作品一覧

  • 不死鳥は夜に羽ばたく
    4.3
    1巻1,369円 (税込)
    20世紀初頭。華やかな時代の片隅で生きる売れないオペラ歌手と貧しいお針子―― ある事件が女たちの運命を狂わせる。 全米ベストセラー作家か贈る、シスターフッド・ミステリー! 1906年。売れないオペラ歌手ジェマは友人を訪ねてサンフランシスコに降り立った。急発展を遂げ欲望が蠢く街で、ジェマは実業家ソーントンに美声を買われ、千載一遇の好機を手に入れる。一方、チャイナタウン育ちのスーリンは身売り同然の結婚から逃れるため、街から遁走しようとしていた。やがて行方不明の友人を捜す二人は、隠された陰謀を知ってしまう。そのとき街を大災害が襲い――。
  • 狙撃手ミラの告白
    3.8
    1巻1,469円 (税込)
    家族のため、祖国のため。少女は敵を撃つ―― 第二次大戦下、309人の敵を仕留めたソ連の伝説のスナイパー。 実話に基づく歴史ミステリー! 1941年。狙撃学校を優秀な成績で修了した大学院生のミラ・パヴリチェンコは、ドイツのソ連侵攻を受けて軍隊に志願した。劣勢の前線に送られ、日々仲間を失う苛烈な状況のなか、ライフルを手にひたすら己の任務を遂行する。やがて凄腕の狙撃手として知られるようになったミラは、戦局の鍵を握るアメリカへ渡り支援を仰ぐ派遣団に抜擢されるが、そこには合衆国大統領の暗殺計画が待ち受けていた――。
  • ローズ・コード
    4.2
    1巻1,479円 (税込)
    政府暗号学校に潜む裏切り者は誰なのか――。 第二次大戦下の英国で暗号解読に挑む女たちがいた。 本の雑誌が選ぶ2019年度文庫ベストテン第1位(本の雑誌増刊『おすすめ文庫王国2020』) 『戦場のアリス』著者が放つ最新作! 全米ベストセラー! 第二次世界大戦下、社交界の令嬢オスラは国に召喚され、ブレッチリー・パークに辿り着く。 そこには秘密裏にドイツの暗号解読に挑む政府暗号学校があった。 オスラは下町育ちのマブ、パズルの名手ベスと知り合い友情を育むが、ある事件から3人に悲劇が訪れ―― 7年後、オスラは差出人不明の暗号文を受け取る。 それはかつて自分を裏切った友人が助けを求める手紙で……。 陰謀渦巻く歴史ミステリー! 【好評発売中既刊】 『亡国のハントレス』 『戦場のアリス』
  • 亡国のハントレス
    4.3
    1巻1,430円 (税込)
    第二次大戦後、激動の時代に消えた殺人者 “ザ・ハントレス”の正体とは―― 「戦場のアリス」(「本の雑誌が選ぶ2019年度文庫ベストテン」第1位/本の雑誌増刊『おすすめ文庫王国2020』)著者が放つ全米ベストセラー! 第二次大戦のさなか、ドイツ占領下のポーランドに“ザ・ハントレス”と呼ばれた殺人者がいた。 森で人を狩り、子供や兵士を殺した冷酷な親衛隊将校の愛人。 その女に弟の命を奪われた元従軍記者の英国人イアンはナチハンターとして行方を捜し、1950年春、手がかりを追って大西洋を渡る――。 一方、米国ボストンでは、17歳の娘ジョーダンが父親の再婚相手に不審を抱き……。 壮大な歴史ミステリー
  • 戦場のアリス
    4.5
    1巻1,324円 (税込)
    全米100万部突破!第一次大戦下、暗躍した伝説の女スパイ。実話に基づく傑作歴史ミステリー。 NYタイムズ、USAトゥデイ・ベストセラー! ヒストリカル・フィクション部門第1位!――『The Globe and Mail』紙 ベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー!――〈ナショナル・パブリック・ラジオ〉、〈BookBub〉 2017年ベスト・ブック!――〈Girly Book Club〉 1947年、戦争中に行方不明になったいとこを探すシャーリーは、ロンドンの薄汚れた住宅を訪ねる。現れたのは酔いどれの中年女。潰れた指で拳銃を振り回すその女、イヴは元スパイだった――。第一次大戦中、若きイヴは無垢な容姿と度胸を買われ、ドイツ占領下のフランス北部へ潜入する。そこでは凄腕のスパイ“アリス”が無数の情報源を統括していた。語られる壮絶な真実とは? 傑作長編!

