小説作品一覧

非表示の作品があります

  • 白昼の密漁
    -
    敏腕生命保険勧誘レディに仕組まれた罠! 生命保険の外交をしている美しい人妻に、多額の保険加入や政財界の大物の紹介を口実に接近する古物商が。不正取引の影に隠された意外な事実を描く長編ミステリ-! ――毎月の生命保険契約高の成績争いで、ライバルの同性としのぎを削る美人セールス・御園登代子にしのび寄る甘い罠。疑惑の影がつきまとう奇妙な契約者たちに不安を抱きながら、ただひとり信頼のおける嘱託医との情事に溺れる彼女は、やがて不可解な陰謀の渦に巻きこまれてゆく。保険契約にうごめく人間の赤裸々な姿をスリル十分に描いた問題作。
  • 増加博士と目減卿
    3.0
    山賊髭の探偵が大活躍。三つの不可能犯罪に名探偵が挑む! ――山賊髭を生やした赤ら顔の名探偵・増加博士が、華麗に(?)謎を解き明かす! 作品の登場人物が、自分が推理小説の中のキャラクターであること、これから事件が起きることなどを知っているという設定の、メタ・ミステリー。「『Y』の悲劇――『Y』がふえる」「最高にして最良の密室」「雷鳴の轟く塔の秘密」を収録。
  • 草木と遊ぶ 野原の四季
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 なつかしき遊びここにあり! 野辺に咲く草木を使った遊びの全紹介。絵を見ながら親子で手づくりが楽しめる! ――四季折々に咲く草花を、ただ眺めるだけでなく、その豊かな性質を生かして遊んだら、どんなに楽しいことだろう。子どもも大人も、おもしろく懐かしく、失われゆく野原での草木遊びを満喫し、自然の営みの不思議を再発見する、そんな一日があってもよい。作り方・遊び方を美しい絵にして贈る、詩情がいっぱいのの画文集。
  • 東海道中膝栗毛(上)
    -
    江戸者の弥次郎兵衛と喜多八の、少し品は悪いが気の良い憎めない小悪人が展開する、東海道の道中記。主人公の演じる失敗談におりおりの狂歌、各地の風俗、奇聞を織り込んで抱腹絶倒の旅はつづく。この滑稽本の名作を読み易くするため工夫配慮し、図版なども出来うる限り多数とりいれ、忠実に翻刻した。発端より四編下まで収録。<上下巻>
  • 華やかな死体
    3.0
    真夜中の散歩道、背後(せなか)に視線――白菊と曼珠沙華に飾られた、大手食品会社社長の死体が発見された。巨額の遺産めあてか、会社の権力争いの果てか……。美貌の未亡人と元社長秘書の間に、情事の匂いをかぎとった少壮検事・城戸。老獪な弁護士との、知力の限りを尽す熾烈な闘いが始まった。検事出身の弁護士であった著者ならではの迫力で描く、江戸川乱歩賞受賞作。
  • モスクワから来たスパイ
    -
    プラハで日本大使が怪死した! 現代史の謎に迫る国際スパイ・ミステリー。国際政治の裏面をえぐる――現代史の謎に迫る、国際スパイ・ミステリー長編。プラハの日本大使館で、明日香大使が墜死した。直前に面会した記者の雨田も殺され、謎の古文書を持って逃げる恋人・ヤーナも狙われ始める……。大戦後のチェコの運命を変えたといわれるヤン・マサリク外相怪死事件にからむ、米ソ対立の激流に生きる人々を描く長編。
  • マジでガチなボランティア
    3.9
    ギャル男が、途上国に小学校と病院を建設! 女好きでチャラい医大生が、渋谷のクラブでイベントを開催、そのお金で、カンボジアに小学校、病院を建設した。今どきボランティアのモデルを提示。こんな僕が、カンボジアに小学校を建てちゃいました! 第4回出版甲子園グランプリ作品。チャラくてもチャリティ! ――合コンとナンパに明け暮れていた医大生の著者が、ひょんなきっかけから、カンボジアに小学校を建設することを決意。狂ったようにチャリティイベントを開催し、わずか8ヵ月で完成へ。しかし、次の無医村に病院を建てるプロジェクトでは、140万円の借金を背負うはめに。彼の想いは実現するのか?
  • ベルリンの夜に逃れて
    -
    ベルリンの壁をめぐる死闘! 誘拐された心臓外科の権威を追って展開する凄絶な東西スパイ戦争。諜報と謀略の渦に陥った青年の運命は?――東西の接点・ベルリンに暗躍する、国際スパイ・ミステリー。心臓外科の世界的権威・高牟礼史郎博士が、西ベルリンでの世界医学会議の後、何者かに誘拐された。東ドイツに連れ去られたらしい博士を追って、命令を受けた明日香二等書記官は、必死の救出作戦を展開するが……。ベルリンの壁をめぐる、息詰まる諜報戦争を描く力作。
  • プラハからの道化たち
    3.0
    現代史の結節点の陰に秘められた謎。元外交官の著者が描く江戸川乱歩賞受賞の問題作――ソ連軍の戦車が、チェコ人民の自由を踏みにじって侵略してきた1968年8月、ひとりの日本人が、レーゲンスブルクの病院で自殺した。その死に疑問を抱いた義弟の川村は、原因調査に乗り出すが、そこには恐しい事件が待ち構えていた。民衆のせつないまでの自由への希求を描き、息もつがせぬ江戸川乱歩賞受賞作。
  • おやすみなさい、と男たちへ
    -
    女子学生の生態を生き生きと描く短編小説集。早大文芸科卒業小説として注目を集めた表題作ほか、「谷川のせせらぎのようなひびき」(駒田信二氏)と評された清冽な小品「『アルファ』を読んで」、処女作「とべない鳥」、書下ろし作品2編などを収録。特異な感性が光る田中りえの、しなやかなニューノベルの世界。
  • 私はスカーレット 1
    3.9
    1~4巻660円 (税込)
    林真理子が描く『風と共に去りぬ』第一巻! 〈小説『風と共に去りぬ』を読んだことがあるだろうか。私を作家へと導いてくれた小説である〉――自身の「原点」と語るあの名作を、ヒロイン、スカーレット・オハラの一人称小説として林真理子が鮮やかにポップに現代に甦らせた!  南北戦争時代の米国ジョージア州。「このあたりいちばんの美人」ということになっているスカーレットは、わがままでうぬぼれやで思慮浅く、華やかなドレスとパーティー、そして男の子たちにちやほやされるのが大好き。「他の娘の恋人を奪うのが趣味」だと、まわりの女子どころか実の妹にまで嫌われている。  そんな史上最強のヒロインの波瀾万丈な人生。恋あり、三角関係あり、冒険あり。最高に面白い、待望の第1巻!
