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Posted by ブクログ
友人にお勧めされたので読んでみました。
著者の作品は初めて読みましたが、文体かなり好みです。
1970年の大阪万博を舞台とした恋愛小説ですが、単純な在日朝鮮人との悲恋話として語ることのできない一冊です。
50年前と現代では差別に対する考え方にギャップがあるとは思いますが、そのあたりは当時の世相や風俗がとても丁寧に表現されているので、うまく受け入れることが出来ました。
ましてやA級戦犯となった祖父を持つ家庭に育った彼女では他の選択肢はないだろうなと、だからこそ同情や否定的な気持ちを持つことなく、主人公と一緒になって哀しみや悔恨や苦しさを共有してしまいました。。
そのうえで、心の声に素直に従うことが今の生活に折り合いをつけて生きていくより難しいこと、それでも選択に悔いがない人生だったと思えていること、明日への希望を次の世代に伝えていること、すべてが感動的でした。
読んでよかった!
Posted by ブクログ
主人公がとても知的明瞭で、冒険心が強い。何かしたいけど、うまくやり切れない。大阪万博という華やかだけれど、まだまだ不安定な日本だった時代に、葛藤を抱えながらも、気高く、力強く生きていく姿がとってもカッコいいです。
ツンとしていて、音楽や文学、哲学等にも精通していて、おしゃれ。頑固だけれど、自分の考えをしっかりもっていて、行動力もある。無敵の彼女に見えますが、大きな壁にたちはだっかった時、すごく人間らしい結末を迎え、共感しました。
とてもメッセージ性の強い文が、数多く出てきます。物語としても楽しめますが、生きずらいな、と悩んだときに勇気づけてくれるような小説かもしれません。
Posted by ブクログ
45歳の若さで逝った、知的で魅力的な翻訳家で詩人の直美。彼女が娘のために遺したテープには、大阪万博で働いていた23歳の直美と、将来有望なエリート学生・臼井との切ない恋とその後が語られていた。恋の痛みと人生の重みを描く、大人のラブストーリー。
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国籍や肩書きへの固執、亭主関白的な父親像、などなど昭和感漂っていた。
しかし、皆が多くを語らないあたりが、人間的深みがでるというか、趣があり、想像力が掻き立てられた。
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今どきは先がよみやすく、わかりやすいストーリーがドラマ化、小説化されることが多いので、偶にはこういう作品もいいですね。
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