白い巨塔(三)

白い巨塔(三)

小説・文芸
693円 (税込)

3pt

財前が手術をした噴門癌の患者は、財前が外遊中に死亡。死因に疑問を抱き、手術後に一度も患者を診察しなかった財前の不誠実な態度に怒った遺族は、裁判に訴える。そして、術前・術後に親身になって症状や死因の究明にあたってくれた第一内科助教授の里見に原告側証人になってくれるよう依頼する。里見は、それを受けることで学内の立場が危うくなることも省みず、証人台に立つ。

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  • ドラマ化

    「白い巨塔」

    2019年5月22日~26日 テレビ朝日系
    出演:岡田准一、松山ケンイチ、沢尻エリカ

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白い巨塔 の一覧

1~5巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~5件目 / 5件
  • 白い巨塔(一)
    825円 (税込)
    国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。華麗なるメスさばきでマスコミでも脚光を浴びる彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。しかし現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌悪し、他大学からの招聘を画策。産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父の財力とOB会の後押しを受けた財前は、あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとするが…。教授選挙に絡む利権をめぐり蠢く人間模様を描いた医療サスペンスの傑作!
  • 白い巨塔(二)
    880円 (税込)
    現教授の東は、学会のボスから学外候補の推薦をうけ財前にぶつける。政界まがいの生臭い多数派工作のすえ、かろうじて勝利した財前に、国際学会から招聘状が届く。栄光に満ち多忙をきわめる日々のなかで、財前は、同僚の第一内科助教授・里見脩二から相談された患者の早期噴門癌を発見し、見事手術を成功させる。だが、財前がドイツに出発する日、その患者は呼吸困難に陥っていた。
  • 白い巨塔(三)
    693円 (税込)
    財前が手術をした噴門癌の患者は、財前が外遊中に死亡。死因に疑問を抱き、手術後に一度も患者を診察しなかった財前の不誠実な態度に怒った遺族は、裁判に訴える。そして、術前・術後に親身になって症状や死因の究明にあたってくれた第一内科助教授の里見に原告側証人になってくれるよう依頼する。里見は、それを受けることで学内の立場が危うくなることも省みず、証人台に立つ。
  • 白い巨塔(四)
    990円 (税込)
    浪花大学教授・財前五郎の医療ミスを訴えた民事裁判は、原告側の敗訴に終わる。同じ大学の助教授の身で原告側に立った里見は、大学を去る。他方、裁判に勝訴した財前のもとに、学術会議出馬の誘いがもたらされる。学会人事がらみの危険な罠をかんじながらも財前は、開始された医事裁判控訴審と学術会議選挙をシーソーのように操り、両者ともに勝利することに野望をたぎらす。
  • 白い巨塔(五)
    880円 (税込)
    開始された医事裁判の控訴審は、原告側弁護人や里見たちの献身的努力によって、予断を許さない展開に。そして、財前自身の体に不吉な病魔の影が…。厳正であるべき“白い巨塔”大学病院の赤裸々な実態と、今日ますます重要性を増している医事裁判に題材をとり、徹底した取材によって、人間の尊厳と、二人の男の対照的生き方とを劇的に描ききった、社会派小説の金字塔の最終巻。

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白い巨塔(三) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今回の『白い巨塔』第3巻は、主として医療裁判を中心に構成された内容であった。読み進める中で、最終的に重要となるのは、患者が十分に納得できるような説明を行うこと、そしてその前提として、日頃から信頼関係を築いておくことであると感じた。また、本巻を通して、医師が患者と真摯に向き合う姿勢に、医の倫理と静かな厳粛さを見いだすことができた。

    0
    2026年04月18日

    Posted by ブクログ

    大学病院での派閥争い。財前五郎を中心に繰り広げられる駆け引きは、正直醜くもあり、しかし人間らしくもあり、最初から最後まで引き込まれっぱなしでした。
    古い作品ですが、入り込んでしまえば、全然古さは気になりません。
    長編を読むのはかなり大変ですが、読み終わった時の充実感は気持ちがいいですね。

