海外ミステリー作品一覧

  • 杉の柩
    4.3
    婚約中のロディーとエリノアの前に現われた薔薇のごときメアリイ。ロディーが彼女に心変わりし、婚約は解消された。エリノアの心に激しい憎悪が湧き上がり、彼女の作った食事でメアリイが死んだ。犯人は私ではない! エリノアは否定するが……嫉妬に揺れる女心を、ポアロの調査が解き明かす。

    試し読み

    フォロー
  • スクールボーイ閣下 上
    4.2
    ソ連情報部の工作指揮官カーラの策謀で、英国情報部〈サーカス〉は壊滅的打撃を受けた。だが、その長に就任したスマイリーは、即座に反撃を開始する。〈サーカス〉の膨大な記録を分析し、カーラの弱点を解明しようというのだ。そこで浮かび上がったのは、パリから東南アジアへと伸びる極秘送金ルート。その受取人を突き止めるべく、スマイリーは臨時工作員ウェスタビーをルートの終着地、香港に派遣した!
  • スコットランドの危険なスパイ
    4.3
    1942年、わたし、マギー・ホープは、特別作戦執行部への協力を拒んだため、スコットランド西海岸の孤島にある城に囚われていた。忌まわしい過去を持つこの城は、外部と隔絶した極秘の収容所として機能しており、ほかにも9名が囚われている――いずれもなんらかの理由で隔離が必要と判断されて。無為な日々を過ごしていたわたしたちだったが、新たな工作員が島にやってきた日から、ひとりまたひとりと謎の死を遂げていき……。この島でいったい何が起きているのか? 世界的ベストセラー・シリーズ最新刊!
  • 素性を明かさぬ死
    -
    密室の浴室で発見された若き地主の死を巡る謎。読者の予想を裏切るアクロバチックな結末が待ち受ける、〈犯罪研究家メリオン&アーノルド警部〉シリーズ番外編。検証派ミステリの雄 ジョン・ロードが別名義で放つ変化球!
  • スタイルズ荘の怪事件
    3.8
    旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは到着早々事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。調査に乗り出すのは、ヘイスティングズの親友で、ベルギーから亡命したエルキュール・ポアロだった。不朽の名探偵の出発点となった著者の記念すべきデビュー作。

    試し読み

    フォロー
  • スタイルズ荘の怪事件
    2.0
    イギリス中の興味と関心をあつめたスタイルズ荘の事件は、ヘイスティングズ大尉が友人の別荘に招かれたときに起こった。再婚して間もない友人の義母エミリーが毒殺されたのである。嫌疑は一族のみんなにかかる。ベルギーから英国に亡命してまもなくエミリーに住まいを世話されたポアロは、恩義も感じて事件解決に乗り出す。…不滅の探偵を生み出した「ミステリの女王」の新鮮さのあふれる処女作。

    試し読み

    フォロー
  • スターウォーカー ラファエル少年失踪事件
    -
    ドイツ・ミステリーは、心優しい。ドイツ語圏で最も愛されている作家のベストセラー、待望の日本上陸! ラファエル・フォーゲル少年(九歳)は、最愛の祖父の死に衝撃を受け、埋葬の日に姿を消す。両親からの虐待を恐れての家出か、あるいは誘拐事件か。ミュンヘン警察失踪者捜索課が出動するも、成果はなし。少年の生命さえ危ぶまれ、警察への不審と不満が募る。失踪者捜索課の刑事たちの努力も虚しく、捜索は袋小路に。残る手は、あの問題児、奇人、一匹狼、森の中で修行中の、はぐれ刑事タボール・ズューデンを復帰させることしかなくなった。目と耳で相手の心を読む「見者」タボール・ズューデン刑事の推理は? 【目次】 プロローグ 第一部 1 鏡の中の美しい惑星 2 かみさまにきいてよ、どうしてなの? 3 夢に消えたホテル 4 嘘の揺籠 5 そのうちって、いつ? 6 夜のスペシャリスト 7 タボール・ズューデン 8 小さな世界の終わり 9 一番簡単な方法 第二部 10 迷子たちの待ち合わせ場所 11 煉獄への帰還 12 ビールとワインと血のふるさと 13 不吉な数字 14 一人きりの食事 15 ズューデン(南)、ノルデン(北)へ行く 16 勇敢な鳥たちの岩 17 神さまのいない礼拝 18 生けるものの幸せ エピローグ 解説 【著者】 フリードリッヒ・アーニ 1959年、南バイエルン生まれ。父親はシリア移民、母親はシュレージア難民。1996年に本作(原題は「別れの発明」)発表。児童文学、詩、脚本、ラジオドラマなども多数。作品は多くの外国語に翻訳され、数々の文学賞を受賞。現在に至るまで、同時に3つの作品(ズューデン・シリーズ)にドイツ・ミステリー大賞を1年で受賞した唯一の作家。2010年、小説『ズューデンとエアーギタリスト』の脚本化に対してアドルフ・グリム賞。2011年には長編『ズューデン』が、2014年には長編『M』がドイツ・ミステリー大賞を受賞。 鄭基成 翻訳家。上智大学外国語学部ドイツ語学科、同大学院博士課程単位取得退学、ドイツルール大学ボーフムにて言語学学術博士号取得、上智大学講師、茨城大学教授、同大学名誉教授。訳書に『メイク・ザット・チェンジー世界を変えよう。精神の革命家、マイケル・ジャクソンのメッセージと運命』(共訳)。
  • スターリンの息子 上
    4.0
    1996年2月、ストックホルム。シンクタンクで働くマックスは、音信不通になった恋人パシーの身を案じていた。彼はパシーの住むサンクトペテルブルクへ飛び、そこで、彼女がロシアで急成長している電話通信企業の技術について情報収集をしていたことを知る。この企業とパシーの失踪には何かかかわりがあるのか? ソ連崩壊直後のロシアと第二次世界大戦末期のスウェーデンを舞台に繰りひろげられるサスペンス長篇、開幕!
  • ステイト・オブ・テラー
    3.7
    「この小説は、フィクションを超えている」。 当選したばかりの大統領は、予備選でライバル候補を支援してきた最大の政敵を国務長官に選んだ。 新たな国務長官エレン・アダムズは、過去四年間、前政権が犯罪的な無能ぶりを発揮して合衆国を死に体にしていくのを目の当たりにしてきた。 新大統領が議会で一般教書演説を始めた頃、国務省南・中央アジア局の女性職員のデスクに数字と記号だけが並んだ奇妙なメールが届く。 そしてその日の深夜、ロンドンで大規模な爆破事件が起きる。 翌朝、米国+英連邦4か国の諜報部門からなる“ファイブ・アイズ”の緊急会合が始まるが、そのさなか出席者の携帯電話が一斉に鳴った。 次なる爆発は、パリで起こった。 「あなたがたは怪物を解き放った。あなたがたには責任がある」 元アメリカ合衆国国務長官+英国推理作家協会新人賞(CWAニュー・ブラッド・ダガー)・アガサ賞受賞作家による、超一級の国際政治スリラー!! 「この小説がフィクションであり続けるかどうかは、私たちにかかっている」 国務長官経験者にしか描けない、米国安全保障戦略の複雑な内幕。 迫真のスリラーにして一気読み必至のページターナー。乞うご一読!
  • ストームセル・メレンゲ
    -
    長編サスペンス小説。 恐竜の大量絶滅……あのときと同じ状況が起きようとしていた。犯人は小惑星ではなく、火山噴火の噴煙。大気が『見える』青年・クロウは記憶を搾取された少年の世話を任されつつ噴煙除去に懸命になるものの、事態は諸各国の思惑に翻弄され事件性が高まっていく。この事態を引き起こしたのは……ひょっとしてアメリカ連邦とオレなのか? そして記憶を搾取された少年、彼はいったい何をやった!?
  • スナイパーの誇り(上)
    3.9
    ボブ・リー・スワガーは親友の記者キャシー・ライリーがモスクワから発したメールを読み、いたく興味を掻き立てられた。第二次大戦末期の独ソ戦で輝かしい狙撃歴を残したソ連邦赤軍に女性狙撃手がいたという。名前はミリことリュドミラ・ペトロワ。射殺した敵兵数は百を超え独軍からは“白い魔女”と呼ばれ恐れられていた。だが1944年の半ば以降ミリの名前は記録からふっつりと消える。いったい彼女になにがあったのか。ボブはただちにモスクワに飛び当地でキャシーと再会しミリに関する調査を開始した!
  • すねた娘
    -
    女は2年前に死んだ父親の遺言状の件で訪れた。唯一の相続人である彼女の財産は伯父に付託され、もし彼女が25歳未満で結婚するなら、伯父は自由にその財産を処分できるという条件がついていた。実は女には意中の男がいて、すぐにも結婚を望んでいた、そして財産も手にしたかった…そんななか、伯父が死体となって発見される。女には当然、疑惑の目がむけられた。

