小説・文芸 - 光文社作品一覧

非表示の作品があります

  • セブン opus2~古い街の密かな死~
    3.5
    上野公園の不忍池から、子供の手首が発見された。唯一の手がかりは人差し指付け根に残る骨折の痕。M署の刑事・如月七と相棒の土橋は、被害者がシングルマザーに育てられていた少年であることを突きとめる。さらに消息不明の母親が偽名を使っていたことが判明して……。母子に何があったのか? 謎が謎を呼ぶ展開と息づまるサスペンス。人気シリーズ第2弾!
  • 天に昇った男
    3.5
    1巻495円 (税込)
    昔、天に昇ろうとした男の伝説がある九州・星里の街。昭和51年の昇天祭りの日、祭りの櫓に3人の男女の死体が吊るされた。犯人とされた門脇春男は、17年の収監ののち、死刑を執行される。ところが奇跡が起こり、彼は生き延び、釈放された。そして昇天祭りの夜、彼自身が伝説のとおりに天に昇ったが……。蛍狩りなどを詩情豊かに描き、死刑問題をからめた異色作。
  • 三毛猫ホームズの心中海岸 新装版
    3.5
    海に転落した車の中から、大財閥・火枝家の一族である広治と若い女の遺体が発見された。これは、心中に偽装した殺人なのか!? 捜査を進める過程で、片山は火枝家の娘・みゆきと婚約することになる。みゆきが「死の館」と称した火枝家の屋敷で、次々と事件が――。大財閥の複雑な人間関係に隠された真相とは!? そして、片山が本気になった「恋」の行方は……。
  • 大人のコミュニケーション術~渡る世間は罠だらけ~
    3.5
    「この本は、心が折れかけたり人間不信になりそうになりながら、コミュ力をなんとか高めようと奮闘する記録です。そんな中、編み出したささやかなコミュ術などもお役に立つかわかりませんが、ご高覧いただけましたら幸いです」(「まえがき」より)。大人としては避けられない酒の席での振る舞い、うわさ、下ネタ、パーティ、女性特有のモンダイ……。ちょっぴり怖くてちょっぴり笑えてちょっぴり切ない、処世をめぐるエッセイ集。
  • 三毛猫ホームズの狂死曲(ラプソディー) 新装版
    3.5
    ヴァイオリン・コンクールの決勝に残った7人は、東京近郊の別荘に集められ、課題曲にとりくむことになった。脅迫電話、襲撃事件……出場者の一人である桜井マリが何者かに狙われ、片山義太郎が彼女の警護にあたることになった。地震、盗聴、殺人、自殺未遂、放火――コンクール関係者に次々起こる怪事件。華やかな音楽の舞台に潜む「暗部」をホームズが暴く!
  • 神君の遺品~目付 鷹垣隼人正 裏録(一)~
    3.5
    五代将軍綱吉自らの推挙で目付役となった鷹垣隼人正暁。ある日、一人の書院番が駿府勤番中の悪行で斬首にされ、三人の子息も切腹となった。疑念を抱き調べる暁を謎の浪人が襲うが、義兄・五百旗平太郎の剣が撃退する。将軍の座を巡り、黒鍬、伊賀、甲賀の忍や妖しの僧兵が暗躍。失われた記録はどこに? 綱吉の許しを得て探索する暁は、平太郎を伴い駿府へ……。
  • 二都物語(上)
    3.5
    スパイ容疑で逮捕されたフランス亡命貴族のロンドンでの裁判。とある医師の娘が証人となり、弁護士の奇策もあって被告は罪を免れる。一方パリの居酒屋では血腥い計画が着々と練られ……。二つの首都の間で絡み合った因縁の糸が解けていくなか、革命の足音が近づいてくる。
  • 繭の密室
    3.5
    都内のマンションで不可解な転落死事件が発生した。死亡した大学生・前島博和は、自室で何者かに襲われた後、ベランダから転落したものと見られたが、奇妙なことに部屋は密室状態であった! 警視庁刑事・貴島が捜査を開始、6年前のある事件に辿り着く。そして、同時に発生した誘拐事件の行方は? トリックの才、ますます冴えわたる長編本格推理小説、登場。
  • 「裏窓」殺人事件~tの密室~
    3.5
    三鷹で起こった、自殺らしき女性の墜落死と、中野で起きた殴殺事件は、同時刻に起きた。そして、墜落死を目撃した少女がいた。飛び降り直後は密室だった女性の部屋に、男がいたことを少女が証言したことから、警察は同一人物の犯行と見なす。犯人は現場を瞬間移動したのか? 少女に迫る魔手……。衝撃の密室トリック! 本格推理にサスペンスを加味した傑作!
  • 西洋古家具店アシュリと白い猫
    3.5
    1巻1,100円 (税込)
    大阪ミナミの雑居ビルにある、「ビンテージ&アンティークショップ アシュリ」。アメリカのミッドセンチュリー家具を中心とした西洋古家具店だ。ふと訪れた女子大生の季子は、店頭にあった猫のブックエンドを誤って壊してしまったのをきっかけに、アルバイトをすることになった。時を経た家具に囲まれた店は落ちつくけれど、店長も来客もなんだか謎めいていて――。使い込まれた家具が呼び込む、謎と記憶の、奇蹟によく似た物語。
  • 鈍色(にびいろ)の家
    3.5
    多香子は、届いた手紙を手にして息を呑んだ。それは、母の親友・郁子が、死の直前に出したものだった。そこには恐るべき告白が! 10年も介護した認知症の義母を、自らが手にかけていたというのだ。片時も目を離せない我が儘な義母。何も手を貸さない冷淡な夫とその姉妹たち……。牢獄のような家の中で、何が起こっていたのか!? 女性心理を深く抉る傑作ミステリー。
  • 迫りくる自分
    3.5
    総武線で隣を並走する電車に乗っていた、自分に瓜二つの男。後日その男と再会した俺は、気づけば犯罪者にさせられていた。顔が同じことを利用して周到に仕組まれたらしい冤罪。あいつはいったい誰だ? なぜこんなことを? 日常を突然奪われた俺の、必死の逃走劇が始まった。自分から過去から警察から、逃げて逃げて逃げまくれ。疾走する新感覚のエンタメ小説。
  • 代理処罰
    3.5
    「娘は預かった」高校生の娘を誘拐した犯人は父親・岡田亨に電話でそう告げた。犯人の要求は2000万円の身代金を娘の母親に持って来させること。猶予は一週間。だが、日系ブラジル人の母は、日本での交通事故で人を死なせて故国に逃亡、行方不明になっていた。単身ブラジルへ渡った父は、妻を探し出し、彼女を説き伏せられるのか――。サスペンスフルな傑作推理。
  • 一休暗夜行
    3.5
    「ほしみる」を探しだし焼き尽くせ──謎の言葉を遺し足利義満は死去した。放置すれば天下を逆(さか)しまにするという「ほしみる」の正体、そして在り処は? かくして、四代将軍・義持が、母親を人質にしてまで、その探索に遣わしたのは……誰あろう、主人公・一休宗純。だが、さまざまな怪異、苦難が、一休の前途を阻むのであった!──面白さ比類なし。朝松健の自信作!
  • 狙撃手のオリンピック
    3.5
    1巻1,320円 (税込)