  • 霧棲む里
    -
    ひたむきな女たちの愛と生を描く短編集――女の心に棲むひめごと。夫の裏切りを知った妻は、すべてを捨てて、静寂な暮しを手に入れたいと、ひそかに思う。ひたむきに自分らしく生きようとする女心を、その微妙に揺れる心の襞を、確かな目で細緻に捉えて描く表題作。ほかに自伝的作品3編をふくめ、女の愛と生を描く、魅力あふれる傑作短編6編を収録。
  • 湯煙りの密室
    -
    文体トリックの名手が読者に仕掛けた罠とは? ――ニセの大学合格通知で、人生を狂わされた受験生が、温泉地・指宿で殺された。人の出入りの途絶えた露天風呂から消えた、犯人とおぼしき人物は、どこへ行ったのか? 事件の真相をさぐる受験生の姉に、真実を告げようとした友人も、殺害される。事件の謎は、深まるばかり。文体トリックの名手が、読者に仕掛けた罠とは?
  • 桃太郎の母 ―ある文化史的研究―
    -
    日本民俗学の成果を、比較民俗学的研究と結合することにより、歴史家の捨ててかえりみなかった昔話の中から、人類太古の大地母神の信仰を掘り出し、母性の姿を消しゆく過去の記憶から引き出して、人類文化史の重要な一側面に解明の光を投じた「桃太郎の母」ほか、「月と不死」「隠された太陽」「桑原考」「天馬の道」「穀母と穀神」の5編を収録。汎人類的な視野と精緻な方法論、豊富な文献の駆使によって、人類文化史の一側面に画期的考察を加えた名著。
  • 津和野の殺人者
    3.0
    事件は、萩・津和野ツアーに参加した花谷有子の弟が、宿泊先のホテル火災に巻きこまれたことに始まる。そしてツアー仲間のOLが、入院中の病室で犯され、墜落死する。犯人を示す血液型は、AとBの二つ。容疑者は、ツアーの4人の男性。その中で真相に気づいた弟が、「五一五五」の謎の言葉を残して、殺された!
  • 恋人
    -
    さまざまな愛とゆれる女心を描く短編集。出逢いと別れ、不倫の愛、ひそやかな恋。平穏な暮しのなかで、違う人生を夢みる女たちの心のゆらめきと翳り――変化のない平凡な日々に、倦怠を覚えていた蓉子の前に、偶然現われたのは、年若いセールスマンだった。夫の眼を盗み、二人は逢いびきを重ねていった。出逢いと別れ、不倫の愛、ひそやかな恋……。平穏な暮しのなかで、違う人生を夢みる女たちの心のゆらめきと翳りを細緻に捉える、魅力あふれる短編12編を収録。
  • 呪いの鯱
    -
    国際冒険ロマン仙石文蔵シリーズ! 天才科学者を精神支配し、世界征服を企む魔王に鯱四人組が死力を尽くす! 最強最大の敵魔王と戦う最後の鯱! ――天才発明家が、何者かに精神支配され、殺人を犯しながら、白山山中へ逃亡した。仙石文蔵の孫娘・ゼロと、美貌の愛人・加代たちも拉致され、性交奴隷にされてしまう。新たなる敵・魔王(デーモン)が、仙石軍団に宣戦を布告した。アルプス山中に陣取り、スイス国際金融市場乗っ取りを策す魔王の巨大な陰謀を、仙石軍団は粉砕できるのか?
  • 荒鷲の狙撃手(上)
    -
    1~2巻660円 (税込)
    特殊工作員が闇で蠢く軍事サスペンス! 自衛隊を「日本軍」とするための地下組織がある。密かにクーデターが始まった! 対馬沖の油田を巡り日中戦争勃発!? ――自衛隊の中に、「ウルフ・パック」と呼ばれる地下組織がある。この組織は、自衛隊を「日本軍」とするため、密かにクーデターを計画しているのだ。そんな中、対馬近海で、新たに油田が発見された。利権を巡り、日本と中国は、武力衝突の危機を迎える。クーデターは、成功するのか? 日中戦争は? 軍事テクノ・サスペンス。<上下巻>
  • 鏡花幻想
    4.0
    芸者出身の妻の側から幻想文学の巨匠を描く! 幻想妖美小説の祖・泉鏡花の生涯を描く野心作。――17歳で金沢から上京、尾崎紅葉門下生となった泉鏡花は、神楽坂の芸者・桃太郎との出会う。この出会いは、新進作家・泉鏡花の前途に大きな影響を与え、独自の文学世界を築かせる。絶対的権力をもつ師の尾崎紅葉が、この恋に猛反対した件は、のちに「婦系図」のお蔦と主税に投影される。だが、桃太郎は結局、鏡花の妻となり、苦難の鏡花を側面から支え続けた。耽美小説の祖にして幻想美の天才である泉鏡花の、原点と生涯を精密に描く、力作評伝。
  • 凶弾 瀬戸内シージャック
    -
    1970年、体制に反抗する〈青春〉があった。それも横目に、社会に反抗するしかなく生きる〈青春〉もあった。飢えた野良犬とだけは見られたくない……。唯一の孤独な美学と、一丁の銃に見果てぬ夢を托した若者・荒木英夫。一発の狙撃弾によって幕を下ろす戦慄のシージャック事件を描いたドキュメント・ノベル。石原良純のデビュー作映画の原作。
  • 机の上の仙人 机上庵志異
    -
    小精霊が語るファンタジー、空想豊かな奇譚怪談――小さな草庵と風変わりな小精霊が、ある日悠然と、童話作家の机の上に出現した。着流しに袖無し羽織、半白総髪まげの、方寸と名乗る仙人は、以来作家の眼前に出没し、不思議な物語を語ってきかせ、作家を興趣尽きない別天地に誘う。中国の奇書「聊斎志異」から発想し、日本の風土に合せて鮮やかに換骨奪胎し、趣向を凝らした、知的なショートファンタジー傑作物語集。
  • 海鳴
    -
    たった2回会ったきりの売れっ妓女郎と逃亡人足の心中。貧しさゆえに花街に身を沈めた花衣と佐渡金山の人足・直吉、肉体と魂をボロ布のようにこきつかうしかなかった二人の絶望的な愛を受けとめるのが、暗くうねる海だけだったとは……。苛酷な運命に翻弄される男女の姿を描いて、愛の意味を痛切に問う長編歴史小説。
  • 夏の流れ 正午なり
    -
    裁く者と裁かれる者の錯綜した心理、市民生活と犯罪、不条理ともいうべき人間の生と死を、囚人の処刑執行日を目前に控えた看守たちの日常生活の中で捉え、硬質な筆致で描いた、芥川賞受賞作品「夏の流れ」、都会での生活に敗れ、帰郷してきた青年の、人間と性を追求した「正午なり」など、全4篇を収録。
