作品一覧 2017/06/09更新 隠された牙 森林保護官 樋口孝也の事件簿 試し読み フォロー 清十郎の目 試し読み フォロー 光る牙 試し読み フォロー 焔火 試し読み フォロー 真夏のバディ 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 吉村龍一の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 光る牙 吉村龍一 〇恐怖の山登り、表紙が読者に襲いかかる 道庁森林事務所日高支所に所属する孝也は、大先輩の山崎と共にいつも活動している。行方不明者でカメラマンの渡辺やエゾシカがずたずたに「喰われている」のを見てヒグマ(羆)による食害事件だと気づいた二人は、他の面々と捜索を開始し羆を仕留めるも、カメラマンを食ったのは別...続きを読むのもっと大きい個体ではないかと疑いを持つ。そして後日山で羆に遭遇したという道議から、それを裏付ける証言を得るが… 次々と見つかる死体や襲われる人々。大きさしかわからない、得体のしれない相手に立ち向かおうとする恐怖感はビシバシと伝わってくる。自分たちは生きて帰れるだろうか。いくら山を知っているとは言え、冬山では羆の方が一枚も二枚もきっと上手だ。 そんな孝也の心配は、現実のものとなる。 ラストは畳みかけるように、山崎との別れ。そして、白羆との邂逅。 表紙にあるような羆が襲ってくると考えると、とても正気ではいられない。誰もがこの小説から逃げ出したくなるが、主人公たちの行く末を見届けたくなり、イッキ読みだろう! Posted by ブクログ 焔火 吉村龍一 とにかく描写が素晴らしい 見事に五感を使って読んだ というか鉄の人生を体感したよう。 あまりといえばあまりにも壮絶な展開 鉄も含め、登場人物のほとんどが ここまで貶められるのか もう勘弁してやって~!と 懇願するように読んだ。 子供や病人、身体の不自由な人間に対して すさまじい差別がある一方 あや...続きを読む子のように目が見えなくても 「瞽女様」(本著で初めて知った) とあがめられる風習があったり この時代の日本のありように 圧倒されるばかり。 ラストのラストまでとにかく 気の抜けない体力を使う物語だったけど ずっしりと読みごたえがあった。 Posted by ブクログ 焔火 吉村龍一 主人公、鉄の過酷な運命にとにかく圧倒された。 生まれ育った村での差別、いじめ、凄惨な仕打ち。 人間が持っている闇の部分と憎しみが露にされた序盤、あまりのショックに読み続けられるか不安になったほど。 村を出てからの鉄の生き方が力強い。 日々仕事に打ち込むひたむきさと、重労働の後の達成感。 仲間との連...続きを読む帯感。新しい世界が面白い。 盲目の女性との出会い。こころの支え。祈りと安寧。 それなのにまたも運命に翻弄され、人生が変わっていき鉄の人生から目が離せなくなってくる。 残酷さを何度も味あわされる鉄が問う。 なぜ生きる? 生きるとは? 極限まで打ちのめされた鉄の魂の言葉が心に刺さってくる。 久しぶりにずしっと衝撃をうけた小説。 凄惨な描写がとても辛かったけれど星4つでは足りない力作なので5つにした。 Posted by ブクログ 隠された牙 森林保護官 樋口孝也の事件簿 吉村龍一 短編6作収録 北海道日高の森林保護官のお話 いずれの物語も楽しめますがやっぱり羆絡みは 別作品「光る牙」のこともあり気になりました 続編もあるのかななんて思ったりします Posted by ブクログ 光る牙 吉村龍一 雪山の大変さと熊の恐怖でぐいぐい引き込まれました。前に似たような熊の話読んだんだけど、題名なんだったかな…?あれも面白かったなー Posted by ブクログ 吉村龍一のレビューをもっと見る