    射撃のオリンピック強化指定選手としてモスクワ五輪をめざしていた長野県警所属の神稲貴之。テルアビブ空港乱射事件の被疑者として拘束され、釈放後、地元の整備工場に勤め、逼塞した生活を送る荻窪克己。ふたりの運命は、戦後の混乱期の謎を巡って、奇妙に交錯していた。長野冬季オリンピック開会式の日。テロの予告が届き、警戒の強まるなか、ふたりは、それぞれの過去を清算するために、動き始める――。緊迫のサスペンス長編!
  • グランドマンション
    3.5
    「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。騒音問題、ストーカー、詐欺、空き巣――次々に住人が引き起こすトラブル。そして、最後に待ち受けていた大どんでん返しとは……。希代の名手が贈る必読の傑作ミステリー連作集。
  • トネイロ会の非殺人事件
    3.5
    森のペンションに集った十人の男女。恐喝を受けた相手を全員で協力し殺害するが、裏切り者がいることが判明する。殺人に手を下さなかった一人は誰だ?(表題作) その他、閉鎖された宇宙訓練施設で起こる毒ガス殺人事件(「星風よ、淀みに吹け」)、父の遺言の不審点を調べるうちに、壮大な謎に遭遇する少女の物語(「くばり神の紀」)など、絶妙なトリックの3編を集めた傑作集。
  • 亀裂─老朽化マンション戦記
    3.5
    築20年、50世帯のマンションに建替え計画が持ち上がった。管理組合副理事長のやり手営業マン・山上(やまがみ)は、あるもくろみから推進派の急先鋒。猫と暮らす独身OL・恭子(きょうこ)や、家族の想い出と生きたい独り暮らしの老女・貞子(さだこ)らは反対派。住民同士の攻防戦は、それぞれの家庭の事情を明らかにしていく。現実的な社会問題と、根幹となる人間を活写する意欲作!(『マンション戦争』改題)
  • パレスチナから来た少女
    3.5
    パレスチナ難民キャンプで家族を虐殺(ぎゃくさつ)された沙也(さや)は、日本人に救われ日本で育った。一方、同じように肉親を殺され復讐に燃える女テロリストのマリカは、指令を受け、日本へ。折しも、日本で中東をめぐる重大な会議が開かれようとしていた。そして、二人に、非情な謀略と運命が! 人は永遠に血を流し続けなければならないのか? 第2回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
  • イッツ・オンリー・ロックンロール
    3.5
    おれは、博多に住む売れないロッカー、青木満34歳。安アパートで見果てぬ夢を抱きつつ、ギターの練習に明け暮れる毎日だ。そんな折、連続爆破事件の現場に遭遇。弾みで、バンドのCDが爆破犯の遺留品に紛れ込んでしまう。話題の犯人に影響を与えたカリスマバンドとして、一躍有名になったおれたち。だが、ある日やつらは突然やって来た……。「流」で直木賞を受賞した著者の、ロック魂迸る快作!
  • アトロシティー
    3.5
    大学の非常勤講師でありジャーナリストの田島は、生活保護も受けずに餓死した母娘の事件を調べていた。ある日、浄水器の悪質な訪問販売に居座られている隣人の姉妹を助け、その姉妹を通して刑事の緑川と知り合う。緑川から、いくつかの強盗殺人事件に悪質訪問販売が関わっていることを聞いた田島は謎を追うが、やがて自らも奇怪な事件の渦中に巻き込まれていく!
  • すべては大人の女性になるために
    3.5
    人気漫画家として42年、気が付けば50代も後半戦に。オバサンと呼ばれ落ち込んだり、ついついフィットネス器具を買ってしまったり……成熟した“大人の女性”を目指し、日々奮闘する姿をユーモラスに綴りました。美容やファッション、パートナーとの生活など、「大人の女性になるため」の槇村流18のヒントを収録。洗練された美しいイラストの数々も必見です!
  • 招かれざる客
    3.5
    事件は、商産省の組合の秘密闘争計画が、省側に筒抜けになっていて、スパイが発見されたことが発端だった。裏切り者の組合員と、彼の内縁の妻と誤認された女性が殺された。二つの事件の容疑者も事故で死んだ。事件全体に釈然としないものを感じた警部補。鉄壁のアリバイ。密室で姿を消した凶器。乱歩賞次席ながら世に出た、笹沢推理文学の輝ける出発点。
  • もじゃもじゃ
    3.5
    明美は結婚相談所から、年下の浩二を紹介された。クリーニング店に勤める24歳、ユニークな髪型の小太り男だ。これまで付き合った人と違うタイプの浩二が気になる明美だが、交際を始めることに大いに悩む。もっと他にいい人がいるのでは? 無料の市営結婚相談所を舞台に、人生を切り開こうと奮闘する男女の姿を温かく描く、第3回小説宝石新人賞受賞作を収録。
  • 最長不倒距離
    3.5
    スキー場をかねた温泉宿からの「幽霊をまた出してくれ」との珍妙な依頼に、物部(もののべ)太郎が相棒・片岡直次郎と赴くと……。野天風呂で女性が裸のまま殺される騒ぎのなか、殺されたはずの女性からの電話!? 密室での新たな殺人事件、不可解なダイイングメッセージ……。『七十五羽の烏』に続き、太郎・直次郎の名コンビが活躍する、謎と論理のエンタテインメント。
  • 影の将軍
    3.5
    盟友明智光秀と共に足利義昭の将軍擁立に奔走し、やがて信長の臣下に。戦国の世を生き、傍ら茶道・和歌の世界に独自の境地を切り開き、世に“文芸大名”と称された細川藤孝(幽斎)・忠興父子の数奇な生涯を描く。
  • 北海道・幽霊列車殺人号
    3.5
    廃線跡を、幽霊列車が走っているという。トラベルライター・瓜生慎(うりゅうしん)は、情報を追って、北海道に飛んだ。到着したペンションでは、同窓会が開かれていた。瓜生はそこで、16年前の鉄道事故で死んだ少年の話を聞く。彼は、本当は殺されたのではないのか──。集まった彼の仲間達は疑問を募らせる。そして瓜生たちの目の前を幽霊列車が轟音(ごうおん)をたてて通り過ぎていった!
  • 迷犬ルパンと里見八犬伝
    3.5
    江戸期の読本作家・滝沢馬琴作『南総里見八犬伝』をTVドラマ化する企画は、トラブルにみまわれ代役女優を探していた。ところが候補の女優は房総へ旅行中。そのころ、警視庁の朝日正義刑事とルパンたちは、秋の連休で寮のある館山にいた。犬好きのおばあさんの、不審な“死”と遭遇!……迷犬ルパンら犬(?)八匹が難怪事件に立ち向かう!
  • 茶色い部屋の謎
    3.5
    しがない物書き・神童天才が招かれたパーティで、殺人が! パーティ主催者の成り金・八田虎造が殴殺されたのだ。凶器は大学ノート!? そして鳩の死骸と枕を並べていた。招待客の探偵――金野大地(金田一?)や麻古みす(ミス・マープル?)たちは、ああだ、こうだと推理するが……迷探偵が多すぎる!!(表題作) 奇才の自選作12編を収録したミステリー&ホラー傑作集!
  • 白鳥殺人事件~〈日本の旅情×傑作トリック〉セレクション~
    3.5
