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Posted by ブクログ 2020年12月13日
夜光虫、テレーゼ、結構な人生、心の壁 愛の歌。この4作が良かった。良かったと感じた順番も、この通り。
蓮見さんの文体には、彼の哲学/美学が、そのまま表れているように思う。センテンスが短く、端的で、言葉の選択に無駄がない。まるで詩歌のような美しさを湛えている。短編だと、その美質がより冴える。
前述の作...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月23日
標題作を含む7編の短編集。
ーー人生には忘れがたい瞬間があるーー
「水曜の朝、午前三時」でも直美と臼井が出会うシーンで使われたこの言葉が、この短編集の作品「誰の中にでもいる彼」と「ハッピー・クリスマス、ヨーコ」でも使われている。歳月と共に恋は色あせ、危機を迎えた夫婦の夫が、妻に出会った運命の時を思い...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月13日
安っぽいドラマだと思われるかもしれない。
でも私が蓮見圭一の小説にハマるのは、そのどれもが「誰の中にでもいる彼」というタイトルが象徴するような、誰にでも何かしらあるであろうドラマにこそ価値を求めるからである。
わかったようでわからない、それでもそれに振り回され、囚われる人生に各々がどう取り組んでいる...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年11月01日
表題作と「ハッピー・クリスマス、ヨーコ」、「アーノンクールのネクタイ」がよかった。
表題作の、「彼」との会話が凄く好き。「会社の金だと思って、この馬鹿。」〜「ワインぐらい、選ばせてやりましょうよ」の流れがほんとうに秀逸だと思う。「彼」は曲者のようですごく純粋な、妙に味のあるキャラクターですてき、奥さ...続きを読む
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