講談社文庫作品一覧

非表示の作品があります

  • 十津川警部 愛と死の伝説(上)
    2.5
    能登の古墳で若い女性の惨殺死体が発見された。「伝説のために、人が殺される」。謎の女から電話があった直後、今度は青森の湖に死体が浮かぶ。事件の鍵はかつて日本中を震撼させた「竹内文献」に。モーゼ、キリスト、天の浮船まで登場する超古代文書が新たな悲劇を招く。かつてない壮大な事件に十津川が挑んだ! (講談社文庫)
  • すべての雲は銀の…(上)
    3.8
    1~2巻649円 (税込)
    誰も愛せない。壊れた心に降り積もる物語。心変わりした恋人由美子が選んだのは、こともあろうに兄貴だった。大学生活を捨てた祐介は信州菅平の宿「かむなび」で、明るさの奥に傷みを抱えた人々と出会う。 (講談社文庫)
  • 万葉集 全訳注原文付(一)
    4.6
    1~4巻649~759円 (税込)
    【新元号『令和』の典拠となった、梅花の歌三十二首の序文を収録】『万葉集』は日本人の心の古典であり、貴族から庶民に至る各階層が、見事に謳いあげた、世界に比類なき民族詩の金字塔である。いま、その万葉を、原典との照応が一目理解できるよう、原文、読み下し文、全訳、語注をそろえ、万葉学の第一人者である中西進博士がその蘊蓄を傾けて贈る。全4巻別巻1巻。(講談社文庫)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 修羅剣雷斬り 深川狼虎伝
    -
    売れっ子の美人芸者が攫われた。残された死体は頭頂から鼻筋あたりまで斬り割られるという凄絶さ! その後も美女が次々に行方知らずになり、始末を請け負う鳴海屋の一人娘も監禁された。酒は強いが女に弱い渋沢念流の達人・宗次郎は剛剣・雷斬りにどう挑むのか? 大人気「始末人シリーズ」第2弾!<文庫書下ろし>
  • 特急「あずさ」殺人事件
    3.3
    新宿から松本まで一緒に行ったことにしてほしい。恋人だった刑事に嘘のアリバイ証言を頼んでいた女が殺された。十津川は問題となる時刻に起きた現金強奪事件に着目。ところが共犯と思われる銀行員も絞殺された。どちらの死体にも拷問の痕跡が。強奪犯たちを狙うXの正体は? 事件は意外な貌(かお)を見せ始めた! (講談社文庫)
  • 記憶の中の殺人
    -
    軽井沢の内田先生から団子屋の平塚亭に呼び出された僕は、内田家の墓に供えられた謎の花について調査をたのまれた。ちょうどその頃、くだんの内田家の隣の墓の持主が毒殺され、しかも兄・陽一郎の旧知の間柄だという。なお不可解なことに僕だけが憶えていない軽井沢ひと夏の事件があったというのだが──。(講談社文庫)
  • 蜃気楼
    4.4
    現役最長老「越中富山の売薬さん」を訪ねる途中、魚津埋没林博物館で幸運にも蜃気楼に出会った浅見光彦。そこへ案内してくれた館員梶川優子の祖父急死の報が入ったが、その尋助こそ取材すべき人物であった。尋助の足取りを追う浅見の前に虚飾に満ちた世界が露わにされてゆく。(講談社文庫)
  • 首魁の宴 政官財 腐敗の構図
    3.8
    日本の濁流を泳ぎ、カネのためには手段を選ばぬ経済誌主幹。政官財に蠢く男たちの欲望を手玉にとり、巧妙な手口で取り屋の本領を発揮する。持ちつ持たれつの癒着の仕組みのなかで、それぞれの思惑は限りなく肥大する。この恐るべき腐敗の実態を迫力の筆致で描く。
  • 新装版 ムーミン谷の冬
    4.0
    まっ白な雪にとざされたムーミン谷。松葉をたっぷり食べて、パパとママといっしょに冬眠に入ったのに、なぜか一人、眠りからさめてしまったムーミントロール。はじめて見る雪の世界で、さまざまな出逢いがあります。いつでも元気なちびのミイ、ムーミントロールのご先祖さまや、水小屋に住んでいるおしゃまさん……。9作あるムーミン童話のなかで、唯一冬のムーミン谷を描いて印象的な物語。シリーズ第6作。
  • 七日間の身代金
    3.3
    プロデビューを目指す若き音楽家カップルの千秋と要之介。ある日、富豪の後添いとなった友人から、弟と先妻の息子が一緒に誘拐されたと相談を受ける。身代金の受け渡しは、どこにも逃げ場のない湘南の小島。実は千秋の父は警察署長で、要之助との付き合いをよく思っていなかった。にわか探偵と化した2人は犯人を追うが……。誘拐と密室の二重の謎に挑む、傑作青春ミステリー。1986年刊行。(講談社文庫)
  • 解決まではあと6人
    3.6
    次々と別の興信所を訪れては、「カメラの持ち主を探してほしい」「こういうお店を探してほしい」等々、およそ事件とは思われない奇妙な依頼をしていく謎の女・平林貴子。いったい、彼女の本当の目的は何なのか? やがて、それぞれの調査報告がひとつの輪のように繋がって、事件の全容が明らかになっていく。そして最後に新たな驚きが。斬新なスタイルで読者に挑戦する、華麗なるメドレー・ミステリ。1985年刊行時のタイトル『5W1H殺人事件』を改題。(講談社文庫)
  • タイトルマッチ
    3.7
    元世界ジュニア・ウェルター級のチャンピオン最上永吉の息子が誘拐された。彼を破ったジャクソンに義弟が挑むタイトルマッチ2日前の事だった。犯人の要求は、“相手をノックアウトで倒せ。さもなくば子供の命はない”。犯人の狙いは何か!?想定外の脅迫に翻弄される捜査陣。ラストまで一気のノンストップ長編推理。デビューから競馬作品が続いた直後に出された「ボクシングもの」としても話題になり、「誘拐の岡嶋」の名をさらに広げる作品にもなった。1984年刊行。(講談社文庫)
  • どんなに上手に隠れても
    3.7
    収録中に歌手が誘拐? 多くの人が出入りするテレビ局から、白昼、もっとも勢いのある売り出し中の歌手が誘拐された。しかもその直前、この誘拐を暗示する奇妙な匿名電話が警察に入っていた……ほんの一瞬の隙をついた誘拐の手口とは、そして誰が、何のためにやったのか? 芸能プロやCMスポンサーたちの対応、駆け引き、警察の地道かつ執拗な捜査、そして事件の驚嘆すべきトリック。リアルに描ききった傑作長編推理。刊行1984年。(講談社文庫)
  • あした天気にしておくれ
    4.0