  • 下北の殺人者
    4.0
    真犯人は誰? 大逆転劇の本格推理。社内旅行で起きた奇怪殺人の恐怖。互いに犯人を探るうち驚倒の真相が浮上。旅情豊かなトラベルミステリー長編――犯人が自殺したのち、驚天の物語がはじまる……。社内旅行の下北半島をめぐるツアーで、殺人事件が起きた。一行を次々襲う殺人の恐怖。原因は、少し前に発生した同僚女性への殺人か? 犯人は自分の夫か? 事件の発端は半月前の宝くじだった。彼女は宝くじのグループ買いで当てた3000万円を管理していたのだ。互いに犯人を探るうち、容疑者が浮かぶが、その人物には堅固なアリバイ。さらに別人による罠も匂う! 次々と容疑者が代わり、最後に驚愕の逆転劇を秘めた意外な結末の、本格ミステリ-力作。
  • 異常者
    3.0
    異常者に拉致された検事の妻の変心は何故か? 男の血は熱く、哀しい――東京地検検事の妻が、白昼、異常者によって拉致され、陵辱の限りを尽される。遅々として進まぬ捜査に、業を煮やした検事は、一匹狼の調査屋・千年道士に助けを求めた。事件の想像を絶する成り行きが、千年の魂を震撼させた。千年は、深夜の阿蘇山麓へ、香港の暗黒街へと、苛烈な調査行を続けていったが……。
  • らくてんパパ(1)清廉潔白編
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1ページ4回、大爆笑の植田ギャグ! ドジと早トチリで爆笑快笑旋風の発生。らくてんパパはギャグ漫画のアイドル。パパは超元気印! 大傑作4コマ漫画の決定版――パパの権威は伊達じゃない。会社じゃキレ者、仕事のオニ!? 家庭じゃ良き父良き夫、ギャンブル場ではアタフタ熱狂サポーター。そうではあるけど、オフィスでもマイホ-ムでもやることなすこと、ドジと早トチリのオンパレード。パパがまきちらす大爆笑。愛すベきパパは、江戸っ子気質の正義漢。らくてんパパは、笑いのアイドル。植田まさしギャグ・ワ-ルドの代表作。
  • ミッドワイフの家
    -
    孤児だったわたしが、少年期をすごしたのは、産院、つまり、ミッドワイフの家。久しぶりにそこを再訪すると、相変らずクレゾールの匂いと、生殖の図式が満ち満ちている。陰性の性欲をもて余していた当時への回想、そして、ひそかに欲望の対象としていた娘との再会。性の本質と実在感を文学に結実しえた、著者の初期秀作集。
  • 新版 サイキック戦争1 紅蓮の海
    3.0
    1~2巻660~712円 (税込)
    血の中に眠る<力>を解き放て。圧倒的な伝説の伝奇アクションが甦る! ――不吉な夢を見る雪山から東京へ。姉の失踪事件を追い、さらに戦火のヴェトナムへ。だがどこへ行っても、竜王翔(りゆうおうかける)は、自分自身を巡る異様な秘密に直面する。〈力(アンタンシテ)〉とは? 〈炎の竜に君臨する王者〉とは? 金色の眼(レジユー・ドール)の男や、迎えの者だという美女は、何を知っているのか? 熱狂を呼んだ伝説の伝奇アクション、ここに復活! <全2巻>
  • ここ過ぎて滅びぬ
    -
    悪の組織に男が逆襲を誓う極北の地に戦端ひらく。紀州犬と羆を連れた男が、怒りの大反撃。妻を凌辱した組織を潰せ――北海道に自治権が与えられ、道州制に移行した。その道政府を、謎の「D機関」が、転覆しようと秩序破壊工作に出た。札幌、函館などの大都市は、一気にスラム化した。D機関に妻を凌辱された連邦政府特別捜査官・法玄(ほうげん)は、紀州犬・那智及び羆(ひぐま)たちとともに、怒りの大反撃に出た。暴虐の北の大地・知床に嵐が吹きすさぶ!
  • 「超」勉強法・実践編
    3.3
    IT革命なんてコワクない!! 頭が悪いのではない。方法が悪いのだ。これを読めばすべてが変わる。 これなら誰でも出来る! ――激変する日本社会。企業はリストラをすすめ、学歴は力を失なう。もはや自分の身は、自分で守るしかない。その最強の武器こそ「勉強」だ。英語、パソコン、そして日本語。いったい何に集中し、何から手を抜けば、いちばん効率があがるのか? 目からウロコ、具体的で今すぐに役立つノウハウが満載された1冊。
  • 海の賜物
    -
    1巻660円 (税込)
    気仙沼を襲った大震災。乗り越えるために必要なことは身近にあった――。 気仙沼から東京に出て、外資系の企業で出世した慎二。しかし、慎二の仕事はリストラを言い渡す役割で周囲から“首切り屋”と恐れられていた。 突然の虚無感が慎二を襲い会社を辞めたところにやってきたのは、気仙沼の水産加工会社を経営する親友の悟だった。 水産加工会社で働き始め、慎二は生きがいを取り戻し、順調に進んでいた頃に東日本大震災が起こる。 すべてが終わったと思った翌朝に慎二たちが見た希望とは。

    試し読み

    フォロー
  • 予断捜査
    -
    「一家が惨殺されるという放火殺人事件が発生しました」同僚と北海道旅行を楽しんでいた妹は、遺体の安置してある病院に急いで向かった。M警察署内三階の大会議室に一家殺人事件の捜査本部が設置された。父親はW大学の教授で、次期総長選を控えていた。捜査本部は、怨恨の線から捜査を開始した。すると、殺された姉の婚約者の存在が浮上した。驚愕の真相に迫った社会派ミステリー!!
  • チルチルサクラ ~桜の雨が君に降る~
    4.5
    自分に自信のない姫花は、高校に入学し、桜の下で運命的な出会いをする。けれど自分なんて、素敵な彼には釣り合わない。そんな時、事故に遭いそうになった姫花は、死の運命を延長されたと聞かされて……
  • 四次元の花嫁
    -
    塚川亜由美が友人とブライダルフェアへ行ったところ、そこには新郎だけが結婚式の相談に来ていた。何か訳アリのようで…!?一方で、モデル事務所の社長が電話で話している相手が亡くなった妻のようで…?