    試し読み

    フォロー
  • 素晴らしき犯罪
    -
    たまたまニューヨークを訪れていた弁護士マローンとジャスタス夫妻は、ある晩、ぐでんぐでんに酔っ払った青年デニス・モリスンを保護した。翌朝話を聞いてみるとデニスは新婚ほやほやで、花嫁をホテルに残したままだとわかった。そこへ警官が訪れ、デニスの花嫁が殺されたと告げた。…だが、その死体を見たデニスは「これはぼくの妻じゃない!」と叫んだ。ユーモアとペーソスあふれる異色の本格ミステリ。

    試し読み

    フォロー
  • スパイたちの遺産
    4.4
    引退した元スパイ、ピーター・ギラムは、かつて所属していたイギリス情報部から緊急の呼び出しを受けた。冷戦期、作戦中に射殺された同僚の子供たちが、親の死亡原因はギラムとジョージ・スマイリーにあると訴え出たのだ。だが、スマイリーの行方は知れず……。傑作『寒い国から帰ってきたスパイ』『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』、世紀を超えた続篇!
  • スパイの忠義 上
    -
    【英国推理作家協会賞受賞作】“局(ザ・デパートメント)”と呼ばれるイギリスの秘密情報機関の諜報員ジョーナは、テロ組織に殺されそうになるが、彼が殺したはずの男ノアに救われた。ノアはテロ組織の情報を彼に送っていたが、アフガン情勢の急変により切り捨てられ、復讐のため“局”を罠にはめた。危険な秘密を握られた“局”は、ジョーナにノアの殺害を命じたのだった。一方、その10年ほど前、クウェートでは美貌の女性ミランダが悲劇に見舞われていた。
  • スパイはいまも謀略の地に
    -
    MI6の中年情報部員ナットは引退を前にロシア関連のお荷物部署に左遷される。進退をかけて事案にあたる彼を待ち受ける罠とは?
  • スパイ・バレリーナ 消えたママを探せ!
    -
    バレエ学校の裏の顔は、スパイ養成所!? 入学早々バレエコンクールの主役に選ばれ、スパイの仕事まで任されたミリー。透明なスパイ用スマホや「空飛ぶチュチュ」が、行方不明のママを探すカギ? 嘘でしょ! 一癖ある仲間と共に失踪事件の謎を追う! 小5年~
  • スフィア-球体-(上)
    3.8
    南太平洋の海底で発見された宇宙船は、沈んでから少なくとも三百年が経過していた。調査に赴いた科学者チームは、未知の生命体への恐怖に脅えながらも船内の探索を続けるうちに、銀色に輝く謎の球体と遭遇する。その時から彼らの周囲では奇怪な出来事が続発し、やがて最初の犠牲者が……。興奮の深海サスペンス
  • すべての罪は沼地に眠る
    3.7
    クロエが12歳の夏、父はルイジアナ州の湿地で6人の少女を殺した。20年後、同じ手口の連続殺人事件が起きる。模倣犯の目的とは?
  • スペイン岬の秘密
    3.3
    悪名高いジゴロの死体はテラスの椅子に腰掛けていた。黒い帽子を被り、舞台衣裳めいた黒のマントを肩から掛け、ステッキを手に・・・・・・あとはまったくの裸で!大西洋に突き出した岬に建つ大富豪邸で起きた殺人事件。エラリイを悩ませる謎はただひとつ──なぜ犯人は被害者の服を脱がせたのか?
  • スペイン岬の裸死事件
    -
    北大西洋に突き出る小さな岬にある富豪の館。ある夜、そこのテラスでスペイン系の美男の女たらしが殺された。オペラ・マントを着てステッキをもち、椅子に腰掛けた状態で死んでいたが、その下には何も身に着けていなかった! 国名シリーズの最後を飾る1冊。