    なぜか江戸川乱歩賞を落選した、競馬界を舞台にしたミステリの最高傑作。北海道で3億2千万円のサラブレッド「セシア」が盗まれた。脅迫状が届き、「我々はセシアを誘拐した」で始まる文面は、身代金として2億円を要求してきていた。衆人環視のなかで、思いもかけぬ見事な方法で大金が奪われる。犯人たちの「裏の意図」とは。そして、「裏の裏」の出来事が! 『焦茶色のパステル』の前年に江戸川乱歩賞に応募、刊行はデビューの翌年1983年に刊行となった。(講談社文庫)
  • レタス・フライ Lettuce Fry
    3.8
    西之園萌絵は、叔母を連れて白刀島までやってきた。加部谷と、この島の出身者である山吹、海月と合流し、夕食の席で、島の診療所に女性の幽霊が出るという噂話を耳にする。(「刀之津診療所の怪」)。ほか「砂の街」、文庫版に初収録の「ライ麦畑で増幅して」など、煌めく魅力を湛えた、全10作の短編を収録。(講談社文庫)
  • 白く長い廊下
    3.4
    十二指腸潰瘍手術後の患者が、長い廊下を病室に運ばれる途中に容体が急変、死亡した。医療事故か? 巧妙に仕組まれた殺人事件か? 責任を問われた麻酔担当医・窪島は、独自に調査を開始し、意外な真相に辿り着く……。しかし、その時、彼はすでに大学の医局間の複雑な対立の中に、足を踏み入れてしまっていた。’92年度江戸川乱歩賞受賞作。現役の外科医が挑戦した、乱歩賞初の医学ミステリー。(講談社文庫)
  • タイムスリップ釈迦如来
    3.7
    ダイビング中に、またもやタイムスリップしてしまった女子高生、麓麗(ふもとうらら)。今回の行き先は、紀元前のインド! 無事、現代に戻るためには、そこで出会ったオカマ言葉を使う怪しげな坊主、ゴータマ・シッダルタを覚醒させ、いまだローカル宗教の一つでしかない、彼の教義=仏教を世界三大宗教の一つにまで育てあげる必要があった。歴史を変えてはならないのだ! 涙と大爆笑の奮闘や如何に!? (講談社文庫)
  • 殺意の集う夜
    3.8
    嵐の山荘に見知らぬ怪しげな人たちと閉じこめられた万理と園子。深夜、男におそわれた万理は、不可抗力も働き彼ら全員を殺してしまう。その後、園子の部屋へ逃げこむと、園子も死体となっていた。園子を殺したのは誰なのか。驚愕のラストまで怒濤の展開。奇才が仕掛けたジェットコースター・ミステリー! (講談社文庫)
  • 塗仏の宴 宴の始末(1)【電子百鬼夜行】
    4.1
    1~3巻649~691円 (税込)
    「その時は、それが真実になってしまうのです」。「成仙道」の幹部・刑部を前に、家族を“喪った”男・村上貫一は大きく揺れた。同じころ、「韓流気道会」の毒手は、突如消息を絶った木場を追う二人の刑事、青木と河原崎へと伸び、華仙姑処女は“開かずの間に居たモノ”にまつわる戦慄の体験を語りはじめる。
  • 四季 春 Green Spring
    4.0
    科学者・真賀田四季。幼くして発現する、真の天才。圧倒的人気のカリスマ、真賀田四季の物語、第1弾。天才科学者・真賀田四季(まがたしき)。彼女は5歳になるまでに語学を、6歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考するその能力に人々は魅了される。あらゆる概念にとらわれぬ知性が遭遇した殺人事件は、彼女にどんな影響を与えたのか。圧倒的人気の4部作、第1弾。
  • εに誓って SWEARING ON SOLEMN ε
    3.7
    爆弾を仕掛けられたバスは死に向かって疾走する。Gシリーズ、緊迫の第4作。山吹早月と加部谷恵美が乗り込んだ中部国際空港行きの高速バスが、ジャックされてしまった。犯人グループからは都市部とバスに爆弾をしかけたという声明が出される。乗客名簿にあった「ε(イプシロン)に誓って」という団体客名は、「φ(ファイ)は壊れたね」から続く事件と関係があるのか。西之園たちが見守る中、バスは疾走する。
  • φは壊れたね PATH CONNECTED φ BROKE
    3.4
    その死体は、Yの字に吊られていた。背中に作りものの翼をつけて。部屋は密室状態。さらに死体発見の一部始終が、ビデオで録画されていた。タイトルは「Φ(ファイ)は壊れたね」。これは挑戦なのか? N大のスーパ大学院生、西之園萌絵が、山吹ら学生たちと、事件解明に挑む。Gシリーズ、待望の文庫版スタート!
  • まぼろしの城
    4.0
    越後の上杉、甲斐の武田、小田原の北条。関東管領が実質的な力をなくし、覇を争う武将たちに取り巻かれながらも、上野の沼田万鬼斎はしたたかに生き抜こうとしていた。しかし愛妾・ゆのみとその父・金子新左衛門に翻弄され、一族は過酷な歴史の渦に飲み込まれていく。小国の衰亡に光を当てた凄絶な戦国雄編。
  • まぼろしの邪馬台国 第1部 白い杖の視点
    3.0
    「本書は考えようでは、妻とともに手さぐりで生き抜いた私の生活記録である」。失明した著者が本書の冒頭でこう書いていたように「邪馬台国はどこか」を探るため、妻・和子に古文書を読んでもらい、筆記してもらい、ともに研究に現地調査に赴いた。二人三脚の結晶が本書なのだ。〈第1回吉川英治文化賞受賞作〉
  • 半落ち
    4.0
    「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。2003年このミステリーがすごい! 2002年週刊文春ミステリーベスト10 第1位。(講談社文庫)
  • ライン
    3.7
    1本の線だけで結ばれている、宙に浮かんだような若者たち。深夜のパソコン通信に嵌まる小田切薫の周りで次々殺人事件が起こる。それぞれの道を歩む高校の同級生たちは、友情と嫉妬が複雑に絡み合い……。オンライン社会の若者の心の揺れを描く、直木賞作家の傑作ミステリー。「パソコン通信殺人事件」改題。
  • 歩兵の本領
    3.8
    名誉も誇りもない、そして戦闘を前提としていない、世界一奇妙な軍隊・自衛隊。世間が高度成長で浮かれ、就職の心配など無用の時代に、志願して自衛官になった若者たちがいた。軍人としての立場を全うし、男子の本懐を遂げようと生きる彼らを活写した、著者自らの体験を綴る涙と笑いの青春グラフィティ!
