ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
80年の歴史に輝く日本最大の紡績会社華王紡に君臨する社長藤堂。会社へのひたむきな情熱によって華王紡の王国を再建し、絶対の権力を誇った彼が、なぜ若い腹心の実力者にその地位を奪われたのか? 帝王学的な経営思想をもつワンマン社長と、会社を“運命共同体”とみなす新しいタイプの経営者――企業に生きる人間の非情な闘いと、経済のメカニズムを浮き彫りにした意欲作。
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
面白い!! 「官僚たちの夏」でも感じたことですが、登場人物の躍動感、リアリティを描くのが抜群に上手いです。 単純な善悪二元論、勧善懲悪的世界観ではなく、「それぞれの正義」がぶつかり合い、ハレーションを起こすことで物語がいきいきと進んでいきます。 とても読み応えがあり、経済小説の傑作だと思います。...続きを読む 余談ですが、読んでいてひょっとしたらこの矢吹は、沈まぬ太陽の国見と同じモデルでは?と思い、調べてみたらやっぱりそうでした。違う物語がこういう形でつながるのも面白いですね。
大企業の社長の苦悩、孤独、焦慮、葛藤。 そして、王者の風格、余裕。 派閥抗争。 若手の追い上げ。 目まぐるしくかわる形勢。 スリリングかつ、アグレッシブ。 本格的経済小説。
初めて読んだ企業小説でした。面白かった。カネボウをモデルに書いたようですが、最近、よく思うのです。うちの会社に似てる…
会社とは共同体。社長といえども共同体を構成する1つのパーツでしかない。共同体にふさわしくないとなれば、入れ替えるのが当然
例えが適切ではないかもしれないが、スターリンを彷彿とさせる恐怖政治により地位を築いた藤堂と、運命共同体論をかざし現代的で合理的な経営者である矢吹。時代の流れによって理想的な経営者像も変化すると思うが、何かそれを感じさせるようなストーリーラインであった。最終的な敗者である藤堂自身も非常に個性的で魅力的...続きを読むな人柄として描かれており、痛快な逆転劇による爽快感というよりは、微かな同情が読後感として残る。
経営に近い立場に自分にとって反面教師となり示唆に富んだ一冊。常に広義のステークホルダー(従業員、サプライヤー、ライバル企業、、、なども含む)とWinWinの関係を築き上げる事こそが経営に求められている事かと。一人勝ちの経営ではいずれ破綻をきたすという象徴的な事例ですね。
ビジネスマンなら必ず直面するテーマ「会社は誰のモノなのか?」 1960年代の鐘紡(カネボウ)が題材とのこと。藤堂と矢吹という2タイプの経営者を描いているが、どちらが主役、善玉ということではなく、その対照から考えてみたい。 作中では、矢吹の運命共同体論が藤堂を退けることになったが、カネボウがその後、粉...続きを読む飾決算の泥沼に手を染めていくことを考えるときに、運命共同体が理想的な企業経営であると無邪気に考えるわけにはいかないだろう。 ではやはり企業は株主のものか? マイクロソフトやGAFAのような巨大プラットフォーマーに経済が寡占化され、オーナーの資産が膨れ上がり、租税回避や離婚騒ぎを見るときに、企業は株主のモノであると無邪気に主張できる人はどのくらいいるのだろうか。 「企業は誰のモノなのか?」資本主義で生きるうえで永遠のテーマである。
経済小説の開拓者、城山三郎。 初めて一冊手にとって読んてみたんだが、 非常に刺激的で面白かった。 家族経営を標榜し、 実際に功績を残し、名経営者だった社長が、 晩年、独裁的なワンマン経営に走り、 落ちぶれていく模様と、 その社長の優秀な腹心でありながら、 最終的には社長を追い落とし、 自らが社長にな...続きを読むる男の物語。 この社長を追い落とす中堅社員の仕事っぷりがすごい。仕事のため、ホテル暮らしをする社長に仕えるため、わざわざ同じホテルに暮らし、 昼夜問わず呼ばれたらすぐに駆けつける体制をとる。土日の休みもなく仕事に捧げるその姿は、 一世代前では、サラリーマンの鏡だったんだろう。 今でもこんな人たちいるんだろうか。 決して真似したくはない 会社内のドロドロした政治の世界は今も昔も一緒なんだろう。 サラリーマン稼業を長年やってるとようやく見えてくる世界だけど、 こういう本があるとリアリティをもって想像できてしまう。 個人的にはもっと若いときに読んでおくと人生いろいろ考えたかもな。 毒されると言った方がよいかもだが。 社長を追い落とす腹心社員は、良いことも言っている。 サラリ ーマンの勝負どきは 、上役から質問を出されたとき 、いつでも明確な答えが出せるよう 、常日頃 、勉強しておくこと 。その上で 、 「おまえ 、やれ 」といわれたら 、捨て身になってやり抜くことだと思う 。 確かにこれは出世の近道なのは間違いない。 後で知ったんだが、 ストーリーは今は亡きとなった、 カネボウをモデルにしたストーリーらしい。 この会社も数十年後には、時代の流れにより、 粉飾会計とともに整理解散することになるのは感慨深い。
もう少し静かな物語かと思っていたが、展開が多いところが面白い。ザ・日本企業、ザ・日本のサラリーマン根性と言った感じだ。
完全なる追い落とし・・・ ワンマン社長が転落するまでを描いているが、 よりによって、という相手にしてやられる。 それにしても、ワンマン社長のキャラクターが、 頁を繰るにつれて、狭窄的になってゆくのは見事。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
役員室午後三時
新刊情報をお知らせします。
城山三郎
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
鼠 鈴木商店焼打ち事件
鮮やかな男
ある倒産
試し読み
硫黄島に死す
生き残りの条件 欧米対談旅行
イチかバチか
一発屋大六
一歩の距離 小説 予科練
「城山三郎」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲役員室午後三時 ページトップヘ