    試し読み

    フォロー
  • スペードの女王
    -
    ロシア文学の最高傑作のひとつにしてプーシキンの代表作。倹約、節制、勤勉を旨とするゲルマンはカルタの賭けで儲けて巨万の富を夢想していた。ある日、伯爵夫人の、カルタ必勝法の話を聞き、聞き出すため脅したところ、誤って殺してしまう。しかし後日、亡霊となってゲルマンの前に現われ必勝法を授けるのだった。それは『三』『七』『一』の順番通りに出せば勝てるというもの。ゲルマンは持ち金の全てを賭けて勝負する……。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • スマイリーと仲間たち
    4.2
    将軍と呼ばれる老亡命者がロンドンで殺された。将軍は英国情報部の工作員だった。醜聞を恐れる情報部は、彼の工作指揮官だったスマイリーをふたたび引退生活から呼び戻し、後始末を依頼する。将軍は死の直前に、ある重要なことをスマイリーに伝えようとしていた。彼の足どりをたどるスマイリーは、やがて事件の背後に潜むカーラの驚くべき秘密を知る!英ソ情報部の両雄が、ついに積年の対決に決着をつける!
  • 掏りかえられた顔
    -
    デラとともに船のデッキに立ち、ハワイの灯影に名残りを惜しんでいたメイスンのまえに、思わぬ依頼人が現れる。夫のカール、娘のベルの三人でハワイの休日を楽しんで帰国するところだったニューベリ夫人である。夫人は、突然大金を手に入れたらしい夫を調べてほしいという。帳簿係の職を急にやめ、逃げるように引越し、その後は身分不相応なハワイ旅行。どうやってその金を手に入れたか、夫はけっしてしゃべろうとしないというのである。そのうち、夫人の耳に、夫がやめた会社で使いこみがあり、追及がはじまっているという噂がはいってきた。しかもその朝、荷物のなかに入っていたベルの写真が、彼女そっくりの女優の写真にすりかえられていた。船内の誰かが、一家の身元を調べている疑いがあった。興味を持ったメイスンは、調査の準備にとりかかった。だがその矢先、嵐の晩に、複雑怪奇な殺人事件が突発した……。シリーズ初期の名作。
  • スリーピング・ドール 上
    4.0
    リンカーン・ライムシリーズからスピンオフした美貌の“人間嘘発見器”。この女を欺くことは誰にもできない――。 他人をコントロールする天才、ダニエル・ペル。カルト集団を率いて一家を惨殺、終身刑を宣告されたその男が、大胆かつ緻密な計画で脱獄に成功した。ペルを追うのは“ウォッチメイカー”事件でリンカーン・ライムと行動を共にした、いかなる嘘をも見抜く尋問の天才キャサリン・ダンス捜査官。ペルとダンス、二人の天才が熱い火花を散らす頭脳戦の幕が開く! 2008年週刊文春ミステリーベスト10第3位、このミステリーがすごい!第5位。【キャサリン・ダンスシリーズ第1作】
  • スーツケースの中の少年
    3.8
    旧友のカリーナから「あなたにしかできない」と頼まれて、コインロッカーにスーツケースを取りに行ったニーナ。そこに入っていたのは、素裸の3歳くらいの男の子だった。ニーナは、コインロッカーで今しがた自分が開けたドアを蹴り飛ばして怒る男を目撃する。そしてその男もニーナを見た――。とにかく、この幼い子を守るしかない。ニューヨークタイムズベストセラーをはじめ、世界で絶賛された北欧ミステリー。(講談社文庫)
  • ずっとあなたを見ている
    3.0
    最愛の妻の溺死。悲嘆のなか世界は歪み始める――。 自費出版から仏・米25万部の大ヒットを達成! 先読み不能! フランスの新鋭が贈る たくらみに満ちた傑作心理サスペンス。 銀行員のガブリエルは、最愛の妻クロエとともにパリからサン・マロに移り住み、幸せな結婚生活を送っていた。 だが彼の人生はクロエが水泳中に事故死したことで一変する。 悲嘆のなか失意の日々を送るガブリエル。 そんな彼の前にある日、報道カメラマンを目指す若いエマが現れる。 死んだ妻とは対照的な魅力をもつ彼女に、ガブリエルは徐々に惹かれていくが……。 男女が織りなす心の綾を丹念に描きだしながら、 巧緻な構成と意想外の展開で読者を翻弄するフレンチ・ミステリーの傑作ここに登場。
  • 聖エセルドレダ女学院の殺人
    4.0
    聖エセルドレダ女学院は、12歳以上の少女7人が在籍し、淑女にふさわしい教養を学ぶ小規模な寄宿学校。ところが、ある日夕食の席で校長先生とその弟が突然息絶えてしまう。それぞれの事情から家族のもとへ帰されるのを恐れた生徒たちは、死体を埋め、事実を隠して学校生活を続けることにする。翌日、科学の得意なルイーズの分析で、ふたりは毒殺されたと判明。なぜ、誰に殺されたのか? 気転、演技力、社交性、推理力。生徒たちは得意分野を活かして大人をあざむきながら犯人を探り始めるが……。個性豊かな少女たちが一致団結して謎に挑む!/解説=大矢博子
  • 生か、死か
    3.9
    【英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞】四名が死亡した現金輸送車襲撃事件の共犯として十年の刑に服していたオーディ・パーマー。奪われた七百万ドルの行方を知るとされる彼は、服役中どれほど脅されても金の在処(ありか)を吐くことはなかった。時は経ち、出所日前夜。オーディは突如脱獄を果たす。もう一日待てば、自由も金も手に入ったはずなのに……。彼の決断の裏には恐るべき陰謀と悲劇が――スティーヴン・キングが絶賛した著者の代表作!
  • 世紀の犯罪
    -
    ボート上で発見された男女の遺体。事件の真相を追及するべく、NY市警察本部長のサッチャー・コルトが捜査にのりだす!金田一耕助探偵譚「貸しボート十三号」の原型とされる作品の完訳!
  • 正義が眠りについたとき 上
    3.0
    合衆国最高裁判事ハワード・ウィンが昏睡状態に陥った。ウィンの法律事務員エイヴリー・キーンは自分が彼の法廷後見人に指名されさらに今の政府を転覆しかねない極秘情報を暗号の形で託されていることを知る。彼の真意をはかるため、そして政府の闇へつながる真実を暴くために、エイヴリーは暗号を解こうとするが……予想のつかない展開に翻弄されるニューヨーク・タイムズ・ベストセラー第1位のポリティカル・スリラー
  • 制裁
    4.0
    脱走した凶悪犯。悲劇は繰り返されるのか? 『熊と踊れ』著者の原点。北欧最高の「ガラスの鍵」賞を受賞した〈グレーンス警部〉シリーズ第一作。このミス1位を獲得した『熊と踊れ』の著者のデビュー作、刊行!
  • 静寂 ある殺人者の記録
    3.5
    蝶の羽ばたき、彼方の梢のそよぎ、草むらを這うトカゲの気配。カールは、そのすべてが聞こえるほど鋭敏な聴覚を持って生まれた。あらゆる音は耳に突き刺さる騒音になり、赤ん坊のカールを苦しめる。息子の特異さに気づいた両親は、彼を地下室で育てることにした。やがて9歳になった彼に、決定的な変化が訪れる。母親の入水をきっかけに、彼は死という「静寂」こそが安らぎであると確信する。そして、自分の手で、誰かに死を贈ることもできるのだと。――この世界にとってあまりにも異質な存在になってしまった、純粋で奇妙な殺人者の生涯を描く研ぎ澄まされた傑作!
  • 生者と死者に告ぐ
    4.1
    ホーフハイム刑事警察署の管轄内で、犬の散歩中の女性が射殺された。ライフル銃で80メートルの距離から正確に頭部を狙撃されたのだ。翌日、森の縁に建つ邸宅のキッチンで、女性が窓の外から頭を撃たれて死亡。数日後には、若い男性が心臓を撃ち抜かれて殺害された。被害者たちはいずれも他人に恨まれるタイプではなく、動機に結びつくような共通点もわからない。そして警察署に“仕置き人”と名乗る謎の人物から死亡告知が届く。犯人の目的は? 被害者たちの見えない繋がり(ミッシング・リンク)とは? 刑事オリヴァーとピアが未曾有の連続狙撃殺人事件に挑む!/解説=北上次郎
  • 生と死にまつわるいくつかの現実
    3.0
    少女が見た真実とは?衝撃のサイコスリラー。  イングランド南西部の海岸沿いで、一人歩きの女性を狙った連続暴行殺人事件が起きた。被害者はいずれも目出し帽の男に服を脱がされ、犯行現場から母親に電話するよう強要されていた。現場近くの小さな町に住む10歳の少女ルビーは、民警団を立ち上げて犯人を追跡する父親を助けようとするが……。  ゴールド・ダガー賞受賞作家ベリンダ・バウアーが、西部劇『勇気ある追跡』をモチーフに、崩壊寸前の家族や学校でのいじめに心を痛める少女と、彼女を取り巻く人々の心模様を描く衝撃のサイコ・スリラー!
  • 青銅ランプの呪い
    -
    若い女性探検家がエジプトの「王家の谷」の墳墓で見つけた青銅のランプ。胴の部分に「死者の書」の一場面が彫りこまれたこのランプには、持ち主が消えるという不思議な「呪い」がとりざたされていた。そして彼女は……エラリー・クイーンとの対談のなかで「ミステリーの発端は人間消失の謎にまさるものはない」との結論に達したカーによって書かれた不可能の謎をめぐる大作。