  • 人間であることをやめるな
    4.0
    202年1月12日に長逝された半藤一利さんが生涯の最後まで訴え続けたこと。それは「歴史に学べ」ということでした。本書は半藤さんがものした数多くの文章や講演から、そのエッセンスを集約したものです。 明治人のリアリズム、大正期の石橋湛山が示す理想のパワー、昭和天皇の懊悩、そして宮崎駿の投げかける問い。昭和史研究の第一人者が残した軽妙にみえて重い言葉です。
  • なんでもアリの国イギリス なんでもダメの国ニッポン
    -
    バナナの皮は電車の床にポイ、病院で治療が受けられるかは医者の気分しだい、死んだら遺灰を公園にまくだけ、風呂代わり(?)の客でプールは体臭地獄、ゴミを分別しても収集車が結局ぜんぶ一緒に……。日本人が知らない英国人の仰天気質を、在英30年の著者が明かす。目から鱗の日英“徹底”比較文化論。(講談社文庫) 「イギリスは紳士と淑女の国」だなんて、誰が言った!? 不潔で、下品で、マヌケで、行儀が悪くて……、でも、最高な、愛すべきイギリス人! 貴婦人が電車の中でバナナを食べだし皮はそのまま床に捨てた、病院で予約をしていても治療が受けられるかどうかは医者の気分しだい、男性医師が性転換していきなり女医に、死んでも墓なんて建てない……。日本人が絶対知らない英国人の仰天気質を、在英30年の著者が明かす。目から鱗の日英“徹底”比較文化論。 ※本書は2012年6月に小社より刊行された『けっこう笑えるイギリス人』を改題したものです。
  • 忌み地 怪談社奇聞録
    3.8
    怪談社の糸柳寿昭と上間月貴が全国各地の忌み地、いわくつき物件を中心に取材。ふたりが足で集めた情報をもとに作家・福澤徹三が取材のプロセスや現場の状況を書き起こした前例のない怪談実話集。糸柳と上間は事故物件が集中する地域で、恐るべき怪異の連鎖に遭遇する。歴史から忘れ去られた戦慄の真相とは?
  • 鳥がぼくらは祈り、
    4.0
    第64回群像新人文学賞受賞! 高2の夏、過去にとらわれた少年たちは、傷つき躊躇いながら未来へと手を伸ばす。清新な感覚で描く22歳のデビュー作。 日本一暑い街、熊谷で生まれ育ったぼくら4人は、中1のとき出会い、互いの過去を引き受け合った。4年後の夏、ひとつの死と暴力団の抗争をきっかけに、ぼくらの日々が動き始める――。孤独な紐帯で結ばれた少年たちの揺れ動く〈今〉をとらえた、新しい青春小説。 (群像新人文学賞選評より) ・〈文法の破綻した叫び〉こそが高二のぼくらのリアルな何事かを言語的に表現する、との説得力。――古川日出男氏 ・私がいちばん感心したのは〈一人称内多元視点〉と呼ぶべき視点のつくり方だった。これは文学的に有意義な試みだと思う。――松浦理英子氏
  • いわさきちひろの絵と心
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 やさしさとは、何だろう。弱さの裏返しとしてのやさしさではなく、世の辛酸を知りぬいて、なおやさしく強く生きることはすばらしい。多くの人に愛されてきた画家・いわさきちひろの絵には、限りない奥行きと魅力に満ちたやさしさがあるという。その美しい人と芸術を、今、遺された子が熱情をもって語る。
  • アサッテ君(1)偉大なる家族の巻
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 絶妙のユーモアでサラリーマン家庭を描く!――家族を愛し、もちろん仕事もそれなりに愛している我らが良き隣人アサッテ君。御同輩と同様に、気楽そうに見えてもけっこうタイヘンな毎日を過ごしております。平凡なサラリーマン一家をとりまく平凡な日常を、絶妙のユーモアで描きながら大庶民の本質を鋭く浮かびあがらせる東海林さだおの傑作4コマ第1弾。
  • 平成サラリーマン専科 カチョーもフキョーも丸かじり
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 社内不倫をする度胸も、社長を目指す野心も交際費もなく、キビシーッ平成不況にもイヤな上司のネチネチにも耐え、とりあえずその日を生きるご同輩。せつなくいじましいサラリーマンの喜怒哀楽を、痛烈かつ心温まるユーモアで描き、爆笑と涙を誘うサラリーマン漫画の最高峰。最新111話収録・文庫オリジナル!
  • サラリーマン専科(1)見栄もほどほどの巻
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 可愛いOLに迫られ歴ナシ、社長をめざす野心もナシ、せめてなりたや係長……。いじましくもせつない、仕事に打ちこむサラリーマン生活の喜怒哀楽を痛烈かつ絶妙のユーモアで温かく描いて爆笑を誘う。週刊現代で最長連載、全国サラリーマンの圧倒的支持を誇る東海林さだおの大傑作、待望の文庫化第1弾。
  • この父にして 素顔の斎藤茂吉
    -
    「赤光」をはじめとする多くの歌集や評論集「柿本人麿」などの名著で、大正・昭和の歌壇に不滅の足跡を遺す斎藤茂吉。この不世出の大歌人を父に持つ、ふたりの兄弟、精神科医・斎藤茂太と作家・北杜夫が談論風発、肉親にして初めて知り得た興味ある事実を明らかにしながら、隠された茂吉の生涯を語る、異色の対談集。
  • 寂聴・猛の強く生きる心
    -
    家族の崩壊が進み、生命の循環に危険が訪れた今、人間の営みを支えてくれるものは何か? 人は如何にして生きてゆくべきか? 私心なく全力で取り組めば、必ずものごとは成就するのか?――精神の義姉弟(ぎきょうだい)、瀬戸内寂聴と梅原猛が、自分たちの苦悩の青春時代を踏まえて語り合い、人々を励ます、熱い心の対談集。
  • 日本探偵作家論
    -
    旧探偵作家の業績を抜きにして、今日の推理小説を語ることは出来ない。戦前の厳しい政治弾圧をかい潜り、辛酸をなめながらも一筋の流れを涸らすことなく、推理小説興隆への道を拓いてきた先人作家18人、小酒井不木から横溝正史までの足跡をたどり、作品を論じた初の本格的評論集。昭和51年度日本推理作家協会賞。
  • 野球戯評
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 小さなボールに集まる数万の視線、球場の熱気、テレビ席の興奮。いま野球ほどたくさんの人が熱中しているものはない。異彩を放つ文化人3人が、この野球にウンチクをかたむけ、野球を種に楽しくも痛快に風俗を斬る。野球豆知識、現代野球年表と、情報も満載。読むべし! 野球ファン、野球狂、野球通、野球評論家。見る野球、する野球は沢山あるが、読む野球ならこの本!
