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Posted by ブクログ
浅田次郎さんって、不思議な人だと思う。
登場人物の誰も彼もがものすごく人間くさい。
どうしようもない一面
生々しい欲望
切なくなるほどの胸の内
鮮烈で個性の塊みたいなそれらがぐちゃぐちゃに混ざり合っているはずなのに、なぜか立ち上る風景は、全てがセピア色だ。
それでいて、人間くささはあっても
計算くささは全くない。
6つある短編はどれも決して長くはないのに、
なぜか読み終わった時にどっしりと余韻が残る。
余韻に絡めとられて、
すぐに次の話には行き難くなる。
日を変えて次の話を読めば、
また知らないうちにその世界に囚われてしまう。
戸惑いながら読み始めても、
いつしか目が離せなくなる。
いろんな人の人生を、少しずつ覗き見た気持ち。
一体どこまで計算して書いているんだろう。
浅田次郎さんって、本当に不思議・・・
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