    0
    2026年01月16日

    Posted by ブクログ

    話は、ドイツ、ベルリンの壁が存在する西ドイツから話が始まり、東西で分断された壁で医学も分断されていた。

    時代を色濃く反映したシーンでした。

    財前が不在の病院で、がん患者が息を引き取り、数時間前まで生きていたのに解剖され臓器ごとに分けられるシーンは、考えればそうなのだが、実際に物語の上で流れを追って認識すると命の重さと命が失われた後の肉体がただ存在するのを実感した。

    財前は本当に名声と自分の技術を振るうことが好きなんだなと、オペラ座近くのレストランのシーンで思う

    何も知らない財前が帰国して、訴えられていることを空港で知りその足で、すぐに鵜飼教授に会いに行く様は、教授選さながら、
    裁判では、不安がよぎり大丈夫と自分に言い聞かせつつも、不安で仕方ない傲慢な財前が描写されています。

    里見先生は、証人として発言することで、自分の立場が危うくなるとわかりながら、最後の最後まで貫く姿は、カッコ良くもあり、患者様に寄り添う生真面目なお医者様なんだなと、

    どちらがいいかという話では無いが、
    この2人がいるからこそ、この話は面白くなる。

    東前教授や、東佐枝子は登場回数こそ少ないが、それぞれの立場からの言葉には重みがありよかった。

    裁判結果は次巻と思っていたので、意外だった。

    それよりも4巻が気になって仕方ない!!

    0
    2025年11月06日

    Posted by ブクログ

    財前教授と患者の裁判が中心。
    後半あたりの癌専門の教授の言葉が印象に残った。
    本件は患者と医師の信頼関係が構築されていなかったこと、また医師の倫理観の欠如によって引き起こされたものという言葉。確かにそうだなーとついうなづいてしまったほど。
    手術したけど残念ながらなくなってしまうことは今でも起こりうる。それでも医者が懸命に寄り添ってくれたのかどうかによって患者やその家族の心象は異なり、死後に解剖、ましてや裁判などの行動は起こさないかと思う。
    どんな職場でも信頼関係が大事。
    裁判では術前に検査を行ったのか、癌の転移の可能性に気づいていたか等の医学専門的なところで論争が絶えないが結局1番大事だったのは患者に寄り添っていたかどうかに尽きると思う。
    とはいえ、結果裁判は財前教授の勝利。
    原告側にたち、証人となった里見は退職。。。常に自分の正しいと思う道をきた里見。診療や研究のみを丹念に行っていた里見に非情すぎる結末。悲しくなるので早く続きを読みたい。

    0
    2025年10月17日

    Posted by ブクログ

    読んだ本 白い巨塔 3 山崎豊子 20250606

     被告に立たされた財前が、自分の立場だけを守ろうとする人たちと結託して裁判に向かう。
     心正しい者は組織から弾かれ、強者に寄り添おうとしながら心弱い者は傷ついていく。
     自我の強い組織内の群像劇、良心の正体を見失うような登場人物の行動原理、高村薫や横山秀夫何かのひりつくような人間ドラマの原点って、山崎豊子なんだろうな。
     裁判に決着ついて終わりでもいいじゃんってところから、まだ2冊もあるんだけど、ますます先が読みたくなるのがすごい。
     ドラマ観てるのにね。もう一回観ようかな。

    0
    2025年06月08日

    Posted by ブクログ

    圧巻の法廷シーン。

    手汗握るとはこういうことを言うのかってほど熱中しました。

    山崎豊子氏の圧倒的な取材力にはほんとに感服です。

    0
    2025年05月19日

    Posted by ブクログ

    皆が皆自身の利益のために動く、真実を口にするものは苦虫を噛まされる。

    医療誤診の難しさ、医療理論を基にした辻褄合わせに苦戦する原告一家に同情する。

    0
    2026年01月18日

    Posted by ブクログ

    前半に描かれている、ドイツの風光明媚な自然、城、街並み、レストランと財前教授の感性にはうっとりとさせられた。羨ましいほど絶頂期を迎えた男の姿が活き活きと描かれていた。
    変わって、後半はドロドロの裁判戦。流石にもうダメか、と思われるところまで追い詰められ、ドキドキがとまらないまま一気に読み切ってしまいました。
    読み応えのある第3巻でした。