    「白鳥の」――製菓業界紙の社長が刺殺された新潟県新津のホテルの床には血文字が遺されていた! 死体を発見したのは取材に同行した浅見光彦。宿泊者の中から不審人物が急浮上するが、直後に熱海で溺死体となって発見される。ダイイング・メッセージの意味は犯人の名前か、近くの瓢湖の白鳥か、特急列車の名前か? 実在の未解決事件をモチーフにした旅情推理の金字塔!
  • マルテの手記
    3.5
    大都会パリをあてどなくさまようマルテ。「見る」ことを学ぼうと、街路の風景やそこに暮らす人々を観察するうち、その思考は故郷での奇妙な出来事や、歴史的人物の人生の中を飛び回り……。「都市で浮遊する彼の精神がとらえた不安げで不確定な世界の印象を、ぜひ味わっていただきたい。……テクストの空間的・時間的拡がりを楽しみながら、マルテを追跡していただければ幸いである」(訳者まえがきより)
  • 絵の消えた額
    3.5
    かくれんぼで鬼から身体を隠していたら、いつの間にか消えてしまった子。恋人の声がして、目を凝らすと、別れた女房の顔がある。友人の危篤で駈け付けると、何もなく、首を傾げて帰宅したら、心臓発作の報が届く。ページをめくるごとに文章の妖しさに囚われていく。著者自ら名付けて、ふしぎ小説。掲載の12編は240冊の作品群から著者が厳選した、その神髄である。(『ミッドナイト・ギャラリー』改題)
  • 〈魔界刑事〉凍らせ屋I
    3.5
    魔道と暴力――あらゆる悪の跋扈する魔界都市〈新宿〉。最凶犯罪と闘う新宿署に区外から桁はずれの刑事、鬼頭才吉が赴任した。着任早々、署内で警察殺し、さらに妖術に操られた凶悪犯による大量虐殺事件が多発! 捜査につく鬼頭の相棒(パートナー)は「凍らせ屋」――いかなる魔人妖物をも震え上がらせる男、屍刑四郎だった! 異界案内者・菊地秀行が魔都を舞台に描く痛快傑作!
  • 屋上と、犬と、ぼくたちと
    3.5
    1巻1,320円 (税込)
    ガソリンスタンドでバイトをしている野村修司は、アパートの新聞受けに謎のメモがはさまれていることに気付く。それは小学校時代に起きた不幸な出来事を指しているようだった。仲間と拾った子犬を内緒で飼っていた秋葉ビルの『屋上の屋上』から、台風の日に仲間の一人、オッタが転落して亡くなったのだ。バイト先のミステリー好きの店長にメモを見せると、オッタの死に不審を抱き、メモの主を突き止めようと言い出すのだが――。
  • 六道捌(さば)きの龍~闇の仕置人 無頼控~
    3.5
    板前の佐吉は、裏稼業から足を洗って四年。平穏な日々に倦み始めていた。そんな折、大恩ある人物の娘で、かつて惚れあった仲のおたかに、「稼業にもどってほしい」と頼まれる。闇の仕置人の組織「六道捌き」――その内部に巣くう反逆者たちの粛清に、佐吉の力が必要だというのだ。かくして、伝説の刀役・龍が甦る! 時代小説に新風を吹き込む、大器のデビュー作。
  • さよなら、そしてこんにちは
    3.5
    笑い上戸で泣き上戸の営業マン・陽介の勤め先は葬儀会社だ。出産直前で入院した妻がいるがライバル社を出し抜いた葬儀があり、なかなか病院にも行けない。生まれてくる子どもの顔を葬儀の最中に思い浮かべ、笑顔が出そうになって慌てる。無事仕事を終え、病院に向かう陽介にまた厄介な案件が……。(表題作)――人生の悲喜こもごもをユーモラスに描く傑作短編集!
  • ぶぶ漬け伝説の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~
    3.5
    地元弱小新聞の自称エース記者・折原けいに殺人容疑が? 京都の裏情報を取材に来ていたフリーライターが毒殺され、接触していた彼女に警察が目をつけたのだ。マイナーな名刹・大悲閣千光寺の寺男・有馬次郎は、容疑を晴らしてやるため、調査に乗り出すが――。(表題作) 知る人ぞ知るミステリアス京都と、古都ならではの謎解きの妙味、じっくりご堪能ください!
  • 怪文書
    3.5
    経営者VS闇勢力の凄絶な暗闘! そごう、NEC、拓銀、イトマン、東京佐川……本書は、元『週刊文春』記者が、“怪文書爆弾”が炸裂した現場を歩いた記録である。
  • 名作の書き出し~漱石から春樹まで~
    3.5
    優れた小説の書き出しは、不穏で、美しく、なんか変だ。それぞれの時代を代表する15編の小説の書き出しに秘められた意味を読み解く。小説を、自由に楽しむための読書案内。
  • プロ野球の名脇役
    3.5
    プロ野球の大記録には、必ず陰の立役者がいる。V9時代のONを支えた5番打者、福本豊の盗塁量産を助けた2番打者、イチローと強肩コンビを組んだ左翼手……。そんなバイプレーヤーたちがいたからこそ、主役は主役たり得たのである。4番やエースの活躍だけが野球ではない。スポーツ・ジャーナリスト二宮清純が、脇役たちの物語に光を当て、新しい野球の見方を伝授する。
  • 猫島ハウスの騒動
    3.5
    葉崎(はざき)半島の先、30人ほどの人間と100匹以上の猫がのんきに暮らす通称・猫島。その海岸で、ナイフが突き刺さった猫のはく製が見つかる。さらに、マリンバイクで海を暴走する男が、崖から降ってきた男と衝突して死ぬという奇妙な事件が! 二つの出来事には繋(つな)がりが? 猫アレルギーの警部補、お気楽な派出所警官、ポリス猫DCらがくんずほぐれつ辿り着いた真相とは?
  • 上野駅13番線ホーム
    3.5
    失意を抱いて、郷里の美唄(びばい)に帰るために向かった上野駅で、本田剛(ほんだつよし)は、同郷の成功者・小池をはずみで殺してしまう。そして、再び上京した本田は、同じ上野駅13番線ホームで、第二の殺人事件に遭遇した。本田を助ける謎の女・江川麻里(えがわまり)。事件の背後には、熾烈(しれつ)な企業間戦争があるのか。北へ向かう夜行列車の終着駅を舞台に、十津川(とつがわ)警部の推理が冴える傑作長編推理!
  • 鳴くかウグイス~小林家の受験騒動記~
    3.5
    小林真由美(こばやしまゆみ)は家計に子育てにてんてこまいの毎日。夫の給料は半減し、長女は勉強嫌いで遊んでばかり。そんな折、長男の隆也(たかや)が中学模試を受け、予想外の好成績を収める。難関私立も夢ではない状況に、真由美は奮然と立ち上がる! 学習塾で繰り広げられるユニークな勉強法や心に染み入る温かな家族の絆など、お受験に関わった人もそうでない人も楽しめる爽快長編!
  • 黒い白鳥~鬼貫警部事件簿/鮎川哲也コレクション~
    3.5
    久喜(くき)駅手前の線路沿いで屍体が見つかった。身許は東和(とうわ)紡績の社長、死因は銃殺と判明。疑いの目は、経営側と対立する労働組合や、金で繋(つな)がる新興宗教に向けられるが、捜査は難航する。そんななか、鬼貫警部は「ある証拠」に着目して九州へ向かう。そこで得たものとは――。本格推理の巨匠・鮎川哲也の記念碑的傑作が蘇(よみがえ)る。第13回日本探偵作家クラブ賞受賞作。
