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緊迫感溢れるSFスリラー! ~深海での未知との遭遇~
約300年前に海底へ沈んだ未知の飛行物体。調査に訪れた科学者チームはそこで謎の球体を発見し、次々と奇怪な現象が……。
読者をガッシリ引き込み抜群のテンポで展開していく本作。奇怪な現象や犠牲者だけでも恐ろしいのに舞台は深海、凄まじい水圧に囲まれた極限環境で緊張感も更にアップです。
船内や謎の球体(スフィア)を調査する中、「これは○○だろうか?」⇒「違う、□□だったんだ!」と予想外の事実が判明していく流れにもう目が釘付け。ふんだんに織り交ぜた科学知識は物語に説得力や深みを与え、急展開に次ぐ急展開でハラハラしっ放しです。
ラストも印象的で、最後に読んだのはもう何年も前なのに未だにジンと残っている程……もう読後感が本当に凄いのです……! 『ジュラシック・パーク』をはじめマイクル・クライトン作品は一通り読んでいる私ですが、その中でも『スフィア』は最高の1つと断言できる傑作です!
Posted by ブクログ
さすがクライトン
スピード、ストーリー、シンプルと3つのSがそろった傑作。
上下巻だが一気に読み通すことができる。さすがクライトンだ。
プロローグもエピローグもなく、冒頭から一気にストーリーが展開する。登場人物の背景もなにもない。ただただ一気に戦場に出発し、気づいたら最前線だ。
海底に長さ800mもある宇宙船が発見される。周囲の状況から、海底には500年は眠っていることが明らかに。軍に率いられた科学者たちは謎を解明に向かうが、船はブラックホールを経由して未来のアメリカからきたものであることがわかる。
続いてのドッキリは、その船には宇宙で拾ったと思われる不思議な球体が格納されていること。ファースト・コンタクトだ。科学者の一人が空洞であるその球体に入ってから周囲には不思議な現象が起こり始める。
ラストにかけて、球体に入った人間は「すべてのことを無意識にうちに具現化できる能力を持つ」ことが明らかにされる。その能力は恐怖や弱さ等人間の弱い側面を強調するため、理想的なものとモンスターが同時に作られることになる。
無意識が作り出した恐怖の象徴であるオオイカなどのモンスターにより、一人ずつ科学者たちは死んでいく。そして3人しか残っていないとき、その能力者がいったい誰なのかというパニックが最高潮に達して一気にクライマックスへ。
いつもの通り、用意した題材やスピーディーに変化するストーリー展開に比べてエンディングは尻切れトンボの印象がぬぐいきれないが、間違えなくこれは彼の最高傑作の一つだろうと思う。
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小説・文芸
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