【感想・ネタバレ】魔 豹 人のレビュー

あらすじ

疾風のような脚(スピード)と研ぎすまされた牙(パワー)をもつ水月豹馬。この妖異な能力(ちから)を秘めた超A級用心棒(バンサー)が、ふとしたことからヤクザの抗争にまきこまれた。その背後には、古代日本の〃伝説の種族〃の超技術を狙う陰謀が? 秘密の鍵を握る美少女を守る豹馬! 怪人物〃御前〃が送り出す人外の魔人たちとの奇怪で壮烈な死闘が始まる! 痛快無比、容赦なく面白い傑作!

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Posted by ブクログ

バイオレンス度数高め。
だけれども性表現の多さの割には
豹馬の活躍がさえ渡っているので
不快感はあまり感じない…はず。

さまざまな陰謀色めく
バイオレンスな世界。
相手に過不足はなく
さすがの豹馬も何度も
ひどい目に遭わされることとなります。

必見は終盤でしょう。
彼はやはり用心棒なのです。
の心意気はかっこいいです。

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2012年10月09日

Posted by ブクログ

1989年の菊地秀行作品。
それまで数作、短編でのみ描かれた豹男・水月豹馬を主人公にした、唯一の長編作品。
水月豹馬は流れ者の用心棒。今作で護衛するのは、ヤクザの娘、この娘の体の中に、「山に棲むもの」が独自の技術で作った「気象調節装置」の秘密が隠されていて、その秘密を手に入れようと、2つの組織が暗躍して、という物語。
筋立てからは、壮大な物語になりそうですが、出来上がりは、昭和30年代の日活映画『渡り鳥シリーズ』のよう。
萩原老人側の蛇男・熊男、乱麻老人側の気功使い達と、水月豹馬との格闘シーンを中心に据えた、割りとドタバタしたアクション小説になっています。
菊地秀行氏が、目指したのも、『渡り鳥シリーズ』のような、地方を舞台にした、こじんまりとしたアクションものなのかもしれません。

菊地作品らしいオカルト要素も、かなりあり、その辺りは文庫版解説での朝松健氏の考察も楽しいです。

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2022年07月17日

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