  • 赤くない糸で結ばれている
    4.1
    書店員さんに恋をした体育会系男子、会ったことのないラジオの投稿者が気になる秀才、突然連絡してきた高校時代の同級生に翻弄される女子大生、同性を崇める女子中学生――鮮やかで儚い恋模様を描いた短編集
  • 恋をする女たちへ
    -
    捨てられた、裏切られた、騙された、といった言葉が、いまだに女性の間に、当然のことのように通用している。何とも不思議なことだ。いったい、現代の若い男女に、恋愛や結婚というものがわかっているのだろうか? ――愛の実践経験豊かな著者が、初めて愛の諸問題(男女の心理や生理)を、徹底的に告白・検討して教える、長編ラブ・ガイド・エッセイ。
  • 目撃者 死角と錯覚の谷間
    -
    幼い2人の命を奪った交通事故、目撃者の2人が謎の死を遂げた。犯人の目的は? ――2人の幼い命を奪ったひき逃げ事故。犯人の横顔と子供の飛び出しを誘った若い男の姿を目撃した香織は、白骨温泉でその証言を封じようという何者かに殺された。ところが、もっとも疑わしいひき逃げ犯と事故現場にいた男までもが、命を落としてしまったのだ。引き逃げ事故で得をした人物は誰か? 推理サスペンスの傑作。
  • 風物語
    4.5
    30年ぶりの同窓会で再会した男女の心境は? 人生の哀歓を描く秀作集。連作短編12編。人生をそよがす風の妙。大人の寓話――中学時代、ほのかな恋ごころを燃やした美少女がいた。都会から田舎の中学へ転校し、再び都会に去った少女に対して、少年は一度だけ直接話しかける機会があったが、結局、何も話せない。そしていま、30年ぶりの同窓会で、男は女にそれを語ってみると……。時は風、風は人生。さまざまな人生の哀歓を巧みに描き出す、大人の寓話集。
  • 日本海雷撃戦 コリア・クライシス(上)
    -
    1~2巻660円 (税込)
    恐るべき計画が存在した…軍事サスペンス! 韓国で日本人記者の逮捕、不自然な地震、奇妙に動く船。次々と不気味な事件が……。そして、日本に壊滅的打撃を与える指令が……――韓国で、日本のテレビ局のソウル支局長が、スパイ容疑で逮捕される事件がおこった。同じ頃、自衛隊の対潜哨戒機P3Cを操縦する草野は飛行中に、ロシアの貨物船に対し、何か奇妙な動きを感じた。新潟沖では、不自然な地震が発生する。それらは別個にみえたが、恐るべき計画の断面だったのだ……。長編軍事サスペンス。<上下巻>
  • 東京を弄んだ男 「空疎な小皇帝」石原慎太郎
    3.5
    石原都政が残した「爪痕」。12年に及ぶ石原都政を徹底検証。私物化された都政――3期12年という長期に及んだ石原都政。表現の自由を脅かす青少年育成条例、巨額赤字を抱え破綻した新銀行東京、莫大な費用をどぶに捨てた五輪招致。さらには、執拗に繰り返される外国人や障がい者に対する差別発言。彼は東京に何を残したのか……。<『空疎な小皇帝「石原慎太郎」という問題』加筆改題作品>
  • 智恵子飛ぶ
    3.8
    『智恵子抄』に描かれない智恵子像――天才芸術家である高村光太郎の陰で、その秘められた才能を花咲かすことの出来なかった妻・智恵子。天真爛漫な少女時代、平塚らいてう等と親交を深める青春時代、光太郎との運命の出逢い、そして結婚、発病……。一心に生きた智恵子の愛と悲しみを余すことなく描いた、芸術選奨文部大臣賞受賞の傑作長編。
  • 春のかけら
    -
    一人の少女から見た現代の愛と性――愛と性の海を気ままに泳ぐ、女子高校生・ケイの青春。両親の束縛を嫌って家出したケイは、正体不明の若者・亮太と同棲し、新宿で通りすがりの男に身体を売る生活を始めた。ケイの前に、自殺志願の男、孤独な老人、父親ほどの年配の会社重役らが、赤裸裸な姿をさらす。現代の愛と性のかたちをヒューマンなタッチで鮮烈に描く、長編傑作。
  • 七まいの葉
    -
    生と死、光と影の織りなす、繊細で透明な三木卓の世界を謳い上げた、短編童話集。「ふみ子のおともだち」「はなっていいな」「そらのひつじ」「コップの海」など、人間の内面を凝視し、宇宙的広がりをもつ作品7編と、「けんかして」「さようなら」「おこっている」「もうひねくれたぞ」など少年詩12編を収録。
  • 危険信号
    4.0
    短篇の名手が贈るバラエティ豊かな秀作集。人生の危険信号を軽妙に描く12篇。黒い笑いに満ちた夢の宝石箱――美津子は、幼いころからよく腹痛をおこした。それも肝心なときに。楽しい山登りの前夜、友達の家に遊びに行くとき、就職試験の折……。そして会社の同僚の並木から、遠出のドライブに誘われたときも、腹痛がおき、淡い恋は去ってしまった。結局、並木は、美津子の友人・芳枝と結ばれたのだが、これには裏があった! 人生の危険信号を軽妙に描く秀作集。
  • もしもお前が振り向いたら
    -
    哀しい宿命に泣く男女の悲劇を描く、愛の長編ロマンティック・ミステリー――バーのマダム殺しの犯人は、8年前の作曲家殺しの犯人と同一人物なのか? 幾重にも仕組まれた鉄壁のアリバイを、刑事が崩したとき、容疑者は鉄道自殺! 事件はこれで解決したかに見えたが、それは新たな、より大きな謎の始まりだった……。真犯人は、まったく別の所で成功者となっていたのだ。都会派ミステリー長編傑作。
  • パソコン「超」仕事法
    3.0
    「超」勉強法・パソコン篇。パソコン攻略、最後の超マニュアル! ミリオンセラー『「超」勉強法』の著者が明かす実践ノウハウのすべて――パソコンは、仕事の効率化のための道具だ。仕事に活用できなければ、意味がない! 文章の書き方、電子メールの使い方、データベースを活かした情報収集法から、パソコンならではのアイディア発想法、「超」整理法まで、ベストセラー『「超」勉強法』の著者が、パソコン攻略のための、野口流ノウハウをすべて公開。
  • ナイト・ダンサー
    3.8
    第37回江戸川乱歩賞受賞作。乱歩賞史上初の航空サスペンス傑作――M航ジャンボ機の貨物室から、アルミ合金をとかす特殊細菌があふれだし、飛行困難に。その菌をめぐる国際陰謀の渦のなか、米海軍戦闘機はM航機撃墜にむかい、航空自衛隊機が緊急発進。謎のジェット機ナイト・ダンサーをまじえ、息づまる空中戦が展開される。第37回江戸川乱歩賞の航空サスペンス。
  • ガンを告げる瞬間
    -
    ガン克服の勇気ある姿。富士登頂に挑んだ10人のガン闘病者の記録! ――富士登頂に挑んだ10人のガン闘病者の記録。みずからガンと知りながら、不安や恐怖に圧倒されることなく、意志的に、科学的に、人生を生き抜くことは、可能だろうか。認知の後の<闘病の医学>に挑む人々の勇気ある姿が、ここにある。ガン克服への意思をこめた頂上までの足どりを、克明に追う感動のルポルタージュ。
  • 初恋クローズアップ
    -
    1巻660円 (税込)
    原田夕香はアイドルグループのメンバーに憧れるごく普通の女子高生。 そのメンバーと同じ高校に入学したが、そこには海外に引っ越してしまったはずの中学時代片想いしていた鷹山湊がいた。湊を前に、冷静ではいられなくなる。二人の歯車はゆっくりと動き出して…。