  • 人類最強の初恋
    4.7
    1~4巻660~814円 (税込)
    ※2020年5月14日まで配信していた講談社ノベルス版『人類最強の初恋』と同じ内容となっております。重複購入にご注意ください。 孤高の赤、哀川潤(あいかわ・じゅん)。 彼女の『今』が語られる。 《最強》シリーズ、開幕! 「あーあ、つまんねーの。自殺しよっかな」 人類最強の請負人・哀川潤。 強くなり過ぎた彼女に、遂に世界のすべてが降伏する。 倒すべき敵も、応えるべき依頼も失った請負人に、 そのとき、初めての「恋」が襲い掛かる! 『戯言』では済まされない、『人間』の枠を越えた、 『最強』のラブストーリー!
  • チャンネルの5番
    -
    初恋、おしゃれ、男友だち、旅、仕事………諸事万端103題をなつかしのテレビ番組に寄せて綴る、とっても楽しいマリコとショージのスペシャルトーク。「もっと可愛いらしく」のラブコールに応えて、山藤画伯が挑むマリコの七変化ならぬ百変化も見逃せない魅力。ところで、あなたはいくつ番組を思い出せそうですか?
  • にんげん百一科事典
    -
    ピンクレディー、高見山、池田満寿夫……。会って、たずねて、しゃべらせて、優しさと皮肉をとりまぜた絶品の「雨彦節」。名前折り込みの身上判断詩つきイラストが冴えわたる「昭和の絵師」。天下無敵の《雨彦+章二》コンビが、極めつきの美女、光っている男、気になるひと百一人と打打発止と切り結び、その素顔に迫った「にんげん大図鑑」。洒脱な文と痛快なイラストでつづる“あの人たちの身上書”。
  • 町工場からの発想
    -
    1巻660円 (税込)
    「暮らしのある工場」を求めて、日々の働きと感情の触れ合いを思索した、工場生活者のノートがここにある。ロボット化・オートメ化の進む近代工場のなかでは、働きがいが見失われ、人間疎外が深刻になっている。いまこそ町工場に蓄えられた「暮らしの発想」に学び、楽しく働き豊かに生きる知恵を汲もう!
  • ヒトラーの陰謀 ドイツ国会放火事件
    -
    そのとき現場は巨大な密室だった――1933年2月、何ものかに放火され炎上したドイツ国会議事堂。政治警察は即日、犯人として共産党員を逮捕したが、奇怪な現場状況は20世紀最大の謎に……。成立後わずか1ヵ月のヒトラー内閣が秘密の目的のために仕組んだとされる事件の全貌を暴くノンフィクション。
  • 謀殺 下山事件 日本の熱い日々
    -
    昭和24年7月6日午前0時20分、国鉄レール上で起こった事件、下山国鉄総裁の死をめぐる謎は深い。占領軍が駐留する混乱した状況下での解明は、「自殺」か「他殺」かをめぐって難航をきわめた。しかし、30年に及ぶ執念の追跡が、昭和史の暗闇に眠る恐るべき真相を解き明かした。事件の全貌を決定的証言で綴る。
  • 伝説のイエロー・ブルース
    -
    「あんたは黒人じゃない。でも、あんたのソウルは黒人よりももっと黒い」。カバン一つと古びたギターをかかえて海を渡った男が、あらゆる屈辱と人種差別を乗り越え、ニューヨークの舞台で贈られた称賛の言葉(オマージュ)。アメリカ合衆国に一人闘いを挑んだミスター・イエロー・ブルース、大木トオルが語る熱気に満ちた青春の軌跡。
  • 菊と鷲
    3.0
    摩擦と軋轢が高じた今、日米パートナーシップの新しい在り方を提案。「NO」を連発すれば日本は国際的孤立を招く。だが「YES」オンリーでアメリカの51番目の州に甘んじられるか。この二律背反を止揚するのがジャパメリカの発想である。長い間覇権を握り続けてきた国アメリカと共に生きる知恵! 世界的普遍性を持った価値を共有せよ! 第1回読売論壇賞受賞作。
  • 家族の神話
    -
    野々村英が5歳の時、両親は離婚した。12年後、高3になった英は、スペイン料理店を営むまだ若く美しい母にうっとうしさを覚えている。母と子の微妙な隙間に女子大生・亜紗子が入って来た。英は母に内緒で彼女と同棲する。一方で、記憶の底に潜む幻であり憧れである父との、皮肉な再会が実現するのだが……。家族とは、都会人とは? 文化的で猥雑な時間の洪水のなかで豆粒的に生きる家族を描く。
  • ほぼ日刊イトイ新聞の本
    4.2
    49歳の誕生日に初めて買ったMacからすべては始まった。小さな自前のメディア『ほぼ日刊イトイ新聞』は、ベストセラーを生み、イベントを成功させ、「すぐそこにある幸せ」を伝える、1日100万アクセスの超人気ホームページになった。新しい「仕事」のかたちを探る『ほぼ日』の、試行錯誤と成長のドラマ。新章を加筆! ●どうしてこんなことをはじめたのか? ●クリエイターの「まかないめし」を提供してもらおう ●実力以下に評価されているものを拾い出す ●「いま仕事が流行っている」 ●独自のバリューをつくり続ける ●『ほぼ日』は伸び伸びしているか ●オリジナルTシャツに涙する ●『ほぼ日』幼年期の終わり ●理想の組織を見つけたい ●すべてはコンテンツなのだ、という考え方
  • この人を見よ ブッダ・ゴータマの生涯
    -
    真実の人生を生きるために出家し、思索し、ついに悟りを得たブッダ。孤独や弟子の反逆にも耐え、本来の生き方を説き続けたブッダ。仏教学の泰斗が、豊かな学殖のすべてと暖い心をこめて、この「偉大なる人」の生のドラマを描く。パーリ原典に依拠し、後世の虚構を排して把えた人間ブッダの真実を描く画期的な評伝!
