ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
8pt
中学2年生の花南子は、父親の海外勤務によって春休みから一人暮らしを始める。その場所は曾祖母の五月さんが経営するアパート「さつきハイツ」。その矢先、五月さんがぎっくり腰で入院、心細い花南子のもとに宛先不明の謎の封書が届く。同級生男子とともにその謎を調べ始める花南子だが、偶然出会った“名探偵”の存在が、花南子の生活を大きく動かし始める……。ちょっぴり切なくて、心にしみる極上の読後感をお約束します。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
絶妙な距離感だった探偵がラストに急接近したのに驚いたが納得。それまでのちょっとした違和感も解消されて良い読後感だった。
大崎梢さん、久しぶりかな。 日常のミステリーで安心感あり、 さらりとジェンダー論的なものも忍ばせてあり、 よき。
中学生2人とお隣の探偵で日常ミステリってのは良き。私も中学生の時ひいおばあちゃん元気だったからなんか親近感。
中学2年生の花南子は父の海外出張のために、曾祖母の五月ハイツで一人暮らしを始める。ひょんなことから近所に住む根尾くんと一緒に、同じアパートに住む今津探偵(調査員)と謎解きを始めるのだが、、、。 近所の出来事とは言え、たぶん中学生にとっては重すぎる謎や問題なのだが、暗くならずに中学生パワーで乗り越えて...続きを読むいく感じ。 今津探偵の正体にはおどろいた。理屈で受け入れるのと気持ちで受け入れるのとでは違うだろうなあ。
中学2年生の花南子と根尾のコンビがご近所の謎を調べ名探偵(調査員)と出会いいくつもの出来事を解決していく。父が海外勤務、曽祖母は入院と花南子の境遇に驚くけど中学生が冒険するには自由が必要。世の中残酷で酷いことはたくさんあるものの中学生が出会う謎にしては少し重たく感じてしまうがそれはそれ、面白かった。...続きを読むタイトルが名探偵とあるので不思議だったけど最後まで読むと謎が解ける。これは中々に想像してなかった展開でまた驚いた。理解することと受け入れることは違うし子供としては複雑な気分になりそう。帯とは違うけど楽しかった。
確かに伏線がいっぱい! 中学生時代にこんな探偵みたいなことができたら、さぞ楽しかろう 巻き起こる不可解な出来事を解決していく2人の中学生と探偵さん。 ほっこりしたお話もあり、良い。 でも、最後の探偵さんの伏線回収は、 お、お…ー そうか… 上手いというより、なくもないけど、 頑張って捻ったなーと...続きを読む言いたくなった。
一般論ではなく自分に関わる案件として捉えた場合、綺麗事では済まない感情が沸き上がってくる。そうして自分の器の大きさを知り、それが自己評価より小さいことに落胆する。けれども落ち込みながらも、変わってゆきたいと決意し、分かち合える人を大切にしたいと願う。 設定なとが当世風であるものの、普遍的なティーンの...続きを読む成長譚ではなかろうか。ご近所の普通のおじさんおばさんたちにも、いろんな遍歴や葛藤があって「まさに人に歴史ありだな。なにげに暮らしてる大人すげえ」と思った自分の中学生時代を思い出した。あまり器が大きくなっていないことに気付かされるのは切なかったが、世間という外側から自己を知った衝撃を、共感したり思い起こさせる作品だと思う。
いくつか身近で起こる???な事件をするりと解決しちゃう近所の探偵さん、今津さん。なぞもなぞでなるほど〜ととても納得できるものばかり。よかった! p.267 あのとき今津さんは、「君たちの言う帰れるところって、いつでも子どもに戻れて、優しい親が待っている家なんだろうね。心配しなくていい。ほとんどの...続きを読む人が持っていないから。家があったとしても寛容な場所とは限らない。灼熱の砂漠とか酷寒の荒野かもよ」と言った。 今津さんがお母さんの弟ならば、「寛容な場所とは限らない」とは、北海道の自分の家を指しているのだろうか。そこはお母さんの実家でもある。 灼熱の砂漠や酷寒の荒野を魔えにするような、とても居心地の悪いところだとしたら、お母さんは離婚した後、どうしていたのだろう。 p.270 がとても難しい。 