  • ふくろうの叫び
    -
    四人の男女が織りなす愛憎劇。ロバートは結婚生活に破れ、ペンシルヴァニア州の田舎町に越してくる。唯一の楽しみは隣家のジェニファーの暮らしぶりを覗きみることだったが、相手にさとられてしまう。だが彼女は彼を家の中に招き入れ、親しくなる。ジェニファーは一人暮らしをする銀行勤めの二十三歳の女性で、医薬品セールスマンのグレッグと婚約していた。だがロバートに惹かれてゆき、婚約を破棄するまでになる。収まらないグレッグは怒りと嫉妬にかられ、意地でも彼女を奪い返そうとする。それに手を貸すのがロバートの別れた妻ニッキーだ。売れない画家のニッキーは、ロバート同様のおとなしい男と再婚したが、ロバートへの嫌がらせをやめようとはしない。ニッキーはこれでもかと女のいやな部分を見せつける。
  • 賢い血
    -
    軍隊から戻ると、空き家になった家には母が残していった整理箪笥しかなかった。ヘイズは汽車に乗り、知らない街へ行き、説教師の帽子を被ったまま売春宿に入った。やがて彼は中古自動車の上に立ち、「キリストのいない教会」を説きはじめた。祖父の志を継いだのだ。どす黒いユーモア、人々への容赦ない眼差し、登場する人びとのやり取りはぎくしゃくして、しばしば意味不明に。「賢い血」とはいったいなにをさすのか。
  • ナボコフの一ダース
    -
    ロシア生まれのアメリカ作家ナボコフ(1899~1977)の作品は、『ロリータ』をはじめ多くの長編が翻訳されている。しかし、ナボコフの小説は読みやすくないから、努力して取りくみながら途中でついて行けなくなる読者もありそうだ。その点、この短編集は、ナボコフには珍しく平明に書いたのもあるし、短いながらもナボコフ的な特徴がよく出ているのもあり、かれの作品へ接近するのに手ごろな踏み石といえる。色彩ゆたかな濃厚な文体、驚くばかり奔放な構成、瀑布のような雄弁、石ころのような寡黙、にじみ出る詩情、痛切なノスタルジヤ、新鮮で強烈なメタファー、容赦ないユーモアなど、どれもナボコフ的世界を美事に展開している…訳者のことば。
  • ラーオ博士のサーカス
    -
    アメリカはアリゾナ州の片田舎にやってきたラーオ博士の大サーカス。そこでは、蛇の髪のメデューサ、火を吹くキマイラ、両性具有のスフィンクスなどなど、神話上でしか知られていない怪物たちをひとつひとつの特設テントで目にすることができるというので大賑わい。すべては博士の頭の中で作り出された出し物。魔女たちの饗宴あり、奇妙で少しわいせつな要素を盛り込んだものあり、しかも入場料はたった10セント。作者フィニーは寡作な作家だが、1935年本書は「今年もっとも独創的な小説」と評され、全米書籍業協会賞を受賞した。
  • P+D BOOKS なぎの葉考/しあわせ
    3.0
    川端康成文学賞受賞作を含む秀逸な短編7編。 「もう来たらあかんよ。ほんまに来イへんな」  昭和11年、大阪の置屋で出会った若い娼婦は、男が深みにはまってしまいかねない魔性を秘めており、実際に6人の男が破滅に追いやられていた。〈私〉ももうしばらく一緒にいたいと願うが――。  和歌山、大阪をめぐる旅に出た男が40年前の一夜の記憶を辿っていく「なぎの葉考」のほか、70代の老夫婦が重い病気を抱えながら命を長らえていることにささやかな幸福を感じる「しあわせ」、〈私〉と確執のある父とその2番目の妻、子が入水自殺してしまう「耳のなかの風の声」など全7篇を収録した名作短編集。
  • 不思議な現象解決します~会津・二瓶漆器店~
    3.7
    会津若松にある二瓶漆器店の跡取り娘・仁瓶早希には“付喪神”を見る力がある。ある日、交通事故に遭って入院中の叔母・綾乃から、「裏の窓口」を引き継ぐよう頼まれた。付喪神がらみで起こる“不思議な現象”を解決するのがその仕事だという。勝手がわからないまま早希は、外面だけなら好青年な会津塗の職人・桐生和臣とトラブル解決に奔走することに――。
  • 落語横車
    3.0
    和田誠寄席にようこそ! エッセイにトーク、トリは創作落語。SF的笑いでお楽しみを! 落語の魅力いっぱい、極めつき和田誠寄席――エー「和田誠寄席」でご機嫌をうかがいます。前座には、エッセイ・鼎談・寄席顛末記etc.……、さて真打ちはと申しますと、とっておきの創作落語五番、「空海の柩」「荒海や」(春風亭小朝の口演付き)「闇汁」「鬼ヶ島」そして「夏茶番」……。SF的笑いでお楽しみを……。落語のお好きな方にもお好きでない方にも、絶対ご損のない本と、星新一氏の保証付きです。
  • 夜明け
    -
    名探偵・夜明日出夫のアリバイ崩し! 美人OLを熱海へ車で送った夜明探偵。熱海にいた女が、同時刻に那須で殺人? ――元警視庁随一の敏腕刑事で現タクシードライバーの夜明日出夫は、ある晩、熱海まで美人OLを乗せた。だが彼女は、同時刻に起きた那須別荘殺人事件の容疑者であった。OLのアリバイを証言する最有力の証人である夜明自身が、皮肉にもアリバイ崩しに挑むハメに陥る。ニヒルでシャイな名探偵夜明の推理の答は!?
  • 泡の女
    -
    義父殺しの容疑で逮捕された夫の無実を信じ、空白の時間を追求する妻。彼女を待ち受ける非情の罠! ――木塚夏子の父・重四郎が、茨城県大洗海岸で死体となって発見され、夏子の夫・達也が容疑者として勾留された。夫を信じる夏子は、懸命の努力でアリバイ証明に奔走し、達也の無実も明らかになったかと思えたが、ある重大事実も判明し、彼女の不安も極点に達する。夫婦の愛の虚妄を非情に描いて深い余韻を残す、長編推理の傑作。
  • 破産執行人
    3.5
    無用の良心は捨てた。商社、メガバンク……不良債権に群がる男たちの野望が交錯する、迫真の経済小説。会社が崩壊する時! ――高い技術の蓄積とブランド力を持ちながら、経営能力のない二代目が跡を継いでしまい、破綻状態にある老舗製菓会社。腐臭を放つ標的を安く買い叩き、上場益を稼ぎ出せ! そんな自分を、世間は破産仕掛け人と呼ぶ。不良債権ビジネスに群がる、商社やメガバンクの暗闘を描いた迫真の経済小説。
  • 突然の明日
    -
    白昼の交叉点で女が消えた、と口走った直後に、凉子の兄は殺された。消えた女とは、兄の元愛人・緋紗江。凉子は、兄の親友・瀬田の協力を得て、犯人追及を試みる。鍵をにぎる緋紗江の行動は、九州へも拡がっていた。そのアリバイを調べる凉子たちの身に、衝撃的な「突然の明日」が襲う! アリバイ崩しを主題にした、著者会心の作。
  • 昼下がり 夜明日出夫の事件簿
    -
    アリバイ崩しに挑戦する夜明の推理。社長邸で軟禁状態の女が夜明に助けを求め…。距離と時間の謎と格闘する夜明探偵が、不可能殺人のアリバイを崩す! ――助けてください……と、夜明日出夫のタクシーに乗り込んできた美女の背後には、限りなく巧妙な罠が潜んでいた。元警視庁の敏腕刑事からタクシードライバーに転身した夜明は、殺人事件の容疑者のアリバイ、9時間の空白を埋めるべく、愛車を駆る。距離と時間の壁と格闘する夜明の、冴えわたる推理が犯人を追いつめる!