  • ありふれた魔法
    3.5
    城南銀行五反田支店の次長・秋野智之は、部下の森村茜が担当する顧客に謝罪するため、顧客の別荘がある箱根に茜とともに向かう。その帰り、ふとしたきっかけで涙を見せた茜に、智之は胸がつまるような息苦しさを覚える。次第にお互いの距離が近づいていく二人だが……。妻子ある銀行員を主人公に、リアリズムの名手が描く、心を深く打つ恋とその人生の行方……。
  • 酒楼にて/非攻
    3.5
    度重なる不幸で精根尽き果てていく女を描く「祝福」。すっかり様変わりした昔の友人の、閉塞感と郷愁に満ちた来し方の物語「酒楼にて」。春秋戦国時代に、思想と技術と組織力で反戦に奔走する思想家墨子の、静かなる闘いを描く「非攻」。『彷徨』『故事新編』から、意外な魯迅像が発見できる異色作8篇。悩む魯迅、笑う魯迅。中国近代文学の草創期を代表する実験的小説群。
  • 桜の園/プロポーズ/熊
    3.5
    美しく咲いた桜の園に5年ぶりに当主ラネフスカヤ夫人が帰ってきた。彼女を喜び迎える屋敷の人々。しかし広大な領地はまもなく競売にかけられることになっていた(「桜の園」)。滑稽で支離滅裂ぶりが笑いを誘うボードビル2篇を併せて収録。登場人物が際立つ絶妙のセリフまわしでチェーホフ喜劇の神髄を味わう、翻訳史に残る会心の新訳!
  • 五万両の茶器~新九郎外道剣(一)~
    3.5
    御蔵前片町にある札差・平戸屋の美人娘おきよが攫われた。盗賊・相模の五右衛門たちが5万両といわれる茶器を平戸屋から手に入れるためだった。盗賊からおきよを救った御家人・柴新九郎は、茶器をめぐる壮絶な争いに巻き込まれていく。人を斬るに躊躇なく、女を抱くに見境ない……まさに外道の剣客・新九郎。痛快!書下ろし時代小説シリーズ第1弾。
  • 灰色の動機~ベストミステリー短編集~
    3.5
    森三郎という男性が陸橋の下で死体で発見された。しの子は、警察に過失死とされた恋人の死を不審に思い、事件として調べ始めた。しかし、容疑者は――(「灰色の動機」)。表題作をはじめ、珠玉のミステリーはもちろん、最初の小説である「ポロさん」、唯一のSFで文庫初収録の「結婚」など鮎川作品の中で異色テイストの作品を満載した贅沢な一冊。オリジナル短編集第3弾。
  • 早春に死す~鬼貫警部事件簿~
    3.5
    その屍体が発見されたのは、寒さの厳しい早春の朝、東京駅八重洲口にほど近い工事現場だった。まもなく殺人容疑者は捕らえられたが、推定される兇行時刻にその男は列車に乗っていた。確かな証人のいる完全なアリバイに、鬼貫警部は断念の瀬戸際まで追い込まれるが……。鮎川“本格”の独壇場、鉄道アリバイ・トリックを、明晰な推理が崩していく傑作短編集!
  • 沈黙の函~鬼貫警部事件簿~
    3.5
    落水周吉と茨木辰二は、掘り出し物の中古品も商うレコード店を共同経営している。仕入れ担当の落水は、函館の製菓会社副社長宅で珍しい初期の蝋管レコードを見つけた。蝋管レコードには古い手紙が付いていたが解読不能、何が吹き込まれているのかも不明だった。引き取りに再度出向いた落水は、函館駅からレコードを発送したまま行方不明に。無事上野駅に到着した梱包をほどいてみると、中には落水の生首が! 鬼貫警部の名推理。
  • ZOKURANGER
    3.5
    民間企業から転職し、大学の准教授に赴任したロミ・品川。研究環境改善委員会なる組織の委員に任命されたが、その実態について、まるで把握できない。ある日、委員の一人が「サイズを測らせて」と尋ねてきた。それぞれが色違いのユニフォームを着て活動するらしい。困惑が増すばかりの彼女に、メンバの「妄想」が絡み合う! 大学で繰り広げられる不可思議な物語。
  • 篝  火
    3.5
    亡き豊太閤の遺志を無視して、着々と自己の勢威を拡大する家康に、真正面から対決を迫る石田三成。天下分け目の関ヶ原を背景に、三成と西軍諸将たちの、それぞれの生きざまを鮮烈に描いた傑作。
  • 地獄までドリブル
    3.5
    パリ郊外の町、そこで西貝龍一は愛する妻と息子を失った。息子パトリスは、サッカーで将来を期待されていたが、警官の誤射で半身不随の体になった。そして自殺、疑惑が残された。――父として知らねばならない。そして許しはしない、息子を死に追いやった奴らを、それを成しえぬ己れ自身を。……謎、明かされる衝撃的な真相。傑作ハードボイルド小説。
  • 悪女の秘密
    3.5
    心の奥底に封印した過去、口にできなかった一言、それが解き放たれるとき、普段の風景は恐怖の色に塗り替えられる……。妻子ある男を愛してしまった早紀子(さきこ)は、突然、彼の妻から誘われた。夫は出張中、離婚してあげるから、二人だけで旅行しようと。動揺を抑えきれないまま、早紀子は真意を知ろうとその言葉に従うが……(「二人旅」)。日常に潜む殺意を描く11編。
  • 連合艦隊ついに勝つ~ミッドウェーからレイテ海戦まで~
    3.5
    米軍の圧倒的な陣容の前に、しだいに苦境に追い込まれていった連合艦隊。だが日本海軍にも事態を好転させる転機となる戦いがあった。ミッドウェー海戦で艦上機の雷爆転装を行なわなかったら? レイテ沖海戦で、敵輸送船団を目前にして栗田艦隊が反転しなかったら……? 連合艦隊が、悲劇の戦艦大和が、〃もう一つの悔いなき戦い〃に挑む、戦記ロマン!!
  • 魔 豹 人
    3.5
    疾風のような脚(スピード)と研ぎすまされた牙(パワー)をもつ水月豹馬。この妖異な能力(ちから)を秘めた超A級用心棒(バンサー)が、ふとしたことからヤクザの抗争にまきこまれた。その背後には、古代日本の〃伝説の種族〃の超技術を狙う陰謀が? 秘密の鍵を握る美少女を守る豹馬! 怪人物〃御前〃が送り出す人外の魔人たちとの奇怪で壮烈な死闘が始まる! 痛快無比、容赦なく面白い傑作!
  • 恋霊館(こりょうかん)事件
    3.5
    阪神・淡路大震災によって住居を失った私立探偵、有希真一(ゆうきしんいち)。彼がテント生活を送る公園で、ある朝、喉の傷から血を流して死んでいる女性が発見された。ぬかるんだ地面には女性以外の足跡はなく、なぜか刃物もなかった!? 振子占い師の雪御所圭子(ゆきごしょけいこ)と有希の探偵コンビが、謎に迫る! 震災の街・神戸で起こる怪事件と、そこで必死に生きる人々の姿を描ききる傑作本格推理。
  • セシルのもくろみ
    3.5
    平凡な生活を送る専業主婦・宮地奈央(みやじなお)の生活は一変した。友人に誘われ軽い気持ちで応募した女性誌『ヴァニティ』の読者モデル募集で思いがけず採用されたのだ。華やかなファッションの世界に渦巻くモデルたちの様々な思惑に困惑しながらも、奈央は“負けたくない”という自分の中の「女(セシル)」に気付く――。人気女性誌『STORY』の大好評連載、待望の電子化!