「うまくしゃべれなくて。今何か言ったら、ひどいことを言いそう。自分で自分がすごく嫌いになりそうな、ひどい言葉。だから何も言えなくて」 「無理して言わなくてもいい。取り繕った上辺だけの言葉を聞かされる方がしんどい」 「そうかな」 「そうだよ」 「でも、いつまでも黙ったままじゃいられないでしょ。今にもこぼれそうな縁まで盛り上がったコップの水を、手に持って歩いている気分」 根尾は橋の欄干から流れゆく水面をじっと見つめ、しばらくしてから言った。 「コップを大きくすればいい」 「どうやって」 「安住さんも勉強しなよ。いろんなことを学んで、本を読んだり人と会ったりしていると、たぶんコップは大きくなるんだ。飛んでも跳ねても水はこぼれなくなる」花南子は欄干の上に自分の両手を出した。重ねた左右の指の間に、小さなガラスのコップが見えるような気がする。受け止め切れない、もしかしたらの現実が、なみなみと注がれている。 ニュースや漫画などの創作物でしか見たことのない身体的特徴、それについて自分は偏見は持ちたくないと思っていたし、そういう人がいても分け隔てなく接するつもりだった。心ない言葉を投げつけるような人間を嫌い、つねに公平でありたかった。 思うのと実際の行動はたぶんちがう。心もちがう。他人事と自分事でも大きくちがう。 今の自分は小さな小さなコップしか持たず、今すぐ川面に叩きつけたい衝動をこらえるのがやっと だ。 「安住さん、おれたちまだ十五歳だよ。変われる余地だけは山ほどあるよ。少なくともおれは、春休みの前と後ではずいぶん変わった。来年の春休みまでにはもっと変わっているかもしれない。今がすべてじゃないよ」 「私も変われる?変われば・・・・・・」 今津さんのことをもっとちゃんと考えられるようになるだろうか。 春休みになるまで、今津さんとは口を利いたこともなかった。一•二号室に引っ越してすぐ五月さんが入院してしまい、直井さんの件で初めて関わりを持った。そのあと庭先に不審者が現れたので花南子が不安を訴え、解決に一役買ってもらった。川端さんのときは中学生コンビを危ぶんで、今津さんの方から事件の詳細を調べてくれた。 もしかしたら向こうからすると、予定外に近づきすぎたのかもしれない。それで五月さんが退院してすぐアパートを出た。そっと静かに離れていくつもりだったのに、火事が起きて危険な部屋に飛び込まざるをえなくなった。花南子と呼びかけ、母親について話してしまった。その直後から行方がわからない。 今津カホルという名前を使っていたわりに、徹底して関わりを避けていたのは、正体を知られたら娘は母親を失うとわかっていたからか。 娘。あの人にとって自分はどういう存在だったのだろう。 自分は母親をなくすのだろうか。 p.272 花南子はあきれたり笑ったりして、重ねていた左右の指をぱっと開いた。イメージの中のガラスのコップは川面に落ちることなく、放たれた鳥のように羽ばたいていく。 いつか両手で、父親ではないもうひとりの親を掴めるだろうか。南に咲く花のように強くたくましくなって。 自分はなくさない。自分の中の大切なものを。
んんん? 最後のあたり、理解が浅くて把握できなかった、、そうなの?どうなの? 主人公が社会人になってからの続編が読みたいな。
父親の海外勤務により曾祖母の経営するアパート「さつきハイツ」で暮らし始めた主人公が出会う謎。ひとつひとつの謎を主人公達と一緒に推理していく過程が面白かった。最後に明かされた、”名探偵“の秘密には驚き。唐突な展開の印象があったので、そこに至るまでの過程がもう少し描かれて欲しかったなと思う。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
春休みに出会った探偵は
新刊情報をお知らせします。
大崎梢
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
スクープのたまご 1
アンソロジー 隠す
アンソロジー 捨てる
アンソロジー 初恋
エール!(1)
おひとりさま日和
女ともだち
かがみのもり
「大崎梢」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲春休みに出会った探偵は ページトップヘ