる奥行きがある。もっと早く読んでいれば…と思える本のうちのひとつ。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月24日

    文学部とはこういう所なのか!と素直に受け取って良いもの?ストーリーが面白すぎたから講義の部分も同じテンションで読み進めてしまったけれど、これはユーモアを利用した批評論の押し売りか!とても面白かったです。コミカルドタバタでした。

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月08日

    おもしろかった 滑稽で興味深くて勉強にもなりながらも戦慄する醜さもあり ぜんぶひっくるめて面白かった IQ3の言い方をするとウケてしまった
    唯野教授の講義とそれ以外の行き来が鮮やかでなんだか舞台を見ているような気持ちになる場面も多々ありました 
    大学関係者の知り合いが本書を読み「これはリアルでちょっ...続きを読む

    0

文学部唯野教授 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

岩波現代文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

筒井康隆 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す