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児玉清氏絶賛のベストセラー。45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美が、娘のために遺した4巻のテープ。そこに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働いていた23歳の直美と、外交官としての将来を嘱望される理想の恋人・臼井礼との燃えるような恋物語だった。「もし、あのとき、あの人との人生を選んでいたら……」。失われたものはあまりにも大きい。愛のせつなさと歓びが心にしみるラブストーリー。
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Posted by ブクログ
友人にお勧めされたので読んでみました。 著者の作品は初めて読みましたが、文体かなり好みです。 1970年の大阪万博を舞台とした恋愛小説ですが、単純な在日朝鮮人との悲恋話として語ることのできない一冊です。 50年前と現代では差別に対する考え方にギャップがあるとは思いますが、そのあたりは当時の世相や風...続きを読む俗がとても丁寧に表現されているので、うまく受け入れることが出来ました。 ましてやA級戦犯となった祖父を持つ家庭に育った彼女では他の選択肢はないだろうなと、だからこそ同情や否定的な気持ちを持つことなく、主人公と一緒になって哀しみや悔恨や苦しさを共有してしまいました。。 そのうえで、心の声に素直に従うことが今の生活に折り合いをつけて生きていくより難しいこと、それでも選択に悔いがない人生だったと思えていること、明日への希望を次の世代に伝えていること、すべてが感動的でした。 読んでよかった!
直美さんの短くて長い人生の話。 ある半年間に起きた出来事。 ドキドキしたり、切なくなったり、 でもまさかね。 そしてまたまさかね。 前に読んだ気がしてたんだけど、こんなに衝撃を受けるくらい本当に忘れていたなら、自分も大人になった証拠や。
主人公がとても知的明瞭で、冒険心が強い。何かしたいけど、うまくやり切れない。大阪万博という華やかだけれど、まだまだ不安定な日本だった時代に、葛藤を抱えながらも、気高く、力強く生きていく姿がとってもカッコいいです。 ツンとしていて、音楽や文学、哲学等にも精通していて、おしゃれ。頑固だけれど、自分の考え...続きを読むをしっかりもっていて、行動力もある。無敵の彼女に見えますが、大きな壁にたちはだっかった時、すごく人間らしい結末を迎え、共感しました。 とてもメッセージ性の強い文が、数多く出てきます。物語としても楽しめますが、生きずらいな、と悩んだときに勇気づけてくれるような小説かもしれません。
素晴らしかった。 宝物にしたい文がたくさん出てきた。 抜粋 「その人が言ったことをそんなに気にしなければいけないほど、お前はその人のことを重視しているのか」 「人生とは宝探しなのです」
初めて読んだのは何年も前だが、読後の切なさとともに強く印象に残っている作品。たまに読み返したくなる本。
高度成長期、逆らえない風潮と世間体、そういう目に見えないものに胸を締め付けられる。例えその時代を生きていなくとも、今に。
がんで死を間近に控えた女性翻訳家が、自分の恋愛について娘に送った手紙(手紙を書くために録音したテープ)。 大阪万博では、コンパニオンをホステスと呼んでいたそうで、ストーリーとは別の部分で感動(?)しました。 面白かったです。
45歳の若さで逝った、知的で魅力的な翻訳家で詩人の直美。彼女が娘のために遺したテープには、大阪万博で働いていた23歳の直美と、将来有望なエリート学生・臼井との切ない恋とその後が語られていた。恋の痛みと人生の重みを描く、大人のラブストーリー。 . 国籍や肩書きへの固執、亭主関白的な父親...続きを読む像、などなど昭和感漂っていた。 しかし、皆が多くを語らないあたりが、人間的深みがでるというか、趣があり、想像力が掻き立てられた。 . 今どきは先がよみやすく、わかりやすいストーリーがドラマ化、小説化されることが多いので、偶にはこういう作品もいいですね。
ー生と死、静寂と激情 友人から勧められた本です。 淡々とした語り口調の中に感情の激しさ、秘められた想い、出会いと繋がりがある小説で、思ったりよりもするする読めました。 45歳の若さで脳腫瘍で亡くなった直美が、娘のために遺したテープ。その中には23歳の直美が大阪万博のホステスとなり、将来外交官を期...続きを読む待される臼井さんと出会い、想い溢れる燃えるような日々を過ごし、万博が終わっていく……そんな思い出たちが吹き込められていた。 ほとんど直美の語りで進む話です。大阪万博という特殊な環境が作り出す唯一無二な出会いを、直美が淡々と語ってきているように感じます。でも相手に恋い焦がれる気持ちの激しさや、決めたら曲げない直美の芯の強い性格、色々な人を魅了するきらめきが強く伝わってきて、直美の「生」を感じずにはいられませんでした。 "差別する感情の奥底にあるのは恐怖心に他ならない"、"人生は宝探し"というフレーズに、この本を読んだ誰もが頷くと思います。 タイトルが2人を繋ぐものであることが分かったとき、何とも言えない感情になりました。 縛られているものがある中で、2人はどうすることができたのだろう、きっとこれが最善だ、そう思わずにはいられませんでした。 こういう本を読めるようになったことに、自分の成熟を感じます(笑) 読む年齢によって感想が変わっていきそうです〜!
1970年の大阪万博、時代が激しく動き出した頃に一生引きずるような恋をした人たち。 いま読んで必要なことたくさんかいてあった気がします。 その頃から何にも変わってない。 人間なんて、そんなに変わらない。 直美の考え方に共感するところは多々あり。政治的な考え方とか。 それにしても、地元千里感満載過ぎて...続きを読む読みやすいところはあったかもしれない。阪急オアシスとかね。読書会で何て言うか考えるところもある
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