三輪太郎のレビュー一覧

  • あなたの正しさと、ぼくのセツナさ

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    自分がカンボジアに関わりはじめたのと同時期からストーリーが始まり、並行する日本のバブル以降も含めて、自分史を読んでいるようだった。

    ポルポトの解釈は、異論がある人が多いとは思うが、自分的には同感。
    また、ポルポト派の虐殺への受け止め方も、かなり変わるのではないかと思う。
    小説の形態をとってはいるが、カンボジアの内戦を含めてカンボジアに興味がある人には是非、読んで欲しい。

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    2011年10月23日
  • マリアの選挙

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    選挙を題材にしているけど、ドロドロした内容じゃありません。
    前半部分がちょっとまどろっこしい感じがするけど面白く読めました。

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    2009年10月07日
  • 憂国者たち

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    三島由紀夫とカラジッチ、右翼とネトウヨとカウンターネトウヨ、男女の学生が卒論ために探求する。
    単に楽しむ小説じゃない。
    小説のカタチをとった三島研究書だ。
    でも読み難くない。ついつい読まされる。

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    2016年07月03日
  • 憂国者たち

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    1990年代、ヨーロッパのバルカン半島で起こったボスニア内戦。クロアチア人、ムスリム人、セルビア人の3民族が争う。やがて、セルビア人は共和国を作り、独立するが、初代大統領カラジッチは虐殺罪で戦争犯罪人として裁かれる。そして、彼は三島由紀夫の愛読者だったらしい。

    かぜカラジッチは三島を選んだのか、三島文学はカラジッチに何を与えたのか。その接点を探そうとする女子大生と、その行動を見守る担当教授と元カレの3人それぞれの三島論が展開される。

    一応、小説だが、本書は作者の三島由紀夫の研究論文だ。デモにより自己主張する最近の若者のはじまりが三島の割腹自殺だという説は、なるほどなと思う。しかし、肝心のカ

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    2016年05月20日
  • あなたの正しさと、ぼくのセツナさ

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    ジャケ買い。というかタイトル買い。

    こういう頭でっかちな文章が好き。

    読むには電子辞書が必須だったりして、
    知らない日本語ってたくさんあるんだなぁ。
    という一冊。

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    2010年09月12日
  • あなたの正しさと、ぼくのセツナさ

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    久々に、ものすごく感想の書き難い本を読んだ。
    経済小説のような体裁をとっているけれど、とても深いものがあって、経済小説なんていう軽い括りのできるものではないと思う。

    日を置いて、もう一回読みたい。かなり素晴しい作品と思う!
    でも、今は消化し切れていないので、一旦星4つ。

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    2010年08月04日
  • マリアの選挙

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    政事小説だ。イチバン苦手な分野なのだけどこれがとっても分かりやすく書かれていてgood。連戦連勝の選挙コンサルタントのぼくのところへ舞い込んだ依頼は、絶対に勝目のない選挙…保守王国において、何のバックもないバツイチの女が与党大ボスの子飼いに勝てるのか?ふ〜ん、そうか、選挙ってこんな風にやるんだ。こんなこともやっちゃうんだ。この小説のいいところはこういうのにありがちの、あっというありえない奇跡が起こりました 的なラストにならないところだな。無理なことは無理として描かれているし、それでいてすがすがしい明るい終わり方をしているし。非常に読後感のいい小説。色々勉強になりました、はい。

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    2011年08月01日
  • 大黒島

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    紹介されないと読めない本では。このタイトル、装丁ではまず手に取らない。この本も譲り受けて読み始めたがこれがおおあたり、感謝です。
    大黒島にあるお寺の住職の住職になるまでの身の上話から、祈りの成就屁の考察、また日本の宗教の発展の中での修験者たちと仏教の関係などを書いた第一話から、日本の初期国家形成時代の政争とその政敵を宗教を司るポジションに付けたという歴史考察らら現在の宗教への流れを研究する大学教授が大黒島で婚礼を上げ、関係を深め宗教の考察を深める第二話、サイパンに昭和天皇が訪れ万歳クリフで黙祷を捧げた様子をルポした雑誌記者が考察する、現人神だった天皇と玉砕を強いられたとはいえ自ら命を絶っていっ

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    2013年01月22日