  • いつか、ふたりは二匹
    3.5
    猫になって事件を解決! 猫になったぼく。はじめての謎と冒険。 本格ミステリの名手が贈る、可愛いだけじゃないファンタジック・ミステリ! 眠りに就(つ)くと猫の身体に乗り移れるという、不思議な能力を持つ小学六年生のぼく。町で起きた女児襲撃事件の謎に、猫のジェニイの身体を借りて挑むことに。スリル満点、はじめての冒険の結末は――。 子どもが大人になるために大切なことを教えてくれる、あったかくて、少し切ないファンタジック・ミステリ。 ●執筆中、これまで出会い、そしてお別れしてきたひとたちや犬、そして猫のことを憶(おも)い出しました。作品の出来、不出来は別として、この『いつか、ふたりは二匹』は、わたしにとって生涯の宝物のような作品になりました。――西澤保彦(あとがき「わたしが子どもだったころ」より)
  • 日本の野生動物
    -
    消えゆく日本の野生動物たちの素顔。日本のどこに、どんな野生動物がいて、彼らはいまどんな暮らしをし、どんな世界を持っているのか――失われゆく日本の自然のなかで生息しつづける野生動物のきびしい現実――その世界を訪ね、素顔をのぞく。生態画家・田中豊美の流麗なペン画が冴える動物学者によるフィールド・ガイド。
  • 実力とは何か
    -
    人はどうすれば実力をつけることができるのか。どうしたら自分の能力を100パーセント発揮できるのか。いかにしたら集中心・闘争心を体得できるのか。日本人で初めて「全米スポーツキャスター協会賞」を受賞したトップ・アナウンサーが、超一流プレイヤーたちの熱闘・死闘を通して勝者の条件・敗者の条件を明かす。
  • 飢餓旅行
    3.0
    昭和21年が明けて間もなく、恩田幸吉(おんだこうきち)の一家は、勤務先の淡路島から彼の故郷である九州宮崎へ旅行した。戦死した長男の遺骨を故郷の寺へ納めたいというのが幸吉の強い希望であった。妻、次男、三男、末娘と、総勢5人の家族旅行は、この時代においては無謀とも思えたが、幸吉はなぜかこだわった。戦後日本の家族の絆。涙と笑い、愛と感動の抒情紀行。
  • 間違いだらけの中古車選び
    -
    ビート、カプチーノ、ランエボ、プリウス、スカイラインGT-R、プリメーラ、コペン他――。真に価値あるクルマは、いつまでも色あせない。名シリーズ『間違いだらけのクルマ選び』過去10年分(95~04年)から各年度の「高評価車」を厳選。どれも「いつ買っても満足できるクルマ」である。自動車ジャーナリズム界の巨匠が、初めて文庫に取り組んだ本書を、すべてのクルマ好きにお届けする。 <文庫オリジナル>
  • 花の木登り協会
    -
    東洋某国に木登りブーム!! 彼らは協会を作り、家元制度をでっちあげ、大衆になつかしい木登りのダイゴ味を思い出させる。だが熱狂化するのがこの民族の特質、ブームに驚いた政府は危険防止をタテに禁止令を施行した。政府やマスコミをまき込んだ騒動の末は? アメリカ人著者による日本語ユーモア小説。
  • 下駄の向くまま 新東京百景
    -
    ツゥーっと横丁曲って、路地の奥へツゥと入って……下駄の向くまま気の向くまま、ひたすら地ベタの感触と人間臭い風景にひかれ、なにやらやって来ましたあの町この町。ああ郷愁の…ムグ…「あの頃」。スケッチブック片手のブラブラ歩き、落着く先はなぜか黄昏時の赤提灯、ふられ酒あり祭り酒あり。江戸っ子絵師・滝田ゆう流「東京百景」。一口ガイド・マップ付き。
  • にあんちゃん 十歳の少女の日記
    -
    どん底の貧しい生活の中で明るく生きぬく10歳の少女の日記。昭和28年から親もない家もない兄弟4人が、きびしい現実の中で、くじけることなく、いつもはげましあって生きる姿を正直につづったこの日記は、つくられたものではない生のままの描写で、時代をこえて読者に深い感銘を呼びおこします。
  • お金で困らない人生のための最新・金融商品五つ星ガイド
    -
    世界と日本の経済がわかります。金融の仕組みが見えてきます。あなたの資産を増やします。――外貨預金から投資信託、転換社債にデリバティブまで、自己責任時代の資産運用に欠かせない金融商品を紹介し、☆印で評価したユニークなマネー入門。他人と差がつくポイント、リスク商品を選ぶコツなどを現実経済の流れの中でやさしく解説し、金融の仕組みと市場の読み方を説き明かす、一家に1冊、必携ガイド。
  • 瞽女物語
    -
    三味線を手に越後路を流浪する盲目の旅芸人―瞽女―その秘められた美学とは? 休むことを知らず曠野を流れる三味の音に似て、人間の原点とも言える孤独を背負いながら、地獄と浄土の世界を内にさまよい、苦悩、陶酔する女たち。その鮮烈なる赤と、暗く重たい青の絵具に重ねて、鬼才・斎藤真一が描く、瞽女―愛と死の物語。
  • 百合祭
    3.0
    乳房を手で包むようにしながら、柔らかく吸った。また、ちゅうちゅうと音が立った。彼は乳首を舌でなぞりながら、腰巻の紐を解き始めた――。老女ばかりが住むアパートに八十を目前にした男性・三好さんが引っ越してきた。彼女たちは魅力的な三好さんに惹かれていく。老人だって男と女。恋と性は終わらない。愛の争奪戦の行方はいったい――。
  • 親はあっても子は育つ
    -
    近い将来やってくるだろう食糧難、神聖なるべき母乳まで汚染した公害……、破局を目前に、孫子の血肉をくらって安逸に暮す親たちは、子供の未来のために今なにをなすべきか? 育児書や教育産業主導の育児を拒否し、親子の温もりが通いあう人間的子育てを希求する、二人の娘をもつ著者の真情あふれる子育て論。
  • 新宿ルイード物語 ぼくの青春と音楽
    -
    1971年、ぼくは20歳。シャネルズの活動拠点、山下久美子の総立ち現象、200万人以上の熱気に包まれたルイード。ライブハウス15年を彩った「新宿の青春」が、いま熱くよみがえる。18歳で上京した著者が、駅前広場や風月堂、ゴールデン街の変化と共に歩んだ青春を想い、新宿の街の音楽体験を語る〈四小節(ししょうせつ)〉。ライブハウス15年の熱気が伝わる!