    試し読み

    フォロー
  • 「モザイク一家」の国境なき人生~パパはイラク系ユダヤ人、ママはモルモン教アメリカ人、妻は日本人、そして子どもは……~
    3.5
    生粋の日本人である著者がパリで出会い、結婚することになった相手。はじめは単なるアメリカ人と思っていたが、その父親はアラブ人風のユダヤ人(イラク出身)、母親は北欧がルーツのモルモン教アメリカ人だった。その息子である夫との間には一男一女。この国籍不明の一家に起こる、さまざまな日常的な葛藤や冒険の物語は、ささやかなようで、そこから大きく時空を飛び越えて、世界史的規模を持って西へ東へ広がっていく――。
  • 象を洗う
    3.5
    実際、この頁を埋めることさえ僕にとっては大仕事である。毎月毎月、締切りの一週間も十日も前から、寝ても覚めても一本のエッセイのことを考えて苦悩を味わい、それでどうにかこうにか書き上げては乗り切っている。そんなふうだから別の仕事にまで手がまわらない。(本文より) 小説家であるゆえの喜び、悲哀、そして葛藤。淡々と過ぎゆく日常を描く名随筆。

    試し読み

    フォロー
  • すべての美人は名探偵である
    3.5
    美貌の歴史学者・早乙女静香(さおとめしずか)が、沖縄研究旅行中に遭遇した殺人事件。被害者は徳川家の秘密に関する古文書を秘匿(ひとく)していた!? さらに札幌でも古文書の関係者が謎の死を……。沖縄―北海道での同時殺人、さらに古文書とある童歌(わらべうた)の秘密に静香と女子大生・桜川東子(さくらがわはるこ)が挑む! 不可能犯罪と歴史の謎、さらにはなぜかミスコンまで登場、これぞ鯨ミステリーの真骨頂!

    試し読み

    フォロー
  • ミステリアス学園
    3.5
    ミステリアス学園ミステリ研究会、略して「ミスミス研」。ミステリは松本清張(まつもとせいちょう)の『砂の器』しか読んだことがない、新入部員・湾田乱人(わんだらんど)が巻き込まれる怪事件の数々。なぜか人が死んでいく。「密室」「アリバイ」「嵐の山荘」……。仲間からのミステリ講義で知識を得て、湾田が辿り着く前代未聞の結末とは!? この一冊で本格ミステリがよくわかる――鯨流超絶ミステリ!

    試し読み

    フォロー
  • 三毛猫ホームズの追跡
    3.5
    世はあげて教養講座の花ざかり。片山刑事の妹・晴美も「新都心教養センター」で受付嬢に。ところが、講師が次々と殺されてゆく! 片山は、いや三毛猫ホームズはこの事件をどうさばく? 本書ではじめて、晴美に片想いする目黒署の石津刑事が登場。「三毛猫シリーズ」のレギュラーが、全員そろった記念碑的作品!