ユーザーレビュー

  • 亡国のハントレス

    Posted by ブクログ

    ナチス親衛隊将校の愛人であり「ザ・ハントレス」と呼ばれる殺人犯を追う歴史ミステリ。
    ザ・ハントレスを追うイギリス人の元従軍記者と、ザ・ハントレスに殺されず逃げ延びた元ソ連空軍の女性操縦士と、カメラマン志望のアメリカ娘という3人の視点で物語は進む。
    ザ・ハントレスがどのように身分を隠して潜伏しているかは序盤で見当が付くので、追跡の様子をハラハラしながら読む形になるが、元ソ連空軍の女性操縦士ニーナのキャラが強すぎて、他の2人の章と比較してニーナの章の面白さが飛び抜けている印象。

    0
    2025年03月21日
  • 戦場のアリス

    Posted by ブクログ

    第一次世界大戦中に対ドイツのスパイ網「アリスネットワーク」を築き上げた女性スパイがいた…という史実を下敷きにした話。
    第二次世界大戦後、行方不明の従姉妹を探すアメリカ人女性のシャーリーが、元アリスネットワーク所属の老女イヴとともにフランス中を探し回るという探索行。
    イヴが現役のスパイだった過去のパートと、シャーリーが従姉妹を探している現在のパートとが、交互に語られる。
    本は厚いが、過去パートはハラハラしっぱなしで、現在パートも尻上がり的にドキドキハラハラ感が上がってくる(おまけにロマンス成分もあり)という良質エンタメ作品でした。
    ハッピーエンドなのも良い。

    0
    2025年02月07日
  • 不死鳥は夜に羽ばたく

    Posted by ブクログ

     毎年一冊邦訳されるペースで、しかも間違いなく傑作で力作と言われて恥じない作品を供給し続けている女流作家ケイト・クイン第五作の本書は、何と台湾生まれの歴史小説家ジェイニー・チャンとの共作である。毎作、歴史に材を取りながら、驚くべき着眼点に驚愕させられっ放しのケイト・クインだが、本書では1906年サンフランシスコで実際に起こった壊滅的大地震を背景に、許しがたき権力の刃を振るう実業家の許し難き犯罪と、震災後パリに舞台を移した四人の女性たちによる復讐劇を描き切った、いつもながら骨太の歴史冒険大作である。

     着目すべきは、本書がケイト・クインとしては初の二人の女性作家による共作であること。オペラ歌手

    0
    2025年01月15日
  • 戦場のアリス

    Posted by ブクログ

    最高でした!国のためになんとか役に立とうとする女スパイたちの熱い物語です。イブが、スパイに勧誘される場面の冒頭からものすごくのめり込みました!進むにつれて、特にイブの過去の1915年パートの緊迫感がすごくて、先がどうなるのか気になって仕方ありません。一方のシャーリーの1947年パートは、イブと共に、戦争の爪痕が残るフランスを幼馴染を探して回るパート。そして最後の怒涛の復讐へと息つく間もなかったです。イブもシャーリーもカッコいい!この人の作品をこれからも追いかけたいと思います

    0
    2024年09月29日
  • 戦場のアリス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ケイト・クインの本邦初訳、歴史ミステリ。現在まで本作を含め4作品出版されている(全てハーパーBOOKS)。

    二人の女性が主人公。
    第二次世界大戦後、ある目的のために母親とスイスに向かう途中、密かに行方不明のいとこを探す決意をするシャーリー。
    第一次世界大戦中、アリスネットワークと呼ばれるスパイ組織に配属となったイヴ。
    戦後と戦中の二人の人生が交わった時、意外な敵が見えてきて。。。

    名作。600ページ以上で非常に分厚いが、苦にならないほど引き込まれる作品だった。
    イブ視点の戦中の場面は重苦しくハラハラさせられる一方、中盤以降のシャーリーとイブ、イブに雇われているフィンのロードノベル感も良く。

    0
    2024年08月22日

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