    試し読み

    フォロー
  • 聖なる血 上
    4.0
    預言の三人と言われたエリン、ジョーダン、ルーンの一行は、ついに〈血の福音書〉を発見した。しかし、本が明らかにしたのはたった一段落分の文章──聖戦を避けるために、預言の三人は〈最初の天使〉を見つけなくてはならないということだけで、あとは白紙だった。新たな試練がはじまるかと思えたものの、福音書が開かれた直後にルーンが姿を消してしまう。そして、それとほぼ同時に、恐ろしい殺人事件がローマで頻発するようになった。犯人は、姿を消したルーンなのだろうか……? 〈血の騎士団〉シリーズ・第二弾!
  • 生物学探偵セオ・クレイ 森の捕食者
    3.8
    教え子の殺害は本当に熊によるものなのか? 生物情報学者のクレイは偽装を見破り、背後にいる恐るべき殺人鬼の存在に迫るが……新シリーズ開幕!
  • 世界一周ツアー事件
    -
    一世を風靡したチャーリー・チャン・シリーズの代表作。平和な世界一周観光団の中に突如として殺人事件が発生する。アメリカ、デトロイトの自動車業者がまずロンドンのホテルで絞殺され、観光船がパリ、南仏、イタリアと移動するにつれて、船内の殺人鬼はつぎつぎに犠牲者を血祭りにあげる。事件は未解決のまま、やがてロンドン警視庁ダフ警部の手からハワイ警察のチャーリー・チャン警部にひきつがれる。中国のことわざや警句をときおり引用するチャン警部の推理は、英知の輝きをみせてついに難事件を解決する。
  • 世界の終わりの七日間
    3.6
    小惑星が地球に衝突するとされる日まであと一週間。妹のニコに、もう一度会いたい――元刑事のパレスは、警官たちが集う〈警察のいえ〉を後にして旅に出る。小惑星の衝突を阻止する方法はあると確信して、地下活動グループと行動をともにしているニコ。今、彼女はどこにいるのだろう? パレスはニコとその仲間たちの痕跡を地道にたどってゆく。終末を目前とした世界を描く、アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作『地上最後の刑事』、フィリップ・K・ディック賞受賞作『カウントダウン・シティ』に続く三部作の完結篇
  • アルセーヌ・ルパン 世界の名探偵コレクション10(2)
    5.0
    怪盗が名探偵に変身。太陽光線を利用した暗号の謎を解く「太陽の戯れ」、宝石細工師に化けたルパンが、かつての恋人の危機を救う「結婚指輪」、セーヌ河で発見されたショールから、異常な事件をかぎつけたルパンが殺人事件に巻きこまれる「赤い絹のショール」など7編を収録。痛快アクションの魅力と謎解きの面白さを満喫させる冒険ミステリー。
  • 世界を売った男
    4.1
    一夜にして6年間の記憶を失った刑事が“昨日まで追いかけていたはずの事件”の真相に迫る。 『13・67』で華文ミステリーの時代を切り拓いた陳浩基の、島田荘司推理小説賞を受賞した長篇デビュー作! 車の中で目覚めた刑事。つい先日起きた夫婦惨殺事件を捜査していた……はずが、警察署に向かえば建物も仲間の顔ぶれも全く変わっている。 そこに現れた女性記者から、事件は6年前に起きたもので犯人は逃走中に事故死、事件はすでに解決していると知らされる。 「自分は6年間の記憶を失っている?」 しかし、刑事にはなぜか確信があった。「死んだ男は、真犯人ではない!」 事件の真相を求め、女性記者とともに香港島、九龍、新界と、かつての事件関係者を訪ね歩く。 次々に出くわす意外な事実、そして不可思議な違和感、そして自分は何者なのか? 最先端と前近代の町並みが混在したエネルギッシュな過密都市を、「記憶を失った男」が、事件の真相を追って疾走する。 第2回島田荘司推理小説賞受賞作。 解説・恩田陸
  • 節約は災いのもと
    4.0
    三月のテムズ川に浮かんだ射殺死体は、アメリカ人の採掘会社経営者のものだった。彼の鉱山開発計画に詐欺疑惑が生まれた矢先の死である。またもや望まぬ事件を押しつけられた風邪ひきのウィザースプーン警部補は、動機を持つ会社の大株主を中心に捜査を進める。もちろん、その裏では家政婦のジェフリーズ夫人たち探偵団一同も、こっそり行動を始めていた。今回の目的はふたつ。殺人事件の解決と、ささいな投資の失敗におびえた警部補が導入した、極端な“家計費節約計画”の撤回である! 謎解き成分大幅増で贈る、使用人探偵団シリーズ第4弾。
  • セプテンバー・ラプソディ
    4.2
    医師の友人の頼みで、麻薬中毒の女性を探すヴィク。消えた女性は何かに怯えるようにして「助けて」というメッセージを残していなくなった。そして彼女も息子も姿を消していたことがわかる。しかも彼は企業の機密を奪って姿を消した疑いが……壮大なスケールでおくるV・I・ウォーショースキー・シリーズ注目作。
  • 繊細な真実
    3.4
    英国領に極秘裏に設置された対テロリスト組織。その喧伝されてきた数々の成功は虚偽だったのか? 真実を求める元外交官は、隠蔽の首謀者から命を狙われる! スパイ小説の巨匠の新たな代表作!
  • 戦場の支配者 SAS部隊シリア特命作戦 上
    4.0
    パリに亡命中のシリア反政府部族の長老ファーハドが暗殺された。シリアでは新政権トップの座を巡り、ファーハドの息子たちが争いを始める。英国政府は次男アシューに政権を取らせようと、長男ソーゲンの学友だったMI6の情報部員バッキンガムをシリアに送り込み、兄弟の和解を目論む。その極秘ミッションのリーダーとなったSASの隊員ダニー・ブラックは、仲間たちと共にバッキンガムの護衛として、激しい戦闘が続くシリアへの潜入を命じられる。 一方、現地で<国境なき医師団>の一員として活動していた医師クララは、政府軍の兵士に襲われ孤立無援となっていた。陰謀と戦火が渦巻く世界最悪の危険地帯で、彼らを待ち受ける壮絶な運命とは……!? 宿命を背負った戦士、ダニー・ブラック登場!
  • 潜水鐘に乗って
    3.0
    【サマセット・モーム賞受賞、ホリヤー・アン・ゴフ賞受賞】48年ぶりに夫と再会するため、旧式の潜水鐘で海にはいっていく老婦人(表題作)、身体が石になる予兆を感じた女性が過ごす最後の一日(「石の乙女たち」)、やがて巨人になる少年と、人間の少女のなにげない日常のひととき(「巨人の墓場」)、数百年を生き、語るべき話を失いながらも再び物語を紡ごうとする語り部(「語り部(ドロール・テラー)の物語」)……妖精、巨人、精霊、願い事をかなえる木、魔犬……さまざまな伝説や伝承がいまなお息づく現代の英国コーンウォール地方を舞台に、現実と幻が交錯する日々をあるがまま受け入れ、つつましく暮らす人々の姿を、新鋭ルーシー・ウッドが繊細かつ瑞々しい筆致で描く12編を収録した短編集。/【目次】潜水鐘に乗って/石の乙女たち/緑のこびと/窓辺の灯り/カササギ/巨人の墓場/浜辺にて/精霊たちの家/願いがかなう木/ミセス・ティボリ/魔犬(ウイシット)/語り部(ドロール・テラー)の物語/訳者あとがき=木下淳子
  • センター18
    5.0
    1960年代後半、ヴェトナム戦争の時代。妄想に取りつかれた合衆国軍の将校たちは、仮病と疑われながら秘密収容所に送りこまれ、治療と研究の対象となっていた。最後の収容所となったセンター18には、元宇宙飛行士のカットショー大尉を始め、様々な強迫観念に囚われた兵士たちが収容されていた。新たに配属された海兵隊の精神科医ハドスン・ケイン大佐は、収容者たちの話を聞き続ける中で、かつての患者が見ていた悪夢に繰り返し苛まれる──館に蔓延する狂気と悪夢。そして“奇蹟”の顕現。『エクソシスト』の鬼才による入魂の傑作。
  • セントラル・パーク事件
    5.0
    カメラマンのビンゴと助手ハンサムは、ニューヨークの街頭写真師だ。通行人や旅行者の写真を撮ってカードを渡し、25セントを送ってきた客にできた写真を送るのが商売。ハンサムは背が高く二枚目で、ご婦人方にもて、そのうえ、新聞に出ていることならなんでも憶えているという超人的な記憶の持ち主。その日も、二人は、セントラル・パークで、観光客相手に写真を撮っていた。7年前、公園の名物男ピジョン氏が、五十万ドルの生命保険をかけたまま謎の失踪を遂げたところだ。「ピジョン氏が失踪したその場所で撮ったあなたのお写真、すばらしい記念品になります」そう言ってカードを差し出すと、だれもが受けとった。商売は上々だった。だがその夜、暗室で昼間の写真を引き伸ばしていたハンサムは、笑っている男女を撮った写真の背後に、あのピジョン氏が写っているのを発見した!