  • 人形たちの夜
    4.8
    夜は、夢魔が目覚める時。夜に生をうけた人形たちは、人の世の原罪を、哀しみをまた憎悪を、その糧として生きているのであろうか。……日常の営為の底に潜むもう一つの世界を、人形たちとともに旅する時、季節の移ろいは、我々をより深い酩酊へ、迷宮へ、そして破局へと誘う。著者50年の苦い想いをもこめて描く、魔術の書。
  • 衝動ゲーム
    -
    不条理な現代に、ひそかに急速にはぐくまれる犯罪の、意外な結末を描く傑作推理6編。若者たちの殺意の深層をえぐる! ――現代の若者たちが引き起こす、殺人や心中や復讐の数々……。はたしてそれらの理由は、何なのか? 不条理なこの社会の中で、ひそかに、しかし急速に育まれる犯罪や、意外な結末の事件や、美談の背後、深層にある真相・真実を、ミステリー・タッチで描き解く、著者会心の推理連作6編を収録。
  • 書けそうで書けない英単語 Let’s enjoy spelling!
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 イラスト満載。雑学コラム充実。やればやるほど深みにはまる! ――たとえば仕事で書くメールで、よく使う英単語のスペルに迷ったことはありませんか? 知っているはずなのに、実際に書いてみると意外にまちがえるのが、英単語の奥深さ。アメリカの子どもたちが熱狂するスペリングを、ドリル形式で再現し、英語にまつわる雑学も満載。あなたもきっと深みにはまる!
  • 黒鳥譚 青髯公の城
    -
    ぶらっくすわん。漆黒の翼の下に秘めもつ、純白の風切り翅。火星の如く緋色に燃える、嘴と眼。黒鳥の姿に、降りつむ時間を生きながらえねばならぬ、恥の想いを託したひとつの迷宮「黒鳥譚」。そして「青髯公の城」「死者の誘い」を加えた3篇が奏でる、失寵の響きもまた「虚無への供物」なのであろうか……。
  • 結婚って何さ
    -
    必死の逃亡者となった元OLが、恐るべき謎の殺人事件を解く、サスペンス&ロマン・ミステリーの傑作長編――行きずりの男と一夜をともにした女が、いつの間にか殺人事件の容疑者に仕立てられていく、その戦慄すべき罠。彼女は身内も友人もすてて、たった一人、狂わされた自分の人生をみずから修復すべく、逃亡と真犯人探索の旅へと出立する……。
  • 一方通行 夜明日出夫の事件簿
    -
    アリバイを見事に崩していく夜明の推理が光る! 妻が殺された時刻に、夫は夜明のタクシーの客だった。隠されたトリックを次々と暴き、元刑事のタクシー運転手が大活躍! ――東京から九州まで、何とタクシーで! そんなバカげたことをした男の妻が殺された。殺害時刻を考えれば、その男を乗せた運転手の夜明日出夫は、重要なアリバイ証言者となるはずだった。が、そこは、さすが切れ者の元刑事。事件の裏に隠されたトリックをひとつひとつ暴き、真犯人を見事、追いつめて行く!
  • シェイクスピアの誘拐
    -
    名優が舞台から美女に投げたメッセージが怪事件の幕あきになった! 8つのトリックを駆使した推理連作――ハムレットを演じる名優・上杉夏也が、舞台上から美貌の人妻・柏原絵美に投げた謎のメッセージ。演出家・松永連太郎は、その陰に、絵美の一人息子の誘拐事件が存在すると知る。暗号を解かなければ、絵美の子は助からない……。推理界の鬼才が8つのトリックをちりばめて描く、華麗な連作ミステリー。
  • あの日、あなたは
    3.0
    10年間、ひとりの男を想い続けた女が翔ぶとき――私は31歳。勇介に対して友達の域を越えて接近できる、これが最後のチャンスかもしれない。ひそかにそう考えて私は、勇介のマンションの近くに自宅兼仕事場を移した。そんなとき私は、勇介に似た圭哉という年下の男と知り合う。「十年間、一人の男を愛しつづけるということが信じられる?」私は男に訊(き)いた……。
  • 僕が殺しました×7
    3.0
    1巻660円 (税込)
    累計50万部突破! 『最後の医者』シリーズの著者が贈る <既刊発掘シリーズ>第5弾、新装版で登場! ある女子高生の殺害を認める7人の容疑者。 誰が真犯人なのか? 愛された彼女の本当の姿とは? 救いなんてヒトカケラもない、ドンデン返しホラー! 【あらすじ】 「私がリエを殺しました」。連行された僕を含めて、7人の男女全員が同じ供述をした。そこはある女子高生殺害の真犯人を特定するための会議室。それぞれが狂った動機・犯行過程を告白していくうち、矛盾はどんどん大きくなっていく。リエを殺したのは誰なのか? 議論は平行線を辿ると思われたが、最後の告白が終わったとき一転。驚愕の結末があなたに襲い掛かる。救いなんてヒトカケラもない、ドンデン返しホラー!【新装版】 著者について ●二宮敦人 1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。代表作『最後の医者は桜を見上げて君を想う』等、フィクションとノンフィクションの垣根を越えて活躍。著書に『18禁日記』『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』『紳士と淑女のコロシアム「競技ダンス」へようこそ』等がある。
  • ちびねこ亭の思い出ごはん~三毛猫と昨日のカレー~
    3.8
    病気のため余命5年を宣告されていた早川凪は、恋人からプロポーズを受けた。彼のことは好きだ。ずっと一緒にいたい。でも、長く生きられない私が、彼を幸せにできるわけがない。彼女は死者に再会できるという、千葉の内房にある食堂へとやって来た。自分が5歳の時に亡くなった母と話すために――。訪れる奇跡に温かな涙がとまらない、切なくて優しい連作短編集。
  • 日曜日は歌謡日
    3.0
    思わず歌いだしてしまいそう! 和田誠流パロディ風味の歌のエッセイ。60人の歌手の絵もついて、ますます快調! ニッポンの文化を流行歌から見れば! ――美空ひばりと「東京キッド」、野坂昭如と「黒の舟唄」、井上陽水と「心もよう」、襟裳岬,リリー・マルレーン……イラストレーターの和田誠が、まな板にのせたあの歌手この歌60曲。お得意のパロディ風味に仕上げた歌のエッセイ。つい歌い出したくなる楽しさです。微妙なニュアンスを絶妙にあぶり出すイラスト。さらに歌謡曲の不易と流行を見事に捉えたといわれ、お楽しみは3倍!デス。
  • 頭医者留学記
    3.0