    試し読み

    フォロー
  • 目撃~ある愛のはじまり~
    3.5
    東京・杉並区の善福寺公園で、崖から落ちそうな少年を助けた中年の男は、その朝発生した金融業者殺しの犯人なのか? 夫の出張中、愛する男と密会の帰途、偶然二人を目撃した桂木麻子は、その後、少年の身が狙われていることを知るが、名乗り出ることもできない。思い余った末、匿名の投書を警察に送ったことから、麻子は新たな殺人事件の罠に……。

    試し読み

    フォロー
  • 中途半端な密室
    値引きあり
    3.5
    テニスコートで、ナイフで刺された男の死体が発見された。コートには内側から鍵が掛かり、周囲には高さ4メートルの金網が。犯人が内側から鍵をかけ、わざわざ金網をよじのぼって逃げた!? そんなバカな(^_^; 不可解な事件の真相を、名探偵・十川一人(とがわかずひと)が鮮やかに解明する(表題作)。謎解きの楽しさとゆる~いユーモアがたっぷり詰め込まれた、デビュー作を含む初期傑作5編。

    試し読み

    フォロー
  • 札幌刑務所4泊5日
    3.5
    ハードボイルド作家は考えた。「一度は刑務所というものに入ってみたいものだ……」。かくして、ちょっとした交通違反の反則金をテッテイ的に踏み倒し続けた著者は、念願の押しかけ入所を果たしたのであった――。入ってみてわかった、塀(へい)の中の不可思議なオドロキに満ちた実態とは? 読めば読むほどしみじみと可笑(おか)しい、傑作ドキュメンタリー!(『札幌刑務所4泊5日体験記』改題)

    試し読み

    フォロー
  • エリック・クラプトン
    3.5
    英国生まれの白人でありながらブルースを追い求め、数多くの名作を残してきたクラプトン。その一方、薬物・アルコール依存、親友の妻への許されざる愛、幼い息子の死など、「サバイバー」と呼ばれるほど波瀾万丈の人生を送ってきた。長年にわたってクラプトンにインタビューを重ね、ブルースの聖地もくまなく歩いてきた著者が、彼の音楽世界とその魅力に迫る。(※本書は印刷書籍に掲載されている写真の一部が省略されています。)【光文社新書】
  • 完全犯罪に猫は何匹必要か?
    値引きあり
    3.5
    「招き寿司チェーン社長・豪徳寺豊蔵(ごうとくじとよぞう)が破格の金額で探偵・鵜飼杜夫(うかいもりお)に愛猫の捜索を依頼した。その直後、豊蔵は自宅のビニールハウスで殺害されてしまう。なぜか現場には巨大招き猫がおかれていて!? そこでは10年前に迷宮入りした殺人事件もおきていた! 事件の鍵を握るのは“猫”? 本格推理とユーモアの妙味が、新しいミステリーの世界に、読者(あなた)を招く!

    試し読み

    フォロー
  • 野球の国
    3.5
    「一人旅は思いがけず楽しかった。/アローンだがロンリーではなかった。一人でどこにでも行けた」この小説家に必要なもの、それは――野球場、映画館、マッサージ、うどん、ラーメン、ビール、編集者、CPカンパニーの服……そして旅。沖縄へ、四国へ、台湾へ。地方球場を訪ね、ファームの試合や消化試合を巡るトホホでワンダフルな一人旅。珠玉の紀行エッセイ。

    試し読み

    フォロー
  • 告発!検察「裏ガネ作り」 口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」
    3.5
    日本最強の捜査機関・検察庁。だが裏では組織的な公金横領の疑惑が! 平成14年、その問題をテレビで告発しようとしてた当時の大阪高検公安部長は突然、身内である大阪地検特捜部に逮捕される。それも、誰もが首をかしげる微罪で。併せて「悪徳検事であった」という“検察リーク”で口封じが…。著者(平成22年1月、刑期満了)が係争中に、その手口と顛末を赤裸々に告発し、法務省、検察庁を震撼させた問題の書。

    試し読み

    フォロー
  • 雪煙
    3.5
    暴力団組長が殺された事件に恋人が関与!?――国際刑事警察機構(ICPO)出向から戻った警察庁・高木史朗は謎めいた女・池上陽子と再会、恋に落ちた。……ところが、風鈴会組長・清瀬の死体が発見された事件で、なぜか捜査線上に陽子の名が浮かぶ。さらに、高木の昔の恋人・香保(かほ)も事件に関与している疑いが! 雄壮な日欧両アルプスを舞台に描かれる恋愛ミステリー!
  • 奥能登に吹く殺意の風
    3.5
    能登旅行中の警視庁の北条早苗刑事が、ライフル銃で狙撃された。さらに早苗が泊まった家の娘・田村真理子が、片山津温泉で溺死。警察への恨みか、人違いか。――一方、東京・国立市でバス爆破事件が発生、早苗の同僚4人が死亡した。絞り切れぬ犯人の動機。いらだつ十津川警部のもとへ、早苗暗殺を予告する挑戦的電話がかかった。みなぎる緊張とサスペンスの傑作。

    試し読み

    フォロー
  • くたばれ!専業主婦
    3.5
    「とっととくたばりやがれ! 専業主婦! のうのうと生きていられるのは、今のうちだけということを思い知れ!」(「はじめに」より)『ふざけるな専業主婦』で、そのバカバカしい生態の数々を徹底追及して、猛抗議を受けた著者が、今度は、専業主婦の異論・反論・言い掛かりに真っ向から対決! 待望の激闘バトルロイヤル編!