    試し読み

    フォロー
  • 煽動者 上
    3.0
    二度読み必至! ドンデン返しの魔術師ディーヴァーの面目躍如。 シリーズ屈指の大胆な騙しを仕掛けた驚愕作! 相手のボディランゲージから嘘を見抜く尋問の天才、キャサリン・ダンス。彼女が「無実だ」と太鼓判を押した男が麻薬組織の殺し屋だったという情報が入った。男はすでに逃走、失態の責任を負ってダンスは捜査の第一線から外され、民間のトラブルを担当する民事部に異動となった。 新たな部署でダンスが担当するのは満員のコンサート会場で観客が将棋倒しとなって死傷者が出た事件。だがこれは事故ではなかった。何者かが会場の外で火を焚いて火事だと思いこませ、非常口を封鎖した。仕組まれた無差別殺人だったのだ。残忍な「煽動者」をを追いはじめるダンスだったが、犯人は講演会で、テーマパークで、新たな事件を引き起こす…… パニックを凶器にした無差別殺人。取り逃がした麻薬組織の殺し屋。ふたつの事件に追いつめられるダンスは汚名を雪げるか? 「人間嘘発見器」キャサリン・ダンス・シリーズ第4作、読者に背負い投げを食らわせるサプライズ・サスペンス。 ※この電子書籍は2016年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 潜入 モサド・エージェント
    -
    かつてモサドの腕利き諜報員だったレイチェルが突然失踪した。その秘められた理由とは? リアルに描き出す現代スパイ戦の内幕
  • Zの悲劇
    3.8
    悪名高い上院議員が殺された。遺品の中からは、いわくありげな小箱と、ある囚人からの復讐をにおわす脅迫状が発見された。しかもその男は、最近出所したばかりだったのだ……現代的な女探偵の先駆ペイシェンス・サムと老探偵ドルリイ・レーンの見事なコンビぶりを描く型破りの本格探偵小説。新訳決定版!
  • Zの悲劇
    3.0
    センセーションを巻き起こした『Xの悲劇』『Yの悲劇』につぐ「悲劇シリーズ」第三作。「Z」は、エラリー・クイーンが、前二作の大好評にその野心をさらに刺戟されることによって書きあげた作品。前二作にもまして、さまざまな創意工夫がなされている。アメリカの地方小都市の政治的な暗黒面、刑務所、死刑囚、死刑執行という劇的な道具立て以外にも、語り手をサム警部の娘ペイシェンスにすることによって、冒頭から前作とはまったく異なる雰囲気を作り上げている。

    試し読み

    フォロー
  • 絶版殺人事件
    4.0
    遺された一通の手紙と一冊の本。停泊中のクルーザーで起きる殺人事件。事件は謎を深め、徐々に真相に近付いてゆく! 第一回フランス冒険小説大賞受賞作
  • ゼロ 上
    3.7
    アメリカ大統領襲撃の映像が匿名のグループ「Zero」によってネットに流出した。彼らは世界最大級のネット企業、フリーミーを告発するための組織で――。ドイツ発、圧倒的リアリティの社会派サスペンス。
  • ゼロ時間へ
    4.0
    残忍な殺人は平穏な海辺の館で起こった。殺されたのは金持ちの老婦人。金目的の犯行かと思われたが、それは恐るべき殺人計画の序章にすぎなかった――人の命を奪う魔の瞬間“ゼロ時間”に向け、着々と進行する綿密で周到な計画とは? ミステリの常識を覆したと高い評価を得た野心作。

    試し読み

    フォロー
  • 葬儀屋の次の仕事
    4.0
    ロンドンの寂れた商店街に佇む名家の屋敷。教養ある血筋を襲う怪事件! アルバート・キャンピオンが暴く、葬儀屋の“次の仕事”とは……?
  • 葬儀を終えて
    4.4
    リチャードは殺されたんじゃなかったの――アバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上、末の妹のコーラが口にした言葉。すべてはその一言がきっかけだった。 翌日、コーラが惨殺死体で発見される。要請を受けて調査に乗り出したポアロが一族の葛藤の中に見たものとは?

    試し読み

    フォロー
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕
    4.4
    「だって彼は殺されたんでしょ?」――アバネシー家の主人リチャードの葬儀後、末妹のある一言が、一族を怪事件へと巻き込んでいく
  • 捜査官ポアンカレ 叫びのカオス
    4.2
    かの天才学者のひ孫にして、ICPOのベテラン捜査官アンリ・ポアンカレ。数学者爆殺事件の背後に潜む巨大な陰謀に挑む彼はやがて、自らの家族に抹殺司令が出ていることを知る……傑作スリラー。
  • 捜索者
    4.0
    アイルランドの村に移住してきた元警官は消えた青年を捜すが――緻密な描写で年間ベストミステリに多数入選した重厚なる犯罪小説
  • 捜査不能――沈め屋と引揚げ屋
    5.0
    京都・お香の老舗〈香華堂〉は手形詐欺に遭い倒産目前であった。その一等地を乗っ取るべく詐欺グループはさらに恐るべき手を…!「沈め屋」と呼ばれるパクリ屋と「引揚げ屋」という沈めた手形を回収する魑魅魍魎に、一人立ち向かう弁護士日下文雄に勝算はあるか!?