  • 勝者の組織論
    -
    勝者必然・敗者必然、プロ野球に学ぶマネジメント! 強いチームには強い組織力がある。つまり、常に組織内に激しい競争、倦むことのない自己革新、共存共栄・公平のシステムがある。大リーグの組織運営の精神は、すべてのマネジメント・システムに共通するものがある。第1回日米ベースボール・サミットで、長い歴史と輝かしい実績を持つアメリカ野球に学ぶ。
  • 樹海に生きて どろ亀さんと森の仲間たち
    -
    一度も教壇に立たなかった東大名誉教授が綴るメルヘンあふれるエッセイ集。自ら「どろ亀さん」と称し、36年間、北海道のどまんなかにある東京大学の演習林をはいずりまわって研究生活を送った名物先生が、その人生と森の生きものたちへの愛を語る。どろ亀さんの案内で樹海の息吹を存分に楽しみましょう。どろ亀さんとすばらしき森の仲間たち!
  • 原爆の図
    -
    1945年8月6日、原爆投下。3日後、広島に帰った画家は、現代の地獄図絵を目撃する。「原爆の図」は、画家が二十数年をかけ完成した畢生の大作であり、世界の多くの人々に深い衝撃をよびおこしたのだった。本書収録のこの作品の全貌を通じて、私たちは、平和と人間愛への祈念をさらに新たにしてゆきたいと思う。
  • 銀色のあしあと
    4.0
    苦しみに会ったことは私にとって幸せでした――不慮の事故で手足の自由を失い、筆を口にくわえ、花に寄せて命の詩画(しが)を歌い上げる星野富弘。大病に怯(ひる)まず執筆を続ける作家・三浦綾子が、彼を訪ね、美しい自然の中で生きることの喜びを語り合う。爽やかな風が心を包み、癒やされ、生きる勇気を呼び起こす感動の対話。心迷う時、そっと手にとってください。
  • 画文集 花の肖像
    -
    四季おりおりに日本列島を彩る花の貌。比較的私達の眼になじみ易い花58種を選び、ボタニカル アート(植物画)の第一人者・太田洋愛の絵と、登山家で詩人・エッセイスト・哲学者と多方面に活躍の串田孫一が、その花の想い出を透徹した眼差とふくよかな抒情で綴る画文集。
  • 家族の晩餐
    -
    弓岡愛子、高校2年生。母亜美子、38歳。母娘二人暮し。愛子は毎月第一日曜日に実父(パパ)とデイトする。だがこのデイトは、もはやメルヘンではなく、陰惨さを帯び始めてさえいるのだ――家族という大都会の中のもっとも小さな単位。そこにも葛藤があり事件がある。その日常の模様を、都会の中の母娘の微妙な関係を、愛情こめて描く長編メッセージ小説。テレビドラマ化も。
  • フォト・ルポ 七つの海で泳ぎたい
    -
    揺れ動く世界のなかで、何が変わり、何が根づこうとしているのか。モルディブ諸島からフィリピン、イベリア、アルゼンチン、延吉などの海峡のはざまから考える。海を行き丘の陰にくつろぐとき、そこで接する普通の人々の生活に、何か素直に肌で感じとれるものがある。民衆のホンネをくみあげるカラー文庫。
  • 「愛されたい」症候群
    -
    夫婦、親子、老人など「家族の絆」がいま危機にある。NHK「おはようジャーナル」でおなじみの人気キャスターが、夫婦、子供の教育、老人介護、悪徳商法などの取材を通してとらえた現代の家族の肖像。この現実をいかに乗り切ったらよいか。人間関係に悩みを持つ老若男女に提案する、打開のための具体例。潤いのある人間関係を築くための愛の処方箋。
  • 白い道 法然・親鸞とその時代(上)
    -
    混乱の時代にひたすら念仏に精進する法然! 律令制の崩壊は武士階級の抬頭という必然的な歴史の流れとなった。この大転換期を背景に、法然の出家から叡山下山,吉水での専修念仏実践に至る経過を壮大に描く――。そのとき幡多丸(法然)は9歳。父・漆間時国(うるまときくに)は明石定明の突然の襲撃を受けて一命を失った。律令制が崩壊し、地方武士の対立がめだち始めたころのことである。かろうじて凶刃を逃がれた幡多丸は4年後、叡山に入り出家、仏法修行の道へ……。法然と親鸞、二人の偉大な革新者の歩みを熱い思いでたどる長編小説全3巻。著者・三國連太郎の脚本・監督・出演で映画化も。
  • 男がいてもいなくても
    -
    「好きに生きます」。無一文で家を出て、大学中退、結婚・離婚、子連れでサーカスに入団etc.……世間の規範から相当はみ出して生きてきた。シアワセだったし、得たものもあった。恋人がいなくたっていい、コースを外れたっていい、枠にとらわれず生きる爽快さが伝わる、雨ニモ風ニモ負ケズ、ノンフィクション作家のシングルマザー奮闘記!!
  • 大関松三郎詩集 山芋
    -
    貧しい生活環境と時代の流れの中をたくましく生きぬいた大関松三郎少年が、生活のうえでのさまざまな感動を、みごとに歌いあげた不朽の詩集に、恩師である寒川道夫氏の愛と真情あふれる、「解説と指導記録」を同時に収録した古典的名著。詩は「山芋」「虫けら」「雑草」「ぼくらの村」など23編収録。
  • フランクリン自伝
    5.0
    貧しい印刷工から身を起こした著者は、勤勉と向上心を信条にして、人々の信望を得、ついに指導的人物になった。常に市民の側に立って発言・行動し、人間の向上を目指したフランクリン――その生涯の自伝は、人生の指針と知恵を授ける「永遠の教科書」である。「富にいたる道」も併せた新訳。
  • ニューミュージック 愛をよろしく 32人の青春譜
    5.0
    安全地帯から松任谷由実まで、心を捉えて離さない「新しい音楽」づくりに賭けた32人の青春ドラマを再現する。逆境あり、挫折あり――ステージの背後に秘めた、それぞれの人生と音楽の軌跡を、ていねいなインタヴューからすくい出す。きらりと光る感動体験は、だれをも魅了するもう一つのライブである。完全ディスコグラフィー付き決定版。
  • シラサギ物語
    -
    ゆみちゃんに育てられたシラサギのケンは、苦労してサギの仲間に入れてもらう。野性の本能に導かれ、渡りの為の飛行訓練を繰り返し、9月のある満月の夜、カンボジアのメコン川めざして長くて辛い旅に出る――優雅に大空を舞うシラサギの自然との厳しい戦いの姿を描くファンタジックな長編童話。講談社児童文学新人賞受賞。
  • 大きな森の小さな家 大草原の小さな家(1)
    4.4
    今から、およそ100年前、北アメリカのウィスコンシン州にある「大きな森」の中の丸太で作った小さな家に、小さな女の子が住んでいた。その女の子の名は、ローラ。姉のメアリーと、妹のキャリーの3人姉妹。不屈の精神をもった父さんと優しい母さんのいるインガルス一家だ。 アメリカの開拓者の生活を生き生きと描いた「大草原の小さな家」物語の第1作。
  • 徹夜対談・いつもロンリーだった
    -
    大スター小林旭。人生の荒波をいくつも乗り越え、今もその存在感は薄れない。〈旭フリーク〉を自認する内館牧子が、今、生の「旭」に体当たり! 約8時間にわたる「徹夜対談」を決行した。女、男、映画、仕事、結婚、失敗、虚無感、これからのこと――縦横無尽に語り合った〈旭とその時代〉必携永久保存版! ◎…ある夜、小林さんはポツンとつぶやいた。「裕次郎もひばりも雷蔵も、みんないなくなっちゃったよ」…この時から、私はいつか小林さんと本気で対談してみたいと思い続けてきた。「状況」だけではなく、「心況」も聞きたいと思い続けてきた。… 内館牧子「あとがき」より
  • 大地の教え
    4.0
    文明は純朴に生きる人々から何を奪ったのか。遥かなるアフリカ・ギニアの大地に抱かれて育った著者が、自然と共に生活していく貴重な体験と知恵を語る。<隣人が幸せなら当人も幸せである><水を飲むときは少し残して大地に返す>――家族の絆、大地の営み、働く喜びなど、私たちが忘れている熱き魂がここにある。大自然と共に生きる人々の貴重な知恵と熱き心!  遥かなるアフリカの地から寄せるメッセージ!