    パリ大学の精神医学教室に留学した少壮精神科医の多事多難な青春喜劇――花の都はパリ大学の精神医学教室に留学した少壮精神科医。そこに待ちうける多事多難、青春喜劇の数々……。個性豊かな留学生仲間との交遊、アラビア王家の血筋をひくスペイン娘との恋。陰鬱な北フランスの冬。そして、盗難、自動車事故。自伝ふう長編ユーモア小説「頭医者シリーズ」3部作完結編。
  • 地獄の虹
    -
    『沖縄のパウロ』新垣牧師の奇しき人生。ノンフィクション・ノベル――牧師はかつて死刑囚だった……。サイパン玉砕戦を生き延びたが、捕虜収容所で<アメリカかぶれの売国奴>を殺し、死刑の判決を受けた新垣三郎。刑務所では、英語がわからず、一人孤独な日々が続いた。ある日、同房の日系2世がくれた、日本語の『予言の書 聖書通信教育』を手にしたときから奇跡が始まった。
  • シネマッド・ティーパーティ
    3.0
    胸騒ぐあのスター、あのシーン! シネマッドが絵とエッセイで綴るシネマグラフィティ――「不思議の国のアリス」のあの帽子屋ならぬ、「シネマッド」和田誠が主催するマッド・ティーパーティへ、あなたをご招待。懐かしのスターたち、極めつきのシーンの数々……映画への熱い想いをこめたエッセイと、大向こうをうならすイラスト。映画狂も胸ワクワクの「ザッツ・シネマグラフィティ」。
  • いつのまにか晴れた空
    3.0
    ベストセラー「もう頬づえはつかない」の続編ほか、軽やかなもう一つの見延典子の世界。女子大生の就職難を描く力作など6編の短編小説集――就職先の決まらないくり子は、卒業後、大阪に勤務することになった久雄とのことで、岐路に立たされてしまった。女子大生の就職難という腹立たしい現実を背景にした、ベストセラー「もう頬づえはつかない」の続編など、単行本未収録作品「山菜おこわ」を含む6編を収録。軽やかな小説空間をひらく、もうひとつの見延典子の世界。
  • 最後の晩ごはん 初恋と鮭の包み焼き
    3.7
    元俳優の海里は、小説家の淡海が書き下ろした作品の朗読に挑むことに。しかし自分の演じる役柄に感情移入できずに悩み、淡海の小説の取材に同行することに。「演技」に真正面に取り組む海里の答えとは……。
  • さざなみのよる
    3.8
    1巻660円 (税込)
    小国ナスミ、享年43。息をひきとった瞬間から、彼女の言葉と存在は湖の波紋のように家族や友人、知人へと広がっていく。命のまばゆいきらめきを描く感動と祝福の物語。2019年本屋大賞ノミネート作。
  • 尼子経久 毛利が挑んだ中国の雄
    3.4
    毛利離反の報に、尼子方に大きな衝撃が走った。経久は怒るのも忘れ、茫然としてため息をついた。「やはり元就という男、ひとすじ縄ではいかぬ奴じゃった。毛利家を継ぐのを、なんとしてでも食いとめるべきであった」――わずか一代で山陰の雄となり、山陰に進出して11ヵ国を領有した尼子経久。傑出した将器と深い人間的魅力で人心をつかみ、毛利と死闘を演じた武将の生涯。
  • 恋人よ
    -
    こんなにも好きなのに、なぜ分かりあえないの。忘れられない愛がある――裕福な愛人生活を捨て、質素な一人暮らしを始めた沙江子。ゲイボーイとの奇妙な交流の果てに訪れる新たな転機とは(「ありふれた夜に」)。年下男との別れ話がこじれ、男の友人に襲われた啓子(「水にゆらめく」)。すれちがい、引かれあい、そして反発する恋人たちの4つの心模様。せつなさ溢れる、大人の恋愛小説集。
  • 明治兜割り
    -
    幕末の明治を舞台にした、津本版剣豪小説の精粋。侍としての意地をつらぬく生涯を送った「最後の剣客」こと榊原鍵吉が、明治19年11月10日、明治天皇天覧のもとに行なった一世一代の鉢試しを描く表題作に、維新前夜の西郷隆盛を描く「野に死する魂」、剣客の若き姿「近藤勇、江戸の日々」、「剣光三国峠」「うそつき小次郎と竜馬」「紀伊のはやぶさ」の6編を収録する。
  • 勝つ極意 生きる極意
    -
    絶対不敗の勇者はいかにしてつくられたか? 趣味尽きない歴史人物エッセイ。人生ここ一番の勝負で勝った男たち――絶対不敗の人間は、いかにしてつくられたか……。宮本武蔵、大石内蔵助、徳川吉宗、山岡鉄舟など、史上稀なる剣客、名将、大器量人の、厳しい自己鍛練。剣の奥義が処世の指針となる道理と、「勇」に尽きる必勝法。剣の実践者の著者にして初めて可能な、合理的で躍動感にみちた語り口の、興趣つきない歴史エッセイ集。
  • ベトナムは、いま 十年後のベトナム戦争
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦争の本質を追求するオリジナル写真集――ベトナム戦争が終結して10年。だが、ベトナムの人びとにとって、あの戦争は、まだ過去の出来事ではない。枯れ葉剤の怖ろしい後遺症は、想像を絶するほど大きく、むごい。国土は荒廃し、米兵との混血児たちの悩みも消えてない。政治犯として捕らわれて拷問を受けた人々、元売春婦……。いったい、ベトナム戦争とは何であったのか? 戦火の時代から今日まで、ベトナムに視点を据え、戦争の本質を問い続けてきた写真家による、渾身のオリジナル写真集。
  • テッカ場
    3.4
    「大人の夢中」を見に行った! 競走馬セリ市、鳩オークション、テディベアの大集会……。「人の目の色が変わる現場」は、こんなにもおもしろい。我を忘れて夢中になって! ――「テッカ場」……それは理性が影を潜め、欲望がほとばしる場所。いい大人が我を忘れ、普段は封印された別の顔を、うっかり垣間見せる。競走馬セリ市、鳩オークション、ネットアイドル撮影会、テディベアの大集会……、独特のムードあふれる「欲場」の活況とコーフンを、参加者目線で追ってみた!
  • サイモンの秘訣
    3.0
    男とは何か、女の内に潜む快楽とは? サイモン生活を支える秘密の数々。快楽、漫画、男性論……機智しゅれるマル秘語録! ――男は官能の壺のフタを開くきっかけに過ぎない……女性の内に潜む快楽について発見した〈壺フタ理論〉、「あすなろ白書」の自己分析から、初めて語る「私はなぜ漫画を描くのか」など、サイモンの秘密が満載。ユニークな着眼と機知あふれる柴門版「マーフィーの法則」に至るまで、すべて初収録の文庫オリジナル!
  • アリバイの唄
    3.5
    元刑事の夜明日出夫が車を駆って犯人を推理――孫悟空タクシーのドライバー・夜明日出夫は、38歳。3年前まで、警視庁捜査一課の警部補だった。ある晩、夜明が乗せたカップル客の女の方が、3週間後に殺された。容疑の濃い美貌の女は、夜明の幼なじみで、逗子の豪邸にいたという鉄壁のアリバイがある。最後に夜明が解く、前代未聞の大トリックとは、いったい何か?