    試し読み

    フォロー
  • 喪失
    3.6
    当初は単純な窃盗と思われたカージャック事件。だが強奪された車の後部座席に乗っていたはずの少女はいっこうに発見されない。捜査の指揮を執るキャフェリー警部の胸中に不安の雲が湧きだしたとき、今回とよく似た手口の事件が過去にも発生していたことが判明した。犯人の狙いは車ではなく、少女だったのか!事件の様相は一変し、捜査に総力が注がれる。だが姿なき犯人は、焦燥にかられる警察に、そして被害者の家族に、次々と卑劣きわまる挑発を……屈指の実力派が、MWA賞最優秀長篇賞の栄冠を射止めた力作
  • 喪失の冬を刻む
    3.7
    ミステリ文学賞五冠の傑作ハードボイルド 先住民族の居留地で起こった麻薬密売事件に巻き込まれた甥を救うため、白人と先住民の血を引く“おれ”は巨悪に立ち向かうが――
  • 僧正殺人事件
    3.6
    だあれが殺したコック・ロビン? 「それは私」とスズメが言った――。四月のニューヨーク、マザー・グースの有名な一節を模したかのごとき不気味な殺人事件が勃発した。胸に矢を突き立てられた被害者の名はロビン。現場から立ち去った男の名はスパーリング――ドイツ語読みでシュペルリンク――スズメの意。そして“僧正”を名乗る者が、マザー・グース見立て殺人を示唆する手紙を送りつけてきた……。史上類を見ない陰惨で冷酷な連続殺人に、心理学的手法で挑むファイロ・ヴァンス。江戸川乱歩が称讃し、後世に多大な影響を与えた至高の一品。

    試し読み

    フォロー
  • 僧正殺人事件
    5.0
    数学者ディラード教授邸の弓場で、コック・ロビンという弓術選手が胸に矢を射られて死んでいた。捜査協力を頼まれたファイロ・ヴァンスは直ちに「コック・ロビンを殺したの、だあれ」というマザー・グース童謡を思い浮かべた。つづいて起きた第二、第三の殺人もみな、この童謡をなぞっていた。ヴァン・ダインの代表傑作。

    試し読み

    フォロー
  • 遭難信号
    3.7
    アイルランドの小さな町で、ハリウッドを夢見て脚本を書き続けてきたアダム。恋人のサラが仕事でバルセロナに出張し、まったく連絡がとれなくなってしまう。だが出発から数日後、アパートにサラのパスポートが郵送されてくる。それには「ごめんなさい――S」とサラの字で書かれた付箋が貼ってあったが、封筒の文字は別人のものだった。彼女に何があったのか? アダムは恋人を追い、手がかりをもとに地中海クルーズ船に乗り込む。千以上もの客室を持つ豪華客船で暴かれる、予想外の真実。巧みな構成力と謎解きの妙味を味わえる衝撃のサスペンス!/解説=穂井田直美
  • ソウル・コレクター 上
    4.2
    史上もっとも卑劣な犯罪者にライムが挑む! リンカーン・ライムのいとこ、アーサーが殺人容疑で逮捕された。アーサーは一貫して無実を主張するも、犯行現場や自宅から多数の証拠が見つかり、有罪は確定的に思えた。だがライムは不審を抱く。証拠が揃いすぎている――アーサーは濡れ衣を着せられたのではないか? そう睨んだライムはサックスらとともに独自の捜査を開始する。2009年週刊文春ミステリーベスト10第3位、このミステリーがすごい!第5位。【リンカーン・ライムシリーズ第8作】
  • 狙撃手の使命
    3.3
    サウジアラビアとイスラエルの平和条約調印が行なわれる英国の古城がミサイル攻撃された。その直後、ある男がロシアと組んで、クーデターを企む。石油を狙って中国も動き出した。折しもサウジ国内に核ミサイルが五基あることが判明、カイルはクーデター阻止と核ミサイルの無力化に向かうが、行く手には宿敵が!/掲出の書影は底本のものです
  • 狙撃手ミラの告白
    3.8
    家族のため、祖国のため。少女は敵を撃つ―― 第二次大戦下、309人の敵を仕留めたソ連の伝説のスナイパー。 実話に基づく歴史ミステリー! 1941年。狙撃学校を優秀な成績で修了した大学院生のミラ・パヴリチェンコは、ドイツのソ連侵攻を受けて軍隊に志願した。劣勢の前線に送られ、日々仲間を失う苛烈な状況のなか、ライフルを手にひたすら己の任務を遂行する。やがて凄腕の狙撃手として知られるようになったミラは、戦局の鍵を握るアメリカへ渡り支援を仰ぐ派遣団に抜擢されるが、そこには合衆国大統領の暗殺計画が待ち受けていた――。
  • 狙撃手リーパー ゴースト・ターゲット
    3.0
    “死に神(ザ・リーパー)”――それがアメリカ陸軍最高の狙撃手であるハーウッドにつけられた異名だった。アフガニスタンで戦闘中に負傷し、記憶の欠落とPTSDを抱えて治療のため帰国したハーウッドは、新人スナイパーの訓練にあたっていた。だがその陸軍基地で、司令官である将軍が狙撃されるや、次々に要人が暗殺されていく。狙撃犯は何者なのか? 容疑者としてFBIに追われるハーウッドは、追跡を必死にかわしながら真相を追う!
  • そしてミランダを殺す
    3.8
    ある日、ヒースロー空港のバーで、離陸までの時間をつぶしていたテッドは、見知らぬ美女リリーに声をかけられる。彼は酔った勢いで、1週間前に妻のミランダの浮気を知ったことを話し、冗談半分で「妻を殺したい」と漏らす。話を聞いたリリーは、ミランダは殺されて当然と断じ、殺人を正当化する独自の理論を展開してテッドの妻殺害への協力を申し出る。だがふたりの殺人計画が具体化され、決行の日が近づいたとき、予想外の事件が起こり……。男女4人のモノローグで、殺す者と殺される者、追う者と追われる者の攻防が語られる鮮烈な傑作犯罪小説。/解説=三橋曉
  • 訴訟王エジソンの標的
    4.3
    19世紀末ニューヨーク。悪辣なエジソンとの法廷戦に新米弁護士が挑む! 「イミテーション・ゲーム」脚本家による歴史サスペンス。
  • その裁きは死
    4.1
    【ミステリランキング4冠! 第1位『このミステリーがすごい! 2021年版』海外編・第1位〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 海外部門・第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇・第1位『2021本格ミステリ・ベスト10』海外編】実直さが評判の離婚専門の弁護士が殺害された。裁判の相手方だった人気作家が口走った脅しに似た方法で。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた数字“182”。被害者が殺される直前に残した謎の言葉。脚本を手がけた『刑事フォイル』の撮影に立ち会っていたわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事件の捜査にふたたび引きずりこまれて──。年末ミステリランキングを完全制覇した『メインテーマは殺人』に並ぶ、シリーズ第2弾! 驚嘆確実、完全無比の犯人当てミステリ。/解説=大矢博子
  • その少年は語れない
    -
    ふたつの裁判の行方は? エドガー賞受賞作家による異様なリーガル・スリラー 緊急手術後に感情を表現しなくなった少年。彼の両親は医療ミスだとして訴えを起こす。それから10余年が……。現在と過去、ふたつの時間軸で描かれる物語は思いもよらぬ全貌を見せていく。『地上最後の刑事』三部作で世界のミステリ読者の度肝を抜いた著者の最新長篇。
  • その罪のゆくえ
    3.7
    公園で発見された幼い少年の遺体。犯人として逮捕されたのは十一歳の少年セバスチャンだった。彼を弁護することになった若き事務弁護士ダニエルは、セバスチャンを救うため奮闘しながら、自身のつらい少年時代と、里親ミニーとの出会い、そして後の断絶を思い返すが……。心にひそむ闇を描きだす傑作サスペンス!
  • その手を離すのは、私
    3.5
    英米各紙で超話題の傑作スリラーが登場!  母親と二人で暮らす5歳の少年がひき逃げ事件で命を奪われた。小さな男の子の無念を晴らそうと、ブリストル署の警察官レイは部下のケイトらと共に事件を追うが、犯人は杳として見つからず、捜査の打ち切りを迫られていた。  一方、海辺の町に現れ身を隠すように暮らしていた謎の女性ジェナは、獣医師のパトリックと惹かれ合う。  それぞれのドラマが交錯し、事件解決が見えたその時、あまりにもおぞましい真実が浮かび上がる。  NYタイムズ、サンデータイほか英米各紙のベストセラーリスト入りをした超話題作が、満を持して登場。読み出したら止められない、傑作スリラー。
  • その昔、ハリウッドで
    3.8
    アカデミー賞、Gグローブ賞受賞作が小説として生まれ変わる! クエンティン・タランティーノ、小説家デビュー作! アカデミー賞2部門受賞、ゴールデングローブ賞3部門受賞した 〈ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド〉を タランティーノ自ら小説化! 1969年、ハリウッド。 俳優リック・ダルトンは人生の岐路に立っていた。 キャリアが下り坂の彼に大物エージェントがイタリア製作のウェスタン映画に出ないかという話を持ちかけてきたのだ。悩みを抱えながらTVドラマの撮影に出かけたリックが現場で出会ったのは…… リックの長年の相棒、クリフは謎の多い男だった。 妻を殺したが罪を逃れ、戦争中には大勢殺したと豪語する男。今日もリックの車でハリウッドを流していたクリフはヒッピー娘を拾い、彼女らがチャーリー・マンソンなる男と暮らす牧場へと向かう…… 女優シャロン・テートは気鋭の映画監督ポランスキーと結婚し、リックの隣に住みはじめたところだった。 折しも自分の出演作〈サイレンサー/破壊部隊〉が劇場でかかっているのを目にした彼女は、うきうきとチケット売り場の女の子に声をかけ…… 映画にはない場面、映画にはない物語、映画とは異なる結末―― 本書はノベライズではない。同じ種子から誕生したもうひとつの物語、堂々たる一編の長編小説なのである。オフビートな小説を愛し、自身の映像言語としてきた巨匠がみせるグルーヴィな語りの才能に瞠目せよ!
  • その雪と血を
    4.3
    オーラヴ・ヨハンセンは殺し屋だ。この数年間、麻薬業者のボスに命じられて殺人を引き受けてきた。今回の仕事は、不貞を働いているらしいボスの妻を始末すること。いつものように引き金をひくつもりだ。だが彼女の姿を見た瞬間、信じられないことが起こる。オーラヴは恋に落ちてしまったのだ――。葛藤する彼の銃口は誰に向かうのか。放たれた弾丸が首都の犯罪組織を大きく揺るがす……。雪降りしきる70年代のノルウェーを舞台に、世界で著作累計2800万部を突破した北欧ミステリの重鎮が描く血と愛の物語。
  • ソフト・ターゲット(上)
    3.8
    感謝祭明けの金曜日午後。ミネソタ州郊外の巨大ショッピングモール〈アメリカ・ザ・モール〉がテロリストに襲われた。まずサンタクロースに扮した男が射殺。続いて、銃声が立て続けに轟き、モールを訪れていた客がパニックに陥った。直後、モールのセキュリティ・システムがテロリストに乗っ取られ、モールの内外を結ぶ有線回路は全て遮断された。連絡手段は携帯電話と無線機のみとなる。その現場に、たまたま、レイ・クルーズとフィアンセのモリー・チェンが買い物客として訪れていた・・・。