    0
    2024年02月06日

    Posted by ブクログ

    すごい勢いでページが進みました。

    正義よりも悪が勝ちました。
    やっぱり原告のよし江さんに同情しながら読んでしまいました。

    そして最後の里見先生が切ない。

    とにかく早く続きが読みたいです。

    0
    2021年02月05日

    Posted by ブクログ

    【医事裁判の難しさ/正義とは何か】
    ・ドイツ出張中に、短時間での胃癌摘出手術を成功させ賞賛を受け、ドイツ外科学会の名誉会員資格を得る等、最高の成果を獲得したかに見えた財前は、自身の誤診を訴えられた医事裁判に帰国直後から向き合うことになる
    ・『①断層撮影等の検査を怠り肺転移を見逃し、②また適切な手術・術後治療を行わなかったことにより患者が死亡した』と誤診を訴える原告と、『③転移の可能性を理解しながら肺結核の名残りと合理的に診断し、④手術・術後治療の指示も適切に行った』という被告(財前)双方の主張が真っ向から対立、夫々の主張を裏付ける為の、別大学医学部教授の専門的意見、証言をコントロールする為の根回し、真実を知る者の心の葛藤が描かれる
    ・誤診の証明は非常に難しく、①③X線の陰影だけで肺癌への転移を診断しきることは難しく専門家でも意見が分かれること、②④手術後の症状をもって術後肺炎か胃癌かの診断可否についても専門家意見が対立すること等から、財前が誤診をしたとは証明されなかった。結局、財前は「同僚の注意喚起や要望があったにも関わらずすべき検査を行わなかった怠慢」について叱責されるに留まり、財前は全面的に勝訴した
    ・原告側は控訴の方針を固め、財前の一連の怠慢や癌の肺転移の見逃し(誤診した)を証言し続けた財前の同期里見は、浪速大学病院から地方病院への異動を命ぜられ、辞表を提出する

    ・大変な話だった。「誤診」という言葉の重み、それを証明することの難しさ、医師間でも分かれる知見・意見、良心と悪意、原告/被告双方の立場、法定外での戦い(根回し/政治)、各人物の背負う正義や物語、等多くのテーマを、医事裁判という器で見事に一つに纏め上げた
    ・誤診を主張したい遺族の気持ちは痛い程分かるが、医師としては診断・治療の在り方、所属する組織、等多くのことを背負っており絶対に負けられない、という気持ちも分かる。教授になって人格がぶっ飛んでしまった財前の良心の無さには全く共感出来ないものの、誤診ではなかったという財前側の主張が全く理解出来ないかというとそうではない
    ・運転や創薬など、人命に関わることの機械化が加速し続けていく中、医療診断・医療行為でも今後より機械化が進んだ先の責任は誰がどの様に追うことになるのか。自動運転が普及すると被告は法人になり賠償額が巨額になるだろうと予見されるが、同じ様なことが進んでいくのだろうか
    ・この封建的、閉塞的な白い巨塔の根本的な要因は何なのだろうか、医学部教授というポストが限られていて属人的に決まることか、国家予算配分という限られたパイを奪い合わねばならない構造によるものか、成果に応じた立場や報酬が得られないことか、市場が限られていて広がりがないことか、保険制度が異なる国(米国など)ではどうなっているのか
    ・大きなテーマについて考える機会を与えてもらえて深く感謝
    ・さて、白い巨塔を読み始めた理由が「医療関係の知人が増えてきたこと」であることを思い出したけど、そのままではネタにしにくい、、「やっぱり政治が大変なんですか?」「教授選ってどんな感じですか?」「さすがに今は違う感じですか?」なんて無邪気に聞いてみようかなw
    ・もともとこの三巻で白い巨塔はいったん完結して連載ストップ。その後「責任をもってこの社会的テーマを書き切ってほしい」という要望を受けて、残りの2巻を書き切ったらしい。ここで終わったら終わったで、もの凄い論争を生んだだろうな

    0
    2026年07月04日

白い巨塔(三) の詳細情報

  • ドラマ化

    「白い巨塔」

    2019年5月22日~26日 テレビ朝日系
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