国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。華麗なるメスさばきでマスコミでも脚光を浴びる彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。しかし現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌悪し、他大学からの招聘を画策。産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父の財力とOB会の後押しを受けた財前は、あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとするが…。教授選挙に絡む利権をめぐり蠢く人間模様を描いた医療サスペンスの傑作!
Posted by ブクログ 2023年08月15日
国立浪速大学医学部の第一外科助教授・財前五郎。
彼は食道噴門癌(エソファーグス・クレプス)の手術(オペ)を得意とし、マスコミでも脚光を浴びていた。
(胃の噴門部に癌が広がっている場合、その部分を切除したあと食道に繋がねばならず、財前がこの難しい食道・胃吻合手術に特に長けているという説明が、ドラマに比...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月01日
他の本と並行しながらですが、2ヶ月弱もかかって読みました!もう全ての語彙力を圧倒的という言葉に置き換えたい所存でございます。去年五話連続でやってたドラマのキャストでイメージして読んだので、財前は岡田くん。里見は松山ケンイチ。ケイ子は沢尻エリカ。東佐枝子は飯豊まりえちゃん。などなどが頭の中で物語を展開...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月25日
偉い人は出世どころか退職するのも大変なんだな。(じゃ偉くならなくていいや)
山崎豊子さんによる、大学の医学部の生々しい出世争いを描いたドクター小説の金字塔です(白い巨塔だけに)。
TVドラマなんかでは若手外科助教授の財前先生が主役を張りますが、小説版である本書で一番存在感があるのはその上司たる東...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月26日
派閥を経験したことがないので、内部に対してこれだけの力量を使う事が無駄に感じてしまうのが、率直な感想です。その分外部に使えば、どれだけ世の中に貢献できるのかと考えられるのは、今が恵まれた環境で働いているからかもしれませんが。
しかし、こういったドロドロ感満載のテーマを緻密な取材をされた上で筆を取られ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月30日
山崎豊子(やまさき とよこ)氏著書『白い巨塔(一)』です。
主人公の財前五郎(ざいぜんごろう)は、食道手術を得意とする国立大学の第一外科助教授で、第一外科の東(あずま)教授の定年に伴い、次期教授の椅子を狙っています。
婿養子として財前家に迎えられ、義父が大学教授になれなかった経緯や自身が苦学生を経...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月14日
国立浪速大学医学部第1外科助教授・財前五郎。
食道癌の専門家として、マスコミからも脚光を浴び、次期第1外科教授として、自他ともに認めていた…
現教授・東は財前を嫌い、自身の出身大学・東都大出身者を自身の後継者として、推薦するのだった。
何としても、教授選に勝ち抜こうとする財前は、義父・財前又一の...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月10日
再読。
時代の流れを感じさせない筆力。
「文化アパート」があったり、携帯電話の描写がないことから昭和であることは分かるけれど、古い時代の物語という印象はない。
1巻は教授選前半まで。
唐沢・江口ドラマからももう20年くらい経つかな。観たいけれど今のところDVD購入しか方法がない。
※唐沢・江...続きを読む
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