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Posted by ブクログ
1989年の菊地秀行作品。
それまで数作、短編でのみ描かれた豹男・水月豹馬を主人公にした、唯一の長編作品。
水月豹馬は流れ者の用心棒。今作で護衛するのは、ヤクザの娘、この娘の体の中に、「山に棲むもの」が独自の技術で作った「気象調節装置」の秘密が隠されていて、その秘密を手に入れようと、2つの組織が暗躍して、という物語。
筋立てからは、壮大な物語になりそうですが、出来上がりは、昭和30年代の日活映画『渡り鳥シリーズ』のよう。
萩原老人側の蛇男・熊男、乱麻老人側の気功使い達と、水月豹馬との格闘シーンを中心に据えた、割りとドタバタしたアクション小説になっています。
菊地秀行氏が、目指したのも、『渡り鳥シリーズ』のような、地方を舞台にした、こじんまりとしたアクションものなのかもしれません。
菊地作品らしいオカルト要素も、かなりあり、その辺りは文庫版解説での朝松健氏の考察も楽しいです。
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