三輪太郎の作品一覧
「三輪太郎」の「あなたの正しさと、ぼくのセツナさ」「死という鏡 この30年の日本文芸を読む」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
1990年代、ヨーロッパのバルカン半島で起こったボスニア内戦。クロアチア人、ムスリム人、セルビア人の3民族が争う。やがて、セルビア人は共和国を作り、独立するが、初代大統領カラジッチは虐殺罪で戦争犯罪人として裁かれる。そして、彼は三島由紀夫の愛読者だったらしい。
かぜカラジッチは三島を選んだのか、三島文学はカラジッチに何を与えたのか。その接点を探そうとする女子大生と、その行動を見守る担当教授と元カレの3人それぞれの三島論が展開される。
一応、小説だが、本書は作者の三島由紀夫の研究論文だ。デモにより自己主張する最近の若者のはじまりが三島の割腹自殺だという説は、なるほどなと思う。しかし、肝心のカ