【感想・ネタバレ】憂国者たちのレビュー

あらすじ

ボスニア・ヘルツェゴヴィナの内戦で、大量虐殺の罪に問われたラドヴァン・カラジッチ。彼は三島由紀夫の愛読者だった。この事実を知った女子大生・橘アカネは三島をテーマに卒論を書くため虐殺の地へと赴いた。一方、アカネの元恋人・鷲見恭一郎はネトウヨに惹かれて三島へと接近する。それぞれのアプローチが交錯するとき、戦後日本の姿と三島文学の本質が浮かび上がる!没後45年、新たな三島由紀夫像に迫る力作長篇小説。

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Posted by ブクログ

三島由紀夫とカラジッチ、右翼とネトウヨとカウンターネトウヨ、男女の学生が卒論ために探求する。
単に楽しむ小説じゃない。
小説のカタチをとった三島研究書だ。
でも読み難くない。ついつい読まされる。

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2016年07月03日

Posted by ブクログ

1990年代、ヨーロッパのバルカン半島で起こったボスニア内戦。クロアチア人、ムスリム人、セルビア人の3民族が争う。やがて、セルビア人は共和国を作り、独立するが、初代大統領カラジッチは虐殺罪で戦争犯罪人として裁かれる。そして、彼は三島由紀夫の愛読者だったらしい。

かぜカラジッチは三島を選んだのか、三島文学はカラジッチに何を与えたのか。その接点を探そうとする女子大生と、その行動を見守る担当教授と元カレの3人それぞれの三島論が展開される。

一応、小説だが、本書は作者の三島由紀夫の研究論文だ。デモにより自己主張する最近の若者のはじまりが三島の割腹自殺だという説は、なるほどなと思う。しかし、肝心のカラジッチやボスニア内戦が三島由紀夫とどうリンクするのかについては腑に落ちない中途半端さ。

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2016年05月20日

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