  • 「重厚長大」産業の復権 90年代へのポリシーX
    -
    潮流は「重厚長大」産業へ、という時代があった。新日鉄、三菱重工、トヨタ自動車、味の素、東レなど、内部蓄積してきたポリシーXが、全面展開しはじめている。90年代の産業界はどうなっていたのか。企業ルポの第一人者が、技術戦略面から現場を密着取材し、トップの発想も含め、日本の巨大企業の動向を鋭く読む力作。
  • 武蔵と五輪書
    5.0
    凡俗を超越した達人の心技の妙。現代人に最高の処世訓――生涯60余度の真剣勝負に勝ち続けた宮本武蔵が、「二天一流」の奥儀を後世に残すために記した「五輪書」。兵法の世界のみにあらず、人生全般にわたる処世訓と読める、普遍の広がりをみせる練りぬいた名著述である。この、宮本武蔵の心と技を、剣道三段の津本陽がわかりやすくときあかす、極めつきの現代語訳。
  • 数学は嫌いです! 苦手な人のためのお気楽数学
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 読めばゼッタイ子どもに教えたくなる。「楽しい勉強」の基本形――関数だの、方程式だの、微分だのといっても、基本的な部分は、日常生活の中で、普通に暗算しているようなことばかりなのだ。買い物に行ったときのお釣の話から、二次方程式へ。また、蛇口から垂れる水の量の話から、積分の話へ。これ一冊で、数式も苦じゃなくなる! 数学嫌いを大変身させてくれる、目から鱗の名教則本。
  • 愛子のおんな大学
    -
    笑って、怒って、考える、女の行く道・生きる道。娘と妻と母親と、世の中半分、女族。男と女の生活が、この世の幸せであるならば、女の道を教えます。ご存じ愛子の痛快な、男女共読、名エッセイ。「離婚常習者の弁」「母性愛のワナ」「わが教育愚論」「姑のブルース」「ヤキモチは焼くべし」など、24篇を収録。
  • もう頬づえはつかない
    -
    さよなら、偽りの愛、やさしさだけの男たち。若い世代に圧倒的共感を呼ぶ、話題の青春文学――橋本くんと体をあわせている時も、ふらりと出ていってしまった恒雄を激しく求める私。奇妙な三角関係に陥った女子大生・まり子が、体の変調を自覚した時、残酷な「卒業」の季節が訪れて……。大胆な行動と湿った生理の間に揺れる、現代の愛のかたちを爽やかに描いて、騒然とした話題に包まれた、早大文芸科生の「卒業小説」。
  • にっぽんほら話
    3.0
    ぜ~んぶ手口の違うショートショート25話――うははのへ、太郎とキツネ、うちのニャロメ、恐竜の声、シノプシス、おさる日記、サウンド・オブ・ミュージック……童話あり、SFあり、落語あり、そしてホラーありと、ぜーんぶスタイルの違う仕掛の、小意気な25のショートショート集。全篇万化、和田誠の世界。
  • 「日本自讃論」では未来は読めない
    -
    夜郎自大で世界中の笑いものにならないために、これからどうするか? 誰が総裁になろうと、これだけは重要だ! ――世界的な日本叩きの中で、被害者意識とエリート意識に捉われた、愛社人間のアナタ。豊かになった日本は、なぜ他国から嫌われるのか。国内での常識は、世界では通用しないのではないか。精神主義や集団ガンバリズムは、国を亡ぼすのではないか……。入社試験のあり方から愛社精神に巣くう病理、カラオケブームの意味するものまで、我らKKニッポンの全社員が、クールに自分を見直すべき問題に斬り込む! KKニッポンの全社員に贈る診断と処方箋、今後の指針を探る対談集。
  • 理系白書 この国を静かに支える人たち
    3.9
    日本の高度経済成長を支えながらも、文系優位の社会で、その存在がかすみがちな「理系」。深刻な科学離れが叫ばれるいま、その地位、報酬、研究、カルチャー、教育、結婚など、理系のすべてを初めて浮き彫りにした渾身のレポート。はたして、理系は報われているか? 第1回科学ジャーナリスト大賞受賞作品。 ◎養老孟司氏推薦! ――日本人が「なぜ?」という問いかけができなくなったのは、本当の「科学する心」が失われたからではないかと思う。この本は、そのわけを解き明かしている。
  • 日乃出が走る 浜風屋菓子話
    3.8
    時は明治2年。 代々続く一軒の老舗菓子店が、店を閉めた。 世の混乱と父親の謎の急死により店が傾き、悪の豪商・善次郎の手に押さえられたその店――橘屋を復興しようと、ひとり娘である16歳の少女・日乃出は奔走をはじめる。 再建の第一歩として必要不可欠な家宝の「掛け軸」を奪還するため、日乃出は善次郎と「百日で百両、菓子を作って稼ぐ」という勝負をすることに……。 果たして日乃出は、その賭けに勝つことができるのか!? 勝敗の鍵を握る幻の西洋菓子「薄紅」のレシピを追い求め、日乃出は走る!
  • 元カレの猫を、預かりまして。
    4.1
    1巻660円 (税込)
    仕事にお疲れな34歳独身OL・まさきのもとに、突然元カレからの電話が。「しばらく預かって欲しい」と頼まれたのは、ふてぶてしい一匹の雄猫だった。猫は「しばらく面倒みたってや」と関西弁を喋りだし、まさきに対して人間顔負けの恋愛指南をはじめて…!? 恋に不器用な女性とわがまま猫が繰り広げる、もふもふラブコメディ。
  • 俺たちはそれを奇跡と呼ぶのかもしれない
    3.7
    「俺」はいったい誰なんだ? 目覚めるたびに別人に成り代わる。年齢も性別もバラバラで、脈絡があるのかどうかもわからない。そんな状況で目にした「カップル連続惨殺犯」の文字に「俺」は強い衝撃を受ける。この不可解な現象は、この事件に関係している? まさか、「俺」が犯人なのか!? どこに連れて行かれるかわからない、一気読み必至の徹夜本!
  • 夜になっても遊びつづけろ
    -
    繊細で率直な感性、きらめきあふれた知性、イメージの豊かなことば……。それらをかろやかに駆使して、現代の青春、映像文化、風俗などを勇敢に語った、第一エッセイ集。本書は、注目をあつめる気鋭作家・金井美恵子の、たぐいまれな資質と、エッセイならではのぞけない素顔とを虚飾なく示した、好個の一巻である。
  • 幕末剣客伝
    -
    元新撰組隊士の生々流転。もう一つの維新史――明治5年旧暦3月はじめ、東海道・浜松宿、日暮れどき。軒を連ねる旅籠(はたご)町で、狼藉をはたらくごろつきたちの前に、ヌッと立った一人の土族。元新選組隊士・中島登。剣士の体の中を走る熱い血のたぎりは、登を東京へ向かわせた。幕末から明治へかけ、激動の時代を生きた男の、生々流転を見事に描く。もう一つの維新史。
  • 美と愛の旅
    -
    芸術と信仰を求め、インド、ガンダーラ、敦煌、チベット、ペルー、韓国などを訪ねる紀行集。未知の大地と触れ合う旅の喜び、異域の大地が伝える遠い記憶と感動! ――人はなぜ旅をするのか。広い世界への憧れか、未知との邂逅への冒険心か、超越者を求めての、巡礼の願いか……。旅と放浪の情熱を日常とした著者が、出家の眼と心で活写する、異域の風土と歴史、人々との交流。憧れの地シルクロ-ド、法顕・玄奘の情熱にうたれたインド、ガンダーラ、敦煌、チベット、洛陽、神秘の古都インカ、韓国などに、芸術と信仰を訪ねた、美と愛の紀行。

最近チェックした作品からのおすすめ