    試し読み

    フォロー
  • 言っていいこと、悪いこと~日本人のこころの「結界」~
    3.5
    いろいろな人が聞くラジオのスタジオから心地よい風を送り出したいと思って五十年。言葉の世界にも結界──すなわち超えてはならないことがある。あるときは結界を踏み越えることで古い価値観が崩れ、世の中を変えてゆく。しかし逆に、時代が変わっても触れてはいけない結界もある。そんな人間と結界のむずかしい関係を考える。

    試し読み

    フォロー
  • 三毛猫ホームズの狂死曲(ラプソディー)
    3.5
    「命が惜しかったら、演奏をミスするんだ!」ヴァイオリン・コンクールの決勝進出がきまった少女に、脅迫電話がかかった! 決勝に臨む若者たちは、宏大な別荘に一週間カンヅメになる。三毛猫ホームズと片山刑事は、この巨大な密室に張り込むが、それでも事件は起こってしまった……。音楽好きの著者ならではのユーモア推理傑作。

    試し読み

    フォロー
  • 三毛猫ホームズの無人島
    3.5
    十年前、炭鉱の突然の閉山により無人島となった〈軍艦島〉に、謎の明かりが点った! 翌朝、かつての住人たちに、死者からの招待状が! 困惑しつつも懐しさにひかれ、島へと集まる旧島民たち。彼らとともに島へと渡るホームズたちの行く手に、十年前の悲劇が──。表題作ほか、「放火」「雪合戦」「キューピッド」の3編を収録。

    試し読み

    フォロー
  • 広島に原爆を落とす日
    3.5
    祖国よ、女よ、わが愛を受けとめよ! 逃げ場のない闇に追い詰められた人間の尊厳をかけて、最愛の者の頭上に、原爆を落とさなければならなかった主人公・犬子恨一郎(はんいちろう)。第二次世界大戦の日本と世界に、精密に築かれた壮大なフィクションを重ね、愛と祖国、そして生の意味を問う。人間の根源を見つめ直す、つかこうへい、渾身の長編傑作!

    試し読み

    フォロー
  • サエない女は犯罪である
    3.5
    街を歩いていて、思わず「ギョッ」として振り返り、まじまじと凝視してしまうほど「サエない」女の子たち。彼女たちはなぜ自分をあえてひどく見せてしまうのか? 自分もそんなにサエてるわけじゃないという著者が、サエない女の子たちにスポットを当て、彼女たちの言い分を聞き、その精神構造を分析! 深い共感にあふれた愛のメッセージ!

    試し読み

    フォロー
  • かんがえる人
    3.5
    なぜ男性はパンツに弱いのか? 惰眠はどうして気持ちいいのか? カッチョよさとは何か? 美術展の会場では普通の顔ができないのはなぜか? どうして夢はワケのわからない展開をするのか? 人はなぜときおり悪趣味なものに惹かれるのか?……謎だ! 真実の人ハラダは、とりとめのない疑問を抱きながら“日常の謎”を追う。痛快エッセイ集。

    試し読み

    フォロー
  • キャンパスは深夜営業
    3.5
    大学生・大久保良二は、同級生の若林知香と恋に落ちた。ところが、良二が夜に電話しても、知香はきまって家にいない。何か謎がある? 知香を見張ると、はたして彼女は黒ずくめの服で現れ、中年男の車で出かけた。その後、良二は警察から、彼女が泥棒の親分であることを知らされる! 一方、二人が通う学園内でも学部長選挙を巡り殺人事件が! 傑作学園ミステリー!

    試し読み

    フォロー
  • 長崎殺人事件
    3.5
    私(内田康夫)の所へ、名探偵・浅見光彦あての手紙がとどいた。“殺人容疑者にされた父を助けてほしい”という長崎の少女の依頼である。浅見を捜してみると、なんと彼は長崎にいた。別の事件、グラバー邸殺人事件を追っていたのである。……死者が遺した“蝶々婦人の怨み”とは? 絶賛“旅情ミステリー”シリーズ会心作。

    試し読み

    フォロー
  • イタリアのすっごく楽しい旅~はじめてでも、リピーターでも~
    3.5
    初めて旅行してみたら、旅行ガイド本には書いてないことばかり起こる国イタリア。だから新鮮な発見もいっぱい。感動にも遭遇できる。イタリア暮らし16年の筆者が、友人夫妻に、もっと楽しく、さらに美味しくなるイタ旅をアドバイス。ポジティブ思考の国イタリアのイキイキ旅行をしたいあなたに贈る、とっておきメッセージ&ガイド的エッセイ。

    試し読み

    フォロー
  • 春休みに出会った探偵は
    3.4
    1巻1,650円 (税込)
    中学2年生の花南子は、父親の海外勤務によって春休みから一人暮らしを始める。その場所は曾祖母の五月さんが経営するアパート「さつきハイツ」。その矢先、五月さんがぎっくり腰で入院、心細い花南子のもとに宛先不明の謎の封書が届く。同級生男子とともにその謎を調べ始める花南子だが、偶然出会った“名探偵”の存在が、花南子の生活を大きく動かし始める……。ちょっぴり切なくて、心にしみる極上の読後感をお約束します。
  • 三十年後の俺
    3.4
    「三十年後のお前だ」――庭から侵入してきたおじさんはいきなり高校生の俺に告げた。タイムマシンで未来からやってきたのだ、と。そう見れば、どことなく自分に似ている。これから起こることを次々明かしていくこの人物はいったい?(「三十年後の俺」) あの手この手で読み手の笑いを誘い、喜怒哀楽の渦に巻き込むシュールな短編&ショートショート全12編。(『比例区は「悪魔」と書くのだ、人間ども』改題)
  • ルミネッセンス
    3.4
    1巻1,650円 (税込)
    低層の団地群を抱くその町は寂れていた。商店街にはシャッターが目立ち、若者は都会に去り、昔からある池には幽霊が出るという。その土地で人びとが交わすどこか歪な睦み。母の介護にやって来た男はバーで出会った少年に惹かれ、文房具店の女は一人の客のためだけに店を開ける……。終着点は見えている。だから、輝きに焦がれた。瞬く間に燃え尽きてもいいから。直木賞作家のダークサイドで染め上げられた連作短編集。
  • 治験島
    3.4
    1巻2,145円 (税込)
    〈一日1錠、採血8回。13日間、三食保証いたします。……ただし、決して誰も信じないでください。〉世界が注目する新薬治験の現場で、得体の知れない事件の数々が被験者たちを襲う! 治験が終わるまで島から出ることは許されない。狙われているのは被験者か病院か、それともこの島か――。徹底的に公正さを追及した隔離環境で、いかに犯行が起こったのか。治験という“密事”を舞台に描く、ノンストップ・ミステリー!
  • 侵略者(アグレッサー)
    3.4
    航空自衛隊飛行教導群ことアグレッサー部隊が、正体不明の航空機によって撃墜された。墜落したF-15パイロットの深浦と安田は、見知らぬ男たちに拘束される。彼らは独立国家樹立を目論むラースランドの一員で、そこは最新兵器・クラーケンの中だった! 空域から脱出した同僚の森近らはクラーケンを追い詰めるが……。国籍不明の潜水艦がさまよう先にあるものとは。
  • ロジカ・ドラマチカ
    3.4
    1巻2,090円 (税込)
    論理的対局[ロジカ・ドラマチカ]。それは偶然耳にしたわずか1文・数十字をめぐる知の殴りあいだ。エリート警察署長vs.論理の魔女・紅露寺結子18歳の、伊達と酔狂の本格ロジック探偵バトル。彼女の指す一手ごとに暴かれる、悪魔宿るワンセンテンスの解釈とは。そして、彼女が最後に証明する、驚天動地の犯罪計画とは。さてこの勝負、詰むや詰まざるや? 探偵には、1字の誤算もありえない――C.Q.F.D.[セーキューエフデー]
  • 確率2/2の死~吉敷竹史シリーズ5~
    3.4
    1巻473円 (税込)
    プロ野球スター・プレーヤーの子供が誘拐された! 身代金は一千万円。警視庁捜査一課の吉敷竹史刑事は、犯人の指示で赤電話から赤電話へ、転々と走り回る。が、六度目の電話を最後に、犯人は突然、身代金の受け取りを放棄、子供を解放した。釈然としない吉敷。犯人の目的は何か?――従来の誘拐物の類型を脱し、野心的な着想で挑んだ会心の長編推理力作。
  • OZ(オズ)の迷宮
    3.4
    被害者は密室にいながらにして矢で殺され、あるいは自らが描いた絵の中で溺れ死ぬ……。犯人は密室に閉じこめられたまま殺人を犯し、足跡を残さずに雪道を歩く……。奇想天外な謎の数々を、名探偵の宿命を受け継ぐ者が、鮮やかに解決してゆく。前代未聞のトリック、水も漏らさぬロジック、衝撃的なラスト――本格推理小説の奇跡的到達点がここにある!
  • ゴーレムの檻~三月宇佐見のお茶の会~
    3.4
    宇佐見護博士は、サンフランシスコ近郊の研究所に勤める博物学者。紅茶を飲みながら思索を巡らし、ときに幻想の旅に出る。M・C・エッシャーの絵画が現実化した街へ。シュレディンガーの猫の生死の境へ。未だ書かれぬ空白の物語の中へ。そして、神に見捨てられた牢獄へ。「世界」という名のこの檻の謎に迫る、孤高かつ挑戦的な「本格」論理の美しさを見よ!
  • DRY