  • 強い「個性」の経済学
    -
    戦争と革命の時代は終わった。新しく到来した平和と安定の時代は、一段と激しさを加える経済競争の時代そのものである。人並みの人間は淘汰され、広い視野・高い視点・鋭い判断力を備えた強い「個性」の持ち主だけが、経済活動はいうに及ばず、あらゆる社会活動・文化活動においても成功者になれるのだ。いま始まった新しい経済の時代を勝ち抜くための必読書。
  • ブルース心の旅
    -
    ミシシッピーの川面に流れるギターの調べは、人の心を重く揺さぶる。うらぶれたカフェの片隅から、深く哀しい歌がひろがる。ディープ・サウスの街には、すべてブルースの魂が満ちている。奴隷制の時代から現代へいたる黒人ブルースマンの歌を求めて、現地取材と資料で綴る感動のレポート。名曲ガイド付き。
  • お局さまのひとりごと
    3.5
    ラジオ本番中、パートナーが大伴家持(やかもち)をイエモチと言いつづけた。余裕をもって乗った新幹線、気がつけば回送列車だった。いそいそと米国出国の手続きすれば、パスポートは期限切れ、荷物だけが飛んでいった――日常のハプニングや心暖まるエピソードなど、元NHKアナウンサーが軽妙に綴った感動、笑い、驚き、爽快、怒りの好エッセイ!
  • 彼方の水音
    -
    真昼のしらじらとした明るさの中にこそ闇を見つめる孤高な眼。平穏な日常の中にこそ死の気配を嗅ぎとる存在の痛み。狂暴な破壊への意志を内に秘め生きる女の虚無……。鋭利な感覚で人間存在の毒と、清冽な〈彼方〉への憧れを描き、特異な文学空間を創り上げた著者の処女作品集。「相似形」「囚われ」「渺芒」など5篇を収録。
  • 真説シャーロック・ホームズ
    -
    19世紀末に活躍した名探偵ホームズは、今日なお愛され、語られるヒーローだ。本書は彼の眼に映ったロンドンの生活と風俗を、当時の写真で再現し、その人柄を描き尽した評伝を収録する。ホームズは今、不安と倦怠に満ちた時代背景を伴って、私たちの前に初めて真実の姿を現わしたのだ。
  • 私の靴物語
    -
    靴ってこんなにオシャレで楽しさいっぱい! 気楽にはけるズック靴、裸足のようなサンダル、カジュアルなワークブーツ、マニッシュなタウンシューズ、エレガントなヒールパンプス――そのどれもがシンプルで楽しく、人と大地をしっかり結びつけるものであってほしい……。人気ブランド〈KISSA〉を作りあげた人気シューズデザイナーが、靴にかけた自らのおしゃれな生き方をさわやかに綴る自伝エッセイ。
  • 歴史とは靴である
    4.0
    「日本」は着ぐるみがつくった国? 元号はこうして決まる。ニセモノはなぜ生まれるのか──。 古都鎌倉の高校生を前にイソダ先生が行った特別講義。 「歴史は好きか嫌いかの嗜好品ではなく、安全に世のなかを歩くためのむしろ実用品である」 という目からウロコな歴史の見方が反響を呼び、さらなる対話を生んだ。 「ブタやトイレに歴史はあるか」 「カミ・クニ・カネの『3K』」 「『いまだから言える』ということ」 「おめでたいときも、災害のときも」 「教養とはムダの別名である」 「歴史は実験できない。ただし、ある程度の法則性はある」 こんな授業を受けてみたかった。 図書館の本を読み尽くした! 筋金入りの学者が語る「歴史」とは。 「ビリギャル」こと小林さやかさんをはじめとする2対談を、文庫化にあたり新規収録。
  • 哲学人生問答
    4.7
    「嫌いな人との付き合いが避けられません」「自分だけが労力を提供するのは損です」「自分が好きではなく、自信もあ りません」そんな人はどうすればいいのか。 人生について切実な41の質問に、心理学にも通じた哲学者が明確な答えを出す。 よく生き、幸福になるための示唆が今を生きるすべての人に響く、導きの書。 「給料とやりがい、どちらで仕事を選べば幸福になれますか」 「自分が比べなくても、人から比べられてしまいます」 「不満を糧に生きています。間違っていますか」 「危機感や焦燥感がないとモチベーションが保てません」 「自殺したい人、闘病中の人に対して何ができるでしょうか」 「自分の人生を生きることと、他者貢献の割合がわかりません」 高校生と哲学者の本気の人生問答が、老若男女の胸を打つ。
  • 結婚失格
    3.7
    「ちゃんと愛せていたんだろうか……?」「そうだった そういうとこが好きだった 傷つけ合って別れた人の」――男にとって別れはいつも「寝耳に水」。家の鍵は取り換えられ、妻の雇った弁護士から身に覚えのない非難の文書が……。親権をめぐる裁判所での話し合いは、想像を絶する冷酷な展開に……。子どもたちに会いたい! 男女の温度差が激しいとされる「離婚」を、男の視点で描き、賛否両論を呼んだ、あまりに率直で赤裸々な、衝撃の実録小説!
