作品一覧

  • アルプスでこぼこ合唱団
    3.3
    1巻1,870円 (税込)
    したたかでアンフレンドリーな、アルプスの小さな山国スイス。在住20年にもかかわらず、いまだここが「居場所」とはいえない――。そんな悶々とした中で出会ったのは、妙に謎めいた、多国籍な仲間たちの合唱団だった。悪戦苦闘の日々、少しずつ謎がとけてゆく仲間たちと、声を合わせて歌いながら「スイスという国」に根を張ってゆく、異文化合唱エッセイ。 (本書「あとがき」より)  居場所ってなんだろう。歴史のどの時点で、世界のどの地点に生を受けるかなど、偶然の出来事でしかない。たまたま居合わせた場所や状況や歴史的時間の中で、人はどうやって居場所を探し、それを耕していけるのだろう。居心地の良い場所が築きにくい時に、息苦しい時に、仲間に入っていけない時に、どこにどうやって慰めを見つけたらいいのだろう。  花の種が風に吹かれてどこかの土に着地する。よく知らない両隣の人たちと共に声を合わせて歌いながら、そんなイメージを私は度々思い浮かべていた。小さな種が、着地したその場所でむっくりと芽を出し、固い土の中にじわりじわりと根を張っていく様を想像した。
  • パリ妄想食堂
    3.5
    1巻748円 (税込)
    自己中心的でけち、食いしん坊。だけどとてつもなく社交的で、魅力的なフランスマダムがこだわる、クレーム・ブリュレにガトー・オ・ショコラ、シャンパーニュ。パリと食の華麗なカンケイに迫る!
  • 旅に出たナツメヤシ (角川ebook)
    -
    1巻1,210円 (税込)
    アメリカ人と付き合っているはずだった。結婚してみて大変さが身にしみた。義父はバグダッドでアメリカンスクールに通ったのち、祖国を追われ難民となったユダヤ人。義母はユタ州のモルモン教徒。フランスに留学していたクリスチャンの著者は、結婚を機に、「スイス在住」「クリスマスはイスラエル」「息子はインター」「娘はリセ」「墓参は多磨墓地」と、ごちゃまぜの人生を生きることに。フランスのクロワッサン、旧フランス領ベトナムのフォー、トルコショップの枇杷、イスラエルのファラフェル、東京の蕎麦、ユダヤ系イラク人に伝わる「タビット」、魔法のスパイス「バハラット」。世界各地の香り高い料理の数々にまつわる記憶を描いたエッセイ集。 ※本書は、2017年4月27日に配信を開始した単行本「旅に出たナツメヤシ」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
  • 50才からが“いよいよ”モテるらしい 神話「フランス女」
    3.0
    1巻1,386円 (税込)
    大人気「フランス女性は○○本」の最終回答。 「小説のようでも哲学書のようでもあり、 ドキドキしながら読み進むだけで半分フランス女になれる本!」 と美容ジャーナリストの齋藤薫さんが絶賛する。 「フランス女性は太らない」 「生涯恋愛体質らしい」 「自立している」 「美しく歳を重ねられる」・・・ 囁かれているフランス女神話が、みんな正しいわけではない。 実は結構ラクじゃない彼女たちは、あえて涼しい顔をしながら、 年齢とも社会とも自分とも闘い続けている。 長年パリに暮らした著者が、神話の裏のお台所事情を、 ジャンヌ・モロー、イネスなどアイコン達の言動や フランス女性の生の声を挙げて具体的に検証。 「では日本女性とは何なのか」が解き明かされていく仕掛けもある。 そしてフランス女たちの美意識を支える心のありように、 生きてきた軌跡が開花する魅力に、共感と元気がわいてくる。
  • 世界一ぜいたくな子育て~欲張り世代の各国「母親」事情~
    4.1
    1巻704円 (税込)
    「なんでも手に入れたい世代」の女性達が、子供を産む時代になった。欧米諸国の今どきの母親達を取材した著者が、各文化に共通する悩みや多様な価値観などをリポートする。
  • 「モザイク一家」の国境なき人生~パパはイラク系ユダヤ人、ママはモルモン教アメリカ人、妻は日本人、そして子どもは……~
    3.5
    生粋の日本人である著者がパリで出会い、結婚することになった相手。はじめは単なるアメリカ人と思っていたが、その父親はアラブ人風のユダヤ人(イラク出身)、母親は北欧がルーツのモルモン教アメリカ人だった。その息子である夫との間には一男一女。この国籍不明の一家に起こる、さまざまな日常的な葛藤や冒険の物語は、ささやかなようで、そこから大きく時空を飛び越えて、世界史的規模を持って西へ東へ広がっていく――。
  • 世界一ぜいたくな子育て~欲張り世代の各国「母親」事情~

    Posted by ブクログ

    世界各国の子育て観を垣間見れて面白かった。『こうした方がいい』という価値観はそれぞれにあるけれど、普遍的なものは一つもないことが分かる。とにかく皆んなが笑っていられればいいのかなーと楽観的に考えられる。

    0
    2021年02月01日
  • 世界一ぜいたくな子育て~欲張り世代の各国「母親」事情~

    Posted by ブクログ

    トオツキトオカ出産までのことは色々教えてもらうけど、
    出産後の方が明らかに大変で悩みが多い。

    子育てワールドはいろんな人がいろんなこと言うし、
    自分の中の「これがいいはず」という内なる規約に、
    縛られて苦しいなぁと思ったときに読みました。

    世界各国の様々な出産、授乳、育児の考え方を、
    まとめている本です。
    文化的差異を見て、視野を広げるにはぴったりの本です。

    *「集団的母性像の呪縛と刷り込み」「育児は文化」
    今の日本暮らす以上、
    「母乳がいい」
    「3歳児神話ほどじゃないけど母子一緒にいた方がいい」
    「子育ては人に任せるのはちょっと」
    というなんとなくの雰囲気がある気がするけれど、
    文化や

    0
    2015年07月25日
  • 世界一ぜいたくな子育て~欲張り世代の各国「母親」事情~

    Posted by ブクログ

    母乳育児は人間性の象徴か、はたまた動物性の象徴か。
    私たちが「人/母としてごく自然」と思っていることが、どっこい、認知の枠組みに深く規定されているのだと分かる痛快さ。
    その一方で、事例として取り上げられている母たちも人間くさくて好き。ウチの奥さんはこんなこと考えたり感じていたんだろうか、と引き込まれた。
    視線の高さ=射程の長さと、目線の低さ=人を人として扱う半径5mの短さがいい具合に混ざった新書のお手本。

    0
    2011年07月27日
  • アルプスでこぼこ合唱団

    Posted by ブクログ

    合唱そのものには 全く関心がありません
    にもかかわらず 
    一気に読み進めてしまいました
    この一冊に登場する人たちが
    まぁ 見事に描かれていくこと
     
    その(合唱団の)お一人お一人が
    初めて逢った時のよそよそしさから
    時間が経つにつれて
    いろいろなエピソードとともに
    どんどんなくてはならない隣人に
    それぞれが なっていく
    その過程が まぁなんと興味深いことでしょう

    読み終わって
    表紙に描かれる 人たちの様子が
    しみじみと思い浮かべられるのも
    また 楽しい

    こころほっかりさせてもらえる
    一冊でありました

    0
    2022年11月16日
  • パリ妄想食堂

    Posted by ブクログ

    おいしくって滑らかできれい、ちょっと一息つきたい時に持ってこいのごはんもの。句読点の入り方が好みです。

    0
    2019年10月10日

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