    DRY

    3.4
    離婚し子供たちと引き離され、金銭的に困窮した藍は、祖母と母のいる実家に戻る。生活力もなく喧嘩の絶えない藍たちに手を差し伸べたのは、隣に住む美代子だった。祖父を介護して暮らしているという美代子に助けられ親しくなるうち、彼女のある秘密が知れる……。貧困、ケア、孤独。背負わされる業と役割に、女たちはどう抗えるというのか。迫真と驚愕の犯罪小説(クライムノベル)。
  • 高島太一を殺したい五人
    値引きあり
    3.4
    1巻1,155円 (税込)
    高島太一を殺したい。松木真桜。教師から塾講師に転身。指導者が教え子を殺すことは許せない。川瀬奏音。一般企業を辞め、講師に。高島太一の罪の露見で、塾の名声を傷つけたくない。檜垣兵吾。学生の頃から働き始め正社員に昇格。被害者の復讐を果たしたい。須之内すみれ。塾長に引き抜かれる。愛する人に汚辱にまみれてほしくない。中森直哉。古参の講師。息子の罪による母親の心の瓦解を防ぎたい。だから、みんなが殺したい。
  • 目嚢―めぶくろ―
    3.4
    怪談作家の鹿角南は、従妹の嫁ぎ先、菊池家の古い土蔵で見つかった『目嚢』という古文書を預かる。そこに記された怪談に興味をひかれ、菊池家の歴史を調べようとする南だが、まるで誰かが邪魔するように、指が切れ、虫が湧き、一人暮らしの部屋に異変が起こり始める。迫りくる怪異は、止まることなく続いていく……。名手が描く、背筋が凍る傑作長編ホラー小説。
  • 203号室 新装版
    3.4
    「ここには、何かがいる……」大学に受かり、念願の一人暮らしを始めた沖村清美が選んだアパートの一室は、どこかがおかしかった。絶えずつきまとう腐臭、部屋に残る得体の知れない足跡……。次々と起こる怪異が、清美をじわりじわりと追いつめていく。著者自身の実体験も盛り込まれたリアルすぎる恐怖。読み出したら止まらない、戦慄のノンストップ・ホラー!
  • 猫と魚、あたしと恋
    3.4
    「猫は水が嫌いなのに、どうして魚が好きなんでしょう? 女の子は辛いこと、苦しいこと、めんどくさいことなんかみんな嫌いなはずなのに、なぜ、いつも恋を追い掛けているのでしょう?」(「あとがき」より)不倫、万引き、覗き、睡眠障害……。日常を生きるために、恋をまっとうするために、普通に“壊れて”しまう“あたし”たちをストレートに描く9編。
  • ルポ 座間9人殺害事件~被害者はなぜ引き寄せられたのか~
    3.4
    わずか2カ月で9人が犠牲となった座間9人殺害事件。すでに犯人には死刑判決が下ったが、これで終わりとは言えない。Twitterに希死念慮を吐露した女性が殺害された池袋ホテル殺害事件や、SNSを通じて知り合った女子中学生の自殺を幇助した事件など、類似の事件は起き続けているのだ。なぜ座間9人殺害事件は起きたのか。被害者はどんな心の傷を負っていたのか。若者の生きづらさを長年取材してきた著者が事件を再検証する。
  • アクトレス
    3.4
    1巻1,760円 (税込)
    「ドミナン事件」から5年。森奈緒、片山希莉、市原琴音は自立し新生活を始めていた。ある日、希莉の書いた小説が、若手人気女優・真瀬環菜名義で発表されることになる。不服ながらも抗えない希莉。さらに小説が発表されるや、作中の事件をなぞるように「事件」が発生してしまう。偶然とは思えないが、誰が何のために模倣したのかは見当もつかない。真相に近づこうとしたとき、ふたたび逃れられない悲劇が彼女たちに忍び寄る……。
  • きりきり舞い
    3.4
    『東海道中膝栗毛』の作者・十返舎一九の娘、舞。酒びたりで奇行ばかりの父、押しかけ弟子の浪人や葛飾北斎の娘であるお栄たち居候に翻弄される日々だった。十八歳だというのに縁談はみな父が壊してしまう。そんな舞を武家の若者、野上市之助が見初めた。今度こそ恋が実るか!? 奇人変人に囲まれた娘が懸命に生きる姿を、ユーモアと人情味たっぷりに描く時代連作集。

最近チェックした本