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Posted by ブクログ
この本は以前から読みたいと思っていた本。
政治の裏で本当のことは何だったのかがこの本で見えてくる。あの時の出来事を正しく知るために次に『国家の罠』を読んでみよう。
佐藤優さんは哲学神学を専攻していたので強い精神で拘置所を過ごせたのだろう。
泣き言が聞こえてこない。そのようにコントロールできるのは、外交官として渡り歩いてきた何事も粘り強い精神と学問や情報収集を鍛えてきたからだろう。
外務省の組織としての立場や自分に置かれた現状を受入れ以前の仲間を恨まない。
前向きな姿勢と強さと、決めたことは必ず成し遂げるぶれない姿勢は、今の政治家さん全員に読んでもらいたい。
日本の外交官佐藤優さんのような人は今はもういないのではないかな。宗男さんの政治家としての姿勢も伺えてこの本良かったです。
Posted by ブクログ
真実がどこにあるのかはわからない。
わからないが、512日間の強烈な精神力がここに描いてあった。
真似などできるものではない。
[more]
(目次)
第1章 塀の中に落ちて―二〇〇二年五月二〇日(七日目)から七月二八日(七六日目)まで
第2章 公判開始―七月二九日(七七日目)から九月二七日(一三七日目)まで
第3章 獄舎から見た国家―九月二八日(一三八日目)から一二月三一日(二三二日目)まで
第4章 塀の中の日常―二〇〇三年一月一日(二三三日目)から六月一五日(三九八日目)まで
第5章 神と人間をめぐる思索―六月一八日(四〇一日目)から八月二八日(四七二日目)まで
第6章 出獄まで―八月二九日(四七三日目)から一〇月九日(出獄後一日目)まで
付録
Posted by ブクログ
鈴木宗男氏に対する国策捜査に巻き込まれ、実刑判決を喰らった元外交官であり、現在は執筆・評論業に忙しい佐藤優氏が、収監中に書き溜めていた大量のメモや手紙を1冊の本にまとめたもの。逮捕されるまでは対ソ連・対ロシアの外交官であり、モスクワ在任期間が長かったこともあり、ロシアや東欧に関する政治・文化的背景の洞察がとても鋭い。近世以降のヨーロッパの政治史・哲学史・宗教史に対する造詣が深く、このような豊かな教養に裏付けられた現代ロシア論には迫力がある。
本書が執筆されたのは2000年代前半であるが、執筆内容の多くは、現在のロシア情勢にも十分に通用する。たとえば本書を読めば、ウクライナ情勢を受けてロシアが中国に急接近する素振りを見せたとしても、99%はブラフであろうということが容易に想像できるようになる。
神学を高いレベルで究めた著者が、牢獄において自己を律し、頽廃も絶望もすることもなく、論理的かつ客観的に自己の置かれた状況を分析し、検察と正面から闘い続けた精神力には、ただただ脱帽するばかりである。
Posted by ブクログ
この本は著者が下獄していたときのノートや手紙を元に編みなおした記録です。今回この本を読むのは三度目になりますが、その圧倒的な思索の量と質に驚きをかくせません。
どうも最近、こういう本ばっか読んでます。僕がこの本を読むのは今回を含めてちょうど三回目のことになりますが、読むたびに作者の強靭さと知識の深さ、量と。思索の緻密さに改めて舌を巻いたしだいでございます。この本は著者が当時、外務省のアフガン支援NGO問題に端を発したもろもろの政治事件に絡んで東京拘置所に下獄していた514日間の記録です。その間に自分のすべてを記録したノートを五分の一に圧縮したそうですが、それでもものすごい量で、これだけのことを獄中という特殊な環境でつづり続けたという事実は、作者の精神の強靭さと、辿ってきた外交官人生が以下に過酷なものだったかということを示すものだと思います。
もし、自分が信念を持って取り組んでいた仕事のために国や自分が所属する組織から裏切られてこのような境遇に自分がなってしまったときに、果たして彼のように『誠実』であることができるのだろうか?そんなことを自分に問いかけながら活字をずっと追っていました。でも、獄中の中でこれだけの思索ができるのは本当に見事としか言いようがありません。
作者は出獄後に論壇や文壇でその恐ろしいばかりの知識を使って、多彩な執筆活動を展開していくのですが、それが小菅の東京拘置所の中にその萌芽があったということに僕は驚きを隠せません。彼が読んでいた神学書や哲学書に関しては、相当難しいのでまだまだだなと自分を振り返りたくなりました。人はどんな境遇でも自分を見失わずにここまでのことができるのだと。そういう事実をこうして残してくれた筆者に、感謝します。
Posted by ブクログ
体調面から外出に不自由していたタイミングで再読。
佐藤さんは「『何でよりによってオレが・・・・・』という思い」(P.62)を抱きながらも、冷静に自らの状況を俯瞰し、できる範囲でできること(勉強や公判に向けた準備)をしっかり行う。自分自身の逆境もあって、非常に励みになりました。
「キリスト教神学では『何事にも時がある。時が満ちて初めて、次に進むことができる」という時間概念があります。今はじたばたしても仕方ありません。『時が満ちる』のを待って、ひたすら潜在力を付けることが賢明と考えています。他人を憎んだり、人間としての優しさを忘れ、自己中心的になるのではなく、あくまでも人間として崩れずに、『時が満ちる』のを待ちます。」
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