    試し読み

    フォロー
  • 祖父の祈り
    3.8
    ミステリの巨匠リューイン生誕80周年記念 3カ月連続刊行企画第1弾 ウイルスのパンデミックによって荒廃した世界。治安は著しく悪化し、物資も乏しい。アメリカのある町に暮らす老人は、悪質な犯罪と公権力の横暴に脅かされながらも、娘や孫と懸命に日々を送っていたが……。巨匠リューインが真摯に家族の絆を描いた最新長篇。
  • 空の幻像
    4.0
    ペレス警部のもとに、アンスト島でエレノアという女性が失踪したとの知らせがはいる。彼女はテレビ番組の制作者で、親友の結婚式への出席と取材を兼ねて、夫や友人たちと島を訪れていた。現地に渡ったペレスが捜索をはじめてまもなく、エレノアは死体で発見される。島に伝わる少女の幽霊――1930年に溺死した“小さなリジー”のことを取材していた彼女は、失踪する前日に「浜辺で踊る白い服の女の子を見た」と話していたが、そのことと事件との関係は……。シェトランド諸島を舞台に、繊細かつ大胆に織りあげられた、現代英国本格ミステリの優品。/解説=松浦正人
  • ソーラー・ポンズの事件簿
    NEW
    -
    ホームズの模倣作のなかで、一番正統な「嫡子」が本書のソーラー・ポンズだ。作者ダーレスはドイルに対して、「もうホームズものは書かないのですか」という手紙を書き、本人から「そのつもりはない」との返事をもらい、「では私が書きましょう」といって書き始めたのだから。著名な文学史家ハワード・ヘイクラフトは「シャーロック・ホームズの生まれ変わり(reincarnation)」という表現でソーラー・ポンズを評している。13編を収めた本邦初の作品集。
  • ソーンダイク博士の事件簿1
    続巻入荷
    -
    フリーマンは、ソーンダイク博士を主人公とした推理小説で人気を博した。倒叙推理小説の創始者として有名だが、他にも多くのソーンダイクものがあり、それらの中から短編を選りすぐって2巻にまとめたのが本書だ。なお、倒叙形式の作品だけ5編を集めた短編集「歌う白骨」全訳は、このタイトルのまま弊社から刊行されている。その最初の作品「オスカー・ブロズキー事件」を除く4編は、本書1にも重複して収められている。「ソーンダイク博士が、頭のはたらきのにぶいワトスン役のジャーヴィス医師にともなわれて、庭を散歩するようにロンドン中を歩きまわるすばらしい描写」については、レイモンド・チャンドラーがとくに指摘している。
  • ソーンダイク博士の推理 一
    4.0
    【オースチン・フリーマン】イギリスの推理作家。倒叙推理小説の創始者。探偵役のソーンダイク博士はシャーロックホームズの最大のライバルとされた。短編二本を収録。覚えのない強盗殺人事件。しかしそこには動かぬ証拠の指紋があった。「前科者」開けてはいけない箱の中にあったのは殺された女の腕。しかもそこには刺青が犯人も被害者も判明し過ぎている絶望的な事件「パンドラの箱」。ソーンダイクの推理が冴える。濡れ衣の男を救えるのか。そして真犯人は。
  • 続5分間ミステリー
    -
    密輸犯人の手配書に合致する特徴を備えた容疑者は二人。税関Gメンは、どうやって犯人を見分けたか。銀行強盗をして逃走中の二台のトランザム。マクダッフィ部長は一台のパトカーでどちらの車を追跡するか。…またまた登場、あなたの頭脳に挑戦する、ミステリー・クイズ。