  • ソニー最後の異端 近藤哲二郎とA3研究所
    3.0
    不遇の天才かつ変人研究者、近藤哲二郎。彼は、なぜ、標準放送で送られてきた映像を、ハイビジョンクラスの高品位映像に置き換える新技術を開発できたのか? ーー話しても分からない人間には何も話さない、相手がたとえ役員であっても。ソニー随一の特許数を持ちながら、その性格ゆえ、開発した技術は1件も商品化されない、という不遇にあった近藤哲二郎が、一転して、「WEGA(ベガ)」「BRAVIA(ブラビア)」を成功に導く、デジタル高画質技術「DRC」を誕生させるまで。傑作ノンフィクション。 ーー取り寄せた特許のリストを1頁目から丹念に目を通していくうちに、出井(いでい)はひとりの研究者の名前に目を止めた。彼の保有する出願及び登録特許数が400件近くもあり、他を圧倒する数だったからである。(中略)そのうえさらに出井が驚かされたのは、そのうち商品化されたものが1件もなかったことである。「これは、いったい全体、どういうことなのか……」――本文より
  • ファッション ファッショ
    3.4
    毒舌が冴える対談集! 愛ある「毒」がセンスを磨く! 「流行に踊らされない、ブランドに頼らない」を主眼に、いつの世でも蔓延するセンスのないファッションを、ふたりが一刀両断! さらにはパーティーでのマナーから、いいオトコの見極め方にも話は及び、思わず爆笑、目からウロコ! 女性誌で連載開始から大反響だった「愛ある毒舌」対談集。
  • ファッション ファッショ マインド編
    3.2
    ますます冴える毒舌! ファッションの前に人生のチェックも! 愛ある「毒」がアナタを変える! お洒落の才能というのは、ない人は一生ない。でも、磨くことはできる。二人の愛ある「毒」はヒートアップ。年齢やスタイルに合わせた着こなしや、嫌味のないアクセサリーの見せ方といったファッションの基本から、食べ物の好みや、日本男子の「胸文化・尻文化」にも話は及ぶ。大反響の辛口トーク集、最終章。
  • 神宝聖堂の王国 鉄剣の戦士
    -
    超古代ムー大陸が沈んだ後、乱れ始めた島々の物語。亡き王の娘・ファネラは、王国を救えるか!? ーー超古代大陸ムーが沈んだ後の島々の世界では、神宝聖堂を中心に頂く王国に混乱が訪れた。亡き王の血を引く姫・ファネラは、はたして王国を救うことができるのか!? 超古代大陸アトランティスを扱った大ベストセラー『風の大陸』と対をなす、新シリーズ『神宝聖堂の王国』。傑作ファンタジー・ノベル。
  • 春風仇討行
    3.5
    丸亀藩に仕える足軽が斬殺された。娘のりやは、剣の腕を磨き、父の仇を討つべく江戸へ。供の村瀬藤馬と助け合い、ついに藩主の御前で仇と相まみえる……、という表題作のほか、関白・豊臣秀次と剣豪・富田景政の悲しき別れを描く「一の人、自裁剣」など、深い余韻が残る傑作4篇を収めた時代小説集。<『こんぴら樽』改題作品>
  • 海竜神の使者
    -
    「海流の中の国々」の物語。謎に包まれた島々、まだ誰も帰らぬ旅へ。呪い師と女戦士の姉妹とともに、はたして美貌の戦士ルキは最高神にたどりつけるのか!? ーーこれは神の与えたもうた試練なのじゃ。それだけ、神はおまえに何かを期待しておいでになるのじゃ……。大神官は、いまだ誰も帰って来た者のいない黄金海竜神への使者に選ばれ、急に目がみえなくなってしまった美貌の戦士ルキに言った。旅立ったルキは、呪い師と女戦士という姉妹に出会い……。超傑作ファンタジー・ノベル。
  • トンカチと花将軍
    -
    花を求めて、森へ探検に出かけた少年。そこで見たものはふしぎな世界の連続だった。動物と少年の心あたたまる交流を描いたユーモア・ファンタジー! ーーある日突然、街から姿が消えた花をさがして、少年トンカチは花畑の中のあねもね館へ。そこは、シャムねこのヨジゲン、空飛ぶ馬のシューテンサック、そしてくしゃみの将軍などがくりひろげる、おかしなおかしな、けれど心優しい人間と動物たちの世界。児童文学という枠を超えて、大人も愉しめるユニークな、ナンセンス・ファンタジー童話の佳篇。
  • この馬に聞いた! 1番人気編
    -
    204勝達成の1年間。天才・武豊、ハルウララに乗る!! ーー前人未到のJRA年間204勝を達成した武豊が、3月22日、高知競馬場にその姿を現した。騎乗馬はG1ホース・ノボトゥルーと、105連敗中のハルウララ。はたしてその結果は……? 2年連続でJRA賞・優秀騎手賞を手にして絶好調の彼が、2004年のレースにかける熱い思いを綴る。
  • 背信の税制 庶民いじめの構造
    -
    庶民をいじめる亡国税制を撃つ! 消費税アップを決める前に、なぜ大企業の優遇税制にメスが入らないのか。海外に経営拠点を移して法人税を免れるとは何事か。こんな不公正税制を放置して、財源不足を広言するなかれ。悪魔の仕組み、税制の歪みを暴き、生活者に眼をむけた根本的な改革への具体的提言を行う。
  • 女が複眼になるとき
    -
    自立の足跡をたどる体験的レポート。結婚を契機にカナダに渡った女の子が、カルチャー・ショックの中で達成した自立の道ーー結婚を契機に、カナダ・バンクーバーに渡った一人の女の子が、カルチャー・ショックの中で自己形成をはじめ、ノンフィクション・ライターとして複眼の思考を身につけていくまでの足跡をたどる、体験的レポート。ひとりの女性が自立するとき、まずなにをなすべきか。暖かい産湯の中に、一生つかってはいられない!
  • わにわに物語
    5.0
    原稿依頼を受けたぬいぐるみなんて、そうはいないぞ。「わにわに」の筆が冴える! 素子さんとぬいぐるみたちの愛情生活! ーーぼくはわにわに。素子さんちに棲む、400人(ぬい?)余りのぬいぐるみの中でも、名門の「わに族」出身なのだ。白くてチャーミングなボクに、原稿依頼がきて、一族は大騒ぎ!! 事件にはこと欠かないし、張り切って書きました! 仲間たちと素子さんとダンナとその愛猫ファージの、12の楽しいお話です! ぬいぐるみたちの生活を覗いてみたら……。

最近チェックした本