    試し読み

    フォロー
  • 続・用心棒
    3.7
    ニューヨークの暗黒街で一目置かれる存在となった異色の用心棒、ジョー。彼のもとに裏社会の顔役たちから新たな依頼が舞い込んだ。テロ計画の原資になっているという薬物の供給元を潰すことは出来るのか? 大反響を呼んだ『用心棒』に続く、シリーズ第二作。
  • 太陽がいっぱい
    -
    米国の貧乏青年トムはひょんなことから、富豪グリーンリーフに息子を連れ戻してほしいと頼まれ、礼金欲しさにイタリアへと旅立った。現地でトムが出会ったのは、金にも女にも恵まれた放蕩息子ディッキーだった。裕福で自由奔放なディッキーに羨望を抱くトムは、自分を下男同様にこき使うディッキーに殺意をも抱くようになる。そしてディッキーの許婚マージをも手に入れようと画策する。自分とディッキーの容貌が酷似しているのに気づいたことが、そのきっかけに……。サスペンスの巨匠ハイスミスの代表作。ルネ・クレマンの映画で有名になったが、原題は「才子リプリー」で、典型的なピカレスク・ロマンだ。
  • 高い窓
    4.0
    私立探偵フィリップ・マーロウは大邸宅に住む老女主人から呼び出される。貴重な金貨を持ち逃げした息子の嫁を探して欲しいと言うのだが……だが彼の行く手には脅迫と、そして死体が! 待望の新訳版
  • 高い窓
    3.9
    家宝の古金貨が家から持ち出された。犯人は息子の嫁かもしれない。取り戻してほしい――裕福な老婦人の依頼で、マーロウは金貨の行方を追った。だが、その先々に次々と現れる死体。そして事件の意外な様相と過去の出来事がやがて浮かび上がってくる。清冽な叙情と文体で描かれたハードボイルド小説の名作。
  • 高い窓
    -
    フィリップ・マーロウは、行方不明になったアメリカ古金貨の捜索を頼まれる。依頼人のマードック夫人は、歌手あがりの息子の嫁を疑っていた。だがマーロウは、この一家に、はるかに複雑で不吉なものがうごめいているのを感知する…探索をすすめうちに、マーロウは事件の鍵をにぎると思われる3人の人物の死をもたらしてしまう…ハードボイルド・ミステリーの雄、チャンドラーの初期代表作。

    試し読み

    フォロー
  • 黄昏に眠る秋
    3.6
    霧に包まれたエーランド島で、幼い少年が行方不明になった。それから二十数年後の秋、少年が事件当時に履いていた靴が、祖父の元船長イェルロフのもとに突然送られてくる。イェルロフは、自責の念を抱いて生きてきた次女で少年の母のユリアとともに、ふたたび孫を探しはじめる。長年の悲しみに正面から向き合おうと決めた二人を待つ真実とは? スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀新人賞、英国推理作家協会賞最優秀新人賞受賞の傑作ミステリ。
  • 黄昏の彼女たち 上
    4.0
    1922年、ロンドン近郊。戦争で男手を喪い、母とふたりで暮らすフランシスは、生計のため広すぎる屋敷に下宿人を置くことにする。広告に応じたのは若い夫婦、レナードとリリアンのバーバー夫妻だった。家の中に他人がいる生活に慣れないフランシスだが、ふとしたきっかけからリリアンと交流を深めていく。公園でのピクニック、『アンナ・カレーニナ』の読書、そして互いの過去を知りあうことで……。いつしかふたりの女性に芽生えた感情は、この物語をどこへ運んでいくのか? 心理の綾を丹念に描いて読む者を陶酔させる、〈このミス〉〈週刊文春〉第1位作家・ウォーターズの傑作!
  • 黄昏の狙撃手(上)
    3.7
    ボブの娘ニッキはニューヨークの大学を卒業後ヴァージニア州ブリストルの新聞社に就職し記者として活躍していた。ある日の夕刻、地元に蔓延しつつある覚醒剤汚染の取材を終え車で帰路についていた道中、山道で彼女の車は正体不明の車に体当たり攻撃を受けた。攻撃を2度まではかわしたが、3度目はたまらず彼女は車もろとも森の中へ突っ込んでしまった。ニッキが昏睡状態で入院中との一報を受けたボブは急遽現地へ飛ぶ。そこで、彼を待ち受けていたものは・・・。ボブの新たな闘いが始まる。

    試し読み

    フォロー
  • 正しい恋人
    -
    愛する君が、消えました。 12年後、死んだはずの君が戻ってきた――? ぼくの幸せな日常は狂いだす。 絶賛の声続々!全英ミリオンセラー作家が放つ妄執サイコ・サスペンス 「本書のようなすばらしい作品の台頭が、新たなサスペンス黄金期の幕開けとなる」――リー・チャイルド 1カ月後にプロポーズを計画していたぼくの前から、愛するレイラは忽然と姿を消した――。必死の捜索も虚しく行方不明のまま彼女の死亡は認定。あれから12年が経ち、ぼくはようやく前に進むべくいまの恋人との婚約を決めた。だがその矢先、レイラが肌身離さず持っていたのと同じ人形が家の前で見つかる。そして、差し出し人不明の不可解なメールが届き……。 デビュー作『完璧な家』が英米で200万部突破!ミリオンセラー作家が贈る、 二転三転の展開から目が離せない“イヤミス×純愛”
  • ただの眠りを
    3.7
    フィリップ・マーロウも72歳。探偵はとっくに引退、ホテルのテラスでマルガリータを飲み、カードを楽しむ日々を送っている。保険屋を名乗る怪しげな男たちの依頼で十年ぶりに仕事に復帰するが、なぜ今になって彼に仕事が……。新鋭が描く、1988年のマーロウ譚
  • たとえ傾いた世界でも
    4.5
    雨の止まぬミシシッピ州のある町。密造酒製造人の女と潜入密造酒取締官の男。偶然拾った赤子が敵対する彼らを奇妙な形で結びつけ……弱き者たちが汚れた世界で純粋に生きる、感動のミステリ。
  • たとえ天が墜ちようとも
    4.3
    高級住宅街の路地で女性の遺体が発見された。刑事マックスは、目撃者の証言から被害者の夫である刑事弁護士プルイットに殺人の疑いをかける。プルイットは、長年ともに働いた仲間である引退した弁護士ボーディに潔白を証明してくれと依頼した。ボーディは弁護を引き受けたが、それは命の恩人である親友のマックスと敵対することを意味していた。たとえ友情を失おうとも、正義を為すべく対決する、検察側の証人マックスと弁護人ボーディ。予想外の展開となる陪審裁判を制するのはどちらか? 『償いの雪が降る』の著者が描く、激動の法廷ミステリ!/解説=若林踏
  • たとえば、愛
    4.0
    ハーブ河の上に春の微風が吹きはじめて間もない頃、アイソラの街に時ならぬ爆発音が鳴り響いた。現場に急行したコットン・ホースが目にしたもの、それはベッドに横たわる一組の男女の裸の死体だった。遺書もあったし、第三者がいた形跡もなかった。明らかに、覚悟の心中と思われたのだが……
  • 他人の墓の中に立ち
    4.0
    一匹狼の刑事が退職する、それは人生の墓場に足をつっこんだも同然だ――警察を定年で辞してなお、捜査員として署に残る元警部リーバス。相棒だった女性刑事は昇進し、自分は捜査権限も減じた「手伝い」の身。が、そんな彼の前に特大の未解決事件が。1999年から2008年の間に三人の女性が失踪し、いまだ行方不明だという。最初の失踪者の母から、娘のことを諦めていないという強い想いをぶつけられたリーバスは、事件現場のA9号線に乗り込んだが……英国読者の熱烈な期待に応え、リーバス・シリーズ堂々の再始動。

最近チェックした本